【注意】
このブログはRBプロジェクトというサウンドドラマ制作団体のファンブログから始まり、幸橋個人のブログになったものです。
2013年に一度やめましたが、野望(プロフィール参照)への練習も兼ねて再開致しました。
3年の間に考え方が変わった部分もありますので、昔書いたものと今の考えが同じだとは限りません。
ご理解の程よろしくお願い致します。

幸橋(ゆきばし)
  • 22 Mar
    • 【ボイドラ】アンケートに答えてみた:問4好きなボイスドラマ作品を教えて下さい

      「幸橋さん、これアンケートというよりは人気投票ですよね?」の続きです。   ゆきばし<心の声>(以下、ゆ):はい、で、問4好きなボイスドラマ作品を教えて下さいは? 幸橋(以下、幸):も、もう少し温存しない…… ゆ:ネタが無いような味気ない生活している自分を恨んで下さい。大丈夫ですよ。M3直前企画とか謳って何か特集しましょう。 幸:何を!? ゆ:サークル特集とか? 幸:誰も興味ないとわかってて言ってるな、お前!わかるよ、自分だからね! ゆ:誰か1人くらい奇特な人がいますよ、それに賭けましょう! 幸:なんでそういう時だけ励ますんだ ゆ:で、問4は? 幸:これもあげるときりがないので、過去の幸橋の独断と偏見で選んだベスト作品をとってくる ゆ:面倒くさがりですねー 幸:うるさい!2014年は「今も風は吹いている」(http://wind.nameless74.net/)※2014年に作られた作品ではなく、幸橋が聴いた作品です。 ゆ:2015年と2016年は? 幸:2015年は、こもれびの森の仲間たち(http://pipo.ma-jide.com/komorebi/)、撃墜王の孤独(http://bluesky.shiteyattari.com/)、2016年は該当作品無しということになっている。あ、短編は解け落つる、冬の糸(http://tmbox.net/pl/991780)を選んでいる。 ゆ:ばらけてますね 幸:別に好きなサークルさんの作品を片っ端から出しても良いよ。好きな作風ってのがあるからねーやっぱり好きなサークルさんの作品はどれもすきだったりするよね。わかる! ゆ:勝手にわかった気になられても困りますけどね。 幸:うぐっ!……というわけで、最後の問5は ゆ:また次回お会いしましょう~ 幸:(とられた!?) ゆ:その後のブログネタも考えておいて下さいね 幸:はい…… ---------------- 【現在、アンケートという名の人気投票、並びにボイドラリスナーお茶会参加者募集中です!何卒宜しくお願い致しますm(__)m】   <ボイスドラマアンケートに関して> 【回答フォーム】https://goo.gl/forms/DkmdJ7vnCaEYOgZo1 ■アンケート概要:こちらは幸橋(https://twitter.com/kusanotsuki)企画ボイスドラマリスナーお茶会用クイズコンテンツに使用するためのボイスドラマについてのアンケートです。 ■回答該当者:ボイスドラマ、オーディオドラマ、サウンドドラマ、声劇など音のみでドラマを表現した作品(以下、ボイスドラマで統一)を聴いている方、もしくは、制作に携わっている方です ■公開方法:アンケート結果は、企画に使用した後、幸橋のブログ(http://ameblo.jp/yukibashi/)もしくは、ブログにて告知するページにて6月に公開予定です ■アンケートに関する問い合わせは幸橋までお願い致します ■回答期限:本日~2017年5月13日(土)が終わるまで     <ボイドラリスナーお茶会に関して> 【申し込みフォーム】https://goo.gl/forms/5JUprVQ2u9QX3vw92 ■概要:こちらは幸橋(https://twitter.com/kusanotsuki)企画ボイドラリスナーお茶会への申し込みフォームです ■回答該当者:ボイスドラマ、オーディオドラマ、サウンドドラマ、声劇など音のみでドラマを表現した作品(以下、ボイスドラマで統一)を聴いている方(※ご自身で制作されている方もご参加いただけますが、全く聴かないという方にはあまり楽しい会ではないかもしれません) ■日時:5月20日(土)13時~16時(出来る限り最初からいて頂く事がベストですが、この時間内であれば出入り自由です) ■場所:東京都内の貸しスペース(申し込みをされた方に場所をお教えいたします) ■費用:1000~1500円を予定(※参加者の人数で変動します。また、軽い飲み物、食べ物等は準備致しますが、別途お1人様1品ずつ持ち寄りをお願いする可能性がございます。飲酒は不可と致します) ■アンケートについて:申し込みフォームにはアンケートが設置されております。お茶会企画に使用しますので、可能な範囲でご回答ください ■最後に:あまり数は聴かないという方でも、少しでもボイスドラマを聴いて興味があるという方なら歓迎致します!ぜひお気軽にご参加ください! ■申し込み期限:本日~2017年5月7日(土)が終わるまで ----------------

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  • 21 Mar
    • ボイドラ視聴数推定900が正しいか数えてみた

      過去に「推定900の作品の中で唯一キレた作品が教えてくれたこと」なんて記事を書いた事がありましたが、ふと思いました。   そんなに聴いてたっけ……?   気になると不安になる私、幸橋。 記録のあるものだけで数えてみた……という、何だか前にも似たようなことしてなかったか?と思いながらやってみた(すぐ忘れる←)   一部の人がご存知のメモブログ「視聴note」 このブログに記録を付け始めたのが、2013年。 2009年から2012年(2013年の一部も含む)はワードにタイトルだけメモしていました。   その数、161 意外にないでしょー私が数聴くようになったのは、ここ数年ですからね。 ボイドラ好きになるまで4年かかった人間ですからね。 メモブログ始める頃まではボイドラというジャンルは別に好きって訳じゃないとか小生意気なことをぬかしていたので、そんなに聴いてないんですよ。   で、メモブログの記事数ですね。 実は過去ログという、この2013年以前の作品をメモった記事が26ほどあったりします。 だから、この記事を抜いた後の、ボイドラ記事数を数えると2017年3月21日時点で、   628   ということは、合計     789 …… 900じゃないけど?   ほら!でしょ!そんなに聴いてないと思った! だから、なんだと思ったそこのあなた!   気になっただけと言ったじゃないですか←   あ、ただ、めでたく視聴数が千になったら、たぶん騒ぐと思うので生暖かく見守って下さい~   アンケートに答えてみたは、また後日(ネタをもたせたいなんてことはない……よ?)   ---------------- 【現在、アンケートという名の人気投票、並びにボイドラリスナーお茶会参加者募集中です!何卒宜しくお願い致しますm(__)m】   <ボイスドラマアンケートに関して> 【回答フォーム】https://goo.gl/forms/DkmdJ7vnCaEYOgZo1 ■アンケート概要:こちらは幸橋(https://twitter.com/kusanotsuki)企画ボイスドラマリスナーお茶会用クイズコンテンツに使用するためのボイスドラマについてのアンケートです。 ■回答該当者:ボイスドラマ、オーディオドラマ、サウンドドラマ、声劇など音のみでドラマを表現した作品(以下、ボイスドラマで統一)を聴いている方、もしくは、制作に携わっている方です ■公開方法:アンケート結果は、企画に使用した後、幸橋のブログ(http://ameblo.jp/yukibashi/)もしくは、ブログにて告知するページにて6月に公開予定です ■アンケートに関する問い合わせは幸橋までお願い致します ■回答期限:本日~2017年5月13日(土)が終わるまで     <ボイドラリスナーお茶会に関して> 【申し込みフォーム】https://goo.gl/forms/5JUprVQ2u9QX3vw92 ■概要:こちらは幸橋(https://twitter.com/kusanotsuki)企画ボイドラリスナーお茶会への申し込みフォームです ■回答該当者:ボイスドラマ、オーディオドラマ、サウンドドラマ、声劇など音のみでドラマを表現した作品(以下、ボイスドラマで統一)を聴いている方(※ご自身で制作されている方もご参加いただけますが、全く聴かないという方にはあまり楽しい会ではないかもしれません) ■日時:5月20日(土)13時~16時(出来る限り最初からいて頂く事がベストですが、この時間内であれば出入り自由です) ■場所:東京都内の貸しスペース(申し込みをされた方に場所をお教えいたします) ■費用:1000~1500円を予定(※参加者の人数で変動します。また、軽い飲み物、食べ物等は準備致しますが、別途お1人様1品ずつ持ち寄りをお願いする可能性がございます。飲酒は不可と致します) ■アンケートについて:申し込みフォームにはアンケートが設置されております。お茶会企画に使用しますので、可能な範囲でご回答ください ■最後に:あまり数は聴かないという方でも、少しでもボイスドラマを聴いて興味があるという方なら歓迎致します!ぜひお気軽にご参加ください! ■申し込み期限:本日~2017年5月7日(土)が終わるまで ----------------

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  • 20 Mar
    • 幸橋さん、これアンケートというよりは人気投票ですよね?

      「幸橋さん、これアンケートというよりは人気投票ですよね?」   ……   バレた!?← 以下、心の声との会話という名の見苦しい言い訳をご覧ください。 ゆきばし(心の声)に代わりにつっこんでもらいます。     ゆきばし(以下、ゆ):バレた!じゃないですよ。明らかに好きなサークル書いて下さいとか、好きな作品書いて下さいって投票ですよね 幸橋(以下、幸):露骨さを減らす心遣いだよ、察してよ! ゆ:それに書けって選択肢くらい用意しといてくださいよ 幸:世の中にいくつサークルあると思ってんだよ、私のメモのカテゴリーですら200超えてるんだよ!(逆ギレ) ゆ:なら、せめて、例くらい…… 幸:例に出したところに優位に働くかもしれないじゃないか…… ゆ:そんな事言っている場合ですか、このまま何もしないと投票数ゼ…… 幸:言うなーーーーーーーーー!(泣) ゆ:隅っこで地味に生きていたいとか言い訳重ねて本当は面倒くさいからってコミュニケーション怠って来た罰ですね 幸:本当に自分がむかつく人間だと今実感した ゆ:という訳で、 幸:という訳で、……幸橋がアンケートに答えてみたを実施したいと思います ゆ:ワー、パチパチ(棒読み) 幸:やる気だそうよ! ゆ:わかりやすく自分の葛藤を書きたいからって、こんな茶番に無理やり出された者の気持ちも考えて下さい 幸:ぐぬぬぬ…………と、という訳で、アンケート。   問1「あなたはボイスドラマを作りますか?」私は一応、制作もして聴いてもいるので、両方かな。聴く方9割だけど。 ゆ:ほうほう 幸:問2「どのくらいの頻度でボイスドラマを聴きますか?」は年間200聴くには週に2~3聴く必要があるらしいよ(そんなに聴いてたかな?)なので、週に2~3作品以上に該当 ゆ:同じくらい聴いている人にすり寄ってお近づきになる気満々の質問という事ですね 幸:そうだよ!!で、問3からがメイン「好きなボイスドラマサークルを教えて下さい」 ゆ:アバウトにも程がありますね。トップ3を書いて下さいとかにすれば良いのに 幸:制限無い方が書きやすいと思ったんだ!これは書き出すともう数限りなくあるので、過去の幸橋の独断と偏見で選んだベストサークルを取って来たいと思う。 ゆ:どうぞ 幸:2014年ベストサークル、人間カプリチオさん ゆ:今、活動してなくても良いんですね 幸:そこは制限してない。2015年ベストサークル、ピポワールドさん、箱庭Sさん。2016年はおにぎりワゴンさん、Nanaさん。こんな感じ ゆ:なるほど。では、次の問よ…… 幸:問4は次回にて!お楽しみに!! ゆ:(ネタを温存した、この人……)   こんな茶番が連載予定です。 お付き合い頂けると嬉しいです~   ボイドラリスナーお茶会参加者も募集中です(コソッ)   ---------------- <ボイスドラマアンケートに関して> 【回答フォーム】https://goo.gl/forms/DkmdJ7vnCaEYOgZo1 ■アンケート概要:こちらは幸橋(https://twitter.com/kusanotsuki)企画ボイスドラマリスナーお茶会用クイズコンテンツに使用するためのボイスドラマについてのアンケートです。 ■回答該当者:ボイスドラマ、オーディオドラマ、サウンドドラマ、声劇など音のみでドラマを表現した作品(以下、ボイスドラマで統一)を聴いている方、もしくは、制作に携わっている方です ■公開方法:アンケート結果は、企画に使用した後、幸橋のブログ(http://ameblo.jp/yukibashi/)もしくは、ブログにて告知するページにて6月に公開予定です ■アンケートに関する問い合わせは幸橋までお願い致します ■回答期限:本日~2017年5月13日(土)が終わるまで     <ボイドラリスナーお茶会に関して> 【申し込みフォーム】https://goo.gl/forms/5JUprVQ2u9QX3vw92 ■概要:こちらは幸橋(https://twitter.com/kusanotsuki)企画ボイドラリスナーお茶会への申し込みフォームです ■回答該当者:ボイスドラマ、オーディオドラマ、サウンドドラマ、声劇など音のみでドラマを表現した作品(以下、ボイスドラマで統一)を聴いている方(※ご自身で制作されている方もご参加いただけますが、全く聴かないという方にはあまり楽しい会ではないかもしれません) ■日時:5月20日(土)13時~16時(出来る限り最初からいて頂く事がベストですが、この時間内であれば出入り自由です) ■場所:東京都内の貸しスペース(申し込みをされた方に場所をお教えいたします) ■費用:1000~1500円を予定(※参加者の人数で変動します。また、軽い飲み物、食べ物等は準備致しますが、別途お1人様1品ずつ持ち寄りをお願いする可能性がございます。飲酒は不可と致します) ■アンケートについて:申し込みフォームにはアンケートが設置されております。お茶会企画に使用しますので、可能な範囲でご回答ください ■最後に:あまり数は聴かないという方でも、少しでもボイスドラマを聴いて興味があるという方なら歓迎致します!ぜひお気軽にご参加ください! ■申し込み期限:本日~2017年5月7日(土)が終わるまで ----------------

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  • 19 Mar
    • ボイスドラマアンケート&ボイドラリスナーお茶会申し込み開始【ご協力お願いします!】

      こんにちは、幸橋です。 という事で(?)   ボイドラリスナーお茶会やります!!   あと、   ボイスドラマアンケートします!!   突然ですね。と言われそうですが、だいたい私はノリと勢いでしか行動しません。 で、だいたい壁にぶち当たって砕けます(良いのか?)   今回はもうお茶会は、 ボッチじゃなければそれで良いかな!って思ってるんで、ハードルは低めです。 (ボッチだったらボッチだったで何かネタ的な企画を考えようかな……1人ボイドラ上映会をしてみた!とか)   詳細は以下にまとめていますが、企画趣旨としてはボイスドラマのリスナーで駄弁ろうぜ!という会です。なので、少しでもボイドラ聴いているという方は、気軽に駄弁りに来てください。   アンケートは、実はこのボイドラリスナーお茶会のクイズコンテンツに使おうというのが、始まりなのですが、流石にそれだけで皆様にご協力頂くのも何様なので、ちゃんとまとめてご報告予定です。 回答は多いと楽しいので、ぜひぜひ回答と周りへの拡散にご協力頂けると有難いです!(ちょっと記述が多いのが、面倒なのですが、許して下さい(汗)) ---------------- <ボイドラリスナーお茶会に関して> 【申し込みフォーム】https://goo.gl/forms/5JUprVQ2u9QX3vw92 ■概要:こちらは幸橋(https://twitter.com/kusanotsuki)企画ボイドラリスナーお茶会への申し込みフォームです ■回答該当者:ボイスドラマ、オーディオドラマ、サウンドドラマ、声劇など音のみでドラマを表現した作品(以下、ボイスドラマで統一)を聴いている方(※ご自身で制作されている方もご参加いただけますが、全く聴かないという方にはあまり楽しい会ではないかもしれません) ■日時:5月20日(土)13時~16時(出来る限り最初からいて頂く事がベストですが、この時間内であれば出入り自由です) ■場所:東京都内の貸しスペース(申し込みをされた方に場所をお教えいたします) ■費用:1000~1500円を予定(※参加者の人数で変動します。また、軽い飲み物、食べ物等は準備致しますが、別途お1人様1品ずつ持ち寄りをお願いする可能性がございます。飲酒は不可と致します) ■アンケートについて:申し込みフォームにはアンケートが設置されております。お茶会企画に使用しますので、可能な範囲でご回答ください ■最後に:あまり数は聴かないという方でも、少しでもボイスドラマを聴いて興味があるという方なら歓迎致します!ぜひお気軽にご参加ください! ■申し込み期限:本日~2017年5月7日(土)が終わるまで   <ボイスドラマアンケートに関して> 【回答フォーム】https://goo.gl/forms/DkmdJ7vnCaEYOgZo1 ■アンケート概要:こちらは幸橋(https://twitter.com/kusanotsuki)企画ボイスドラマリスナーお茶会用クイズコンテンツに使用するためのボイスドラマについてのアンケートです。 ■回答該当者:ボイスドラマ、オーディオドラマ、サウンドドラマ、声劇など音のみでドラマを表現した作品(以下、ボイスドラマで統一)を聴いている方、もしくは、制作に携わっている方です ■公開方法:アンケート結果は、企画に使用した後、幸橋のブログ(http://ameblo.jp/yukibashi/)もしくは、ブログにて告知するページにて6月に公開予定です ■アンケートに関する問い合わせは幸橋までお願い致します ■回答期限:本日~2017年5月13日(土)が終わるまで ----------------   期限までちょくちょく進捗報告が出来ればと思っています。   それでは、皆様のご回答とお申し込みをお待ちしております!  

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    • 【感想】「今、ここ」だけが全てならば、それは確かに「幸福」と呼ぶ時間だった――

      「今、ここ」だけが全てならば、それは確かに「幸福」と呼ぶ時間だった――   もう昨日ですね、GeckoさんことWataru Satoさんのライブに行ってきました。 Yuki Murataさんとの共同ライブではあったのですが、私の目当てはGeckoさんでした。 最近では、私の企画で曲を使わせてもらいましたが、知ったのは、私がまだ関西にいた頃なので、3年以上前ですね。 ファタモルガーナの館というゲームの歌唱を担当しているがおさん。 がおさんが出る複数のアーティストが参加するライブに別野さんとGeckoさんがいました。 それが最初です。   最初に気になったのは別野さんです。 けれど、同時にGeckoさんの指使いと眼差しが印象に残ったのも確かでした。 だから、別野さんのライブで、そこにあったGeckoさんのCDを手に取りました。   宇宙の静謐さと人の感情が入り混じった感覚。   宇宙を歴史と言い換える時もあるのですが、私はよくGeckoさんの曲をそのように言います。 静であり、個がわからなくなるくらいにそこに表された感情は時の刃に磨かれて透き通った透明。 だけど、そこには人の思いが感じられる。   私にとってピアノはいずれかでした。 教科書のように冷たくこちらを見返す存在。 もしくはあふれ出す感情と思いの激流。   けれど、Geckoさんの曲はそのどちらでもなく、どちらでもあった。 だから、私は歴史書を表現する曲の依頼をしたのです。   そんなGeckoさんに私は望むことがありました。   それは、Geckoさんのピアノだけの作品が欲しい。他の楽器を排して、ピアノだけの…… 誤解して欲しくないのは、他の楽器が入るのがダメという訳では無いのです。   ただ、私が特に彼の作品を聴くのは、誰かの歌声を聴く時すらしんどいという精神状態の時が多いのです。 特に昨年はその傾向がひどくて、もう何もかも忘れてしまいたい、もう何もかも投げ出してしまいたいなんて数限りなく思いました。 そんな精神が最後の一筋になって、少しの衝撃でも   ぷつり   切れてしまいそうな時、私が耳に出来るのはGeckoさんのピアノだけだろうと思いました。   そのピアノだけの作品が出ると聞いて、私がどれだけ喜んだ事か。 それは砂漠で生きるための水を与えられたような喜びです。   アートとは、芸術とは、生きる糧だと私は信じています。   精神の最後の一筋を切れないように保つもの。   ライブでピアノを聴いた時、そのことを強く感じました。   ピアノの1つ1つの音に撃たれるのではなく、ただただ絹を織りあげていくようで、 そして、その薄い波のような布は私の足をからめとって、どこかへするりと引きこんで落としていく。 それは、絶望ではなく、ある時は眠りで、ある時は精神という宇宙の端っこ。 ある一点が膨らんで空間として存在しているようなそんな場所。 前もなければ、後ろも無い。 ただ、今ここだけの世界。   そこへ絡めとられた足は、 きっと地下鉄のホームの端を踏み出そうとしていた足で、 赤信号の道路を渡る足で、 歩道橋を乗り出して下を見ようとする足で、 川へ飛び込もうとする足だった……   そんな足をからめとり、するりと落としていく。   そんな感覚なのです。   過去の後悔と未来の不安に人はストレスを感じる。 だから、一番幸福なのは、今を生きることだと誰かが言っていました。   それを誠とするならば、   「今、ここ」だけが全てだったこの時間は、確かに「幸福」と呼ぶ時間だったのだろうと思います。

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  • 05 Mar
    • 耳にはまぶたがない

      と誰かが言った。 と言ったのは、虐殺器官のジョン・ポールでした。 その後には映画のCMにも使われた台詞が続くのですが、なぜか私にはこの部分の方が記憶に残ったのです。   理由はきっと単純で、「音」の価値を証明する言葉だったから。   私自身、趣味を誰かに理解されたいとはあまりないのですが、私の趣味は無意味ではないと証明したいという欲求があるのです。 趣味に意味も何も無いと思いますが、自分は無駄な事をしていない、無駄な事に情熱を注いでいる訳ではないというそれこそ無意味な証明をしたがっている。   ドラマCDを聴く、ラジオドラマを聴く、オーディオブックを聴く。   それだけなら、まだ世間から認められているのでしょうが、ボイスドラマという言葉に含まれた同人→素人の趣味というニュアンスが私に根付くコンプレックスを刺激するのです。 そして、その感情が自己の正当性を証明させようと動き出す。   私はいつもその感情に辟易しているのですが、私の奥深くに根付くそれを未だ引き抜けずにいます。   耳にはまぶたがない   だから、音となった言葉は何にも阻まれずに聴いた者の中へと飛び込んで心を揺さぶっていくはずだ。 だから、価値がある。   ――けれど、音となった言葉が全て心を揺さぶるとは限らない。 そんな心の声を聞かないふりをしている。 それに気づいた時点で無理がある証明なのでした。   そして、私はまた無意味な正当性を探すのです。

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  • 25 Feb
    • 最近「感想書く人」でキャラ付けされてきた私が書いた1万8千字

      ひょんなことから、1万8千字の感想を書きました。 正確には、18,727字。 ここ少なめに言ったところに謙虚さアピールしてますから!(←台無し)   そして、感想の事しかブログに書く事がないのかというツッコミがそろそろ上がりそうですね。 まあ、事実なので、反論のしようがありません。 ええ、ボイドラ聴くか観劇するか、その感想書くか寝てるだけの人生です。   至福!!←   はい、脱線しました。 感想は残念ながらどこにも掲載していません。 理由は、結構個人的な事を大量に書いているので、私のプライバシーを守るため(苦笑) ご了承ください。   今回の感想を書こうと思った時、私は1つの事だけ意識していました。 それは、作品に対して、「私の最大限の思いで応える事」です。 なので、どうしてこのシーンで、この登場人物のこの台詞で、感動したのか。 それを自分のバックグラウンドにある事すら隠さずに書く。 そういう点がいつもと違っていました。 だから、結果、公開できないものが仕上がった訳ですけれども。   作品の関係者に送るという事は最初に決めていました。 では、私は感想に何を込めたらいいだろうかと。 私の最大限の思いなんて、作品に込める相手の思いと比べれば微々たるものなのは承知の上なのですが、 ここが楽しかった、ここが面白かったなんて事を取り止めもなく書くのは違うと思いました。   作品から感じる何か芯になる物事、それは恐らく私の芯にあるものでもある。 それは何か、つまりは「共感」という枝葉を拾い集めて、それをもとに根本の幹を探す行為。 それが必要でした。 自分を下手に隠して偽ると上手くいかないと予想出来ていたので、これは腹をくくってさらすしかないなと思いました。   結果、2回に分けてはいますが、合計1万8千字。   数えた事はありませんが、感想に分類する文章としては最長かもしれません。   書いてみて思ったことは、一言目はしんどい(苦笑) 同じ作品の事、その登場人物の事を延々と丸1日ずっと考えて、あいた時間もつらつらと考える。 頭の芯が疲労しているのに、神経をやすりで削られるようで感覚が過敏で常にしびれとアドレナリンが音を立てて放出されているような感覚。おかしくなりそうです。 でも、物書きさんや演者さんはこういう事を毎回してるんだろうなと思うと私は無理だなとかマイナスな事を考えてしまいます。   ただ、心地良さもあったんです。 一歩ずつ人生に近づく、作品内の登場人物に、演者さんに、作家さんに。 想像の中だけだとしても、誰かに歩み寄る行為は私には不慣れで、不器用だったと思いますが、1本1本糸をほどく様に作品に向き合って思考をめぐらすのは楽器の調律に近い感覚なのかなとも思います。 1つずつ音を鳴らして、気になった振動に対して、理由を探して自分の心に潜っていく。 そういう意味ではダイバーみたいな感覚でもあるかもしれませんね。   そして、これだけ言葉を重ねても伝わらないだろう事への苛立ちと悲しさ。 もっと言いたい事があるのに、どう表現しても思いに近いものが出てこず、削った文章もあります。 こんなに疲労して、こんなに伝えたいのに伝わらない。   だからこそ、伝わる、それが当然ではなく、奇跡なのだろうとも実感したのです。   私も1万8千字の感想欲しいと言われても、これも目指して書い訳では無く、結果の文字数なので、   たぶん無理!!← しんどい、私は普段、省エネで生きてるんだから!   悪しからずm(__)m

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  • 19 Feb
    • 普段はリスナーの私が創作語りなんてものをしてみようと思う

      普段はリスナーの私が創作語りなんてものをしてみようと思う。 はい、何だかかっこつけたことから書き始めましたが(笑) 趣旨は、 昨年公開した「亡国の欠片」ボイドラ化企画のラジオ第2回を公開しましたよー そして、no-seen flower様の「Babel」をイメージした「ユートピア」も公開しましたよー https://soundcloud.com/yukibashi/sets/gmbvsnk3jo25 という事を言いたいだけです。 そして、特に今回は「ユートピア」について。 (ネタらしいネタは無いですが、一応ネタバレがあります) あまりにも書きすぎると、これだけで満足して次を作らない気がするのでほどほどにしたいのですが、 一応、 亡国の欠片ボイドラ化企画「Wing of the Beginning.」が初めての個人企画にはなるものの、 もともと一緒にサークルをしていた倭姫にも選考だったり、脚本だったりに関わって貰ったので、 気持ちとしては、今回の「ユートピア」が初の個人企画、初のオリジナルと思っています。 オリジナルと言っても、既存の小説「Babel」が基になっていますが。 http://unnamed.main.jp/words/ 藤村由紀様(古宮九時様として書籍も出されています)の「Babel」は、 異世界トリップもの、言語のミステリー、そういうものが紹介時に押し出されているのですが、 私は、主人公である雫の「人間とは」「精神とは」という考え方に心打たれ、 そのテーマをメインとして、ボイドラ化したい!と思ってきたのですが、 読んだ方はわかると思いますが、なかなかに量のある長編作品です(苦笑) 私の企画力ではいきなり本編ボイドラ化が叶わず、ずるずるとやりたいやりたいとだけ言って動けていませんでした。 ただ、何かはやろう!と思って最初に動いたのは、なぜか曲に関して。 以前から大好きな曲であると共に、実はあるキャラのテーマソングとも考えている「濾過装置の悲しい仕組み」の使用許可を得ました。 本当は「Babel」ボイドラ化時に使うつもりだったので、関連作品の「ユートピア」に使っても良いか!と軽い気持ちで使いましたが、 隣のK様の神業でもう完璧な使い方をして頂きましたし、歌詞がユートピアにぴったりだと通して聴いた時に気づきました← 次にGecko様に歴史書をイメージした作曲を依頼しました。 それが今回ユートピアに使用した「HIMOTOKU」です。 実はあれは3人の連弾なんですよ(笑)そして、途中から2人の連弾になります。 なぜそんな構成にしたかは、原作を知っている方はすぐにピンと来ると思います。 だから、本当にあれはBabelのためのピアノ曲なんです。 そして、ちょうど亡国の欠片ラジオの2回目の話が持ち上がり、 何も話題が無い中で突然ラジオだけやるのはどうなのだろう…… そうだ、Babelに関して端的に私がやりたい事を表した作品が作れないかと思ったのが、 ユートピアを作るきっかけです。 タイトルは実はディストピアと迷ったのですが、 全体主義的なところは、ユートピア=ディストピアですし、 あまり負のイメージは付けたくなくてユートピアにしました。 全く作中に名前が出ていませんが、ツキノベさんにお願いした少女はスイという私のオリジナルのキャラです。 複数の作品案に登場するキャラなのですが、どの案も形にならなかったので、これまで日の目を見ないキャラでした。 今回、やっと形にしてあげられて本当に嬉しいです。 そして、「私」ですね。 本当はあまりキャラ付けしたくなくて、モブというかその他というか、 あまり印象に残らない一般人にしようと思って、 演じて頂いた西野さんには何も注文はしなかったんです。 でも、上がって来たキャラが、私に凄く似ていて驚いたのを覚えています。 お察しの通りというか、自分をモデルにしたキャラだったので。 ユートピアがどういう作品か。 それは、この2人の台詞が全てです。 「私は私の意志で人間になりたかった。その祈りだけは本当だと信じて欲しかった」 「私は待っている。記録ではなく、人の意志が世界を創造することを」 そして、強いて言うならば、雫の 「私は人間です!」 色々書いていますが、言いたいのはこれだけ。 人間が他の動物に勝るとかそういう事を言いたい訳では無いんですが、 ただ、生物学的にホモサピエンス、人間であるのではなく、 この精神ゆえに、この意志ゆえに 私は人間であると、そう言えたらとずっと思ってきました。 もしかしたら、私は死ぬまでにそれを言う事が出来ないかもしれない。 そう言える行動を示せないかもしれない。 それでも、許されるなら 私は私の意志で人間であると言いたかった、その事を祈っていた事は信じて欲しい 勝手な話ですけどね。 でも、それだけは遺書として残したかったんです。 まだ死ぬ予定はありませんけれども。 他にも作中の裏話もしたいんですが、それは追々、Twitterの創作アカにでも。 Babelのボイドラ化は諦めてはいないものの、 創作アカにもちょっと書いたのですが、 私の引き出しが少なすぎて自分が納得できる密度を維持できるのが、 今回のユートピアの15分が限界でした。 あれくらいを維持できない作品作るくらいなら、他の方の作品聴いていたいんだーー!(リスナーなんで) そして、今度は引き出しをぶちまけてからの制作になるので、正直、どうしようかなと(苦笑) 次、作るとしてもまたお時間は頂く事になると思います。 ただ、1人では表現できない思いを伝えたくなった時、またHELPを出すかもしれないので、 その時はどうぞ宜しくお願い致します。

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  • 05 Feb
    • 業から出た芽を押し花に

      「自分と向き合ってみましょう」 とても単純な言葉で、使い古された言葉かもしれませんが、 先日のデザート・ベイベーで胸に残った言葉の1つでこれでした。 今回は、舞台の事にはほとんど触れないので、あらかじめご了承を。 私は自分と向き合うのはとても苦手です。 ええ、自覚しています。 だから、創作とかクリエイターとか無理だなと思っています。 自分の作品を見返すなんて吐きそうです。 後悔と恥ずかしさばかりで。 創作物だけに限った事ではありません。 自分の行い、過去、言動、何もかも振り返るのは苦手です。 そうして後悔するのが嫌なんです。 見るのが嫌だから土を被せて隠す。 過去に起きた事、成してしまった事、その時の感情。 何もかも土を被せて隠してしまう。見なくて済むように。 そこはたぶん荒野で砂漠で、とりあえず殺風景なところです。 それが私です。 何も見えないようにした空っぽな自分です。 それでも、厚い厚い土の下から芽を出すやつが時々います。 ちょっとした草でもその下には長く地下深く根付く根があります。 お前は誰だ、なんだと問いかけるとその根を引きずりだす必要があります。 それは私の根本にまで根を張っている可能性があって、 その業の深さゆえに地上まで出てこれるほど長く成長できたのかもしれません。 自覚はありませんが、私は感想をまとめるのが上手いそうです。 いつもまとまらない文章に苛立っていますが、傍目からするとまとまっているようなのです。 もし、そうだとして、たぶんそれは私に文才があるからではないと思います。 私は僅かに芽を出した感情を書いているだけなのです。 他の人はきっと豊かな感情が群をなす花畑を見て何から書いて行けば良いのかと途方に暮れている、それだけだと思います。 私は僅かに出てきた芽をひたすら掘り起こしているだけです。 一本の根の出所を探して。 だから、比較的筋は通っているのかもしれません。予想ですが。 ただ、その分、自分の根本に根付いた根を引き抜くのはしんどいです。 根を引き抜いたそこは樹液ではなく、血が流れているんじゃないかと思う程。 けれど、それだけ根深くしたのは、自分が土をかぶせて隠してしまったからに他なりません。 土を被せても被せても出て来るその芽、その芽が出て来る活力にしたものは、 私の中にはありません。砂漠で荒野ですからね。 誰かの心が降って来たから、その芽は出て来て、私はその度に根本に向けて自分がかけた土を逆に掘り返す。 作品のメモを書くとき、そんなことを繰り返しています。 でも、よくその根深い芽を抜き取ってから、さてどうしたものかと困ります。 私が感想を書く目的、それは、相手に次も作品を出してもらうためです。 自分の業に根付いたそれを見せてどうするんだと…… デザート・ベイベーで雫は、押し花の事を 愛したこと、愛せなかったこと、そんな様々な自分の心に向き合うことだと そんな風に言っていました。 もし、感想が私が自分に向き合う手段であるならば、彼女の押し花と同じく、 残しても良いんだろうかとふと思ったのです。

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  • 04 Feb
    • 読み物にすることは諦めました=「デザート・ベイベー」のメモ

      青色有線さんのデザート・ベイベーを観て来ました。 そして、ちゃんとした読み物になるような感想を書こうとしたのですが、どうにもまとまりませんでした(苦笑) ということで、私がメモと呼んでいるものをそのまま載せます。 感想じゃないので、メモなので!そして、ネタバレ有りです。ご注意を(と言っても何言ってるのかわからない可能性……)   読み物としての感想を書こうと決意して数カ月、いつになったら書けるのやら。   舞台は明日までですが、既に満席で、キャンセル待ちか当日券が少しだけ出るそうです。 人気なのは良い事ですが、観て頂きたくても難しいかもしれませんね(苦笑)       ここからメモです。 ---------------   ・円城寺雫 最初からふんわり可愛らしくて、嫌みなところは1つも無くて。そんな彼女をメインに持ってくる事に最初は疑問でした。共感を得られにくい、むしろ、女性に妬まれそうな人物。 いつ彼女の嫌なところが出て来るだろうかと思っていましたが、彼女は最後まで優しい人で、周りが言うように謙虚で一歩引いたもう絶滅危惧種ともなった大和撫子を地でいくような人。なのに、なぜか全く反感がなく、そんな人間なんていないと言えない。それどころか周りの幸せの中に影が出て来る程彼女の存在はその苦みや苦しみを和らげて飲み下すためのミルクのような人でした。 最後にカルチャースクールを始めた際の挨拶を言う時に、それまで全く涙が出なかったのに、その時に初めて涙が出ました。 愛したこと、愛せなかったこと、残したいと思う気持ちは自分にはあるだろうか。目をつむって、忘れてしまいたい事ばかり。 自分の心と向かい合おうなんて簡素でありきたりな言葉ばかりだけど、彼女の語りかけはゆったりと砂漠に水が染み込むようで、確かに恵みだった。だから、苦しくも悲しくつらくもないのになぜか涙が出るそんなシーンでした。 ずっと片思いだったと微笑む彼女の笑顔は素敵だなと思います。   ・円城寺真人 吃音でどもってしまうという設定を聞いてすぐに身近に感じてしまいました。吃音という訳では無いですが、私も緊張でしゃべられなくなってしまう人間だから。小さい人間だと本人は言う。確かにそうだと思う。けれど、いつの間にか傍にいる。雫の傍にも、倫太郎の傍にも、ラインのメンバーの傍にも。そして、やっぱり自分の小ささを省みる事が出来るのは才能だと思う。嫉妬した、ごめんと言えるからこそ彼なんだと思います。嫉妬した航に対しては吃音が出なかったところはよく言えば、彼も男性だったんだなと思います。恐怖よりも怒りに近い感情が勝っているという。あの部分は人によって肯定するか否定するかはわかれるかもしれませんが、私は会ってよかったと思います。そういう感情ももつ人なんだと思って。 最後の挨拶ではやはりどもってしまうのは、彼らしくて。なぜか涙が出ました。ああ、彼らは幸せな夫婦だと、これは幸せな物語なんだと思えて。 涙したのは円城寺夫婦のシーンでした。だから、この夫婦がこの物語の中心で良かったと思います。   ・園部千歳 最初は姉御肌で一番精神的に安定している人だと思っていましたが、きっと彼女が一番脆かったんだと思います。水泳選手だった倫太郎の事が好きで、水泳選手だった彼ばかりを追いかけていた。その人の一部ばかりを見て、そこだけを極端に愛す。その部分を捨てた相手を愛せない。そんなところが共感してしまいました。私もきっと今追いかけている誰かが演じない、作らない、そうなってしまった時に同じ熱を傾けられるかと言われればそうではない。その人自身を見る事が出来ない。それなのに、結婚して、子どもも出来てしまった。過去には確かに愛していた事実があるのに、今はそんな感情が出てこなくて、そんな自分が嫌で仕方がない。きっと娘を見ると愛せないという事実に罪悪感と負い目を感じていたと思います。倫太郎が千歳は昔の倫太郎に話しかけていると言っていましたが、そのセリフが刺さります。もう戻らない昔ばかりを持ち出して、今の自分を消し去られるという行為はなんて残酷なのかと、それをされる側から言われないとわからない。   ・園部倫太郎 倫様と呼ばれるから、中国の方?と思ってしまったのが、ずれた第一印象ですね。夢神楽さんの月闇の詩の士輝の方ですよね。はい、ぼろくその酷評した事があります(土下座)あの頃は若かった……(遠い目)ただ、士輝しか見た事が無く、あの声を張っている演技しか印象になかったので、こういう物静かで口数が少ない役はなんだかすごく意外です。何にも動じず平坦に話すのに、職場の人たち、特に真人への親愛は凄く感じる人でした。 仕事終わりには必ず1時間もかかる海へたばこを吸いに行く、その理由は誰にも言わなくて。何を考えている人かわからない謎な人だから、変わった人、それだけで片づけられなくもないけど、そういう訳にもいかなくて。千歳がちゃんと声をかけているのに彼は何も返さなくて、千歳がかわいそうだと思いながら、一方で彼を冷淡な人だからと片付けられず、なぜだろうと思ってしまう。 千歳と全く話さない事を長年いればそういうものだろうと言いながらも、千歳が水泳選手だったころの自分と話しているようだと言ったり、娘と会わないのも千歳の持ち物だと思ってしまうから会わないと言ったり、考えていることはちゃんとあって。 真人が嫉妬している事も、そういうのは言わないと残ると言ったり、何も感じない人じゃないんだと思います。あつこという昔の彼女?の事もどこかで探している事もあるし。 離婚に関してもあっさりとしながら、千歳にやり直そうと手を差し伸べる彼は、なんというか、やっている事はとても淡白だけど、過去を忘れずに背負いながらもきちんと進む人なんだと思います。   ・江藤花 最初はかっこいい女医さん、でも、夫の航には甘えて可愛い女性でした。一番江藤一家の空気がきちんと家族できちんと夫婦だったと思います。魅力的な女性というのはこういう人なんだろうなと感じました。愛に飢えているけれど、愛を与えられる人。だから、航もホストを辞めて彼女と結婚したんだろうと思います。途中までは江藤一家には憂うるところは何もないかのようでしたが、航が水商売をしていたとか、まさか産婦人科に配属されるなんてと言っているところに少しだけ影を感じて。 中絶の苦しみは私にはわかりません。題材にされる度にその感情の遠さを埋める術を知らない。けど、江藤夫婦にとっての中絶の描き方はわかりやすくて。だから、花が医者をやめたい、中絶手術が恐いと言うところが、よくわかる。   ・江藤航 赤ちゃんを抱えて登場した時は笑ってしまうくらいぱっと見なんだか似合わない図で。それは元がホストだったというところから成程と思ったのですが、それ以前に演じている加賀さんも最初に知ったのが夢神楽さんの雷牙という用心棒のような、荒くれ者といった風体の役だったので、どうしてもその印象が強いんです。だから、薔薇色の明日の役ですら凄く意外に思いましたし、ましてや、主夫で、社交的で柔らかい雰囲気の航の役で違和感が凄い。 でも、その違和感もすぐになくなりました。柔らかいけど、それは相手をきちんと観察して考えながら距離を測っているからだと思います。 千歳と海に行った時に、身を投げようとした彼女の腕を掴めたのも、危ないよという一言だけを投げかけたのも彼だからだと思います。深く入り込まないけれど、小さな配慮を散りばめる。でも、入り込まないからこそ、ももかへのネグレクトに気づかなかったのかなとも思います。 花が医者をやめたいと言った時、彼はすんなり受け入れました。女医で頭が良くてかっこよくて面白くて、そんな花が好きだと言っていたのに。それは昔の倫太郎しか愛せない千歳との対比で今のありのままの花を受け入れているという事かと思いましたが、千歳が今から目を背けたいのと同時に彼は過去から目を背けたいんだと知りました。 兄弟で遊ぶ子供たちを公園で見て、本当は自分の子も兄弟で遊ぶべたはずだった。それなのに、そう出来なくなってしまったのは、自らが臆病で父親になれなかったから。言っている事はひどいですが、長く苦しい間が彼の後悔を物語っていました。   ・古見恵里 声を聞いた瞬間、ハジメ君だと思ってしまった私です(九重仕立てのミルフィーユに出て来る少年)梅田さんは名前を見かけながらも、舞台上の演技は初めて見ると思います。新と共に仲間をおちょくるのはテンポがあっていました。あっけらかんとしてサバサバしていて、登場人物の中では最初から好きな人でした。何も気にしない、悩まないと思われる彼女も人と異なる事を恐れる自分がいる。結婚する事が幸せだと女性らしい幸せを幸せと感じない自分がいて、だから、合コンに行ったり、セックスをしてみたり、そういうド直球なところが彼女たる所以だと思います。豪快でありながら繊細、繊細でありながら豪快みたいな。 胸が大きいというのは目の前にいらっしゃったので感じました(笑)まさかあんなかっこうで出て来るとは思いませんでしたが。私も良物件だと思うので、ひらひらと関係を曖昧にするのは止めましょうよ新さんと言いたくなります。   ・森永新 古見とセットで最初から好きな登場人物です。 器用に人と付き合える人というのが第一印象です。けれど、気がある様に見える古見には奥手で自分はそれに気づいていない。古見の初めての相手も誰とも知らない相手に奪われて動揺しているのに、その動揺の原因がよくわからないと思っている。 本気で好きになるのが恐い、常にほどほどに満足していたい、これまでの自分を薄っぺらく思いたくない、後悔したくない。常に楽しんでいる彼の裏側にはそんな弱さがあるんだと思います。心の事を思うと彼の行為はとても残酷ですが、心の事情を知らないので、そういう点では仕方がないとも思いますが、彼の割り切りは残酷でもありますね。 最後も古見の事を後輩として好きと言ってしまうあたり、真っすぐ体当たりの権太にいくじなしと思われるのも仕方がありませんね。本当は権太に渡そうとした心の事も気になっていたのに、弱さ故に遠ざけて、そういう余裕そうに見えて実はいっぱいいっぱいな彼も憎めないですが。古見とは良い感じにくっつけば良いなとは思いますけれど。   ・渋谷沙耶・西尾トラ 実は他のコンビ?カップル?に比べて渋谷と西尾の2人は印象が弱いのは事実です(苦笑)自身で印象を与えるというよりも傍にいる彼や彼女の印象や味わいを強めるスパイスのような存在でした。 人形であった彼女、家族や周囲の望むままに生きて、意志がなかった彼女が西尾に出会って意志を持つように変わる。愛があれば本当に大丈夫なのか、幸せに裕福である事は必要なのか、彼女と西尾がその問題提起をしている。 看護婦の心は彼らを否定している。けれど、花も言っていたけれど、彼らが幸せになるかではなく、幸せになって欲しい、そう思えるか否かが答えのように思います。 渋谷と西尾の二人が幸せになって欲しいと思えるかいなか。 花はそう思って、心はそうは思えず愛だけで幸せになるなんて無理だと思う。けれど、最後は幸せになって欲しいと彼女も思ったんだろうと思います。 西尾の過去はあまりよくわかりません。喧嘩して血まみれの状態だったところしか見ていないけれど、きっとそんな荒れた生活だったんだと思います。 けれど、清掃員として罵倒を吐かれながらも仕事をする彼を見ると、家族が本当に欲しかったんだなと思います。本当に欲しいものだったから、だから、それが自分の行いのせいで、その報いで壊れようとした事に怯えて、絶望して、その被害に合わせてしまった渋谷にどうしようもなく罪悪感を覚えて、だからこその別れようであり、おろそうという発言だったんだと感じます。渋谷への言葉の暴力は全部、西尾自身へナイフとなって返って来て悪循環です。最後にまた2人がもとに戻ったのは、自身の求めるものがそこにあったのと、周囲が彼らに幸せになって欲しいという優しい思いを持てた結果のようにも思います。   ・宮沢心 彼女の特に花に向ける感情が謎で最初から不気味でした。 たぶん傍目からは最高に幸せに見える花に嫉妬している。けれど、突き放すことなく彼女とは普通の、むしろ、良好な関係を築こうとしている。これが無邪気であるか、無意識下での花への敵意であるのならわかるけれど、そんな考えなしな子ではありませんでした。何をするにも彼女なりの考えと意図があった。 ただ、共通していたのはいつも何かに満たされない状態という事だと思います。恐らく家庭は裕福ではなかった、その中から、いろんなものが欠乏した状態で、自分の力で色んなものを得て、だけど、他人と比較すると得た状態ですら他の人の普通の状態よりも劣っている。欠乏しているから欲しい欲しいと思い、相手へ思いや愛情を与えようとはしない。優しくするのも仕事でしかない、円滑な職場環境を維持するためだけ。 そのために渋谷と西尾に付き合っていた。だけど、きっと情が移っていて、そんな時に、渋谷の妊娠した子どもに障害があるとわかり、西尾が自分への報いに絶望して、いくらサイコロを振っても振り出しに戻るという西尾の言葉に彼を他人とは思えなくなったんだと思います。だから、愛があれば、2人なら大丈夫だと、自身が否定してきた言葉を投げかける。 それはきっと彼らに幸せになって欲しいから。けれど、否定してきた言葉を肯定する事はその言葉を否定してきた自分を否定する事。欠乏して愛を与えられない自分は幸せにならない。海に身を投げるシーンは物理的などすんという音がして、ぎょっとしました。     ・仲館権太 最初はバカだけど空気を明るくするような存在。皆の後輩として愛されて、空気を読めないけど憎めない奴、そんな感じでした。軽いと言っても良いと思います。彼女が欲しい、彼女が欲しいと。 彼の印象が変わったのは、やはりももかが衰弱状態で見つかった時でしょうか。本来は子供がいる江藤夫妻やこれから子どもを考えるであろう円城寺夫妻、情の深い古見あたりが怒るところだと思いますが、本気で怒り狂ったのは彼でした。なぜ、お前?と思わずにはいられませんでしたが、愛が欲しいのに与えられない、その苦しみ悲しさ寂しさ、それをストレートに何のごまかしもなく言えるのは彼だけだったのかもしれません。 砂漠の中で水が与えられないように、一滴の愛も得られない、こんなに愛に飢えているのに。 彼に何かしらの事情があるのかわかりません、会話の中でわかるのは彼が恋人に恵まれないことだけ、それだけなら他の人の方がよほど不幸で、愛を与えられてない。けれど、そんな彼を笑えない。特別な事情がなければ愛が欲しいと言えないのか。違う。誰だって、愛されたい、愛が欲しい。だから、愛が与えられない事を叫ぶ彼を否定できない。特に彼は自分だけのことならやけ酒をして終わりだったんだと思う。けれど、ももかのことでもあったからあれだけ怒った。そんな彼だから、彼の愛が欲しいという気持ちを否定できない。   ・全体を通して 確かに渋谷の中絶の危機だとか、千歳のネグレクト等事件と呼べるものはありましたが、そこまで物語全体を貫くような衝撃的ものではないように思います。 波が少なく、このピークに向かって駆け上がっていくという感覚も無く、私は常に自分は傍観者と言っているのですが、歴史書を眺めるかのようには遠くなく、彼らの人生に寄り添う程は近くなく、本当に傍観にはちょうど良い距離感とテンポでした。 でも、という事はそこまで強く引き付けるシーンや設定などは無く、比較的淡々と進んでいたはずなのですが、目をそむける事が出来ずに、いつの間にか2時間経っていました。そういう感覚を与える作品はだいたいが強烈な感情と痛みを伴うものが多くて、泣いて放心状態になるのが常なのですが、この作品は違いました。 代表が白井ラテさんだからではないんですが、カフェラテを飲むような感覚なんです。苦い中にもミルクの甘さがあり、ミルクの甘さの中にコーヒーの苦みがあるようなそんな感覚です。強烈ではないけれど、適度な距離感で入って来る苦みを噛みしめて、だけど、暗いところへ落ちてしまいそうな心を、ふんわりとした甘みと暖かさが拾い上げてくれる、そんな感覚です。 あの可愛らしいイラストは実際の作品とのギャップを出すつもりだったのかなと作品の半ばは思っていたのですが、最後はいや、あれこそ作品の雰囲気を表していたなと思います。 あとは、そういう衝撃が無い分、感じるところはあるのに涙が出る部分が少なくて。私は劇場が嫌いです。舞台に関わらず、映画館等、取りあえず、自分以外の人間が作品に反応しているのが感じられるのがダメなんです。 息を飲んだり、すすり泣いたり、誰かが作品から強烈な感情を覚えていると感じた時、自分はだいたい平気で。誰かが何かを強く感じたシーンに自分は何も感じない事実を認識するのが嫌だった。自分はなんて感受性が乏しく、人間性が劣っているのかと。なぜ感動できないんだろうと負い目にすら思う。だから、誰かがいる場での作品鑑賞は本当は好きではないんです。デザート・ベイベーも初めはそうでした。ここが泣きどころなんだろうと思う所で泣けない、けれど、周りではすすり泣く音が聞こえる。たまらなくなる…… だけど、雫の挨拶で涙が浮かんだ、最後の真人がどもってしまうところでも。いつもならこんなところで泣きはしないのに。その涙もいつもの痛みではなく、何かがほどけてとけたような安堵感に近い気がしました。こんな何でもないようなところで感情が動いた、動かして貰った、それを嬉しく思います。   「デザート・ベイベー」 https://aoiroyusen.jimdo.com/

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  • 25 Jan
    • 「プロメテウスの贖罪 光」を見ての感傷

      声が枯れるほど叫びたくて、目も当てられないくらいぼろぼろに泣きたいのに。 肺も喉も涙が溢れる直前のように熱いのに、皮を貫いて外には出て行かなくて。   苦しくて仕方がない。   それが、この文章を書き始めた理由です。   なので、恐らくタイトルだけを見て、感想を期待した舞台関係者の方やその他、観客だった方や、興味があったけど観に行けなくて中身が知りたいという方の希望には添えないと思います。 これは私の感傷です。 ただ、少しは中身にも触れるので、その部分だけ拾って頂ければ幸いです。   私はほとんど平日の舞台なんて観に行きません。 19時なんて普段ならまだ仕事をしている時間で行けるはずがないんです。 けれど、今回ばかりは、どうしても行きたくて、去年からずっとこの日だけは早く帰ると言い続けていました。   会場は高円寺で、駅から近く、なんとか間に合う距離だったというのもあります。 そして、私自身、行った事があるので、迷うことはないと思いました。   ……前置きを長くするのは止めましょう。 流久里さん脚本の舞台だから、私は無理を言って観に行きました。 流久里さんの物語なら面白いから、と絶対的に信じた訳ではありません。 キャストの多くが比較的新人の方であると見かけて、むしろ、過剰な期待をしないようにしていたくらいです。 だったら、なぜ、行ったのかと問われると、行かないといけない気がした、これが最後なんじゃないかという気がした。 としか言えません。 向かう電車の中で、流久里さんの演出家としての最後の舞台と知ったので、あながち間違いではなかったようですが。   もしかしたら、私は流久里さんの作品を観る最後にしたかったのかもしれません。   私が流久里さんの作品に出会ったのは2009年。舞台ではなく、サウンドドラマ「レプリカブルー」 私にはこの作品の存在が大きすぎるんです。 その後に続く、ヴァーミリオン、モノクロームパレード。 そして、カルミア。 大学生で知ってから社会人になって東京に出て来て、その間ずっと追いかけてきました。 ただ、過去の作品の存在が大きすぎて、その頃の思い出が強すぎて、 それらと比べてこうだああだと言い建てて、今に幻滅するのが恐かったのかもしれません。 ですが、これも思いの1つでしかなく、正直、自分の気持ちは未だよくわかりません。 ただ、流久里さんの存在が大きかったという事だけは言いたかった。 そして、どうしてもこれらの過去の作品と比較する事は避けられないという事をわかって欲しいのです。   なので、役者さんは全員知らない方ばかりで、どなたがこれまでどういった芸歴を重ねてきたのかさっぱりわかりません。 そういうフラットな状態で見ることが出来たのは良かったのかなと見終わった後の今なら言えますが。     突然ですが、物語に入る前にあのあらすじ、卑怯だと思いませんか。 喧嘩別れした兄が失踪して、数年後、拳銃を持って乗り込んできた男たちの中にいた―― そんなあらすじ。 これで悪の秘密組織や結社が出てきたら、お手軽なサスペンスの出来上がりです。 そんなどこにでもあるようなお話。   レプリカブルーの時もそうでした。 私たちは知らなかった、今日、世界が終わるなんて   そんな言葉から始まるんです。 どこの安っぽいSFだと思いましたよ。異星人とこれから宇宙戦争でも勃発するのかと言いたくなる。 けれど、そうではなかったことを今の私は知っています。     舞台が始まって、最初の場面で全員がステージに立っていて、主人公の涼成が視線を向けると動き出す。順番に。 多くの人は苦しそうにしていて、だけど、声はない。 最後に向かって左。一番近くに立っている男性が、初めて一言、良い子だと言う。 すると、それぞれから一斉に放たれる言葉。 その瞬間に思うんです。 ほら、やっぱり安っぽいなんて嘘だ、と。   一番聞こえたのは「兄さん」と「父さん」という声でした。   けれど、ある種の三文芝居は続いて行く。 両親のいない兄弟3人、何でもできる優等生の兄にコンプレックスを抱える弟、不登校、兄の失踪、妹の妊娠、相手は主人公の友人。 物語を書くときによく出て来そうな使い古された物語。 寂れて黄ばんで、ただ、腐ったような甘い香りもするような、そんな物語。 なのに、喉に刺さった骨のように違和感を覚えるんです。最初はなんとなく気にかかるけれど、それに意味があるのかさえもわからないくらいの些細な違和感。 どうして長男の春馬だけが年が離れているのか、どうして両親は死んだのか、どうして日菜子は去っていく時最後まで春馬と穂乃香を見ていたのか、どうして優しい春馬が日菜子を否定するのか、どうして誰もが愛美の贖罪を読んでいるのか、栗栖がなぜ黄色に執着するのか、あの歌はなんなのか。当然のように皆が語る新エネルギーって何? 棘は積もり積もって無視できなくなります。   レプリカブルーの時もそうだった。ただの高校生のある日の出来事を描いていただけのはずが何か思った通りの歯車がかみ合わなくなってきてやがて崩壊する。   きっとここではプロメテウスの正体が明かされる時だったんだと思います。   正直、順序良くこの物語を語るのは難しいです。 次々と蒔いて行った種が順に、芽を出して、成長して、花が咲いて、いつの間にか景色が出来上がっている、そんなお話でしたから。   一番先に目を引いたのは穂乃香でした。家族をつなぐ接着剤のような子で、明るくてくるくるとよく表情を変える。けれど、反応はどこまでも等身大でした。恐慌に陥って、ひたすら涼成が春馬を怒らせたせいだと言い、思考を放棄して、単純な策に縋るのも、妊娠のつわりで苦しむ様も等身大で、それでいて目を引きました。 次は、春馬と圭でしたでしょうか。春馬は正直、自分がああいう闇を閉じ込めたキャラに弱いというのがあるので、純粋に演技に惹かれたのか判断が凄く難しいのですが。そういう点では穂乃香のような純粋な妹タイプの女の子は苦手の部類に入るので、目を引いたというのは平出さんの演技に惹かれたんでしょう。ただ、春馬は最初のシーンから誰だろうなと思って目にはつきましたが。 圭は愛美が優柔不断と言っていたくらいの人で、前半は伝えたいけど言えないという思いを抱えた人だったので、無言が多かったのですが、声の代わりに表情が雄弁で、細かく表情で語る人だなと思って観ていました。   北崎と南原は暗い緊張感のあるシーンの中で明るさをくれましたし、北崎みたいな自身の道を不器用に進むおじさんは好きなんです。そして、南原は彼が正義を口にしてくれてよかったと思うんです。誰もが誰かの欲と打算と思惑の中で振り回されている中で、それがきれいごとでも一人でも正義を語る人がいて良かった。 愛美は最初の登場がハイテンションでぎょっとしましたが、誰よりも暖かくて女性らしい人でした。 日菜子は最後まで可愛いだけの女の子でいる気なのかなと思いましたが、やはり彼女の視線は棘だったんだと実感します。西野は最後までしまらないところが憎めなくて、尾瀬はきっと誰よりも希望を求める人だったのに、その分、絶望も深い人でした。 栗栖は常軌を逸した行動をとるけれど、恐怖と悲しみを追い払うのに必死で、美影はただの1人の女性だった。最後にそれまで真っ黒だった服から白い服で自由になって裸足で歩いて行くシーンはとても好きです。   パンフレットの中にあったんです。 何も口出しをしていない。ただ一人一人に魅せ場をと。 けれど、たぶんそれは観に来てくれるお客様のために念押しで書いたんじゃないかと思うのです。 だって、流久里さんの物語を知っている人なら誰だって知ってる。 使い捨てられた登場人物なんていない。流久里さんなら誰もが誰かにとって必要な存在として描いてくれる、物語を進める神様のためではなくて、その物語に生きる誰かのため。 それはきっと一緒にお仕事をされている松井さんだってよくよくわかっていると思うので。   だから、きっと言わなくても誰もが誰かにとって必要になったと思います。   涼成が学校に行かなくなったのは、自分がいなくても何も変わらないと思ったから。 日菜子を好きになったのは、しばらく休んだ彼を見つけておはようと言ってくれたから。   自分も何かしたい   最後にそう言う涼成はどこまでも平凡で。 春馬の言う通り普通だけれど、その普通という平穏が春馬が望んでやまない幸せだと思う。   何かしたい   その言葉が今もぐるぐるします。 自分もそう思っていた時はあったのに、いつの間にか諦める事に慣れすぎました。 どうせ何も出来ないと思う。   以前に座・高円寺2に来た時はスタッフとしてでした。 その頃はまだ何かしたいと思えば、何かが出来るのだと少しは信じられていたのかもしれません。 けれど、今は、他のお客さんと分担して、役者とスタッフの時間と労力と思いを買うだけ。   だからでしょうか、   声が枯れるほど叫びたくて、目も当てられないくらいぼろぼろに泣きたいのに。 肺も喉も涙が溢れる直前のように熱いのに、皮を貫いて外には出て行かなくて。   苦しくて仕方がない。     今もその思いは変わりませんが、歌詞を見たんです。 あの舞台に使われていた歌の歌詞です。 「希望の光」というそうです。   僕はプロメテウス……という出だししか覚えていなかったのですが、そのフレーズの後に続く歌詞の一部がこれです。   “春の空を遠く駆けていく天馬よ 冬を癒す愛しい菜の花よ 気高く燃える火に祈りを込めよう 道無き道にも光が溢れるようにと”   これがどうしたと思われるかもしれませんが、 歌詞の中にある菜の花は私には縁のある花なんです。 それがこの歌に入っているのを見かけて、なんだか少しだけ救われるんです。   何が書きたいと言うのは無いんです。 ただ、吐き出したくて。 そんな理由で取り止めも無い文の羅列にお付き合い頂きありがとうございます。 訳が分からなかったですよね(苦笑) こういう書き方はやめようと決めたばかりだったのですが。   最後に結論らしいものを書くとするなら、観に行って良かった。 最後になるかもしれない、最後にしたい、そう思っていましたが、今はまだ追いかけていたいと思うんです。

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  • 22 Jan
    • トマトとトイレと

      「他の野菜と違って足が早いから」   そう言われて食卓に出てきたのはトマトの料理でした。 足が早い、痛むのが早いという事ですが、なぜかその言葉が気にかかります。   なぜだろう。 ああ、そう言えば、トマトを眺める天文学者の話を作った事がありました。 何千、何億光年単位の星や宇宙の世界を見続ける彼は、現実を思い出すためにトマトを並べて置いているのです。腐っていくトマトを眺めながら、星からすれば一瞬でしかない時の流れを感じる。そうする事で、何者でもない宇宙の一部でしかない自分が、生を持ったただの1人の人間になる。 そんなお話でした。 書いているとふざけているのか真剣なのかよくわからないお話ですね。考えている時の自分はめちゃくちゃ真剣だったのですが。   私はトマトは実はあまり好きではありません。食べられない訳では無いし、トマトソースを使った料理は大好きです。ただ、あの、酸味が少々苦手で、生のトマトはそんなに大量に食べたい気はしないです。甥っ子がトマトが好きでよく食べているのですが、逆に凄いなと思うくらいです。   私はあまり好きではないものを作品に取り入れる癖があります。 トマトしかり、実は黄色や「幸せ」という言葉も元々は嫌いでした。 それらを取り入れた長編小説をわざわざ考えた事があります。 幸橋なんて名前を使っておきながら、その一字がきらいなんですよね。とは言っても、幸橋の幸の由来は佐竹申五さんの歴史小説真田幸村なんですけどね。真田幸村は有名な武将で色んな作品に登場するので、作品を指定しないとなんだか全く異なる人物像を想像されかねないので説明に困ります。   閑話休題   嫌いなものが入っている作品は作る側にいる時だけではなく、受容側でも気になるようでして。 昨年末くらいだったか、公衆便所譚というドロテーサリバンさんのボイスドラマを聴きました。   私は結構どこでも生きていけるのですが、トイレが汚いところだけはダメで。 背筋がぞわっとするんです、なぜか。 公衆便所なんて出来る事なら使いたくない、入りたくない、近寄りたくない。 トイレ掃除は人の心をきれいにすると言いますが、では、私は心は真っ黒だなと思ってしまいます。   そんな私がタイトルに便所と名のつく作品を手に取ります。 それはドロテーサリバンさんだからというのはありますが、嫌いなものが入っている作品が気になるという性分にも関係がある気がします。   焼死体が出た公衆便所に捨てられた少年少女とそれをとりまく人々の話。   まあ、聴いてみてください。彼女は天才だなと思いました。   ちなみに出されたトマト料理のトマトは想像していた酸味がなくて美味しかったです。

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  • 16 Jan
    • 私はわかっているんですよ、あなたが知りたいのは今の私ではなく、1週間前の私だと

      「私はわかっているんですよ、あなたが知りたいのは今の私ではなく、1週間前の私だと」   最近、ブロガーさんのブログやよく拡散されている記事を見ます。 時代の波に乗ってやるぜ!なんてこれっぽっちも思ってないと言うと嘘になりますが、 あまり最先端の事はわかりません。 会社の余興でやっと12月くらいに逃げ恥ダンスなるものやピコ太郎が誰かを知った私です。 それだけでも、世の中に取り残されているなんてわかるじゃないですか。   そんな私がどうしてそんな記事を見るかと言えば、 記事自体よりも何を思って人はその記事を他人に知らせようとしたのかという事が気になるのです。 そんな「気になる」を最近集めています。   さて、そんな「気になる」の中に1つのフレーズが加わりました。   「レビュー記事を書く時に意識していること」という記事 http://www.nubatamanon.com/entry/2017/01/14/235843   その中で大文字で強調された以下のような言葉がありました。   「買ってからよりも「買う前」の事が知りたい」   なるほど。 確かにこれは手を打ち、無意識にシェアのボタンを押してしまいそうな一言です。   例えば、私が缶コーヒーをあなたに売ります。 あなたの手元にあるそのコーヒー美味しいですか? と訊いてはみるものの、売り手が知りたいのはむしろそうではないし、 近くでどの缶コーヒーを買おうか悩んでいる女性が聞き耳を立てているのは 美味しいか否かよりもむしろ、   なんであなたはそれを選んだのか。   だったりするんじゃないでしょうか。     だからね、私は知ってるんですよ。 あなた、今の私の聴いた感想を知りたそうにしているかもしれませんが、 実は、1週間前の購入ボタンを押した私を知りたいんでしょ。   なんて、この記事を見てそんな意地悪なことを言ってみたくなったのでした(笑)   因みに最近買ったのは、りべりおんさんのディスドライブですね。 稚拙な言葉ばかり並べているのに、RTして下さって有難い限り。   1週間前の私がなぜ買ったかですか。 なんでだと思います? 今回、シリーズの3作品目でしたが、1作目と2作目が面白かったから3作品目も面白いだろうと思ったから……確かにそれも理由です。 でも、1番は真摯に作品を作る姿勢が見えたからです。 だから、極端に言えば、笑い転げたり、泣いたり、最悪面白くなくても私はまた買いますよ。   残念というと変ですが、グレードアップして4人姉妹(うち一人は女装男子)は帰ってきてくれましたが(笑)   ディスドライブ 珈琲とホラー映画 http://revellion.net/disdrive3/

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  • 15 Jan
    • 怪人二十面相でいるのは終わりです

      「何でも出来るけど、何が出来るのかわからない」       昨日、新年会に音声劇団ばなわに!さんの新年会に呼んで頂きまして。 そんなばなわにさんですが、実は付き合いはあまり長くなく、 私がばなわにさんの作品を本格的に聴き始めたのはたぶん1~2年とかそこらで、 ただ、ばなわにさんという団体を認識している期間は恐らく倍以上違います。 M3でも広いスペース使っていますし、色んな方が客演していますし、   ボイドラ界隈の中でも有名で規模の大きなサークルさんの1つなんだろうなあ 知ってる名前多いし 聴いてないけどたぶん面白そうな雰囲気はする   と思い、 その内、聴いてみたいなーと思いつつ、半年経ち、1年経ち、2年経ち…… 結局、聴かない期間が長引きました。   その理由が 「何でも出来るけど、何が出来るのかわからない」   シリアスもギャグも現代ものもファンタジーも様々な短いお話を沢山発表していて 何でもやる団体さんなんだー 沢山あるから、これがばなわにさんって作品を聴きたいなー   そう思って、ふと考える   じゃあ、結局、ばなわにさんってメインは何? 何をする団体さんなの?   結果、分からない……   聴き始めたのは、ばなわにさんとしてというよりも 園長さん個人から入ったという意味合いが強く 未だばなわにさんってどんな団体、どんな作品作るの、 と聞かれても、 例えば花の名前を答えるように チューリップだとかバラだとか桜だとか そんな風に一言でこれがばなわにさんだという答えは私の中にはありません。   強いて答えるのだとしたら、 たぶんチューリップでもバラでも桜でも何でもなれるよ、でしょうか。     何でも出来るのは良い事です、幅が広いのは羨ましい。 けれど、たぶん何か中心としてある芯があって、 そこから派生されているはずなのです。 創作でもイラストも小説も脚本も演技も動画も歌も何でもするよ、 何でも出来るよという方がいますが、 たぶん最初はなにか1つがあって、そこから派生している。   そのおおもとの幹がわからない。   それを探そうにも短編では、ばなわにさんはけむに巻いて正体を隠してしまう。   むむ、また、捕まえられない内にどこかに去ってしまった…… そんな期間を過ごし中です。     そんな中、昨日、重力の都の前編の完成品を頂きまして。   すみません、私、重力の都はCD1枚で完結する話だと思っていたんです。 でも、どうやら中後編がある模様。     その事実に気づいた私が話の感想よりも先に思ったのはなんだと思います?   やっと尻尾を掴めるぞ、そんな犯人を追うような刑事のような探偵のような気持ちです(笑)   さてさて、ばなわにさん、あなたは一体なんでしょう?       音声劇団ばなわに! http://banawani.web.fc2.com/

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  • 31 Dec
    • 2016年を振り返って

      すみません、フライングで公開してしまい、焦りました(苦笑) 最後まで私らしいと言いますか。   2016年何があっただろうかと思うと、 去年からの制作ではあったのですが、久しぶりにボイドラ企画をして、1月に初めてイベントに出ました。 その事が今年は大きかったように思います。 言い方は悪いのですが、企画を立ち上げたのは、1回くらいイベントに出てみたかったからで、それも、……今更ですが、以前、所属していた団体で、もしイベント販売するなら、私が準備出来た方が良いよなーとかそんなことを思ってだったと思います。 でも、それも無くなり、ただ、企画自体は昔から好きだった倭姫の作品のボイドラ化で、好きな人をキャスト・スタッフに詰め込んで、だから、最後まで作り上げたいと思いました。   良かったのは2つ。 どれだけ自分がボロクズの創作者でも、ボイドラなら、誰かの力を借りてまた私には創作が許されるのだと思えたこと。 2つ目は、けれど、やはり私はリスナーでいたいという事でした。   企画は楽しかったですよ。だけど、よほどの思いが無い限り、時間があるなら私は作品を聴いていたいと思いました。 今も完全に払しょくされたわけではありませんが、これまで、私は創作者であった自分を引きずってばかりでした。そして、それが出来る人を尊敬しながらも、意味もなく羨ましい、妬ましいと思っていました。 根本が劣等感と嫉妬の塊なので、もう何もそんな思いを抱かない、なんて聖人のようなことは言えませんが、吹っ切れたからこそ、自分はリスナーだと今年はひたすら言い続けたように思います。   それが作品の聴く数や感想の量に比例したのかなと思います。   2014年のブログを見ていると、ちょうど同じことを書いていましたが、私は2007年に初めてボイドラの存在を知って、ただ、その頃は全く興味が無くて、2009年にある理由から自分もボイドラを作ろうと思い、聴き始めましたが、このジャンルの何がここにいる人たちを惹きつけるのかがわからなくて、   「ボイドラが好き」   この一言を言えるようになったのは2013年頃。4年かかりました。 個々の作品で好きな作品はありながらもジャンルとして好きとは言えませんでした。 何が良いんだ、何が良いんだと好きになれる部分を探して聴き続けていました。   今では空気みたいなものです。これが無いとうまく息が出来ないような。 今年は特にそう思っていました。 だから、この2~3年も思っていた事だったのですが、どうしたら相手は作り続けてくれるだろうと考えて、出来るだけ良いところ、褒めたいところ、好きなところ、それをきちんと名前を出して言うという事は気にしていました。 そんなものが好きなのか?あれのどこが良いんだ? そう思われる事が、恥ずかしくない訳ではありませんが、それでも、私の一言でやる気になって貰えるなら安いものです。それで、またその人の作品が聴けるのであれば。   承認欲求がないと言えば嘘になります。喜んでくれる皆さんを見て、私も認められたようで嬉しい。 けれど、昔は私を見て、私を見て、という思いばかりが前に出ていて、好きな演者さんや企画者さんの特別になりたくて、そういう思いが前に出ていたのですが、 なんかそういうのは良いかなって(笑) 少しは大人になったのかもしれません。 でも、それが無くなってから逆に企画者さんたちから声をかけられる事が増えたようにも思います。   来年は空リプみたいなことばかりしないで、もう少し積極的に感想を伝えたり、良さを発信できるようになれたらなと思います。   イヤホンをつけると簡単にどこにいても現実から物語の世界に心が飛ぶ。 ボイドラとはそういう世界です。 たぶんわからない人はたくさんいますよね。私も4年かかったんですから、でも、まあ、今どうしてか気になるならもっと好きになれますよ。気長に付き合って下さい(笑)そして、たぶん普通は4年もかかりませんから。 私の発信がその助けになればとも願います。   それでは、今年もお世話になりました。 来年も宜しくお願いします。 またどんな世界に行けるのかが楽しみです。  

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  • 30 Dec
    • 独断と偏見による2016年ボイスドラマまとめ

      年末という事で今年1年聴いてきたボイドラを振り返ろうと思います。実はこの企画は別のブログで2~3年してきたのですが、今年からこちらに移動させました。勝手にベストサークル等を決めているのですが、それはタイトルにもありますように、私幸橋の独断と偏見なので、学術的な根拠や人気投票をしたという訳でもない、本当に個人的な趣味で選んでいます。ご了承ください。 今年は、新たなサークルさん、新たな演者さんを出したというよりも、これまで知ってはいたけど、違う一面を見たなという事が多かったような気がします。勿論今後が楽しみだなあという新規さんもいらっしゃいましたけどね。新しい方を知るのも毎年の楽しみですが、同時に、これまで聴いてき方が、お、変わった!と思う瞬間もこれまでの変遷と比べてみたりして楽しいものです。今年はそんな感覚が多かったように思います。一応、メモを見ながらピックアップしたのですが、思い出したら都度加えるという事でお願いします。          ■ベストサークル・おにぎりワゴンさんhttp://onigiriwagon.sakura.ne.jp/やはり「LAST desire」が大きかったと思います。あれだけの規模の作品を作れるサークルさんは限られていますし、何よりボイドラでこれだけはやってはいけない暗黙の了解みたいなものがあると思っているんですが、その1つが戦闘をメインにしてはいけない事だと思っています。勿論要素として入れて良いのですが、それをメインにして長々とやっていてはレパートリーも単純で面白くない。数多くのサークルさんが挑戦して、ナイストライで終わっていた所に、1つの答えを示した点で「LAST desire」の作品の意味は大きかったと思います。脚本が欠けても編集が欠けても演者が欠けてもダメだったと思います。アニメっぽいという点で、やはりボイドラはアニメのサブ的な位置から抜け出せないのかという思いは、特にないと思っています。アニメ風にすると割り切っているのは当初の見せ方からしてわかるので、それは1つの作風ととらえています。・Nanaさんhttp://nanavd.web.fc2.com/以前から静かで優しい雰囲気の作風で好きではあったのですが、誤解を恐れなければ、地味ともいえる作風だったのが、今年に入って「寂しいから、」で聖職者のBLを描いて、あれ?と思っているところへ、「そんな青空がみたい」と「トパーズの海」どちらも確かにNanaさんの作品と呼べる作風で静かで優しい雰囲気は残しているのに、一気に花開いたと言えるくらいに鮮やかになりました。どちらも色がテーマではあるのですが、その色が鮮明に見えるように感じるんです。別に言葉で長々と色を表現している訳でもないのに。何、この脱皮の仕方……と。という事で、その変化から一気に(幸橋個人の)ベストサークルに踊り出たNanaさんでした。■ベスト作品該当作品無し悩みましたが、今年はベスト作品は決めない事にしました。でも、実はそこまで悲観的なものではありません。今年も良い作品が沢山ありました。正直迷ったのは、「LAST desire」「ArkLineOnline」「ピアノ好きの兎たちが恋した話」いずれかの作品にしようかと最後まで考えていました。ただ、他の作品とは突き抜けて好き!と言うにはあともう一越え!と思ってしまったんです。でも、それは来年にでもすぐに越えられそうだなと感じているので、さっさと越えて、私に土下座させて下さいという期待を込めて、今年は無しにしました。■ベスト短編・解け落つる、冬の糸http://tmbox.net/pl/991780感想しか見た事がなかった黒崎さんの作品。同時に演じている橙一郎の成長が声だけでわかるのでベスト演者の候補でもありました(該当作品が少ないので、泣く泣くはずしました……) ■ベスト主題曲・カーディナルストレイン/GENERAL DOGhttp://generaldog.net/cardinal1.html各章のEDがなぜか中毒性がありまして。・ drowning in flower/たまごかけごはんとたるたるそーすhttp://hiyokobunbun.wixsite.com/drowning-in-flower「美彩」作品頒布前から動画が公開されていて何度も聴きましたね。素敵な曲です。 ■ベストキャラクター・金井義実&誉高(AGENT/a 7 days L.A.B)OGREのBETRAYで聴いた時はそれほど魅力的なキャラにも思えなかった金井ですが、正義を語る時の言葉の強さと果断なところ、決めたらすぐ取り込んでしまう懐の深さのようなものが出ていて、ただ、そこには誉高が必要不可欠な要素だなと感じペアで選出。今後AGENTシリーズ化するそうなので、楽しみです。・諏訪京也(LAST desire/おにぎりワゴン)去年から好きだったよ!悪いか!(逆ギレ)でも、やはり、彼なりの思いがわかった後が魅力的だなと思うので、去年ではなく、今年選んで正解のように思っています。 ■ベスト演者嬉しい事に今年はお2人も。本当はこのシーンのこのキャラ!というのはもっとたくさんあって、候補者は数限りなくいたんですが、複数で、かつ印象に強く残ったという点からお2人になりました。・黒守九十九さんLAST desireの自由奔放で明朗闊達、最後にかっこいいシーンまで決めてしまった諏訪良美役でインパクト大だった上に、箱庭Sさんの「箱庭SS 僕から君へ」の中の青田佐奈で彼女の狂気だけでも聴いて欲しいと思う熱演に選ばざるを得ないと感じました。 ・成海修司さんEDEN-選ばれた果実たち- であれ?こんな役もするんだと思い、ぜんまい仕掛けのノスタルジアの永倉の演技で頑なでありながら弱いという不安定で細かい演技を見て、満天でこれぞ土方という演技を聴いて、ArkLineOnlineの時雨が、あれ?デュオの時こんな生き生きしてたっけ?とこれまでの成海さんへのイメージがひっくり返された1年でした。痒い所に手が届く演技に乾杯← ■その他お薦め&トピックス・こもれびの森の仲間たち-こもれびの森のクリスマスのおはなし-今年一発目に聴いた去年のベスト作品の続編。闇が深い、けど、あったかくて泣いてしまいます。・三夏物語少し古めのSpiralSpiritさんの作品なのですが、貧乏神の解釈が好きなんです。・かくれんぼ上手なあなた実はコトイチさんもベスト演者候補だったのです。昴さんの大和の雰囲気も好きです。・下町バックグラウンド紅原さんの江戸っ子風少年にやられました。・いっつわんだふるわーるど!ベスト短編候補でした。黒染さんの作品の中では一番好きで、私はこれを聴いてから黒染さんは短編集やオムニバス向きだと思っています。・LOVE Letters遊玄堂さんの恋物語に弱いという事を悟った作品でした。・シロネコテイル彩音の姉へのわかりづらい親愛が秀逸。演技も素晴らしかったです。・グリーンワルツ物語と音楽の可愛さにすさんでいたこの時期癒されました。・グランルージュの銀の花今更佐伯さんの良さを知ったのです。・PERFECT BLUE結崎さんの代表作と言って良い。こんなに繊細で結崎さんの良さが出ているものはないと思います。・そんな青空が見たいなんで視覚的に青空が見えるのでしょうか。コトイチさんの泣きが良いですし、今宮さんの叫び台詞も好きです。・トパーズの海古い洋画を見ている様で、かつ、海のシーンは自分がその場にいるような鮮やかな色でした。・雨のおと永倉と原田の会話が好きなんです!・April Scherzoアンフィニさん好きには聴いて欲しいですね。色々実験的な演出が多いので、そこを評価。・GLASSES BREAKER'SⅢ Knockin' on Heaven's door桐生(キャラ)の気持ち悪さが演技の域を超えていました。そして、やりたい事だけやってこれ作ってしまうひげ太郎さんがほんと天才。・男がミイラになった理由彼らが出て来るAntique Axisシリーズも聴いてほしい。・箱庭SS 僕から君へ箱庭Sさんは間違いない。・直さんと優くん ~いつか二人で食卓を~R18のBLなのですが、まさか喘ぎ声が可愛いと思う日が来ようとは……栄人さんこわい。・ArkLineOnline後半の怒涛の展開と、例のあの一言にやられて泣きました。・サイバー犯罪防止第6課 CASE03:三種の神器・サイバー犯罪防止第6課 CASE04絶対の4ヶ条サボ6課は3巻以降くらいからが面白くなってきます。・Once Upon a Time 3金の魔笛と死の葬列の綾瀬桂吾さんの演技が壮絶でした。・ピアノ好きの兎たちが恋した話美優と亮平の不思議な共犯関係と学との会話の引きこみ具合がやばいです。  以上です。 最後に、各作品のメモを書いているブログがあるので、一応、それぞれの作品のもう少し細かい(?)感想はこちらで(※ネタバレがあります)ただ、実はメモのための書いているブログなので人様に見せるための文章ではなく……ここに書ている文章もさほど人様に読んでもらうものじゃないじゃないかと言われるとそうなのですが!ひとまず、注意書きを読んでそれでも良いよという方のみリンク先からご覧ください。 【注意】※私的メモなのと気軽に聴きたいという理由から作品名だけの記事や感想が不親切な記事も多数※感想が無い・雑でもご容赦下さい※ネタばれ有り※作品に抱いた違和感を考察する事が多いので、結果的に批判的な感想が多くなる傾向がありますhttp://nasanotsuki.blog.fc2.com/ 

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  • 24 Dec
    • 推定900の作品の中で唯一キレた作品が教えてくれたこと

      「平和を簡単に語るな!」 それがキレた私が最初に思ったことでした。文章が思うように書けなくなって1ヶ月。まずは感想というにはおこがましい、作品を通して思った自分の事を書いてみようかと、そう思って書き始めた第1回から不穏な空気なのは、根本に批判家がいる私にはお似合いな気もします(笑) メモブログを初めて3年で約600作品、その前の3~4年では300作品程、合わせて推定900程ボイスドラマというジャンルで作品を聴いてきた私ですが、唯一、キレた作品があります。そんな作品の事なんて書くなよと思われるかもしれませんが、結論を言えば、今聴くとなんでキレたんだろうと自分でも不思議でした。 その作品というのが、木下結璃さん企画の「Mythos」です。http://stargazer.flop.jp/pl/mythos/index.html クリスティーナ国の中でヨハネ族とユダ族という2つの民族(種族?)が争いを続けている。その争いを終わらせるお話です。 聴いた事がある人や今から聴く人も思う事でしょう。なぜ数多くの作品の中でこれだけに私はキレたのか。 まあ、一応理由はあるのですよ。平和という言葉に人一倍敏感だったとか、ちょうどボイドラの価値がわからず、それを探していた時に、簡単に平和というテーマを簡単に扱っている(と感じた)とか、その時、僅かしか知らなかった好きなボイスコさん(仔虎さんや櫻井さん)が出演していたり、曲が良かったりで過剰に期待していた部分があったとか、その時の私はあまり作品を聴いていなかったので他作品との比較が出来なかったとか…… 昔の私はボイドラが嫌いか、もしくは興味がなかった。けれど、表現の1つであるそのジャンルを無価値としか断じれない自分を認めたくなくて、ひたすら上手い作品、面白い作品を求めていたんです。 と、そんな理由っぽい理由はあります。 そして、私は結論付けます。当時は理想とこだわりが強すぎたのだと。 けれど、そうなると今は理想もこだわりも無いという事になります。このジャンルに期待などしなくなったとも言えます。 そうなのだろうか。だとしたら、それそれで寂しい事だ。だから、私は益々この作品を認められなかった。認めてしまえば、私はこのジャンルに理想もこだわりも持っていない事になるから。 自分勝手な事です。 もしかしたら、キレなくなった事に期待しなくなったという理由もあるかもしれません。 ですが、私は期待していないジャンルの作品をこの7年間、900作品も聴いてきたのかと言えば、それに関してはNOとはっきり言えます。常日頃、好きなものを好きなように作って欲しいと言っているのはそんな投げやりな理由からではありません。 好きなものを好きなように。それは個人個人の祈りや願いや欲望や思いが込めるということだと思っています。それは簡単な事なのでしょうか。少なくとも、私は逃げました。自分の好きなものを好きなように。それは自分を晒すも同然です。私は晒された空っぽの自分を見つめる苦痛に耐えられなかった。 最近になってようやくまたそれらしきを事を再開していますが、そんな訳で、現在、自分を晒すリハビリ中の私からすれば、好きなものを好きなように、それすら価値がありました。上手ければなお良いですが、上手いだけでオブラートで隠しきって、どこからか借りてきた飾りで小ぎれいに装飾したものなど求めていない。 昔のボイドラに価値が無いと思っていた私と、既に知っている今の私では求めるものが違っているんです。 その変化を一番教えてくれる作品が、この唯一キレた作品なのだろうなと思います。 私の勝手な八つ当たりのとばっちりを受けた木下さんの作品はその後数年間全く手を付けなかったのですが、この1~2年で聴くようになりましたね。 ちゃんとキレずに、むしろ、ここいいなと思いながら聴ける自分を発見した時、なんだか肩の荷がおりたような不思議な気分でした。

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  • 03 Nov
    • 1日で120枚のCDを手に入れるまで

      そのまんまのタイトルですが、M3のちょっとしたレポート。     合計120枚手に入れました。 いやあ、区切りが良いね!←   M3の待機列に並んだのは開場1時間前くらい。 寒かったですね・・・でも、絶対中は暑い!というのと動きやすさ重視でヒートテックで誤魔化しつつ並んでいました。 今回は第2の2階にボイドラは固まっていて、いつもは音楽勢で長い列も比較的短く、 と、・・・隣でカタログのボイドラあたりのページを見てる人初めて見たかも!!とテンションが上がる私。 待機列ではいつも周りは知らないサークルさんの話してる事が多くて、私は勝手に肩身の狭い思いをしていました(泣)   今回はM3後に打ち上げに参加するという事もあり、そして、年齢的に肩と腰がやばくなってきた…という事もあってコロコロを用意しました。 おぼろまどかさんに荷物置かせてください!!と懇願したら、快諾して下さって、もう本当に有難いです。今回は特にリュックだけだったら私肩こりからの頭痛で死んでました。 関西にいたころはこの荷物で夜行バス乗ってたんですけどね。若さのなせる技(遠い目) でも、道中で重みに負けて1~2枚CDが割れてたのは悲しい過去です。ごめんなさい……   前日までには出来る限りの取り置き予約はしておくことは必須。 そんな開場から参加するなら予約必要ないやーんと言われそうですが、   甘い!そこの人!   ドラマCDでも売り切れるから!むしろ少部数とか多いから! 私はiDearoomさんで売り切れで買い逃してから、トラウマです。 ということで、取り置き予約のサークルさんはあとから回って、無料配布や少部数、取り置きできないサークルさんを先に回ります。 今回、なんで取り置きないんだよーーーーーー! と思ったのは、   トラウマの元凶(勝手に元凶扱い)iDearoomさんとダメラジさんと初参加Nanaさんですね。NanaさんはWeb公開作品も好きなのでCDも期待大だったのですが、と、取り置きが無いだと、ここは早めに来ないとまずいと思ったところでした。   私は基本ボイドラ島スライドして順々に買うので、具体的な場所はほとんどチェックしないのですが、先に回るところは地図に書き込む人です。   よく行ったり来たりしてるのはそれのせいですねー 先に行くところと後で行くところが隣り合ってるとかあるあるです。   開場したら先におぼろまどかさんに挨拶に行き、コロコロ預けてそんな順番で回っていました。 ダメラジさんは一瞬見失って焦りました。ど、どこにいるんだ(汗)という。 ひげ太郎さんと砕牙さんがまんまひげ太郎さんと砕牙さんの声で(それ以外に何があるんだ)密かにニヤニヤしていたのは内緒です。 声を聞いてわかる方は楽しいですね!←   あとはもう順にスライドして行き、欲しいもの一通り回ったら13時半ごろでした。 まじか、昔は12時くらいで全部買えたんだけど…… そろそろ肩がやばいので帰りますと言うくらいの時間帯だったはずが。 昔は買ってそそくさ逃げるのが多かったのですが、前にも買ってくれましたよねーとか、顔覚えて下さってお話しして下さったりとかありがたやー 結崎さんに覚えてもらった私は勝ち組に違いない!   おぼろまどかさんのところで買ったCDをセーブという名のコロコロへ詰め、それからは新しいところ開拓してきます!とコロコロ転がして回ってました。 主にいっぱい作品出してるけどよくわからないところ、どこからどこまでシリーズ?というところに質問したり。全くの新規は意外に少ないのですが、名前は知ってても聞いた事ないとかが結構あるんです。 なので、取りあえず、近寄って行って質問し始めたら何かしら買うつもりではいます。 試聴は最低レベルがクリアされているかどうかの最終確認ですね。 でも、M3でこの最終確認クリアできなかったサークルさんはたぶんいないと思います。 音質とかは結構ハードル低いですよ、私。良いに越したことはありませんが、購入判断にはあんまり影響はないです。 むしろ、説明でやめる方が多いかもしれませんね。 事務所所属だけ押してきて作品内容触れないところは嫌な予感がするので、やめることがあったかも。 あと、演者よりも誰が脚本書いたのかの方が見てるかも。 サークル内の誰かなら問題なし、信頼のおける知り合いやよく頼んでる人というのも〇。 原作がサークル内で書きおこしは作家もまあ〇です。 全部作家とかになるとそこのサークルで買う意味があまりなく……なら、その作家追いかけますよという事になるので、原作や脚本にサークルが関わってないものは手が止まります。面白そうなら買いますが。   という判断が難しそうなものをお話ししながら買っていたら、15時くらいになってました。 M3の時間いっぱい使って買い物してた……   結果、   120枚   M3後はスタッフでもない部外者なのにちゃっかりおぼろまどかさんのところの打ち上げに入り込んでました。   そんなボイスドラマリスナーの2016年M3秋でした。

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  • 23 Oct
    • おぼろまどかさん、あなたは紀元前から罪深い

      ※これはおぼろまどかさんの2016年10月30日M3頒布予定作品「ダメ恋っ!」の感想です。頒布前ですが、おぼろまどかさんの許可を頂いて視聴、感想を書いています。  「罪深い、これは罪深いです、ツキノベさん……こんなこと『紀元前』からわかっていたことなのに、5人を集めてしまうなんて……」 と私は頭を抱えました。  「新作のレビューを依頼したいです!」 この一言がことの発端です。 ボイドラの感想を書き始めてから何年くらい経ったでしょうか。ボイドラを聴き始めたのが2009年、今のブログを作ったのが2011年なので、5年くらいです。 ということで、ボイドラ感想歴5年、初めて発表前の作品感想依頼が来ました。 「おお、本当に依頼っぽい!」 と少々テンションが上がった単純単細胞な私。感想は勝手気ままに書いているので、書いたものに反応が来ても、感想書いて下さいという依頼は片手で数えられ……いえ、正確には3回です。すみません、盛りました。という少なさなので、喜んだことをお察し頂きたい。 が! 世の中、甘くない、そう甘くないのです。例え、頼まれた作品が恋愛もの作品だろうが、甘くないのです。ダメ恋っ!というタイトルに続く要素を見て、私はちょっと依頼を引き受けたことを後悔しました。 5人のライターによるアンソロジーBL15禁 5人のアンソロジー……正直に言うと、アンソロジーどころか短編集など短い作品が集まった作品の感想は苦手です。あるテーマに沿っているとは思いますが、個別の作品なので、それぞれに言及する必要があるものの、短い作品なので、深く突っ込んで書くとネタバレは必至。それを回避して面白さを伝えるなんて、それだけでまるで進撃の巨人の町を囲む壁のようなハードルの高さ。私に巨人化は無理です。先生……そして、BL……まあ、別にNL、GL、BL苦手はございません。どれも面白ければおいしく頂いています。ですが、BLをメインにしているお嬢様方、お姉様方と違い、私基本NL嗜好なので、BLのカップリング、設定それだけでは熱くは語れません。15禁……うん、まあ、これは良いでしょう……18禁も聴けますし……、と思った自分を後ほど蹴倒したい衝動にかられたことは追々書きましょう。 そういう訳で私は床をごーろごろ転がり思います。だいたいBLライターさん5人って誰ですか、私が知ってる訳ないじゃないですか……とふと見ると、 ツキノベさん。言わずもがな主催者さん。普通に終わるはず無し。いつも変(褒めてる)な設定入れてきます。涼和さん。ああ、以前ツキノベさんと一緒に作品出してましたね。(良い意味で)頭おかしいと聞いた事があります。明智駒子さん。えらくどぎつい人が入ってきました。これ恐らくただじゃすみませんけど。藤原聡美さん。GriMo+の方ですか、IRIS 豪雪の王やりましたよ。堕落の勢いが半端ないですよね。待ったなしで落ちていく感ひどい(褒めてる)Ariさんって……ありんこマートさんか! 短編聴いたことありますよ。短い中によくあれだけ要素詰め込んでストーリー完結出来ますよね。 …… うん、知ってました!なら、ハードル低い、聴いたある人たちですから、話の雰囲気はだいたい「予想は出来る」それにしても5人なんてよく集めましたよね。普通は2~3人になりそうなものです。とつらつら思いながら再生を開始―― しかし、5人全員知っているのが幸運だったのか不運だったのか。結局、私は頭を抱えます。 「罪深い、これは罪深いです、ツキノベさん……」 そして、始めに戻ります。 罪深い? 何が? もちろん「ダメ恋っ!」のテーマが「ダメな恋」なので、物語の中身も罪深いです。けれど、そうですけど、そうじゃないんです。 「なぜ、予想した通りなんですか!」 だいたい聴いたある人たちですから、話の雰囲気はだいたい「予想は出来る」 聴く前にそう思いました。けれど、本当はもう少しだけ追記がありました。 『予想出来る、けれど、『全て』が予想通りになる可能性は低いだろう』 5人が集まってCD1枚分の作品を作るということは、単純に60分として、均等に割れば1人12分。たった12分の中にストーリーを完結させ、自身の個性と作品としての面白味、全部詰め込むのがどれだけ大変なことか。長い方がまだだらだらと書く中に個性を出す事も出来ましょう。手頃にまとめればそりゃあまとまりますが、その人が書く意味はなくなります。5人も集まれば、1人くらい脱落者が出る……と思うじゃないですか。けれど、結果は、 「なぜ、『全員』予想した通りなんですか!」 いや、恐らく愚かだったのは私です。5人という数字を見た時点でピンと来るべきだった。5人というのは、豊臣秀吉も五人組という制度で取り入れた連帯責任の仕組みで、紀元前から使われていたグループの最小単位です。そう連帯責任なのです。そして、今回の法は、兵の裏切りでも、農民の税の支払いでもありません。 いかに「それぞれに期待された作品を出すか」です。 アンソロジーで出す意味なんて、同じテーマを違う作家さんによる違う味で楽しむためです。純粋に面白ければ良い訳でも、完結していれば良い訳でもない。それぞれが、期待、予想された味を出す事が必要なのです。 5人という数字はそれが1人でも行わなければ、連帯責任になる数字なのです。愚かだったのは私です。『全員』予想通りだとは思わなかった?違います。『全員』予想通りしかありえないのです。 「罪深い、これは罪深いです、ツキノベさん……こんなこと『紀元前』からわかっていたことなのに、5人を集めてしまうなんて……」 そして、最後に18禁ではなく、15禁であることにほっとした過去の私を蹴倒したい。 知ってました? 15禁ってモザイクで隠す必要無いんですよ。 ……これ以上多くは言うまい。 「ダメ恋っ!」http://2style.in/oboromadoka/2016/Damekoi/index.html

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  • 22 Oct
    • Q:M3前に千円札買い物週間突入したリスナーへの「舞台とボイドラどっちが好(以下略)

      Q:M3前に千円札買い物週間突入(小銭量産のため)したリスナーへの「結局、舞台とボイドラどっちが好きなの?」への回答を答えよ   皆さんわかりましたか(笑) あ、タイトルは文字制限にひっかかりました……   前提だけ書いておきますと、もちろんこのM3前に千円札買い物週間突入(小銭量産のため)したリスナーとは私、幸橋のことです。どんなに安くても、財布に小銭があっても千円札を出すという(店員さんからすれば迷惑極まりないな……)平日昼間に銀行に行けない人間の悲しい地道な努力(?)ですよ。   答えは別にわからなくても良いんですが、気になった方は少々お付き合いください。   この質問を受けたのは先日の井折会。主催者の井折さんが隣でして、この人見知りの癖にのこのこやってきた奴の世話? 面倒? もうあれは介護と言っても良いんじゃないかという配慮を賜りまして、厚く御礼申し上げます←    それで、その際に聞かれたのが   「舞台とボイドラ結局どちらが好きなんですか」   という質問でした。 いやはや、この問いは鋭いなと思いましたよ。私にこの質問してくる方なんてもういないんじゃないのかというレベルですよね。 なんで井折さんがこの事を気になられたのか、逆に知りたいです。   さて、大したものでもないので、あまり先延ばしにせずに早々に答えだけ言っておきましょう。 その場での回答はこうです。   「たくさん聴けるという意味では、ボイドラです」   数を聴ける、見れる、読める、というのはそれ自体が好きと同義でも良いんじゃないかと思います。 なので、ボイドラが好きと読み解いて貰っても大丈夫です。 なので、答えはボイドラ……って、ん? あれ? すみません。これ正確じゃないですね。 きちんと正確に答えましょう。   「『楽に』たくさん聴けるという意味では、ボイドラです」   これが正確な答えです。 皆さんどう判断するでしょうか(笑)   ボイドラ、音声作品の良さがどこでも簡単に聴けることだというのはよく耳にする話です。 私個人は正直、「気軽に聴ける」と「想像できる」という2点はボイドラの良さとしては言わない事にしていますが、それはまた別の機会にでも(別のところで理由は書いてますけどね) まあ、そういう訳で、話を戻しますと、『楽に』という意味を皆さんどこでも場所を選ばず時間も選ばず簡単に聴けるという意味に考えていらっしゃるんじゃないかなと思っているのですが、いかがでしょうか。 それは間違いではありません。舞台と違って拘束力がないというのは確かに「楽」です。   ただ、他にもっと大きな意味があります。   それは、完全に客観的な立場にいられること、もっと言えば、視線が自分に向かないことです。   舞台というのは同じ空間にいるので良くも悪くも役者と共に観客も舞台を作っていると言えます。なので、もちろん観客は見ているのですが、一方で見られてもいる状態です。 自意識過剰なんじゃないのかと言われるかもしれん。それもあるでしょう。でも、意識していなくてもそこにある壁だって何とはなしに見ていませんか。同じ空間にいるというのはそういう事でして、つまり、完全に違う世界、完全に客観的でいるというのは難しいんです。 その感覚を味わえるのが舞台の醍醐味とも言えるのでしょうが、少なくともその感覚は「楽」ではないですよね。   そして、何を隠そう、私は極度の人見知りです。他人の視線が非常に苦手です。相手の目を見るのにも苦労するような奴です。この間の井折会だって終わって解散になった途端震えてましたからね。1月の打ち上げの時もそうだった(遠い目) 嫌ではないのですが、とても苦手です。なので、視線が向けられる「舞台」に行く時には、   「よし、行くぞ!」   と気合を入れていつも観に行っています。 となるとやはり数を観るというのは難しいです。 その点、ボイドラは視線が向けられることはありません。完全に客観的な世界です。私は神の視点で全く関係のない、影響のない世界で、彼らの物語を眺めています。 まあ、時々、視線とは違うものが世界をぶち抜いてここまで届くこともあるので、全く影響がないと言っては嘘になりますが。 それでも視線がこちらからあちらへの一方的なものである分、とても「楽」に聴く事が出来ます。 なので、私でも数を多く聴く事が出来ます。 これが、   「『楽に』たくさん聴けるという意味では、ボイドラです」   の意味です。     ――でも、まあ、正直、……   どちらも好きです、が正しい答えなんだと思いますけどね(元も子もない)

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プロフィール

幸橋

誕生日:
4月29日
血液型:
A型
自己紹介:
幸橋(ゆきばし)です。 この名前の時はボイスドラマのリスナーですと言っています。 時々、創作っぽ...

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