あなたは、よい点、弱点を含めて自分のことが好きですか?
そう聞かれたとしたら、どう答えますか?
はい、大好きです!
そう答えることのできる方は、もう、この記事を読む必要はないかもしれません。
しかし、
「いいえ、好きではありません」
そう答えそうだという方は、よかったら読み続けてみてください。
なぜかというと人との関係の中で、自分が好き、そんな感覚、つまり自己受容をできることは思った以上に重要だからです。
そしてその感覚がないと、子育てをしていても、必要以上に子どもの感情に引きずられ、うまく対処できないなんてこともあるようです。
「怒りをコントロールできない子の理解と援助」の著者、大河内美似さんは、こう述べます。
子どもは「自己愛」を映し出す存在であり、子どもを育てるということは「自分を愛する」という大きな課題をつきつけてくるプロセスでもあります。
ですから「自分を愛する」ということについて大きな不安を抱えている場合や、自分の中に切り捨ててしまいたいくらい嫌だと思っている部分があるような場合には、子どものネガティブな感情に触れると、不快な感情がひっぱり出されてきてしまいます。
昨日の記事で、子どものネガティブな感情を推測し、それに合った言葉をかけてあげることが大切であることを書きましたね。
もし、お母さんが、自分はOKと思えていないなら、子どものネガティブな感情にひきずられ、うまく対処できなくなる可能性について著者は書いています。
だからこそ、子どもの感情に上手に対処できるようになるためにも、お母さんが、「自分はOK」なんだと自分を受け入れるようになることが必要なのかもしれません。
そして、そうできるようになると、きっと子育てが楽になることでしょう。その理由について続く部分を紹介します。
自分の中の弱さやだめなところも含めて自分を受け入れている感じ(いわゆる自己受容感)を確かなものとして持てていると、子どもが自分の理想を満たしてくれる存在ではなかったとしても、子供と自分との距離を適度に保つことができます。
ある意味、子育ては理想を上手にあきらめていくプロセスでもあるわけです。
親が上手にあきらめられたとき、子どもは、親の理想を実現する存在という条件付きではない、ありのままの存在として認められたことになるのです。
どうしても、大切な子どもですし、理想の子に育てたいという思いがあるのはわかります。
でも、子どもは親の理想を実現する存在ではありません。
子どもには子どもなりの個性と生き方があります。
それを認めることによって、子どもをありのままに認めることになる。
そのためには、お母さんが自分の中の弱さやダメなところを含めて自己受容できることが重要なのだというわけです。
そのように、自分を認められるお母さんは、子どもと自分が違う人格を持っていることを認め、子どもに対する理想をあきらめることにつながる。
そうすると子育てが自分の思い通りに行かないとしても、キリキリする必要もない。
だからこそ、健全な子に育てるためにも、まずは、お母さんが自分を好きになることが必要なのかもしれません。
では、どうすれば、お母さんが自分を受容できるようになるでしょう?
いろいろな方法があると思います。
そんな方法の中で、今回、一つの方法をお勧めしたいと思います。
それは・・・
自分の良いところを100個、紙でも、ブログにでも書いてみるということです。
おそらく、やってみるとわかると思いますが、100個はなかなか書けません。
きっと苦労されると思います。
やってみると何かが変わるかもしれません。