父と母

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先月の半ばに電話があり、母が入院、手術をすることになったそう。

病名を聞いて、元病院勤めとしては経過も段階もいろいろ想像出来る。
手術までの2週間は気が気でなかった。

生まれてからずっと、私の先を生きている母。
いなくなるなんて全く考えられない、考えたくないと何度も思った。
幸い、手術で大丈夫そうとわかったけど、でも不安は尽きない。


でもそこからの母はすごかった。

毎週楽しみにしていた、スイミングをお休み(一旦退会)した。

そして20年続けたアルバイトも10月いっぱいで終了したのだけど、アルバイトを辞めようと決心して話したところ、偶然そのアルバイト先も11月からの身売りを決定していて、まさにやめどきだったらしい。
びっくり!

さらに髪を切ってさっぱりした。

一番は「札所34箇所巡り」をして、願掛けをしたそうな。

母は
「私でよかったよ。他の人がこの病気だったら悲しいもの」
と。

その気持ちも痛いほどわかる。
そしていろいろを断ち切って前向きに進む母の決意を感じた。


そうなると心配なのは、一人残される父。
万が一母が・・・と想像した時、老後のことなどを色々思い巡らせたりもした。


手術の当日は希望で立ち会わせてもらった。
父はもちろん、母の妹夫婦(私の叔父と叔母)も来てくれた。

術中に昼食を食べた。
父がスーパーでお弁当を買ってきてくれたのだが、普段ならさっさとマイペースに過ごす父が、みんなの弁当箱を重ねていたのをみてびっくり!
妙に見直してしまった(笑)

幸い手術は予定どおり、2時間半で無事終了。
人口呼吸器や麻酔から覚めない母を見る父の背中はとても寂しそうで心配そうだった。
でも人前では明るく茶目っ気たっぷりに振る舞う父。

不安だよね~。

そのうち麻酔が切れて覚醒したのだけど、まだうとうとしている母をみて
「(自分の母親である)おばあちゃんそっくり]
なんて言ってた。

術後、面会に出かけた。
その時父が洗った、母の洗濯物を持ってきてくれた。
実家の香りを懐かしく感じながら、たたませてもらった。
血糖値が上がるのは承知で、シュークリームを3人で食べたのも私にとってはとても幸せなひと時だった。

結局ほぼ毎日、母の妹夫妻や両親のお友達など誰かが面会に行き、弟たちも家族で見舞って孫たちの元気パワーを分けてくれた。
私は母にお願いして、毎日病院食の写真を送ってもらった。
他の病院の食事ってこうなんだ~など、私自身もたくさん勉強になった。

おかげで、母は約1週間の入院で、無事退院することができた。
母に関わってくださった医療スタッフの皆さん、そして父に感謝。
何より、一番頑張った母をお祝いしたい。

夜、母から電話があった。
主に退院のお礼と、当面の栄養についての相談だったんだけど、

「おとうさんがおでん作ってくれたの~

料理も洗濯も、母がいるときは全くしなかった父。
その父しか記憶にない私としては、仕事もあったのに、身の回りのこと、母の看病と本当に頑張ったなー!と心から感謝し、父に伝えた。
きっと母が無事戻ってきて一番安心して疲れが出そうなのは父だな。
母も抜針は週末なので、大きな声はもうすこし後になりそうだとのこと。
二人ともゆっくり休んでね。


今日母と話した中で印象に残っていること。

・父は本当によく頑張った!(前述)
・身体の「やすめ」サインを見逃さないことは大事

父は私が見ても本当に頑張ったと思う。改めて尊敬した。
多分、自分が先に旅立つことをのんきに考えていたところへ母の思わぬ大病の知らせ。
父なりに人生を見直したのかもしれない。

母は3月頃から膝の激痛があり、痛み止めなどでしのいでいたことがあった。
やはりあれはきっと体を休めなさい、というサインで、それを過ぎちゃったので強制的に休ませることが起きたのかも、と。


身体の声を聞くのって本当に大事。

私自身は「冷えとり健康法」を実践しながらマクロビオティックを学んでいる。
冷えとりの毒出しやマクロビの排毒は身体のサインで、原因はほぼ「食べ過ぎ」。
そうやってちょこちょこ身体のサインを観察し、調整するようにしている。
もちろん完璧ではないけど、知っておくことで随分違うと感じている。

夫とも話しているけど、
「外科ケース以外の病気は、できるだけ自宅で対処できるようにしたいね」
と。

日本の医療費もかさむ一方。でもその原因は世界中から食べきれない食物を集めてきて飽食の結果だから、虚しい。
そして虚しいことに気づいている人は少ないと思う。

まずは身近なところから。実践あるのみ。
地についた食を実践して、家族の健康を支えていこうと改めて思った。
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気づき

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職場の大学には「労作教育」というのがあります。

これは身の回りの整理(例えば寮清掃、風呂掃除など)や花壇や畑のお手入れ、学校の清掃、食堂の厨房手伝いなど、生活に役立つであろう作業を行うことで、生活力を身につけたり、働くということを考える時間とするために行っています。

1週間で3時間くらいなのですが、労働意欲は低く
それに下級学年は授業のコマの一部で実施しているのですが、必修であるにも関わらず単位化されていないのでモチベーションも上がらず

でもまあなんとか学生達は、受け入れなくてはならない現実に直面して受け入れてくれており、我々としても、社会で働く中で自分自身に気づく事って色々あるだろうから、と大きく見守っています。


先日、私が所属する労作部門で
「労作時間を振り替えて早く帰りたい」
と言い出した学生がいました。

でも当然ながらそう考える学生は昔から少なくないわけで、
早く帰りたいのはみんな同じ気持ちなのです。

それを認めてしまったら、歯止めが利かなくなる恐れが有ります。
「言えば自分の都合の良いようにしてくれる」という甘えが出てきます。
そんなのは社会では通用しない。

それに振替という方法はあくまでもこちら(教職員)側の配慮であって、単位を落とさないための最終手段です。
しかし学生はまるで自分の当然の権利のように言ってきました。(そうじゃないだろ~!)



責任者へ報告し、さらに上へ挙げてもらって相談したところ
「それは理由にならないので断る
という事になり、本人に“その理由は認められない”と話をしました。


   


昨日、振替を申し出て断られた学生が労作へやってきました。
まあ断った職員に目を合わせないのは当然のこと(苦笑)

すると一緒の班の学生がやってきて声をかけていました。

「あれ?帰らなかったんだ!」

「う、うん・・・

「よかった~みんな帰っちゃうと3人になっちゃって大変だから、実は困ってたんだ~


彼女は気づいたみたいです。
自分は早く帰りたい。
だから振替すれば単位はもらえるからいいんじゃないか。
だけどそれをすると気づかぬうちに周りの人に迷惑をかけていたかもしれない、ということを。


教職員がそのことを話して聞かせるのは簡単です。
しかしそれは彼女にとっては「聞かないふりをすることができる」話でしょう。

私はこの会話を聞いた時に、気づけてよかったなあ、という気持ちと、声をかけて素直な気持ちをさらっと言ってくれた学生に感謝しました。

   

学生達はひとりの人として、看護師として成長するために、無条件で助けてくれる友人や仲間を学生生活の中で見つけ、一緒に苦労していきます。
それは人生をより豊かにすることでしょう。

私自身も教えるだけではない「学ぶ」ことを考えさせられました
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ハイライト2014

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またもやブログはご無沙汰しています。。。
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本日、学生達がまた卒業して社会人への一歩を踏み出しました。
その卒業生を送る会を学生主催でやっており、それを「ハイライト」と呼んでいます。

パーティー料理を学生食堂がやるのとよく言われますが、本学の食堂の特色のひとつで、

学校付属の教会と合同のランチパーティーが年2回

教会のvisitors day(ビジターズデイ:近隣の方やお客様を教会にご招待する日)が年1回

入学パーティーが1回

卒業パーティーが1回 ←これがハイライト

他、頼まれたイベントや何かで1~4回

と、だいたい年6回以上、パーティー料理を作っています。



これだけやればずいぶん手慣れたもので。。。と言いたいところですが、

「できるだけ季節のものを入れたいな~」

「新しいメニューを入れて驚かせたいな~(見栄っぱりです)」

「前回の反省をふまえて作りたいな~」

なんてやっていると、ちょっとずつですが毎回進化します。

とりあえず写真でざざっと、今年のハイライトのメニューをお見せ致します。
もちろん、ラクトオボベジタリアン仕様です。(だし以外)


テーブルコーディネイトはこんな感じ。
Duniに今回はたくさん頼りました。
グラスには乾杯用のアップルタイザー(炭酸×な人はりんごジュース)を注ぎます。
ナプキンは「ソストレーネ・グレーネ」で購入しました。20枚99円!


前菜盛り合わせ。時計回りから
N collectionで教えて頂いた「赤ピーマンのムース」を冷製スープ仕立てにしました。
上に載せたコンソメジュレは、かやのやの野菜だしを漉して、寒天で緩めに固めました
地元産 菜花の味噌マヨネーズ
ケーク・サ・レ
具はブロッコリー、玉ねぎ、大豆ローフを使いました。
アスパラ、生わかめ、かぶのからし和え
学生のリクエストその1、房総半島の飾り太巻き寿司
毎回たけゆらの里で「でんぶなし」を注文しています




定番の「フライ盛り合わせ」
大豆たんぱくのフライドチキン風(市販の唐揚げ粉で揚げました)、チーズドック、星ポテ、チーズかりかり揚げ、ベジチキンナゲットを盛り合わせました。




見た目で勝負
「ちびがんものたこやき風」
がんもを薄口醤油とだし汁を効かせて含め煮にしたのを、フライパンでカリカリに焼いて、ソースとマヨネーズをかけました。



ハイライトは今年で3回目なのですが、改良を重ねてやっとパイらしくなりました。
「グラタンのパイ包み焼き」
正確には、型抜きして別に焼いたパイをグラタンに載せました。



学生のリクエストその2、「ベジタブルピザ」
モッツアレラチーズ、シュレッドチーズ、パルメザンチーズ、と3種のチーズを贅沢に使い、野菜も6種類載せました。
クリスピー生地は大量調理用のものを買って使いました。
スナック感覚で食べやすかったようです。




私の完全なる好みですが、やはり和食が恋しくなるメニュー構成だったので
「葉大根のおむすび」
で、すっきりと。
葉大根は、大根の間引き菜です。
密かなる一番人気でした



学生のリクエストその3
ジェノベーゼのパスタ

今回はリングイネを使って、コストコのバジルソースで味付けしました。
学生は普段でないメニューに喜んでくれました。



スプリングサラダ。
地元産のレタス、ベビーリーフ、ラディッシュ、レッドキャベツスプラウトをたっぷりまぜた、ほろ苦い春野菜のサラダにしました。
ナッツが多すぎたことは反省。



学生のリクエストその4。
フルーツ盛り合わせ。
コストコで買った種無しぶどうがどちらもとっても美味しかった!
またリピートしたいです。



他にケーキバイキングもあったのですが、写真を取り損ねました


まあこんな感じで、毎回パーティーやら接待のお料理を引き受けています。

もはや管理栄養士の仕事の域ではないような気もしますし、夫(シェフ)は大変そうではありますが、喜んで食べてくれるみんなの笑顔に励まされています

入職した3年前に夫と話した

「敷居の低いベジタリアン食を目指す」

という目標は達成された感があります。

ベジタリアン食に親しむこと、また野菜を食べたほうが身体に効果がある、ということを少しでも実感してもらえたら、管理栄養士の仕事としては成功なのかな、と考えることにしています。

何はともあれ、卒業おめでとう
卒業したみんなが愛し愛され、社会に役立つ人となれますように。

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