女三人 加計呂麻島への旅(2)奄美~加計呂麻島へ | あたし・主婦の頭の中

女三人 加計呂麻島への旅(2)奄美~加計呂麻島へ

女三人 加計呂麻島への旅 プロローグ

女三人 加計呂麻島への旅(1)出発の朝

からの続きです。 


機内でのん と喋り捲っていたら・・・

あっという間に奄美空港に到着してしまったわ。


空港では伊丹から先に着いているエミィさん  が待っていた。


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その姿を見つけて、のんは子供のように

走り出して行ったわ・・・

のん・・・待って・・・


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違うの・・・エミィさん・・・


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朝から何も食べていなかったのと、

機内でのマシンガントークでエネルギーを

使い果たしてしまった私は、極度の空腹状態でふらふらよ~

お願い! 何か食べさせて~


エミィさんは私たちを待っている間に、

すでに空港で鶏飯(けいはん)を食べたそう。

それならと・・・のんが提案してくれた。


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「のん! そこ近い? 遠くない? すぐ着くの?」

だって、私もう我慢の限界迎えているのよ~

その時の私のイメージ図↓


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「車で10分くらいですよ! 我慢してください!!」

のんに言い聞かされ、予約していたレンタカーに乗り込んだ。


ところが、エミィさんったら・・・

すごい運転速度がゆっくりなのよ・・・。

このスピードじゃ30分は掛かるんじゃない?


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私は後部座席からさりげなくエミィさんに言ってみたの・・・。


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すると、エミィさんはこう言った。


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えぇ????


絶叫している私にのんが言ったわ・・・


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ハッ! そうだった。

あれは・・・加計呂麻行きが決まってすぐに

のんからレンタカーを予約したって連絡が入ったんだわ。

その時、私は今以上に絶叫したっけ・・・。


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そう・・・これは1日2800円の激安レンタカー。

そうよ、走りさえすればいい! って

私は興奮してのんに言ったわね。ごめん!


後日、この車を運転した私は、その時、

エミィさんが言っていたことがよーくわかった。


上り坂はアクセルを最大限に踏み込んでも・・・


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全然上らず・・・


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しかし、下り坂に差し掛かれば・・・

ブレーキを最大限に踏み込んでも・・・


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誰か止めて~というくらい、猛スピードで下っていくのだ。


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でも、このレンタカーのお陰で、旅行中、

上り坂、下り坂の度に、皆でギャーギャー、

すごく楽しかったのであった。

走っているだけで話題を提供してくれたこのレンタカーに感謝だ!!


ばしゃ山村に着きました!!

なんかハワイみたい! すごくステキなリゾートホテルだった。

今度、家族で来よう! と心に誓う!


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のんは鶏飯を頼み・・・


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私とエミィさんは「油そうめん」


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すごく美味しかったんだけど、私は3杯くらい食べたかったわ!!


昼食をとり、まだまだ加計呂麻島まで渡るフェリー出発までには

時間がたくさんあったので、ホノホシ海岸に行くことに。


のんは秋にこの海岸に来た時、

すごく気分が悪くなるという不思議な体験をしたそうで、

「今日も何だか嫌な感じがしている・・・」と車に残ることに。


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エミィさんと2人で海岸に。

写真だとわからないけど、海岸にある石がぜんぶまん丸な海岸。


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その後も、あてもなく奄美を車で走り回り、

そろそろフェリーに乗るために、港に行く時間となった。


通りかかったスーパーの前でのんが言った。


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えー? 何か忘れ物あったかしら? 

と考えてみたけれど、思い出せず・・・


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そう言った私に、のんがピシャリとこう言った。


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えーーーー!!


そうだ、いつだって、観光地とか街・・・

そんなところばかり選んで旅行してしまう私には、

島での生活っていうものが、全然わかっていなかったわ。


「わかった! ちょっと待ってて!」

そう言うと、私は夜食用のお菓子を大量に仕入れてきたわ。


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そんな私を見て、のんは

「カータン!  宿は半端じゃないくらい食事の量が多いんです!

そんなお菓子、食べるスペースありませんよ!」

でもさ・・・不安じゃない? 夜、口寂しくなったら困るじゃない? 

さぁ、いよいよフェリーへ!


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早速、フェリーの甲板で撮影会が始まったわ。



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『エミィ&カータン劇場 禁断の愛・逃避行』 

                 (ナレーション 浜村淳)


夫と子供がいながら、愛に溺れた私を許して・・・

抑えられないあなたへの気持ち、

海を渡って、ここまできたの・・・

世間から後ろ指を指されたってかまわない・・・

あなたさえいてくれれば・・・


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そんなバカなことを真剣に3人でやっていたら、

他のお客さんが私たちを見て、笑っていたわ・・・。


私たちは甲板で、少し肌寒い風に吹かれながら、

これから行く加計呂麻での話で盛り上がっていた。

一番興奮していたのは、やっぱりこの旅の案内役・のんだった。


「秋に加計呂麻に行った時、宿の女将・ゆき姐に

あなたまた加計呂麻に戻ってくるわよって言われたけど、

まさかこんなに早く来るなんて自分でもビックリです!


それにホント、ゆき姐とエミィさんは生き別れた姉妹?

って言えるほど、なんだかすごく似ているんです。

不思議なところも含めて全部。はやく2人を会わせたい~!!」


フェリーに揺られること、30分・・・

そろそろ加計呂麻島に到着するって言う時に

のんは言ったわ。


「宿では携帯の電波が届きませんから・・・。

携帯を使いたいときは海岸まで出ないとなりません」


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えっ? そうか、宿では携帯が繋がらないんだった・・・。

時計を見た。

上の子も学校から帰ってきて、

今頃私の実家にいる頃だわ・・・。


携帯を手に、実家にかけようとして・・・そして止めた。


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下手に電話して、声を聞かせて、寂しがらせてもなんだわ。


宿の連絡先は伝えてきたから・・・。

何かあったら、向こうから連絡があるはず。


携帯が通じない生活も、島ならでは!

郷に入れば郷に従え! そんな島の生活もまた経験よ~


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加計呂麻島に着くと、

港まで宿のお父さんが軽トラで迎えにきてくれていた。


宿に着くと、女将・ゆき姐が開口一番こう言った。


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のんは私たちをゆき姐に紹介してくれた。


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ゆき姐を見たエミィさんが叫んだわ!


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そうして、早くもハグハグしている。


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私は遅れてゆき姐に挨拶した。


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すると、ゆき姐は私を見るなりこう言ったのだ。


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ここに来た意味?


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私がここに来た意味って・・・?

『美味しいものをたくさん食べる?』

『育児から離れて女友達と骨休め?』


その時の私には、

ゆき姐の言ったその言葉の意味が

まったくわかっていなかったのであった・・・。

                       つづく


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前回の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうございました。出発からいきなりの寝坊!焦りました。乗務員時代、ホテルピックアップの10分前に目が覚め、化粧をし、髪はシニヨン、制服を着て、荷物をまとめて、チェックアウトまでした経験がこんなところで役立つなんて!では、今日も最後までお付き合い下さり、どうもありがとうございました。