『恒例（？）スキー旅行 その１１ ～信くんⅡ～』

　スキーの宿に到着して、まずは宿の温泉に入り、夕食をいただいて、部屋でのんびりしたり、あかねちゃんと信くんと遊んだり、ヒロさんと飲んだりしたあと、ヒロさんが信くんに、寝る前にもう１回温泉行くか？、と聞くと、信くんはこう答えたのである。

　「ん～、お兄ちゃんと行くぅ」

　なっ、なぁ～んとぉっ！！！　お兄ちゃんと温泉に入りたいってか！　なぁ～んてかわいい子なんだぁっ！！！

　私はニコニコで、信くんと一緒に温泉に入りに行ったのであった。

　温泉は広くて、ジャグジーもあるし、サウナもあった。もちろん露天風呂もあった。私たちが入っていった時、中には誰もいなくて、完全貸し切り状態であった。

　私と信くんは一番広い湯船に入った。すると、信くんからすぐにサインが出されたのであった。言うまでもなく、指野球のサインである。あぁ～っ、信くんの目当てはこれだったかぁ！

　信くんチームの３番は小笠原で、強打者なので、私は作戦を練り、敬遠すると見せかけてわざとボール球を３球投げたあと、４球目もボール球を投げるかと思いきやストライクを取りに行ったのであるが、この作戦は信くんに読まれてしまっていて、いい当たりで打ち返されてしまって、ことごとくホームランにされてしまった。(・・。)ゞ　　読まれてたかぁ・・・。

　そんなこんなでワーワーキャーキャー言いながら指野球をしていたのであるが、そのうち段々と人が入ってきたので、声を出さないようにして試合を続行していたところ、さらに人が増えてきたので、試合終了となったのであった。信くんはまだまだ試合を続けたいようだったのだが、他人の迷惑になっちゃいけないから、今日はこれでお終いにしよ？、と私が言うと、信くんは素直に聞き分けてくれた。偉いなぁ。

　私としても、実はカラスの行水でのぼせやすいので、このぐらいで試合終了になったのはありがたかったのであった。

　温泉から上がる時、信くんはちゃんと手ぬぐいで体を拭いてから上がっていた。うんうん、偉い偉い。そして、一生懸命手拭いを絞っていた。偉いなぁ。

　信くんは着替えなどは自分できちんとする。もう小学生だもんなぁ。先程は、ヒロさんが髪の毛をドライヤーで乾かしてあげていたから、私は信くんに、髪の毛乾かしたろか？、と聞いてみた。やってぇ～、とのことだったので、私はドライヤーで信くんの髪の毛を乾かしてあげた。なんだかとてもうれしかった。

　ドライヤーを当てていると、信くんに、そんなに遠くからするの？、と聞かれた。ドライヤーを離しすぎているのではないか、というわけである。私は、あんまり近くでしないほうがいいんだよ、と答えておいた。ヒロさんとはドライヤーの位置が違うのであろう。これは、ヒロさんと私とでは、髪の毛に対する時の繊細さが違うということなのであろう。（←びみょーな表現）

きゃ～、エッチぃ～！