オリンピックの歴史を少しだけ振り返ってみました(2/2)
テーマ:フィギュアスケート前回の続きです。
1992年アルベールビルオリンピック(フランス)
2月9日~2月21日開催
独立国家共同体で出場した選手がメダルを獲得している大会。
日本人女子で伊藤みどりさんが初のオリンピックメダルを獲得した大会でもある。
ヴィクトール・ペトレンコ
国:独立国家共同体(ウクライナ)
1992年の世界選手権で優勝した後、プロに転向。
1994年にリレハンメルオリンピックに出場。4位にはいる。
アメリカに移住し、プロスケーターとしてチャンピオン・オン・アイスなどで活躍。
また、国際スケート連盟公認の技術審判員としても活動。
フランスの選手はエリック・ミロー選手が15位になっております。
クリスティー・ヤマグチ
国:アメリカ
1991-1992年シーズン後、プロに転向。
スターズ・オン・アイスのトップスタートして長年活動。
1998年世界フィギュアスケート殿堂入り。
2005年合衆国オリンピック殿堂に加えられる。
クリスティーさんは、オリンピック・世界選手権・世界ジュニア選手権の3つを初めて制したシングル選手でもある。
フランスからはスルヤ・ボナリーさんが出場し、5位。
レティシア・ユベールさんが12位。
日本の伊藤みどりさんが2位に輝き、佐藤有香さんが7位に入った大会でもあります。
ナタリヤ・ミシュクテノク&アルトゥール・ドミトリエフ
国:独立国家共同体(旧ソビエト連邦・ロシア)
1994年のリレハンメルオリンピックにロシア代表として出場し、銀メダルを獲得。
ナタリヤさんが引退したのに伴い、ペアを解消。
ナタリヤさんは、引退後はプロフィギュアスケーターとして活動し、現在はコーチとしてアメリカで活動している。
アルトゥールさんはオクサナ・カザコワさんとペアを組み、1998年の長野オリンピックで金メダルを獲得する。
その後、アルトゥールさんもアマチュアを引退し、コーチ兼振付師として活動。
フランスからの出場・結果は不明。
マリナ・クリモワ&セルゲイ・ポノマレンコ
国:独立国家共同体(旧ソビエト連邦)
オリンピック終了後、プロへと転向。
長らくプロスケーターとして活躍した後、コーチに転進。
2000年に世界フィギュアスケーター殿堂入りを果たす。
セルゲイさんはさらに、国際スケート連盟公式技術審判員としても活動。
この2人は、前のカルガリーオリンピックで銀メダル、その前のサラエボオリンピックでは銅メダルを獲得しており、出場したオリンピックでそれぞれ色の異なるメダルを獲得している。
フランスからは、イザベル・デュシュネーさん&ポール・デュシュネーさん(2位)、ソフィー・モニオットさん&パスカル・ラヴァンシーさん(9位)が出場。
獲得メダル
独立国家共同体【金:3・銀:1・銅:1・合計:5】
アメリカ【金:1・銀:1・銅:1・合計:3】
フランス【金:0・銀:1・銅:0・合計:1】←開催国
日本【金:0・銀:1・銅:0・合計:1】
カナダ【金:0・銀:0・銅:0・合計:1】
チェロスロバキア【金:0・銀:0・銅:0・合計:1】
1994年リレハンメルオリンピック(ノルウェー)
2月13日~2月25日開催
この大会ではプロが出場することもできるようになったため、カタリナ・ヴィットさん・ヴィクトール・ペトレンコさん、トービルさん&ディーンさん、ゴルデーワさん&グリンコフさんなどが出場したことも特徴。
ノルウェーの選手は出場していないようです。
アレクセイ・ウルマノフさん
国:ロシア
1995-1996年シーズンからはISUグランプリシリーズ(当時の名称はチャンピオンシリーズ)に参戦。ファイナルで優勝し初代王者となった。翌1996-1997年シーズン、1997年欧州選手権で初優勝を飾る。同年の世界選手権では予選、ショートプログラムともに1位スタートとなったが、ケガによりフリースケーティングを棄権。世界チャンピオン獲得はならず、長野オリンピックを控えた1997-1998年シーズンを棒に振ることになった。
1998-1999年シーズン、ケガから復帰し競技会に戻ったもののシーズン終了後にアマチュアを引退。プロに転向しアイスショーなどで長らく活動。のちにフィギュアスケートコーチに転進し、現在は国際スケート連盟の公式技術審判員に就任した。
オクサナ・バイウルさん
国:ウクライナ
オリンピック終了後、プロへ転向。アメリカに移住している。
2007年チャンピオン・オン・アイスで初来日し、日本の観客を魅了した。
彼女は実質3シーズンで、世界選手権・オリンピックを制し引退。
エカテリーナ・ゴルデーワさん&セルゲイ・グリンコフさん
国:ロシア
その後は省略とさせていただきます。
パーシャ・グリシュクさん&エフゲニー・プラトフさん
国:ロシア
後の1998年長野オリンピックも金メダルを獲得。
アイスダンス初の連覇を成し遂げた。
長野オリンピック後にアマチュアを引退し、プロに転向。
パーシャさんは現在はフィギュアスケートコーチ兼振付師として活動している。
ロシア【金:3・銀:2・銅:0・合計:5】
ウクライナ【金:1・銀:0・銅:0・合計1】
カナダ【金:0・銀:1・銅:1・合計:2】
アメリカ【金:0・銀:1・銅:0・合計:1】
イギリス【金:0・銀:0・銅:1・合計:1】
中国【金:0・銀:0・銅:1・合計:1】
フランス【金:0・銀:0・銅:1・合計:1】
ノルウェー【金:0・銀:0・銅:0・合計:0】←開催国
1998年長野オリンピック(日本)
2月8日~2月20日開催
イリヤ・クーリックさん
国:ロシア
長野オリンピック後、プロに転向。
日本からは本田武史さん(15位)、田村岳斗さん(17位)が出場。
タラ・リピンスキーさん
国:アメリカ
長野オリンピックを最後にアマチュア競技から引退。
実質2シーズンで国際大会のトップの上り詰めて、フィギュアスケート史上初の15歳8ヶ月で金メダルを獲得した直後の引退が、オリンピック出場年齢制限の特例撤廃につながったとも言われている。
日本からは荒川静香さん(13位)が出場。
オクサナ・カザコワさん&アルトゥール・ドミトリエフさん
国:ロシア
オクサナさんは、オリンピック後にアマチュアを引退し、プロフィギュアスケーターに転向。チャンピオンズ・オン・アイスなどで活動を続けた。現在はフィギュアスケートコーチとしても活動している。
アルトゥールさんは、アマチュアを引退。引退後はフィギュアスケートコーチ兼振付師として活動している。
日本からは荒井万里絵さん&天野真さん(20位)が出場しました。
…そういえば、この天野さんって今ISUテクニカル・スペシャリスト(新採点法システムで設けられた技術審判)の天野さんだね。
パーシャ・グリシュクさん&エフゲニー・プラトフさん
国:ロシア
省略させていただきます。
日本からは河合彩さん&田中衆史さん(23位)が出場。
ロシア【金:3・銀:2・銅:1・合計:6】
アメリカ【金:1・銀:1・銅:0・合計:2】
カナダ【金:0・銀:1・銅:0・合計:1】
フランス【金:0・銀:0・銅:1・合計:1】
ドイツ【金:0・銀:0・銅:1・合計:1】
中国【金:0・銀:0・銅:1・合計:1】
日本【金:0・銀:0・銅:0・合計:0】←開催国
2002年ソルトレイクシティオリンピック(カナダ)
2月9日~2月21日開催
ペアの不正採点疑惑が浮上し、採点法が変更されるきっかけとなった。
ペアに関して言えば、後味の悪いオリンピックという印象が残りました。
アレクセイ・ヤグディンさん
国:ロシア
2003年にプロに転向。スターズ・オン・アイスなどで活躍。
知らなかったけど、北米で不動産業で成功したり、飲酒運転で逮捕されたり、リムジンサービスの会社を始めたりとフィギュアスケートでも精力的に活躍中。
そろそろロシアのトリノオリンピックペア金メダリストのタチアナ・トトミアニナさんと結婚する予定らしい。おめでとうございます。
カナダからはエルビス・ストイコさんが出場し、8位に入りました。
サラ・ヒューズさん
国:アメリカ
2002-2003シーズンの世界選手権を最後にアマチュアから遠ざかっている。
現在は医者を目指して学業に専念している。
世界選手権の優勝経験がない珍しいパターンの選手。
カナダからはジェニファー・ロビンソンさん(7位)が出場。
ペアは2組います。
エレーナ・ベレズナヤさん&アントン・シハルリドゼさん
国:ロシア
オリンピック後、アマチュアを引退し、プロへ転向した。
エレーナさんは結婚して、男の子を出産されたそうです。
ジェレミー・サレーさん&デヴィット・ペルティエさん
国:カナダ
オリンピック後、アマチュアを引退しプロ転向。
2005年12月30日に2人は結婚。
尚、カナダのペアはオリンピックの時は2位で、後から金メダルとなった。
マリナ・アニシナさん&グウェンダル・ペーゼラさん
国:フランス
マリナさんは現在コーチ。主な門下生に、ジョニー・ウィアー選手がいる。
グウェンダルさんはオリンピック終了後にプロへ転向した。
カナダからは、シェイ=リーン・ボーンさん&ヴィクター・クラーツさんが出場し、4位にはいる。
獲得メダル
ロシア【金:2・銀:3・銅:0・合計:5】
アメリカ【金:1・銀:0・銅:2・合計:3】
カナダ【金:1・銀:0・銅:0・合計:1】←開催国
フランス【金:1・銀:0・銅:0・合計:1】
中国【金:0・銀:0・銅:1・合計:1】
イタリア【金:0・銀:0・銅:1・合計:1】
2004年トリノオリンピック(イタリア)
2月11日から2月23日開催
新採点法に変更して初めてのオリンピック。
エフゲニー・プルシェンコ選手
国:ロシア
今季アマチュアに本格復帰。先月出場したロシア杯で優勝。
男子の金メダリストは4大会連続でロシアが制している。
(独立国家共同体を含めると5大会連続の記録)
イタリアからは、カレル・ゼレンカ選手が出場するも、フリーにすすめなかった。
荒川静香さん
国:日本
オリンピック終了後、プロへ転向。
解説者としても活動している。
荒川さんはアジア人初の金メダリストにして、日本唯一のメダリストでもある。
イタリアからは、カロリーナ・コストナー選手が出場し、9位。
タチアナ・トトミアニナさん&マキシム・マリニンさん
国:ロシア
オリンピック終了後、アマチュアを引退し、プロへ転向。
チャンピオンズ・オン・アイスに参加している。
イタリアからは出場選手はいません。
タチアナ・ナフカさん&ロマン・コストマロフさん
国:ロシア
ナフカさんはオリンピック終了後引退。子育てに専念している。
イタリアからは2組が出場しました。
獲得メダル
ロシア【金:3・銀:0・銅:1・合計:4】
日本【金:1・銀:0・銅:0・合計:1】
アメリカ【金:0・銀:2・銅:0・合計:2】
中国【金:0・銀:1・銅:1・合計:2】
スイス【金:0・銀:1・銅:0・合計:1】
カナダ【金:0・銀:0・銅:1・合計:1】
ウクライナ【金:0・銀:0・銅:1・合計:1】
イタリア【金:0・銀:0・銅:0・合計:0】←開催国
ここ10大会の結果を振り返ると、開催国で金メダリストになれたのはソルトレイクのカナダペアのみ。
地元開催は優位になると思われがちですが、逆にプレッシャーが選手を襲い、実力を発揮できないケースが多い模様です。
ちょっと意外でした。
お付き合いありがとうございました。







