モラハラ俺様劇場【14】

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悠月と同棲を始めてすぐに、俺様はママに報告した。


それから、毎月、アパートに米が送られて来た。


大根や玉ねぎも一緒に。


悠月は、毎回それに喜び、送られて来た野菜でご飯を作ってくれる。


炊飯器が壊れた時には、鍋でご飯を炊いていた。


「俺様くんのお母さんにお礼の電話をしたいんだけど?」


毎回そう言ってくるが、それを断っていた。


ママが電話で話すと、パパが嫌がり
その横で、わざと大声で文句を言うんだ。


それを悠月に聞かれなくなかった。


悠月は、葉書にお礼を書き

「住所分からないから、書いて投函しといて」

そう言って渡された。



この頃は、まだ俺様の家庭環境の悪さを
話せずにいたんだ。


嫌われるのが怖かった。



悠月の家庭のことは話してくれた。

実のお父さんがひどい男で、お母さんが再婚して生まれた弟が

すごく可愛いんだーと、写真を見せてくれた。



妹や弟も、俺様と同棲してる事を知ると、遊びに来てくれた。


俺様と悠月の妹は同級生だ。

早くに結婚して、もう子供もいる。



いつも、悠月の周りは賑やかな気がする。


俺様には、そんな悠月が羨ましく感じていた。






俺様は、大学で出来た友達の集まりに
悠月を連れて行くことが楽しみだった。



「私がいるとみんな気を遣うから、いいよ」

そんな事を言う悠月を、

「来て欲しいんだ」と言い連れて行く。




俺様の自慢の彼女だ。

俺様の物だ。

誰にも渡さない。



悠月を独占してしまいたい。

そう強く感じるようになったのも、この頃だった。




どこで、誰と、何をしてるのか?

それが本当なのか?

確かめずにはいられなかった。




電話をする。


「今どこ?」

「仕事終わったところ」

「迎えに行くからそこに居て」

「いや、友達とこれからお茶するよ」

「友達って誰?」

「言っても分からないよ、たぶん」

「男だろ!だから名前言えないんだろ?」

「なんでそうなるの?男じゃないし」

「なら、俺様も一緒にお茶を飲む」

「は?馬鹿じゃないの!」


ガチャ切りされる。





イライラ、モヤモヤ





リダイヤルを押し続けた。






なぜ?電話に出ない!