横浜天王町カイロプラクティック院長の臨床日記

日々の臨床のなかで気づいたこと、興味を引いたことを中心に、プライベートな活動も含め、紹介して行きます


 横浜天王町カイロプラクティックで、日々臨床に勤しみながら、その合間に、病気とは?、健康とは?、心身の機能改善にはなにが必要か?などとあれこれ思索を巡らしている自称在野の研究家です。

日々の雑感、プライベートも時に交えながら、臨床報告、病気や治療法、身体機能についての考察などを中心に記載していくつもりです。
一般の方、カイロプラクター、スポーツ選手、スポーツトレーナーには、参考になることが沢山あるのではないかと思っています。

医師や医学者でも、精神がバリアフリーであれば、きっと気づきがあるんじゃないかなと思ってます。


横浜天王町カイロプラクティック


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最近は、広報活動を中止してしまったので、ブログもFBも投稿していませんでしたが、2015年に書いた「妊娠中に受ける超音波検査は、けっして非侵襲ではない」に対して看護師さんからのコメントがありましたので、あらたな投稿という形で私の考えを書いてみます。看護師さんのコメントを改めて掲載すると

 

「反射されない超音波は胎児に吸収され、胎児の組織を振動させます。組織の振動は、その組織を構成する分子の振動ということです。分子の振動は、熱に変換され、組織の温度(熱力学的に言えば、温度の上昇とは、分子運動が激しくなることです)を上昇させることになります。組織の温度上昇は、熱に弱いタンパク質の変性を引き起こすことがあります。それは、胎児の細胞にダメージを与えることになります。

とあります。近年通常の妊婦健診では超音波エコー検査は必ず行われる検査ですので、超音波エコー検査を受けて生まれてきた新生児は数千万人に上ると考えられます。その中で具体的にどのような胎児へのダメージが認められてきたのか、その症例数はどの程度のものなのか、そのダメージが確実に超音波エコーによるものであると断定できる根拠について、事実を示す論文等あれば教えてください。
それともこの記事はブログ主様自身の知識や考えによる記事ですか?」

 

まず回答から書きます。

 1.事実を示す論文等あれば教えてください。について

   論文は読んでいません。ネット上の記事しか読んでません。したがって根拠を示す論文があるかいなか知りません。(多分論文はあるのでしょうけど、論文としてどの程度評価されているものかも知りません)

2.ブログ主様自身の知識や考えによる記事ですか?

   半分YESであり半分NOでもあります。

で、回答についてもう少し説明を加えます。

 

1.に関連して

 医学会ではEBMの重要性が、ずいぶん前から強調されています。おそらくは、根底に科学的であろうとする考え方があるのでしょう。(一説によるとアメリカが訴訟社会であるために、医師が身を守るために生み出したシステムであるという方々もいますが、それはおいて置きます)。看護師さんの疑問も、この考え方に基づくものだと推測しています。

 実は、私は、常々EBMの考え方は、人体という複雑系にはそぐわない手法だと思ってます。ですから、情報として、論文や医学書の紹介記事ぐらいは目を通すことはありますが、精読することはよほど興味をひくことでなければしません。

 一方、物理学的に考えれば、超音波が高周波である以上、胎児を振動させ、熱を発生することは100%間違いありません。これはだれも否定できません。そもそも反射波を使って画像を作る以上、途中で減衰したり、雑音に埋もれない程度の信号強度が必要です。その強さがまったく胎児に影響しないと考えることは無理があります。つまりこの時点で、非侵襲ではないということになります。ただ、私の記事で書いたたんぱく質変性のみを強調したのは、舌足らずでしたね。強制分子運動による細胞内外の一時的あるいは継続的変化でしょうか?でもわかりにくくなりますね。

 

 で、産婦人科学会が超音波診断の使用を認めている(推奨かどうかは知りません)のは、その侵襲は、無視していい、あるいは後々に悪影響を与えるものではないのでメリットの方が大きいと判断しているのでしょう(ここでも、医療収入を増やすために検査をやるという経済原理からの考え方があるのも知っていますがここでは置いておきます)が、この影響はないと判断する根拠が産婦人科が根拠とする医学論文であろうとおもうわけです。

 

 ところが、データをどうとり、データをどう処理するかで結論が大きくかわるのが科学論文の宿命です。試験管で行う実験は条件の均一化ができますが、胎児という人体を扱う場合、母体を含めて、すでに対象の均一化がなされません。さらにどういう異常をどういう方法で観察するかを決定した瞬間に、そこからもれてしまう異常が存在しうるわけです。

 わかりやすく言えば、ヒトは、同じ種類で同じ強さのダメージを与えられても、その影響はかなり違ってきます。すべての人に大きな悪影響を与えるほどでない侵襲の場合、データをとっても明らかな傾向が出ない可能性があります。それは、どのような部位にどのくらいの影響が出ているかを判断する方法がないからです。画像や血液、生化学検査で検出されない程度の異常は無いことにされてしまいます。ここに医学におけるEBMの考え方の問題があるわけです。

 

 もう一点は、異常を判断する時間軸をどう決定するかの問題があります。たとえば、超音波が軽度な脳の機能異常を引き起こしたとします。この場合は、医学的検査で明らかにすることはできないでしょう。ですが、その後20年たった時の能力(脳力)に違いがでてもその因果関係を証明することはだれにもできませんし、ましてやデータにのせようもありません。

 

 つまり、UFOが存在することを証明できない以上、UFOは存在しないという論理とEBMは似ているところがあります。

 

 で、私としては、影響を与えうる可能性がある検査を、成長を観察する程度の目的で、むやみにやるのはやめましょうよという主張をしたかったわけです。なんらかの大きな問題がある胎児についてはリスクとメリットを判断して使用すればいいと考えてます。

 

2.の回答について補足すると

 妊娠中の超音波診断にはリスクがあるのではということを言い出したのは私ではありません。小児カイロプラクティックの専門家を介してそういうことを言っているカイロプラクターおよび医師がいることを知りました。それをきっかけに記事を少し読んで、まあ物理学的に考えれば当然だろうと判断し、熱力学および波動力学の視点からあのような記事を書いた訳です。

 

 超音波診断の胎児に対する影響についての記事は、WEB上にたくさん出ています。 「pregnancy ultrasound side effect」あるいは「pregnancy ultrasound side effect chiropractic」で検索すれば、超音波診断の安全性についてさまざまな意見があることがわかります。

コメントをくださった看護師さんにとって満足いくものであろうとは思っていません。この手の議題は、だれもが納得する結論に至らないのが常ですから。なお、さらなる意見もお持ちだろうとは思いますが、議論の場ではないのでこれで締めということでお願いします。

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