合気道や柔道などの武道の技がどんどん極まる!個別指導塾「研勢塾」

合気道、柔道、空手、古流武術、中国武術などの武道・武術を学ばれているかたに合気、先(せん)、浮き身などを個別指導で実際に使えるようにお教えします。現在通われている道場などとの相乗効果により一層深い理解が得られます。

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● 宮本武蔵の言う「ただ斬るとだけ思うべし」を具体的にやる、ということ

こんにちは。川村義之です。

今日は、剣道と中国武術をされているかたの、上級第5回目のようすです。

前回から間が空いたので、おさらい中心にご指導させていただきました。

まずは、正中線の精度チェックからです。

下半身は、ビビって腰が引けた感じにします。

一教でチェックすると、踏ん張っているより格段に崩しが強くかかります。

胸郭は、後ろの壁に寄りかかった感じです。

やはり一教でチェックし、ここでも崩しの効きが強くなるのがわかりました。

顔は首の高い位置から下を見る感じにし、やっぱりここでも崩し技が強くなるのが確認できました。

続いては斬り手で、これは前腕の2本の骨を交差させて使うというものです。

腕から手を通して伝わる力が強くなるので、力を一点に集中させられるようになります。

前腕を平行四辺形の変形で使う、というのもやりました。

合気上げで試し、より腕力を使わず相手を膝から浮かせることができました。

こうした前腕から手首までの使い方が、中国武術の中に元々あるということにも気づかれました。

ここで仰向けになり、体幹をムチミの連動で動かします。

この連動を3段階に分け、それぞれに呼気を合わせました。

この3段階の連動に、手刀による剣の構えが加わると、ムチミの素振りになります。

3段階の呼気を1つにつなげると、1回の呼気でムチミの素振りができるようになりました。

これは、野生動物が獲物を襲うのと同じ動きであり、だからこそ体にとって正しいといえます。

この素振りのとき、肘を脱力して、手刀の軌道を直線的にするようお話ししました。

すると、手刀が最短距離を移動するようになり、見えない素振り、見えない抜刀へと応用できました。

素振りには抜刀、抜刀には正眼で立ち向かっても、反応が遅れるか、全く反応できません。

向かい合った相手の胸板を触りにいくというのも、相手に反応させずに、できるようになりました。

これが打拳なら、相手は無防備のまま打たれてしまうところです。


これが、宮本武蔵の言う「ただ斬るとだけ思うべし」を具体的にやる、ということです。

ここまでの内容を、站トウ功に落とし込みます。

僕が腕に上から、下から、そして前から抵抗をかけて、それを跳ね返して逆に僕を崩してもらいます。

ムチミの振りかぶりの要領で上へ発力し、前腕を平行四辺形の変形で使います。

斬り下ろしで下へ発力し、前腕から手首までを斬り手にします。

さらに、研勢塾式スワイショウVer.3、胸のエクササイズのうち、胸の動きの小さいほうの2つの感覚も加えます。

站トウ功に戻って、この2つの感覚で体幹を動かすと、前への発力になります。

上、下、前、全ての方向で抵抗をかけていると、逆に弾き飛ばされたり、下に潰されたりしてしまいました。

半身に構えて前へ発力し、そのまま腕から力を抜くと打拳になります。

次は、剣の体捌きで崩すというもので、両手首をつかませた状態でやってみました。

ギリギリで面打ちをかわす動きをすると、相手はなすすべなく崩されてしまいます。

この動きをどんどん小さくしていって、最終的には正中線で正中線を崩す、ということまでできました。

釣竿の先の魚の動きを感じるように、自分の正中線で相手の正中線を捉えるんですね。

厳密に正中線を出して正眼に構え、左足で1歩出ると勝手に構えが振りかぶられる、というのもできるようになりました。

本当に厳密に正中線が出ていると、体幹と四肢が連動するようになるからです。

構えが本当にできていれば、ただ歩き出すだけで腕も勝手に連動するわけです。

足運び、体捌きで腕が適切な方向に動くようになり、これが剣だけでなく中国武術でも同じと確認されました。

さらに、臍下丹田の順回転から逆回転での燕返しにも挑戦してもらいました。

片手で、左右からほとんど同時に近いくらいの速さで手刀打ちが当てられるようになりました。

ご本人も気づかれていましたが、これは体幹のムチミから腕のムチミへ、という動きです。

最後は、中丹田の回転を相手に伝えるということ、臍下丹田の回転を相手に伝えるということをやりました。

さらにこの回転に急ブレーキをかけ、減速Gを末端にかけ、伝わる力をより強力にしました。

站トウ功で、臍下丹田から中丹田へこの動きを伝えて手まで通す、螺旋の動きもできるようになりました。

この螺旋の動きに仰向けで練ったムチミを加える、というところまでできて、久しぶりながらいい講座になりました。
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● ちょっ、ちょっと待ってくださいよ、やってることが段々つながってきました!

こんにちは。川村義之です。

今日は、長年空手をされてきたかたの、中級第2回目のようすです。

今回のテーマは、体は末端から動かさないということです。

末端から動かなければ、相手の力にぶつからない、相手とつながる、相手に止められない動きができます。

常識で考えたらあり得ない話ですが、力学的な根拠で考えれば、全然不思議でも何でもないことなんですね。

最初は、恒例の正中線の精度チェックからスタートしました。

修正も、より細かく微妙なものになってきました。

「最初のうちはわけもわからずやっていましたが、段々できてくると難しさがわかってきますね(笑)」

筋肉の慢性的な緊張を緩和するために、施術で体をゆるめさせていただきました。

背中から腰にかけての筋肉が柔らかくなって、体幹がより弱い力で波打って揺れるようになりました。

「何か、整体に来たみたいな(笑)」

改めて、正中線を3つのポイントで修正するとどうなるか?を検証してみます。

下半身はビビって腰が引けた感じ、胸郭は後ろに寄りかかった感じにし、合気道の一教で効果をチェックしました。

確かに、アグレッシブに踏ん張ったときより、はるかに容易に相手を下に崩すことができます。

ここで、相手とつながるということについて解説しました。

相手と自分が触れたときには、両者は既につながっているので、それ以上つながる努力は要らないんですね。

ですから、相手を崩そうとするあまり接触点で相手を押さない、接触点に力を伝えようとしないことが大切です。

そうすると、かえって接触点に反発を生み力の流れを逆流させてしまうことになります。

このことが守られただけで、技のかかり具合が一変しました。

一教も、相手が両手でも止められなくなり、手刀を前から押さえられていても止められずに歩けてしまいます。

そして、顔は首の高い位置から下を見る感じにし、先の先でチェックすると明らかに早く相手の意図を察知できました。

ここで、浮き身のおさらいをしてもらいました。

両足を滑らせてスタンスを同時に左右に開閉したり、180°回転したり、スタンスを前後に入れ換えたりしました。

この感覚を保って、肩に片手をかけて崩すとき、わずかに浮き身になってみます。

すると、手から腕では何もしないのに僕が座り込まされてしまいました。

浮き身になると、自分の重さを自分で支えなくなるので、その重さを相手が支えることになるからです。

両手首をつかませて、スタンスをわずかに左右に開く、わずかに回転、わずかに前後入れ換え、というのもやりました。

すると、相手は激しく下に崩され、横に振り回され、後ろに押し崩されてしまいました。

「ちょっ、ちょっと待ってくださいよ、やってることが段々つながってきました!」

こちらのかたは、例えば手首をつかまれたときに、末端ではなく、肘でリードする感覚は以前からあったそうなんです。

末端すなわちつかまれた手首で引けば止められますが、肘で引けば止められずに相手を引き崩せるというものです。

それを突破口にして、今回のテーマである、末端から動かない、接触点でやらないという感覚がわかったようです。

すると肘だけでなく、肩、手首、そして正中線でリードして、接触しているだけの相手を誘導することもできました。

具体的には、推手の形で手の甲と手の甲で接触している相手を、抵抗させずにさまざまな方向に誘導できたんですね。

この相手の手をくっつける推手だけでなく、相手の突きをくっつける受けや、相手を腰から崩す一教もできました。

次は「4つの動作」のうち「重心先行」をおさらいしました。

ほんの少しの修正でさらにうまくなり、両足を滑らせて前進したあと、止まると突きが勝手に出るようにもなりました。

「初級のうちは、やっぱり鍛練というか、基礎的な動きの練習でしたが、中級になると技というか、より実際の動きになってきますね!」

ここからは、仰向けでムチミを3段階に分けて行い、それぞれに呼気を合わせるというのをやりました。

この3段階のムチミに、手刀による剣の構えを加えると、腕力を全く使わず素振りができます。

次に、3段階の呼気を1つにつなげます。

すると、1回の呼気でムチミを起こすことができるようになりました。

1回の呼気で、振りかぶって斬り下ろすムチミの素振りができたわけです。

これを踏まえて、三戦の体勢になり、腕に上、下から抵抗をかけます。

呼気によるムチミの振りかぶりで、上からの抵抗を逆流させると、相手は浮かされて崩れてしまいます。

下からの抵抗には斬り下ろしを使うと、抵抗の力を逆流させて、相手を座り込ませることができました。

ここで、研勢塾式スワイショウVer.3、胸のエクササイズのうち、胸の動きの小さいほうもちょっとおさらいします。

すぐまた三戦に戻ると、前から腕にかけられた抵抗を逆流させる、というのができました。

腕力を使わず、腕力以上の力で、上下と前からの抵抗を跳ね返して、逆に相手を崩せたわけですね。

揚げ受け、落とし受けに応用すると、突きに触れたと思ったら相手をそのまま大きく崩せてしまいました。

今度は、拳を脇に構えて、呼気によるムチミをやってみました。

すると、拳を出そうとしなくても勝手に突きが出るようになりました。

これは同時に、両手で拳を押さえられていても止められない突きです。

肘をピンと伸ばして呼気によるムチミをやると、ゼロ距離パンチもできるようになってきました。

最後は、「底なし沼をつくる」という感覚をつかむよう練習していただきました。

これは、任意の関節を「底なし沼」と仮定して、そこに自分と相手の質量が吸い込まれるように動くというものです。

できるようになると、相手との接触点に強い圧を感じないまま、ス~ッと崩しをかけられるようになりました。

ここまでを通し、なぜ末端から動いてはダメなのか?末端から動くと何がいいのか?をハッキリと実感されました。

また、こんなご質問もいただきました。

向かい合った相手に、両肩をつかまれた状態から後ろに振り向き、相手を崩すにはどうしたらいいか?というものです。

大腿直筋の脱力ですよ、とお話しして、実際にやってご覧に入れました。

「あっ、ああ~こんなに簡単に(笑)」

はい、できないうちは話だけなら不可能と思えるようなことも、できてしまえば簡単なんですよね。

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● 合気上げも、膝が浮いちゃいましたね!

こんにちは。川村義之です。

今日は、ラグビーを経て中国武術をされているかたの、初級第3回目のようすです。

初級第3回目では、正中線を強化する方法と、浮き身の練習法をお伝えします。

最初は、胸のエクササイズのうち、胸の動きの大きいほうをおさらいしました。

こちらのかたは、相当に鍛えた体をお持ちですが、器用に胸椎を動かすことができていました。

次は、正中線の精度チェックで、3つのポイントで修正していきました。

下半身は、ビビって腰が引けた感じに。

胸郭は、後ろに寄りかかった感じに。

顔は、首の高い位置から下を見る感じにします。

この3つで修正すると、構えて手刀同士を合わせて崩し技をかけたとき、技の効果が段違いに強くなりました。

また、構えて手刀同士を合わせて崩し技をかけるとき、「底なし沼をつくる」感覚でとご指導しました。

「底なし沼をつくる」とは自分や相手の体の特定の関節に、お互いが吸い込まれるように動くときの感覚を指します。

自分の質量と相手の質量を使い、2力の合成を行うんですね。

近い間合と遠い間合で試しましたが、2力合成に適正な角度ができた瞬間、吸い込まれるように崩されます。

すぐに、ご自分の肘や手首、手刀を合わせている僕の肘などに「底なし沼」をつくることができました。

うまく極まると、かけられるほうは全く抵抗できないばかりか、技をかけている側も手応えがフッとなくなります。


「はぁ~!…いや、でも底なし沼という表現が凄くわかりやすいです!」

応用して、手刀を合わせている相手に自分のまわりを回らせたり、相手の片手をつかんで四つん這いにもできました。

自分の質量だけでなく、相手の質量も使って相手を崩すわけですね。

「なるほど、相手に接している自分の腕も、相手の一部というわけですか」

また、手刀同士を合わせて、相手の手刀を自分の手刀にくっつけて誘導するというのもやりました。

「うわっ本当ですね!」

もちろん、やり方がわかるとすぐに、僕の手をくっつけて好きなほうに誘導できるようになりました。

さらに、そーっとやるのに人間は弱い、というのも実感してもらいました。

手刀同士を合わせて試したのですが、こちらのかたには、もう一方の手を添えて、両手で耐えてもらうんです。

力一杯手刀で崩そうとすると、簡単に耐えられてしまいます。

しかし、そーっと手刀を斬り下ろしていくと、力んだままでも下に崩されてしまうんですね。

これも、首をひねって考え込まれていましたが、ご自分でもできるようになりました。


これは、ちょっと考えればわかる力学的なことで、少しも不思議なことではありません。

むしろ、科学や教育の発達した現代で、スポーツにこういう考えがないのは、おかしいくらいなんです。

「いや、普通こういう風には考えられないですよ(笑)」

相手の力を利用して崩すというのもやり、相手が反作用を受け止められなくする方法を少しお伝えしました。

相手以上の力を出さなくても、こちらが体をちょっと動かすだけで、相手は自分の力で崩れてしまいます。

これもできるようになり、驚くとともに原理に納得もされていました。

続いては、研勢塾の基本の立ち方、すなわち体幹のムチミの基本練習法です。

僕が差し出したに、人指し指1本を立ててもらいます。

正しくムチミで動けると、僕が肩、背中、腰の順に崩れることになります。

これを覚えて、手刀同士を合わせて下に崩すときに使うと、ご本人がびっくりするほど簡単に極まります。

「ますます手応えがなくなってきました(笑)!」


次は、仰向けになって体幹を連動させる練習です。

尾骨から胸骨まで動きを伝え、基本の立ち方と同じムチミの動きを再現します。

この動きを3段階に分けて、1つ1つに呼気を合わせるんですね。

3つを1つにつなげられれば、1回の呼気で、即座にムチミを起こせるようになります。

ここから両手の手刀で剣の構えをつくり、同じ体幹の連動を起こします。

すると、ムチミで勝手に構えが振りかぶられ、斬り下ろされるんですね。

腕力を一切使わなくても、両手で押さえていても止められない、体を根こそぎ飛ばされる動きです。

比較のために腕力でも試しましたが、飛ばすどころかほとんど動かすことさえできませんでした。

「ええ~!腕力とは全然比べものになりませんね!」

はい、これがご自分本来のパフォーマンスですよ。

この振りかぶりを突きの受けに応用すると、受けられた瞬間上に崩されて浮かされ、攻撃できなくなってしまいました。

何よりこの練習で、鋭く短く息を吐くだけで、瞬時に正中線を出せるようになりました。

人指し指1本で崩すのも、手刀を手刀で崩すのも、合気上げも、一瞬ではるかに強力にできてしまいました。

「もう、全然手応えがないです(笑)!腕も動かしてないですよ!合気上げも、膝が浮いちゃいましたね!」

ここからは、正中線の強化法をお伝えしました。

最初は、研勢塾式腕立て伏せで、正中線と斬り手の両方を強くします。

「なるほど、腕立て伏せと言いながら正中線を鍛えているんですね。やってようやく意味がわかりました」

これで、押さえられていても止められない突きも、ゆっくりならできるようになりました。

逆に、腕を真っ直ぐにしたゼロ距離パンチのほうが速いスピードでできたくらいです。

拳を両手で押さえていると、肘を伸ばしたままでも一瞬のムチミで飛ばされてしまいました。

続いて、研勢塾式スクワットをやりました。

正中線の強化と股関節まわりの脱力が練習できて、大腰筋が使えるようになります。

肩に手をかけて研勢塾式スクワットをやるだけで、簡単に相手に尻餅をつかせられるようになりました。

研勢塾式エア懸垂では、首から上の正しい形がすぐに出せるようになりました。

エアデッドリフトは、ムチミでぶつからずに立ち上がる方法で、これも体幹の連動と大腰筋の力を養成します。

そして、浮き身の基礎を養成する方法をお教えしました。

床を蹴らず、跳び上がらずに、両足同時に滑らせて、ドタバタしないで色々な動きを練習します。

スタンスの左右開閉、両足同時の180°回転、スタンスの前後入れ換え、全て非常に高いレベルでできました。

音を立てずひっかからずに、床上をスルスル滑ってスムーズに動けましたから。

また浮き身でいると、触られればそれだけで崩され、浮き身の感覚があると、ただ歩くだけで止められません。

こういうこともできるようになって、目を丸くして驚かれていました。

それを得るために立ち方を練るわけで、全ての下準備が立ち方だというのもご理解されました。

最後は、動きに急ブレーキをかけることの強さ、形の強さも実際にやって感じをつかまれました。

手刀での構え、両儀式で試し、あまりの強さに絶句されていたほどです。

ゆっくり動くものでも、中国武術が恐ろしく強いのを実技で体感して納得されました。

「そうかぁ…これができるように練習するものなのかぁ…でも、これを知らなければできるようになりませんね。今日は、また理解が進みました」

ありがとうございます!凄い習得の早さですね!これからがますます楽しみです!

タイトルには、合気道とありますが、中国武術のかたにも参考にしていただけますよ。
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● 極意は膝にあり、の本当の意味

こんにちは。川村義之です。

合気道では、「極意は膝にあり」という言葉が、使われることがありますね。

それで、膝を大きく動かしすぎる人が多いようです。

膝の抜きとか、膝を抜くとかいうことを、やろうとするのですね。

しかし、膝頭が前に突き出て、膝の曲がりが急角度になればなるほど、膝は抜けなくなるんですね。

半身に構えたとき、前にある膝が、前後に動かないようにしましょう。

前の膝から下、スネが、前後に寝ないようにするわけです。

そうすることで、股関節が使えるようになってきます。

うまくできると、技の効き目がハッキリと向上するのが確認できます。

相手を下に崩すのでも、前のスネを倒さないように気をつけると、崩しの効果が大幅に強くなるんです。

膝に関する秘訣は、もちろんこれだけではありません。

でも、膝を前後に動かさないことで、合気の実力は一気にランクアップするんですね。

あなたも、脱力による崩し技、力に頼らない技が、スパンと極まるようになりますよ。
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● 打ち合わせなしの自由な攻撃にも余裕を持って対処できました

こんにちは。川村義之です。

今日は、システマのご経験もある、合気道をされているかたの上級第1回目のようすです。

上級コースは、初級・中級で学んだことを、各専門分野へ応用するということに特化しています。

受講生のかたの個性や専門分野、習得や上達の進捗に合わせて内容を決定します。

今回は、剣の体捌きという面を煮詰めていきました。

まずはじめは、正中線の精度チェックで、ほぼ文句なしですが3つのポイントで修正しました。

下半身はビビって腰が引けた感じにすると、崩しがかかりやすくなります。

胸郭は後ろに寄りかかった感じにすると、前傾するより崩しが効きます。

顔は首の高いところから下を見る感じで、先の先を獲りやすくなります。

先の先は、相手が動く前に意図を察知して先回りできるというものです。

しかし今回こちらのかたは、打ち合わせなしの自由な攻撃にも余裕を持って対処できました。

次に、片手は斬り手、片手は平行四辺形の変形、という腕の使い方をお伝えしました。

動きをどんどん小さくできて、ピクッと身じろぎしただけで相手を横倒しに崩せるまでになりました。

また、一教を題材に、「体のどこかに底なし沼をつくる」というのもやりました。

それは、その一点の周囲の質量が、全て吸い込まれるように体を動かすという意味です。

手刀と手刀を合わせていても、その手刀で相手を押したり引いたりしてもたいして崩せません。

そうではなく、自分や相手の体のどこかに、底なし沼となるポイントを設定するんですね。

うまくできて、僕の手刀には強い力を一切感じさせないまま、スルスルと下に崩すことができました。

両手を相手につかませて、即興で崩すというのもやりました。

つかまれた手で相手を崩そうとすると、耐えられて大きくは崩せません。

また、接触点で何かすれば、必ずそこに反発を招いてしまいます。

反発を生まないためには、相手と自分で1つのリンク構造として動けばいいんですね。

その手がかりとして、胸椎8番を水平に回転させる、左右の肩甲骨を真下に落とす、というのをご提案しました。

大事なことは、これらの動きを手で伝えようとしないで、相手を気にせず動くことです。

伝えようとすれば逆にぶつかり、意識しなければ勝手に伝わるからです。

ちゃんとできると、胸椎8番が回れば、正面にいたのに隣にくるくらい振り回されてしまいます。

うまく肩甲骨を真下に落とされると、急に腰砕けにされて尻餅をつかされてしまいました。

これらを素早く正中線を出すことで、その動きを原動力にやってもらいました。

すると、急激に技がかかるので、小さい動きでも崩され方が非常に激しくなるのが確認できました。

それは、効果を知らない人にいきなり試すのは危険、と痛感して怖くなるほどでした。


続いては、基本の立ち方で、ムチミで正中線を正しく崩して自然に復元させるというのを修正しました。

差し出された手のひらに、人指し指1本を立てておくと、ちゃんとムチミで動ければ相手を崩せます。

体幹が連動するのに呼応して肩、背中、腰の順に動きが伝わるので崩れるんですね。

ここで、仰向けになって尾骨から胸骨まで動きを伝え、体幹をムチミで動かしてみました。

このムチミの動きを3段階に分け、それぞれに呼気を合わせます。

1つにつなげられれば、1回の呼気で体幹全体のムチミを起こせるわけです。

先にやった人指し指1本で崩すのも、瞬時にできるようになりました。

この一瞬のムチミで、先にやった一教からの底なし沼の技を試すと、いきなり四つん這いにされてしまいました。

ここで、推手もやってみて、単推手、双推手で色々な崩しを自由に試してみてもらいました。

実際にやってみないと、自分がどういう崩しをしたいタイプなのかもわかりませんから。

単推手から腕対腕の螺旋の動き、纏絲勁も練習しました。

感覚がつかめてきて、ごく小さな動きで相手を巻き込むように大きく崩せるようになりました。

続いては、両手首をつかませた状態から剣のかわす体捌きをして相手を崩す、というのをやってもらいました。

これを、相手の圧力を正中線で感じ、正中線だけで剣のかわす体捌きをする、という風にしていきます。

感じがわかると、相手の正中線を捉えて自分の正中線で横や下に崩す、ということもできるようになりました。

要するに、これは正中線同士の攻防であり、外からは見ても何をしているのかがほとんどわかりません。

さらに、相手に正中線を捉えられないために、体の中で正中線をぼかして相手からわからなくするというのもやりました。

感覚で正中線の位置がわかるくらいの人だと、逆に正中線が消えたように感じるというものです。

「全然違うんですね!(正中線のありかが)全くわからなくなりました!」

これもできるようになり、僕が正中線を直接狙う技をやろうとしても、かからなくなりました。

でも、正中線を消えたようにしても、なくなってはいないので、自分は相手の正中線を捉えることができるんですね。

上級1回目にして、物凄いところに来ちゃいましたね。

「最近施術でも(施術家のかたです)、いや検査はきちんとするんですが、検査する前にどんな症状で、どんな状態かが、わかるようになってきたんです。施術ベッドに寝てもらう間に、どんな施術をしたらいいかも、だいたいわかるようになって」

「先日、久しぶりに本屋さんの武道コーナーに行ったんですが、読まなくても、誰が実力があるか?、もう顔見たらわかりますね」

凄いですね!「目に見えぬ所を悟って知る」ができるようになってきているんですね!

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● 剣道をされているかたの初級第1回目のようすです

こんにちは。川村義之です。

今日は、剣道をされているかたの初級第1回目のようすです。

こちらのかたは、武器を使わず、直接肉体同士で使う体の使い方も知りたいと思われたそうです。

また、正中線や先の先ということにも興味を持たれ、受講されることになりました。

それで、研勢塾の詳しい講座内容や、習得するための取り組み方のポイントを、まずお話ししました。

次に早速、正面からの攻撃と背後からのものに対するのとで、先の先をご披露しました。

「(手をつかまれて)あっ、ああ、思った瞬間…なるほど…」

続いて、同じスタンスのまま滑って進む、浮き身の寄り足をお見せしました。

跳ばず、両足同時にスタンスを左右に開閉、その場で180°回転するのにも目を丸くされていました。

両手首をつかんでもらい、站トウ功からの発力で横に引っこ抜く、下に崩して潰す、というのには声を上げられました。

末端から動かない、体幹から動く剣の素振りもやりました。

上から両手で押さえられていても、振りかぶりが全く止められません。

下から両手で押さえられていても、斬り下ろしも止められないんですね。

これが、末端である手から動くと、まるで振りかぶることも斬り下ろすこともできません。

両手で押さえられていても止められない抜刀、抜刀に構えていても面を獲られる、見えない素振りもお見せしました。

浮き身でスタンスを変えずに移動する、というのは気になったご様子でくり返し練習されていました。

「これは…今までやってきたこととだいぶ違いますなぁ…」

ゼロ距離パンチも体験され、痛いのと奥に効くのとでかなり驚かれていました。

剣道で使われる体当たりを簡単に受ける、逆に体当たりで簡単に吹っ飛ばす、というのも体験されました。

両手首をつかまれて押さえられていても止められないで歩く、肩に片手をかけて崩すなどにも驚かれました。

腕立て伏せ状態からの合気上げでは、再び感嘆の声を上げられていました。

手刀を立てていただき、僕が手刀で一挙動でパパン!と打つ燕返しにも、かなり興味を抱かれたようです。

臍下丹田の順逆連続回転がなければ、腕で動くしかなくパン!パン!の二挙動にしかなりません。


ここからは、正中線のある姿勢がどんなものか具体的にお伝えしました。

これをベースに、先の先、背後に対する先の先もできました。

先の先は、相手が動く前に、その意図を察して制するのですが、それがあっさりできたんですね。

そのまま、相手が動いてからでも余裕で制することができる対の先、ギリギリでかわす後の先も体得されました。

胸を前から押されて、本当に押され強い姿勢になるというのもやりました。

これにより、ついやってしまう、押され強いと思えるのに実は弱い姿勢、というのがハッキリしました。

そして当然、本当に押され強い姿勢がわかり、ここでも声を上げて驚かれていました。

剣の要訣の1つとして、斬り手もお教えしました。

腕から手を通して伝わる力が、格段に強くなるのが確認できました。

応用として、斬り手で片方の手首をつかんで四つん這いに崩す、というのも体験してもらいました。

「!強烈ですな…」

斬り手同様、大事なこととして、肩甲骨を後ろに引くのもお伝えしました。

宮本武蔵の言う「愁猴の身」であり、剣からの圧力が飛躍的に強くなりました。

正眼に構えた両手を前から押しても、壁のようにビクともしません。

普通に構えたのでは、すぐに後ろに押し崩されてしまうところです。

最後は、本当に正しい1歩目の踏み出し方で、踵を浮かせ拇趾球に荷重をかけるのが不合理だとわかりました。

そして、脱力するだけでスッと動き出せ、進むほど勝手にスピードアップできるようになりました。

「これまでやってきたことと全部逆なので…でも、違うことはわかりました。全く違うというか知らない世界で、面白かったです」

ありがとうございます!

未知の世界のガイドとして、お役に立ちたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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● いやぁ、今日来てよかったですよ

こんにちは。川村義之です。

今日は、護身術をされているかたの、初級第2回目のようすです。

初級第2回目は、研勢塾のコンディショニングをお伝えする回です。

研勢塾のコンディショニングは、そのまま正しい体の使い方の練習を兼ねています。

ですがまずは、前回お伝えした正中線の精度チェックからです。

修正の3つのポイントも、併せてお伝えししました。

下半身はビビって腰が引けた感じにしますが、まずは下半身の脱力という感覚から、ご指導していきました。

お腹から股関節にかけての力が抜けることが重要で、重心が支えを失うので、崩しがかかりやすくなるんですね。

しかし、普段からその下準備ができていなくて、いつも踏ん張っていたとしたら、脱力など咄嗟にはできません。

それで、脱力とは関節が重さを支えられなくなることです、とお話ししました。

これが、押さえられていても止められない歩き方の要だというのも、実感して納得していただきました。

常識と違うのでかなり困惑されましたが、この止められない歩き方が、くり返し練習してできるようになりました。

胸郭は後ろに寄りかかった感じで、前傾すると崩しの効果が落ちるので、上体の重さを骨盤の上の乗せておくわけです。

顔は首の高いところから下を見る感じですが、これも首の筋肉が、顔の重さを支えられなくなる感じでやります。

3つが揃うと、無理に抵抗しなくても、踏ん張って立つより外力に対して、はるかに強くなりました。

3つのポイントが修正されて正中線ができると、手首を思い切り下に引っ張っても、ビクともしません。

ここから、胸のエクササイズ2種をお伝えしました。

普通は、胸椎を固める命令しか出せていないので、はじめは胸椎を動かすのは、難しく感じるかたがほとんどです。

ですが、胸椎は体の中で一番関節が多いところなので、動かさないのは損なんですね。

小さいほうは早くも応用できて、手首をつかんできた相手の手をくっつけて誘導するのができました。

皮膚へのアプローチで骨格を動かしやすくする、というのもお伝えしました。

足裏の接地面積を広げる、歩きやすくする、脚を上げやすくする、腕を伸ばしやすくするなどです。

立ってもらい、足を横から引っ張ると、皮膚にアプローチしたほうは、床に貼りついたようで動かせません。

それなのに、接地は柔らかい感じになっていて、明らかに歩きやすくなっているんですね。

「あぁ、確かにやる前とは全然違いますね!」

腕を素早く伸ばすのもやりやすく、脚もゆっくりでも、より高く持ち上がるようになりました。

ストレッチは、組織を引っ張って強度を下げる恐れもありますが、これならその心配なく可動性を上げられます。

「いやぁ、今日来てよかったですよ。初級の1回だけ来て次来なかったらお金損やなぁ、と思って(笑)」

最後はアイソレーションで、体幹を分割したように使う練習です。

体幹が細かく輪切りにしたように使えれば、錆びついた自転車のチェーンが潤滑されて動くようになるのと同じです。

より多くの関節を動かせれば、それだけ多く、質量を加速することになります。

そして、関節が抵抗なく楽に動かせれば、それだけ筋力に頼らず、大きなエネルギーを使えるんですね。

このアイソレーションは、正中線の動きの養成と同時に、丹田の養成も兼ねています。

主に、骨盤まわり、胸郭を左右水平回転、左右横倒し回転、上下縦回転で動かすからで、その中心が丹田になるんです。

こうした回転運動1つ1つを相手に伝えてみて、その全てが止められない動きだというのも実感されました。

「初級の1回だけ来てそのあと来ない人っておられるんですか?信じられませんね」


ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!

最初はやりにくかったり、できるように思えなかったりすることもあるかも知れません。

でも、体は、本来こちらの使い方で動かすようにできているんです。

ですから、慣れればできるようになり、ほとんどのかたにできない動きでも、上達していけるんですね。

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● 合気技を筋力を使わず、抵抗させずに極めようと思うなら

こんにちは。川村義之です。

合気技を筋力を使わず、抵抗させずに極めようと思うなら、

相手と自分の接触点のことは、忘れるといいです。

接触点を気にしていないと、せっかく触れているのが外れそうで怖い。

そういう人は多いですが、気にすると逆に接触は外れやすくなるんですね。

しっかり捕まえておこうとして、自分の手を強く押しつけると、かえって反発するからです。

反発すると運動エネルギーは伝わらないので、技は止まってしまいます。

また、接触点で技をかけようとすると、そこだけに力がかかって、相手の本体にはかかりません。

そのため、ちょっと力のある相手だと、簡単に耐えられてしまうわけですね。

接触点で何かすると、かえって接触が外れてしまう。

接触点で技をかけようとすると、かえって相手は崩れない。

ですから、相手に触れているところは基本的に無視するのが一番なんです。

何もしなければ、そこには何も起きません。

何も起きなければ、接触しているという関係性も変わらないんですね。

接触点というのは、いわば接続パイプ、ホースのようなものです。

こちらから起こした動きの波、運動エネルギーを、相手の本体に伝えるパイプです。

合気技を上手に極めるには、触れているところは気にしないでやってみましょう。
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テーマ:
● もう、ほとんど野生動物の動きですね(笑)

こんにちは。川村義之です。

今日は、中国武術指導者のかたの、初級第6回目のようすです。

今回は、つながる動き、ぶつからない動き、浸透する動きがテーマです。

まずは、正中線の精度チェックからで、3つのポイントで修正しました。

下半身は、ビビって腰が引けた感じにしますが、なかなか股関節まわりの力みが抜けないようです。

どうやら、こちらのかたは相当にお強いので、簡単には、ビビった気持ちになれないみたいなんですね。

しかし、ビビった気持ちになると、お腹から股関節にかけての力が抜け、崩しが格段に効くようになるんです。

ですから、練習して、気持ちからビビった感じになれるようにしていきました。

気持ちからできていないと、脱力するべき筋肉から、抜けるべき力が抜けませんから。

胸郭は、わずかに後ろに寄りかかった感じにしますが、大きく倒すわけではありません。

站トウ功で腕を持ち上げておくためにも、胸郭は、後ろに寄りかからせる感じがいいんですね。

顔は、首の高いところから下を見る感じにします。

筋肉は、全てここで束ねられているので、関節の遊びを取ることができます。

3つが揃うと、リラックスしていても、手首を思い切り下に引っ張ってもビクともしないくらい強い姿勢になりました。

次は、基本の立ち方で、ムチミで正中線を正しく崩して自然に復元させます。

僕が差し出した手のひらに、人指し指1本を立ててムチミで動いてもらうと、腰砕けに崩されました。

同じムチミで、肘をピンと伸ばしたままのゼロ距離打撃を、拳を両手で押さえられた状態からやってもらいました。

最初は、つい拳で押してしまっていましたが、鞭の引きを意識したら、拳から背中に威力が伝わって後退させられました。

仰向けで尾骨から胸骨まで動きを伝える練習もやり、仰向けで体幹のムチミを、よりクリアに実感してもらいました。

このムチミを3段階に分け、それぞれに呼気を合わせます。

1つにつなげられれば、1回の呼気で体幹のムチミを起こせるわけです。

仰向けのまま、体幹のムチミを剣の素振りにつなげました。

腕力は全く使わないのに、両手でも押さえられない、体ごと飛ばされる動きです。

立って正眼に構え、同じムチミを呼気1回で起こすと、振りかぶりと斬り下ろしが一挙動になりました。

対抜刀で試すと、抜いたときには面を獲られる、「見えない素振り」になっていました。

これを、胸板に触りにいく、というのに応用するとまるで反応できないまま触られてしまいます。

もしこれが打拳ならば、さしづめ見えない突きといったところでしょう。

「これ(ムチミ)同時に浮き身にもなるんで、いいですね。もう、ほとんど野生動物の動きですね(笑)」

確かに、このときこちらのかたの動きは、左を攻撃したらすぐさま右、即座に真後ろと、もはや暴れる猛獣でした。

次に、推手の体勢から、いきなり相手の重心を崩すというのをやりました。

相手の重心の慣性モーメントを捉えることが必要で、釣竿の先の魚の動きを感じる感覚だと、お話ししました。

相手の重心の慣性モーメントと同調してから崩すと、びっくりするくらい激しく崩されます。

「これ面白いですね!でも僕は似たような練習はしたことがあったからよかったですけど、これ言われなかったら絶対できないですね(笑)」

このかたは、相手の重心だけでなく、全身の慣性モーメントを捉えるのにも成功し、特定の部位を狙って崩せるまでになりました。

「これ(慣性モーメント)は、自分の我があったらわからないですね」

それでもまだ、体の末端で技をかけようとする癖が出ることがありました。

そこで、手のひら同士の押し合いで、伝える原理というものを感じてもらいました。

接触点では負けてもよくて、わざと足軽の戦いで負けて、敵の本陣を潰滅させるのだと例えました。

手応えがあるのは自分が突っかい棒をしているからであり、突っかい棒をなくすには脱力するしかないんですね。

思い切って脱力することで、逆に、相手の芯に動きを伝えられるようになるわけです。

これを実感されると、こちらのかたももう末端で技をかけようとしなくなりました。

その場突きを、中丹田の順回転から逆回転を使って止められない動きにしました。

臍下丹田の順回転から逆回転でも、その場突きを止められない動きにできました。

この臍下丹田の順回転から逆回転と、中丹田の順回転から逆回転をオーバーラップさせてもらいました。

これが螺旋の身遣いで、中丹田と臍下丹田を連動させて、突き弾きとも止められないその場突きができました。

さらに、ムチミのときに体得した呼吸を使い、螺旋の身遣いを1回の呼気で起こせるようにもなりました。

これを、站トウ功で練習してみます。

仰向けでやった縦の連動と螺旋の連動、それぞれが体幹から手へと伝わり、技になる過程が実感できました。

色々な套路(形稽古)に当てはめていくと、複数の技、複数の動きに発見があったようです。

また、最近歩いていて、体幹に揺れを感じると言われたので、揺れに急ブレーキをかけるというのもお伝えしました。

何気なく歩いていても、歩き方がここまでになっていたら、急に立ち止まるだけで凄まじい速さの技が出ます。

歩いていればいつでも技が出せるわけで、普段の生活が套路をやっているのと変わらなくなったんですね。

「僕が学んだものでは省略されていたんですが、古い套路には、動く前に体幹が微妙に揺れるものがあったんです。それはこの動きをしていたんですね」

ありがとうございます。お役に立てたようで何よりです。

僕は、武術の違いや流派の違い、伝統などには関心がありません。

それより、体の構造や特性に合っているか?、力学的に合っているか?だけを、追いかけているんです。

その探求が、古伝武術の術理を解き明かす一助になれば、こんなに嬉しいことはありません。

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