30-02-4 問題１＆２の総括

それでは総括です。

似たような問題を２つ続けてみました。
問題自体は簡単ですが、考え方の流れをつかんで頂きたいと思います。
そして、これらから何を学ぶかが重要です。

もう一度おさらいします。
一つだけ、平均よりはかなり有利な単勝式のオッズがある、しかし、控除率を撥ね返す程ではない、という前提です。

問題１は、１番人気（勝率90％、1.1倍）のケースです。
　計算上、回収率の期待値は99％、収益の期待値はマイナスになります。
　この場合、２番人気以下は更に期待値が低くなり、やはり投資不適格です。
　オッズ次第では連勝式の頭としては妙味があると言えます。
　追い上げはリスクに対して効果がないことを検証しました。
　更に、追い上げは期待値を上昇させる効果はないことも検証しました。
　実戦で数値を意識するのは難しいですが、必要な思考です。

問題２は、最低人気（勝率0.9％、110.0倍）のケースを検討しました。
　期待値はやはりマイナス、他の単勝式は更に期待値が低くなります。
　連勝式、追い上げについても問題１と同じ結論となります。

どんな理論でも構いません。
期待値99％という条件を満たす投票券を確実に検証できたとします。
控除率25％の環境下ではかなりの好条件ですが、それでもそのままでは勝てません。
そして錬金術的な方法で期待値をプラスにすることは出来ないのです。
ましてや、通常の平凡な予想をプラスに変えるようなマジックにはなり得ません。

だからこそ、本当の投資理論を確実に学んで頂きたいと思います。
論理的に裏打ちされた投資法とその為の心構えが重要です。

また近いうちに問題形式の記事を書きたいと思います。
その際はまた趣向を変えてみます。

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