「頭医者のつぶやき」

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 こうした「慢性頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。


テーマ:

 昨日は、ある専門医からの個人的なメールのことを記事に致しました。
 これ以上に大切な「知らせ」が、年賀状とともに送られていました。
 それは、「広島大学医学部・卒業50周年記念クラス会」の案内でした。
 昭和43年3月25日に広島大学医学部を卒業して50年になります。
 入学時には、同級生は40名でしたが、途中の脱落者がいたため卒業時には35名でした。
 さらに、卒業後、7名が既に亡くなられ、現在28名になってしまいました。


 思い起こせば、この医学部在学中が、私にとっては人生で最も希望に満ち溢れた頃で、当時の記憶が走馬燈のように駆け巡ってきます。
 大学卒業後から現在まで、何ひとつとして楽しい思いはなかったからです。
 入学した際には、クラス担任のチュウターに引率され、安芸の宮島の紅葉谷公園で、今後6年間の予定が説明されました。この時の話の内容よりは、4月の新緑の紅葉がいまだに脳裏に焼き付いています。

 秋の紅葉したモミジもきれいですが、これ以上に新緑のモミジは、いろいろなモミジの名所(京都等々)がありますが、これとは比べものにならない美しさがまざまざと想い出されます。


 学生時代の最も記憶に残っているのは、硬式庭球部に入部し、日夜、練習に励んだことです。私にとっては、中学・高校時代を含めて運動部に所属することはなく、初めての運動部でした。
 庭球というスポーツは年季のスポーツとされ、経験の差によって力量は歴然としており、並大抵な練習では勝てないため、こうした方々に追いつくために、それこそ日夜鍛錬を積み重ねない限りは試合では勝つことは到底不可能でした。
 このため、学部3年を終えて(第一線を退いて)、卒業間近になってやっと、様になるテニスができるようになったような状態でした。

 こうしたことから、現役中は練習台としてカベのような存在でしかありませんでしたが・・
 それにしても、学生時代にテニスに魅入られることなく、この時間を学業に励んでおれば、もっと優秀な医師になれたのではないかと、反省しています。


 そして、学生時代の忘れられない思い出は、夏休みの期間を利用した自転車旅行です。
 現在のような、スポーツ用のサイクリング車ではなく、自転車店で中古の実用車を手に入れて、いつでも壊れてもよいような代物(自転車)での旅行でした。
 これで、九州一周、四国一周旅行をしました。とくに四国一周旅行は、八十八カ所のお遍路参りを兼ねて行いました。
 当時は、現在のように道路も大半は舗装されていなく、ガタガタの舗装のされていない道路をこうした自転車で走破したことになります。
 当時は、家はそんなに裕福な家庭ではなかったため、旅行前にはアルバイトで資金をつくり、泊まるところはすべて”野宿”で押し通しました。
 このような、九州一周、四国一周旅行でしたが、いずれも2週間ばかりで一周したことになります。
 その後、紀伊半島を一周する計画もたてましたが、都合により実現できませんでしたが、皮肉なことに、現在、この紀伊半島に住むことになろうとは夢にも思いませんでした。
 こうした自転車旅行では飽きたらず、最後は、松江市を出発の起点として、広島までの中国山脈縦断を徒歩で、どのくらいで完結できるかをチャレンジしました。
 このときは3日間で歩くことができましたが・・。


 このように、体力だけは誰にも負けないとの自負心がありました。
 ところが、このように体力だけには自信を持っていた屈強な私が、大学を卒業後、国家公務員等共済組合連合会 呉共済病院内科に勤務することによって、片頭痛を発症することになろうとは、信じられない思いしかありませんでした。
 その詳細については、これまでも以下で述べてきたことです。


   実は、私も片頭痛持ちでした
      
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-11949839076.html

 


 私が、昭和37年に広島大学医学部に入学した時は、現役合格者は私を含めて4名だけで、これ以外は一浪、二浪、三浪の年上の同級生ばかりでした。
 当時では、クラスのまとめ役としての”総代”という役割がありました。

 このまとめ役に、年下の現役合格者が押しつけられていました。

 要は、使い走り(俗に言うパシリ)のようなものでした。
 大学卒業当時は、インターン闘争の終結年度にあたっていました。
 この際には、この時のまとめ役として、私が押しつけられることになりました。

 と言いますのは、これまでの諸先輩が永年積み重ねてきたインターン闘争の最終段階にあり、運動部の諸先輩の先生方の運動を完結させることが私達の学年の責任とされていました。
 さらに、インターンが廃止になった時点では、臨床研修をどうするかということから、1年間に限定して、43青医連・広島支部を結成することによって、その役を引き継がされるといった苦い経験があります。

 スローガンは「医局講座制の打破」でした。これが無給医局員の解消に繋がっていくはずになっていたからです。

 このように、私には思想的な背景があった訳では決してありません。

 要するに、全共闘でも全学連でもなく、ノンセクト・ラジカルでしかありませんでした。
 その過程では、医学部封鎖・国家試験ボイコットといった手段も行ってきたことも事実です。

 こうしたことから、留置場生活も経験し、また機動隊と正面からぶつかりあう恐怖感は未だに忘れられない記憶として残されています。
 この当時は、医師国家試験は年2回行われていました。

 初回の国家試験はボイコットしましたが、次の国家試験の前には、厚生省の役人に、「なんとか受験する」ように説得された記憶があります。

 そして、いざ受験になれば、余程のことがない限りは不合格にならないような”形式的な”試験でしかありませんでした。
 それ程までに、若手の安上がりでこき使える医師が全国的に必要とされていたということです。

 このような医療制度でしかありませんでした。
 このように、インターン制度なき後の、若いインターン生に匹敵するような無給の労働力が、どこの医療機関でも必要とされていたことが如実に示されていました。
 このことは、1年間の臨床研修を終えて、国家公務員等共済組合連合会 呉共済病院内科に勤務することによって、思い知らされることになりました。
 その後のことは、これまでも当ブログで明らかにしてきたことです。


   引っ越しを終えて その7
     
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-11947167073.html


 43青医連・広島支部長といった形式的な肩書きで勤務したにも関わらず、国家公務員等共済組合連合会からの指示により、病院長と内科医長に徹底的にマークされ、こうした青医連運動を今後一切させないというタテマエ・目的から、昼夜を問わず時間的に拘束され、ほとんど寝かしてもらえないような生活を強いられることになりました。
 端的に申し上げるならば、その後の国家公務員等共済組合連合会 呉共済病院内科での5年間の内科研修は、まさに人間の生活とは程遠い世界であり、動物以下の生活であったように思っております。
 先述のように、体力だけには自信を持っていた私にとって、こうした過酷極まりない5年間の生活環境が、「なぜ片頭痛が発症するのか」ということを考える際の、重要なヒントになっています。
 このように、専門家の頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準とされる「国際頭痛分類 第3版β版」に基づく論理がいかに”まやかし”なものなのかを痛感しています。
 

 慢性頭痛とは”未病”の段階にあり、「健康的な生活」を送ることを阻害する生活習慣に根本的な原因があるということです。
 そして、「ホメオスターシスの乱れ(自然治癒力の低下)」によって慢性頭痛という「症状」が出現し、さらに様々な生活習慣の問題点が加わることによって、難治性の頭痛という「病気」にまで進展していくことになります。
 すなわち、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛、片頭痛では、未だ自然治癒力の低下状態(ホメオスターシス三角の歪み)の段階・すなわち”未病”の段階にあり、単なる「症状」でしかなく、「病気」に至る途中の段階にあり、ここに諸々の生活習慣の問題が加わることによって、初めて「病気」としての「慢性緊張型頭痛」・「慢性片頭痛」へと進展していくものであるということを身をもって経験しました。


 こうした経験が現在の考え方の”礎(いしづえ)”ともなっています。


 以上のように取り留めもなく、医学部時代が走馬燈のように思い出されます。
  このように医学部時代は、青春まっただ中にあり、私には貴重な記憶の一駒になっています。
 ただ、残念なことは、学生時代に、運動部や自転車旅行に没頭させないような、私を学業の世界に没頭させるような恩師に巡り会えなかったことです。
 しかし、卒業後、国家公務員等共済組合連合会 呉共済病院内科に勤務する機会を与えられ、ここで、内科医長の岡田 啓成先生からは臨床医としての真髄を叩き込まれ、秋田脳血管研究所の沓沢 敬之先生には急性期脳卒中学の何たるかを教わり、広島市民病院・脳神経外科の三宅 新太郎先生には脳血管撮影の真髄を教わり、田川 皓一先生には神経学的検査法の手ほどきをお受けしました。
 そして、忘れてはならないのは、私の「臨床頭痛学」の師匠は、現実に慢性頭痛でお悩みの患者さんでした。これが、私の「臨床頭痛学」のすべてです。
 こうした多くの指導者に恵まれたことが、今日の私があるものと思っております。
 私は、大学の教室に入局するだけが、医師としての道筋ではないと思っています。
 ということは、青医連運動の本来の趣旨である「医局講座制の打破」であり、これを生涯にわたって貫き通すことが可能になったように思っております。結果論ですが、私自身「医局講座制」を認めることなく、自分自身で「医師」としての道を切り開いてきたように思っています。
 仮に、大学の教室に入局しておれば、医局に埋没してしまい、現在の私はなかったように思っております。こうしたことが私の考え方の”礎”になっています。

 これが、現在の私の「新しい臨床頭痛学」を構築するための源になっています。


 今回「広島大学医学部・卒業50周年記念クラス会」の案内が届くことによって、諸々の学生時代のこと、さらに若き5年間の内科研修時代が、以上のように懐かしく思い起こされました。


  そして、改めて、自分自身の片頭痛を振り返って考えることによって、片頭痛を論じる場面で、専門家の申されるような、「国際頭痛分類 第3版β版」といった無機質な・人為的な基準を”ルール”とするのではなく、血の通った、「生物学の法則(自然の摂理のこと)・・ミトコンドリアの観点」から論じることが極めて重要であるということが私の基本的な考え方になっています。

 

 現在のように、トリプタン製剤によって片頭痛という辛い頭痛が、単純に緩和されるだけで万事がOKとする考え方そのものは、社会的な”弱者”を愚弄するだけの役割しか果たしていないということでしかない、ということです。これが、現在の「臨床頭痛学」です。

 私達は、何時までも騙され続けてはならないということです。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(1)

テーマ:

 本年も、よろしくお願い申し上げます。


 新年、早々ではありますが、昨年の年末にある専門家から、個人的にメールで以下のようなご指摘をお受け致しました。


 それは、脳のなかに異常のない慢性頭痛といった謂わば”雲をつかむような頭痛を論じる場合に、一定の”ルール”に従って論ずることが重要であると・・
 それも、生物学の法則(自然の摂理のこと)といった極めて”曖昧な”考えではなく、具体的な、誰でも分かりやすい”ルール”に従うべきであり、例えば、スポーツの世界では、とくに野球、サッカー、格闘技・プロボクシング、キックボクシング、総合格闘技RIZIN、では一定の”ルール”に従って行われ、ここには絶対に行ってはならない”禁じ手”が存在し、これを無視すれば、スポーツそのものが成り立たないとされます。
 こういったことから、慢性頭痛を論じる場合には、その”ルール”として、世界で最も権威ある国際頭痛学会が作成した「国際頭痛分類 第3版β版」があると申されます。
 このため、生物学の法則(自然の摂理のこと)といった極めて”曖昧な”考えは、絶対に行ってはならない”禁じ手”に相当するされました。この基準ぬきに論じれれば、「臨床頭痛学」そのものが、根底から成り立たなくなると厳重に抗議されました。


 このため、年末年始にかけて、果たしてそうなのかと自問自答を繰り返しておりました。


 確かに、「国際頭痛分類 第3版β版」では、人間が経験するであろう、ありとあらゆる頭痛が300種類近くに渡って細かく定義づけされています。
 

 そして、ある専門家はこの「国際頭痛分類」を以下のように評価されます。


 私が診断の指針にしているのは2004 年に発行された『国際頭痛分類第2版』です。
 これに基づいて診療を行なうと世界中どんな医者が診察しても、同一の診断になるようになっております。
 これにより頭痛の正確な診断と的確な治療が可能となるわけです。
 頭痛診療必須のバイブルともいえるものです。
 ここで『国際頭痛分類第2版』とはどのようなものなのか、それに先立つ初版の発行からご紹介しておきましょう。世界初の頭痛分類であり診断基準である『国際頭痛分類初版』が国際痛学会から発刊されたのは1988年のことでした。
 『国際頭痛分類初版』が画期的な存在として注目を浴びたのは、各頭痛のタイプごとに詳細な診断基準を提示したことでした。
 初版はその後15年間にわたって頭痛に関する疫学的研究や臨床研究に広く利用され、1980 年代に開発された片頭痛治療薬トリプタン系製剤の開発に極めて大きな貢献を果たしました。
 研究者にとっては薬物臨床試験だけでなく、生化学的研究、生理学的研究に『国際頭痛分類初版』は的確な道標を示し、頭痛診療に極めて先駆的な取り組みをされていた日本頭痛学会の先生たちに明確な指針をもたらしました。
 さらにトリプタン系製剤の開発に刺激されて頭痛診療は飛躍的に発展していきました。 しかしどちらかというと初版は研究者が積極的に受入れ、臨床現場への浸透はそれほど著しいものではなかったと思われます。
 私にしても初版が発刊された当時は〇〇〇〇大学(現・〇〇大学医学部)の脳神経外科医局長でしたが、医局全体をみても初版の存在はほとんど知られておらず、臨床で使うこともありませんでした。
 やはり『国際頭痛分類』の転機となったのは2004年6月、初版を継承し、新たなエビデンス(その治療法が選択されることの科学的根拠や臨床的な裏付け)や知見、意見、批判も踏まえ第二版が改訂版として発行された時点だと思われます。
 初版よりももっと臨床に即したものとなり、私自身にとっても「これをきちんと勉強すれば頭痛診療で困ることは絶対にない」とゆるぎない確信を持つことができましたし、全国の臨床現場で診察に当たられる医師たちにも第2版はインパクトをもって受け入れられました。
 要するに、それまで頭痛診断は医師個人に任されていたものが世界統一規格になり、正確な診断と治療が可能になったのです。
 私はいつも『国際頭痛分類第2版』を机上に置いて、繰り返し繰り返し眼を通し、患者さんを診察するたびに268 ある頭痛の一体どの頭痛を患ってられるのか、問診しながら診断を考えています。『国際頭痛分類第2版』は頭痛専門医だけでく、内科も産婦人科も小児科も脳神経外科も精神科も頭痛に関係するすべての医師が学んでほしいと願っています。


  この「国際頭痛分類 第3版β版」について、国際頭痛学会理事長のDr. Alan Rapoportは、「頭痛について世界共通の言語で会話する」ために、以下のように述べています。
 

 日本であるタイプの頭痛の研究がなされ、米国でも同様の研究を行う場合、全く同じ症状の患者を対象に研究が行われることが理想です。共通の診断基準を用いていれば、それも可能でしょう。また、同じ基準の下で診断がなされていれば、病名を知るだけで、その患者がどのような状況にあるか理解することができます。いずれにしても私が今、強く願っているのは、より多くの日本の医師に、「国際頭痛分類 第3版β版」を使用して頂きたいということです。
 

 そして、頭痛診療を担当される医師には、頭痛の診察に必要な「3種の神器」とも呼べるものがあるというのが、共通した認識になっています。


  1.「国際頭痛分類 第3版β版」
  2.慢性頭痛診療のガイドライン
  3.頭痛ダイアリー

 

 すなわち、「国際頭痛分類第3版」はロードマップであり、「慢性頭痛診療のガイドライン」は道先案内人であり、「頭痛ダイアリー」は頭痛を分析する手段とされ、この3つが必須のアイテムとして、「3種の神器」とされ、これを使わない医師はモグリとまでされるに至っています。


 前回も述べましたように、Headache Master School Japan(HMSJ)が専門医養成を目的として、毎年、学会が主催して行われ、「国際頭痛分類 第3版β版」が徹底して教え込まれ、これが頭痛診療および頭痛研究の”絶対的な基準”とされています。


 このように、現在では、「国際頭痛分類 第3版β版」が慢性頭痛を論じる際に頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準とされていることが理解されたことと思います。


 診療面では、頭痛診療を担当する医師に対して、「国際頭痛分類第3版 β版」で症候論から、片頭痛を明確に定義することによって”片頭痛と間違いなく診断”して、この片頭痛に対して”トリプタン製剤を確実に処方”させるというように、「国際頭痛分類 第3版β版」をまさに頭痛診療の”絶対的基準”としました。
 専門家は、こうした「国際頭痛分類 第3版β版」を巧妙に組み込んだ形の問診方法を叩き込まれ、独特な診察スタイルを構築されます。このため、その根底に何が存在しようとも一切、我関せずです。
 すなわち、専門家は日常診療において、日常的に感じる極く軽度の頭痛から緊張型頭痛へ、さらに片頭痛へと移行していくことは、詳細に綿密に病歴聴取すれば明らかでありながら、「国際頭痛分類第3版」を巧妙に組み込んだ問診方法や「問診表」を使われ、受診時の最も困っている頭痛しか問題にされないことから(ほとんどの方々は、日常生活に支障を来さない程度の緊張型頭痛では医療機関を受診されることはありません)、慢性頭痛発症の起点ともなるはずの「日常的に感じる極く軽度の頭痛」・緊張型頭痛をまったく無視されることになっています。
 このように、臨床神経学の「問診に始まり、問診に終わる」という基本原則をまったく無視した病歴聴取(問診表による手抜き診断・診療)が現実に罷り通り、病気のオンセット(起始)が全く無視されています。


 専門家は、日本にトリプタン製剤が導入されて以来、トリプタン製剤が単なる鎮痛薬に過ぎないものでありながら、「片頭痛は”病気”です。”病気”ですから、医療機関を受診して、片頭痛を治療して、治しましょう」と言って片頭痛患者さんに医療機関への受診を勧め、生活の質QOLを高めて、健康寿命を長くさせましようと、しきりにマスコミを通じて、片頭痛患者さんを病院に誘導して、トリプタン製剤が処方されてきました。


  脳のなかに異常のない一次性頭痛(慢性頭痛)は、国際頭痛分類第3版では、緊張型頭痛、片頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛(ここに群発頭痛が含まれます)、その他の一次性頭痛に分類されています。
 頭痛研究を行う場面では、これまで専門家は、このように4群に大別された頭痛群をさらに、個々の頭痛を別個に独立させて研究すべきとされてきました。
 このように、片頭痛だけは特別扱い(以下のように神格化)され、緊張型頭痛をはじめとした他の慢性頭痛とはまったく切り離して・別個のものと考えてきました。


 「臨床頭痛学」とは、二次性頭痛といった人間の生死に係わる頭痛から、慢性頭痛という私達の肉体に起こる”数々の神秘的な”自然現象という「脳のなかに異常のない」”最も不可解な頭痛”に取り組んでいます。
  とくに、慢性頭痛のなかの片頭痛では、低気圧に左右され、遙かかなたの遠方に発生した台風の影響すら受けるものがあったり、さらに閃輝暗点とか、物が大きくみえたり、極端に小さく見えたりと奇妙な眼の症状を訴えるため、神憑り的な、まさに神秘的な症状を呈し、神秘的な自然現象とされています。


 片頭痛は、これまで長い間、脳を取りまく血管の病気、つまり「血管性頭痛」であると考えられてきました。
 しかし、片頭痛前兆の研究や片頭痛特効薬トリプタンの作用メカニズムなどから、現在では血管の疾患ではなく、大脳の深い部分にある間脳あるいは脳幹と呼ばれる器官の付近に「片頭痛発生器」があると考えられるようになってきました。
 つまり片頭痛は「中枢神経疾患」であると頭痛専門家は考えています。
 このように、「脳のなかには異常がない病気」と定義しておきながら、”トリプタンで片頭痛の病態”のすべてが説明されるとの考えから、「脳の中に原因がある」と主張されます。


 さらに、「国際頭痛分類 第2版」での改訂以来、頭痛と頸椎病変の定義が極めて曖昧になったことから、頭痛と「体の歪み(ストレートネック)」はエビデンスなしとされ、カイロプラクター・整体師・鍼灸師による施術をエビデンスなし、とされ全く評価されることはありません。これは「診療ガイドライン」でもはっきり明記されています。
 このように、専門家は「国際頭痛分類 第3版β版」を”絶対的基準”とすることから、緊張型頭痛と片頭痛は全く別の範疇の頭痛であり、緊張型頭痛と片頭痛が連続したものであるとの機能性頭痛一元論が否定され、「体の歪み(ストレートネック)」を否定することにより、慢性頭痛とくに片頭痛の骨組み・屋台骨を取り去ることになりました。
 このようにして、片頭痛そのものは屋台骨を抜かれたことですっかり骨抜きにされ、宙ぶらりんの亡骸だけの”理解不能な頭痛”になってしまいました。
 まさに、不思議で・神秘的な頭痛にされてしまい、まさしく俗人がタッチすべきではない頭痛とさえなってしまい、どなたも病態解明といった大それた考えに挑む方は輩出されることはありませんでした。


  それでは、片頭痛の場合は、何のための危険信号なのでしょうか?


 片頭痛のときに起こる脳の変化(閃輝暗点)が、PET、MRI(BOLD法)といった脳の新しい方法で、脳の病気が画像として確認されたことから、頭痛持ちの頭痛と言われるもののなかに「頭痛そのものが脳の病気」であることが分かってきたとされます。


 片頭痛は、”何らかの引き金”により、上記のように片頭痛のときに起こる脳の変化(閃輝暗点)が、PET、MRI(BOLD法)といった脳の新しい方法で、脳の病気が画像として確認されたように、最初に脳の一部に小さな興奮が起こり、徐々に周囲に拡大します(閃煇暗点など)。そのままでは脳に障害が起こります。そこで、脳周囲の血管が拡張し血流が増加します。脳に酸素と栄養を供給している血管が、脳への架け橋のグリア細胞を介し脳を守ると考えられます。脳の血管拡張は強い痛みを起こしますが、脳の障害を必死に守り、また「危険信号」を発しているのです。
 片頭痛の治療は痛みを止めるだけではありません。脳を守るメカニズムを考えた治療が必要です。このためには、トリプタン製剤で治療するのが最適であるとされます。


 それは、以下のような理由からとされます。


 トリプタン製剤が片頭痛に効果があるのは、頭痛が起きる仕組みの根幹部分に作用しているためです。片頭痛にはセロトニンという物質が大きく関わっています。セロトニンは神経伝達物質のひとつで、感情のバランスを安定させる役割を持ち、血管を収縮させます。 ストレスなど何らかの理由でセロトニンが分泌され、収縮した血管は、役割を果たして減少するにつれて今度は拡張します。
 血管が拡張することによって血管に絡みついた三叉神経が刺激され、頭痛が起きる、というのが一つ。
 さらに、三叉神経が刺激されると、サブスタンスPやCGRPなど炎症を起こす物質が分泌され、血管を刺激して痛みが出てくる、というのが一つ。
 この二つが片頭痛が起きるメカニズムです。
 このように血管の収縮と拡張に大きく影響しているセロトニンですが、トリプタンという薬は、セロトニンと同じような作用を持っています。そのためセロトニンの代わりに血管を収縮させ、拡張によって三叉神経が刺激されるのを防ぎます。
 さらにセロトニンは三叉神経に取りついて、痛み物質のサブスタンスPなどが分泌されるのを抑制する役割がありますが、ここでもセロトニンの代わりにトリプタンが三叉神経に取りつき、サブスタンスPなどの分泌を抑制して痛みが出るのを防ぎます。
 このようにトリプタンは脳の中でセロトニンとして働き、血管を収縮させ、サブスタンスPなどの分泌を抑制する、という2つの役割を果たすことにより、片頭痛の起きる原因そのものを排除します。つまりトリプタンは、片頭痛という病気のより本質に近いところに作用して痛みを取るため、効果が高いというわけです。


 このように血管の収縮と拡張に大きく影響しているセロトニンですが、最初の引き金となる「セロトニン」は”生理活性物質”としての作用です。片頭痛発作時には、「脳内セロトニン」が不足した状態にあります。トリプタンという薬は、脳内セロトニンと同じよりに、血管には1Bという鍵穴があり、トリプタンはこの鍵穴に作用して、血管を収縮させ、拡張によって三叉神経が刺激されるのを防ぎます。
 さらに血管の周囲から「痛み物質」が、シャワーのように血管に降り注いで、血管の拡張と炎症が起こっており、シャワーには1Dという鍵穴があって、トリプタンはこの鍵穴に作用して、「痛み物質」の放出を止めます。ここでもセロトニンの代わりにトリプタンが三叉神経に取りつき、サブスタンスPなどの分泌を抑制して痛みが出るのを防ぎます。
 基本的に、片頭痛発作時には、セロトニンと呼ばれる神経伝達物質が減少あるいは機能が低下しており、片頭痛発作の時に、脳内セロトニン様作用をもつトリプタンを投与することによって、機能低下状態に陥っているセロトニンをバックアップ(補填)しています。


 トリプタン製剤が出る前に使用されていた鎮痛剤や市販の鎮痛薬は、本質的な痛みの部分に作用しているのではなく、痛みの伝達を途中でブロックして感じなくしているだけです。
 そのため、痛みが強いと効果がなかったり、薬を飲んだときには少し良くなっても、しばらくして薬の効果が薄れてくるとまたすぐに痛くなったり(痛みはずっと続いているため)することがあります。


 さらに、市販の頭痛薬や痛み止めの大部分は”みかけの痛み”のみを取り払い、水面下で起こっている脳の神経細胞の興奮症状を置き去りにしています。
 当然、毎回の片頭痛発作のたびに起きている脳の血管周囲の炎症に関しても放置されたままになっています。
 この興奮状態の放置により、片頭痛の回数や程度がだんだんとひどくなってきて、市販の頭痛薬の用法や用量の規定範囲を超えるようになってきたり、飲む回数が増えてきたりします。


 このようなことから、片頭痛にはトリプタン製剤を服用するのが”適切”な治療です。
 すなわち、「この薬剤は市販の鎮痛薬とは異なり、片頭痛発作の際に脳の血管周囲に張り巡らされた三叉神経から、炎症蛋白が放出されるのをブロックすると同時に、膨れあがった脳の血管を元の大きさに戻す作用を持ち合わせる、いわば根本から片頭痛を断ち切る薬です」


  このように、学会を主導される方々は、片頭痛治療の世界にトリプタン製剤を導入したことによって頭痛診療は格段に進歩したとされ、「片頭痛の治療体系は確立された」と自画自賛されます。
 こういったことから、「慢性頭痛診療のガイドライン」ではトリプタン製剤が片頭痛治療の”第一選択薬”として地位を確立し、これに付随した予防薬を中心とした「薬物療法」が全てとなりました。
 

  最近の頭痛研究の面では、片頭痛の病態をトリプタン製剤の作用機序からしか説明されないことから、これまで述べてきましたような諸々の疑問点が浮上してきました。
 とくに「脳過敏の原因が何か」さらに「片頭痛の慢性化がどこからくるのか」が説明できなくなったことから、片頭痛はもともと「脳のなかに異常のない頭痛」(一次性頭痛・機能性頭痛)とされて来たにも関わらず、これが最近では「中枢神経疾患」であると考えられるようになり、こうしたことから、中枢神経性の要素を考慮することがすでに近年の研究の主流になってきました。片頭痛の予防の考え方も中枢神経の興奮性(脳過敏)の抑制に変化しつつあり,片頭痛の予防薬の開発目標は、皮質拡延性抑制をいかに抑える薬を見つけるかが鍵になっています。そして、今後の新薬の開発に躍起になっている現状が存在します。


  現在、開発中の新薬・・・CGRP
    
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-11946296982.html


 その結果として、現段階では、片頭痛全体の3割の方々は片頭痛を慢性化させ、苦渋を強いられています。にも関わらず、こうした片頭痛が慢性化する理由は一切不明とされ、こうした事実は、現実に片頭痛で苦しまれる方々に知らされることなく、覆い隠されてきました。まさに無責任にも程があると言わざるを得ません。
 さらに、慢性頭痛のなかで最も頻度の多い緊張型頭痛の方々は、診療の対象にならないと無視され、塗炭の苦しみを味あわさせられることになっています。

 


 以上のようなことから、今回専門家の方が、「国際頭痛分類 第3版β版」を慢性頭痛を論ずる際の”ルール”とすべきとされるご指摘には甚だ疑問を持たざるを得ません。
  いずれにしても、片頭痛という辛い頭痛発作がトリプタン製剤によって緩和され、生活の質QOLが向上し、健康寿命を長くなったかもしれませんが、逆に、片頭痛全体の3割の方々の片頭痛を慢性化させ、頭痛地獄という人生最悪の悲劇に陥れている事実をどのように考え、さらに緊張型頭痛の方々を見殺しにされていることをどのように思っておられるのでしょうか。こうした慢性頭痛の方々を根本的に治せないことでは、何のための「臨床頭痛学」なのでしょうか。


 ということは、「国際頭痛分類 第3版β版」といったルールで論じるのではなく、「生物学の法則(自然の摂理のこと)・・ミトコンドリアの観点」から論じることが極めて重要になってきます。
  この詳細は、これまで「頭痛を考える」http://taku1902.jp/sub605.pdf  で述べてきました。


 「国際頭痛分類 第3版β版」といったルールで論じるのでは、片頭痛の本態解明に至ることはなく、いつまでも片頭痛が原因不明の不思議で・神秘的な遺伝的疾患とされたままでしかありません。この理由を明確にさせてきました。

 
 このため、いつになれば専門家の方々は、「国際頭痛分類 第3版β版」から脱却されるのでしょうか。この基準から逸脱して慢性頭痛を論じないことには、何も慢性頭痛学の進展はないものと考えなくてはなりません。
 慢性頭痛のなかで最も頻度の多いものは、私達が日常生活を送る上で感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛です。これが起点(スタート)になり、このなかから片頭痛を発症させていることを忘れてはなりません。こうした私達が日常生活を送る上で感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛を無視させることによって、片頭痛への移行を黙認し、片頭痛を醸成・熟成させ、ただひたすら片頭痛を慢性化させることになります。
 「国際頭痛分類 第3版β版」で定義された「慢性頭痛の定義論争」は、今年こそは、卒業しなくてはなりません。これが、本年度の抱負であり、期待するところです。

 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(1)

テーマ:

 今年度の渾身の作は、以下のものでした。


         「頭痛を考える」 改訂版 (図解)
           
http://taku1902.jp/sub605.pdf


 これを作成した目的・趣旨は以下で説明してきました。


「頭痛を考える」
   
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12332527232.html


片頭痛はなぜ治らないの???
  
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12335020480.html


「頭痛を考える」の編集を終えて・・
  
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12336253830.html


詐欺まがいの誇大広告
  
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12337738170.html


”慢性頭痛で苦しまれる方々のための”「真の臨床頭痛学」の確立を・・
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12338066806.html


高齢者「薬漬け」国が初指針
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12338763416.html


年末にあたり、本年度の記事を総括すれば・・
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12339392408.html


「木を見て森を見ない」現在の頭痛医療・研究
 
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12339811190.html

 

 以上を要約すれば・・


 結局、専門家は「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準とされます。
 この基準は、端的に言えば、1980年代にトリプタン製剤が開発された際に、トリプタン製剤が従来の片頭痛治療薬であったエルゴタミン製剤より遙かに鎮痛効果が高かったことから、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者が、片頭痛を症状の上から厳格に定義することによって、片頭痛患者さんにトリプタン製剤を服用させるために作成されたもので、これを国際頭痛学会が「国際頭痛分類」としたということです。
 このため、この基準で、片頭痛の診断基準に合致しない緊張型頭痛は、極めて取るに足らない(トリプタン製剤の処方の対象にならない)頭痛として無視されてきました。
 そして、頭痛研究も、片頭痛が中心となり、どうしてトリプタン製剤が片頭痛に対して鎮痛効果が優れているのかという観点から行われ、片頭痛の病態もトリプタン製剤の作用機序の観点から説明されてきました。
 その結果、これまで述べてきましたように諸々の問題点が浮上してきたことから、最近では、本来、脳のなかに異常のない頭痛と”定義”される片頭痛が、”片頭痛発生器”というものを脳幹部付近に想定することによって、”中枢性疾患”という脳のなかに異常のある頭痛とまで、”基本的な定義”さえ覆されるようになりました。
 このように脳のなかに異常のない慢性頭痛の代表格とされる緊張型頭痛と片頭痛でありながら、片頭痛は緊張型頭痛とはまったく別の範疇の頭痛、”中枢性疾患”とされ、ここに混乱の根源があります。
 こうした思考過程・混乱の根源を概観すれば、専門家が、「国際頭痛分類 第3版β版」という「人為的な分類」謂わばミクロ的な視点から、慢性頭痛を考えたことに混乱の根源があります。このことが専門家にはまったく認識されていません。


 さらに、こうした考えに基づいて「慢性頭痛診療のガイドライン」が作成されています。

 これまでも述べてきましたように医師が診療の指針とされるガイドラインすべて、厚労省、医者(専門家)、業者(製薬会社)の3者によって作成され、実際は製薬メーカーが作って、薬漬け医療を、全国の医師に“指示”しているのが実情です。
 これは、専門家がトリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成した「国際頭痛分類 第2版」を踏襲して、「慢性頭痛診療のガイドライン」を作成した経緯を考えれば、当然のことでしかありません。
 さらに、専門家は、日本にトリプタン製剤が導入されて以来、トリプタン製剤が単なる鎮痛薬に過ぎないものでありながら、「片頭痛は”病気”です。”病気”ですから、医療機関を受診して、片頭痛を治療して、治しましょう」と言って片頭痛患者さんに医療機関への受診を勧め、生活の質QOLを高めて、健康寿命を長くさせましようと、しきりにマスコミを通じて、片頭痛患者さんを病院に誘導して、トリプタン製剤が処方されてきました。

 このようにして、専門家はトリプタン製薬メーカーと強固なスクラムを組んで、二人三脚でトリプタン製剤の販売促進・啓蒙活動を行ってきました。
 さらに現在では、2013年3月には、国際頭痛学会主催でHeadache Master School 2013 in Asia が東京で行われ、”トリプタン御用学者”と称される世界のトップエキスパート14名(Burstein, Charles, Diener, Dodick, Ferrari, Goadsby, Gobel, Guidetti, MacGregor, Purdy, Schoenen, Schoonman, Rapoport, Zagami)が来日し、頭痛医学の最新の進歩を参加者一人一人に伝授されたことから、これが日本の頭痛診療・教育のあるべき姿を示すものと盲信され、平成25年、学会独自のHeadache Master School Japan(HMSJ)が「日本の頭痛教育プログラム」の中心として継承されています。
 このHeadache Master School Japan(HMSJ)は、毎年、学会が主催して行われ、「国際頭痛分類 第3版β版」が徹底して教え込まれ、これが頭痛診療および頭痛研究の”絶対的な基準”とされています。
 このようにして、専門医の量産が目論まれています。それは、専門医であれば、片頭痛にはトリプタン製剤が必ず、処方されるようになっているからです。


 このようにして、ロバート・メンデルソンが指摘されるように、現在の「臨床頭痛学」では、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者が作成される「国際頭痛分類 第3版β版」が教義・教典とされ、トリプタン製剤が片頭痛の”特効薬”とされ、SPECT、MRI、PETといった最新の「医療機器」が信仰の対象となっています。


  すなわち、現在の「臨床頭痛学」では、、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成される「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準とされる医師、トリプタン製剤・薬品、SPECT、MRI、PETといった最新の「医療機器」、医療技術・「国際頭痛分類 第3版β版」を巧妙に組み込んだ「問診表」とか「問診方法」が崇め奉られています。 


 その結果、片頭痛全体の3割の方々は片頭痛を慢性化させ、苦渋を強いられています。
 さらに、慢性頭痛のなかで最も頻度の多い緊張型頭痛の方々は、診療の対象にならないとされ、塗炭の苦しみを味あわさせられることになっています。


 こういったことから、ロバート・メンデルソンは、「新しい医学」とは生物学に根ざすべきとされ、これが自然の摂理とされます。
 「新しい医学」では医者、薬品、医療機器、医療技術を崇めません。
   新しい医学は生命に敬意を払い、生命を慈しむことを使命とします。
 
 
 生物学の法則とは、自然の摂理のこと

 
  生物学の基本となるものは、ミトコンドリアにあります。


    この詳しいことは、以下でも述べました。
   
   
  「木を見て森を見ない」現在の頭痛医療・研究
    
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12339811190.html
   

   
 専門家は、片頭痛の病因の本質は脳内セロトニンの低下とされますが、その本家本元はミトコンドリアの機能低下にあります。
 すなわち、ミトコンドリアの機能低下があれば、必然的にセロトニン神経系の機能低下が存在します。ここに生活習慣の問題点が加わって、はじめて脳内セロトニンが低下してきます。
 
 トリプタン製剤は、この低下した脳内セロトニンを補填しているに過ぎないもので、いくらトリプタン製剤を服用しても、本家本元のミトコンドリアの機能低下は継続して残存することになり、幾度も幾度も片頭痛発作が繰り返されることになります。
 このように、トリプタン製剤は片頭痛の特効薬でも何でもなく、単なる鎮痛薬に過ぎないものです。ですから、いくら片頭痛発作時に、毎回、トリプタン製剤を服用しても、片頭痛は治ることは決してありません。
 治る場合は、「自然治癒力が向上」した結果によるものです。このように単純なことでしかありません。

 
 片頭痛を改善されるためには、生まれつき存在するミトコンドリアの働きの悪さを、さらに悪化させないように配慮するとともに、機能を改善させる工夫を行うことによって、「自然治癒力」を高めることが重要になってきます。

 

 そして、大切なことは緊張型頭痛も片頭痛も連続したものであるということです。


 緊張型頭痛と片頭痛の基本的な相違点は、ミトコンドリアの活性低下という遺伝素因の有無だけでしかありません。 
  専門家は緊張型頭痛をまったく無視されますが、このように無視することによって、こうした遺伝素因のある緊張型頭痛の段階にある方々をいとも簡単に片頭痛へと移行させることになり、トリプタン製薬メーカーの思う壺になっており、さらに頭痛外来を繁盛させる根源ともなっています。

 このように片頭痛を醸成・熟成させるように仕組まれています。
 片頭痛は、こうした緊張型頭痛の段階で予防しなくてはなりません。
 さらに、緊張型頭痛を慢性化させないように、日常的に感じる極く軽度の頭痛の段階で、市販の鎮痛薬だけに頼ることなく、適切に対処しなくてはなりません。
 ということは、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛に対する認識を改める必要があります。

 


 このことが「頭痛を考える」で述べたかったことです。


 これまで専門家は、「国際頭痛分類 第3版β版」は世界で最も権威ある国際頭痛学会が作成したものであるといって、私達・慢性頭痛で苦しまれる無知の人間を信じ込ませてきました。

 しかし、その本質はこういったところにあるのではなく、西洋医学の本質を振り返ってみることが極めて重要になっています。


 また、一部の専門医は、ブログのような一般の方々が閲覧できるような場で、学会が容認されないことを記載すべきではないとされています。
 しかし、学会の本質・「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準(教義・教典)とされることを考えるなら、「国際頭痛分類 第3版β版」を批判すること自体が許されることはあり得ないことはどなたでも理解されることです。
 こういったことから、日本にトリプタン製剤が導入されて以来、これが片頭痛の”特効薬”と誇大宣伝され、一部の方々からは、片頭痛発作時に毎回トリプタン製剤を服用しておりさえすれば、片頭痛が治ってしまい、パニック障害・うつ状態・冷え性までが改善され、将来的には脳梗塞・脳過敏症候群までが改善されるとさえされています。
 このような馬鹿なことが、専門家から吹聴されています。
 こうした考え方そのものは、トリプタン製薬メーカーの論理以外なにものでもなく、ここに専門家とトリプタン製薬メーカーとの結びつきを如実に示していることです。


 その結果、片頭痛全体の3割の方々を慢性片頭痛という人生最悪の悲劇に陥れてきた根本的な原因にもなっています。

  にも関わらず、こうしたことを主張される方々は、片頭痛の慢性化の原因は学会でも不明・闇とされていると頬被りされます。


 こうしたことは有ってはならないことです。こういったことから、学会の考えることが全て正しいとは言えないはずです。
 このため、どのように考えるべきかを、これまでブログ開設以来主張してきました。


 こういった意味合いの今回の「頭痛を考える」でした。


 本年も多くの方々にご愛読戴きました。


 来年度も、学会がひた隠しにされていることを白日の下に明らかにしていく予定です。

 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。