いままではマウンテンバイク用のビンディングでした。
したがって、靴も新調しました。
MTB用のビンディングと、ロード用のビンディングって、全然ちがうのですね。
靴の裏に金具があって、その金具がペダルの金具と靴をくっつける、ていう基本構造は同じです。
でも、強さが違いました。
MTB用は「カチっ」と嵌まるのですが、ロード用は「バチんっ」と嵌まるのです。
ロード用は、スキー板とスキー靴をくっつける機構(あれ、なんていうんでしたっけ?)と似ています。
基本的に「とれない」ようになっているんですね。
MTB用の場合は、足を横にずらせばすぐに外れてくれたのですが、ロード用は、そういうわけには行きませんでした。
そんな弱い力では、取れてくれないのです。
まさに「足をヒネる」ことでしか、絶対に取れないのでした。
これはこれで、練習が必要です。
ちょっと走ってみましたけど、ペダルの感じも、ぜんぜん違いました。
ギアと足がくっついているようだ、というのは大げさだとしても、チカラが全然逃げないっていうのはすごいです。
MTB用は、オフロードを走るので頻繁にペダルから足を外す必要があるから、外れやすくできているのかもしれないですね。
しかしまあ、こういうのを考えた人って、ホントにアタマいいですね。
マジでほんと、普段何食ってんだろ。
自転車について新しい経験をするごとに、世界ってすげえ進化してるんだなあって思います。
この進化したカタチで、まだまだ、もっともっと速くなろう! って、選手はみんな必死で頑張ってる。
正直、具合の悪いときのぼくは「ばかみてえな、無駄なことをして・・・」なんて思っていましたが、いまは全然考え方が変わりました。
自転車について目の前の問題をひとつひとつ神経質に潰していって、積み上げていった結果が、いまのロードバイクです。
浪花節みたいですけど、選手と技師と職人の血と汗と涙の結晶がいまのロードバイクの「カタチ」に行き着いたのですね。
これは、正当な、ただしい進化だと思います。
いちばん強いものに接していると、じぶんもなんだか、強くなったような錯覚をすることができます。
強くなろう、って思えます。