30代男性。

 

座っていても、寝ていても、歩いていても、とにかく腰が痛い。

痛みに波はあるものの痛くない時はない。あまりに痛いときは酒で胡麻化す。

という状態が5年続いているということで来院。

 

「いろいろなところへ行きましたが、まったく治りません。

ここでも治らないと思うんですけど、気休めにでもなればいいと思って来ました」

 

恐らく、多くの方は言わないセリフだと思うのですが、そういうことを言口走ってしまうくらい辛いのだろうと解釈しました。

 

ただ、治療院ジプシーをしている方は下手な治療によって更に悪化させられているケースが本当に多い。

人の手によって壊された身体が治しにくいのは事実です。

 

懸念を抱きながら骨盤をスクリーニング検査すると意外にも単純なズレで治まっています。

 

左仙腸関節の緩み(AS)1点です。

 

今までの先生はなんでこれが治せないのだろうと疑問に思いつつ、整復。

 

週に1回の頻度で何回か通院してもらうことにしました。

 

しかし、

「次回の予約は電話でする」

とおっしゃってお帰りになったまま、お見えにならない。

 

ひと月以上経ち、こちらも忘れかけた頃お見えになりました。

 

「前回、治療を受けてから全く痛みが出なかったんですけど、またちょっと痛くなりました。我慢しようと思えば出来る程度なんですけど、来てみました」

とのことです。

 

こちらも痛みが治まっているだろうことは想像がついていましたが、「痛みが止まる」のと「完全に治る」のは別物です。

整復した骨盤をいい状態で安定させるために通院をお願いしたのですから、痛みが再発するのは道理です。

 

左の仙腸関節を再度整復。

 

「次回は一週間後」

とお願いしたにも関わらず、3回目にお見えになったのはまたもひと月後(!)でした。

 

その時はもう痛みは全くなく、仕事に集中出来るようになって忙しくなってしまったようでした。

 

それが今から5か月ほど前のことなので、まあ、もう、大丈夫なのでしょう。結果オーライではありますが、私としてはまだもう少し診ておきたい方ではあります。

 

 

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変形性膝関節症 症例

テーマ:

60代女性。

 

10年前に左膝に痛みを覚え、整形外科にて変形性膝関節症と診断され治療を受ける。

数ヶ月で痛みは消え、普通の生活をしていたが、ひと月前から再度左膝に激痛が走る。

歩行さえ辛く、特に起床時は時間をかけてつかまり立ちをしなくてはならないほど。

 

同じ整形外科を受診するも改善がまったく見られないため、紹介にて来院。

 

左仙腸関節が締まりすぎ(PIT)ていたため、左脚が見かけ上の短縮を起こしていた。これが左膝への過荷重を助長していたとみられる。

 

左PITを処置後、左膝を整復。充分潤滑したところで施術終了。

施術後、「ほとんど痛まない」状態に。

 

1週間後来院時、痛みは皆無。

2週間後も同様だったため、経過観察に移行する。

 

 

 

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寝具

テーマ:

よく質問を頂くことのひとつに寝具についてがあります。

 

ベッドがいいのか、布団がいいのか。

硬い方がいいのか軟らかい方がいいのか。

お勧めの枕はあるか。

等々。

 

 

多分、皆さまなんとなくお気づきかと思いますが、答えはひとつではありません。

「ひとそれぞれ」

です。

 

 

仰向けで眠れる人もいれば、横向きやうつ伏せでないと眠れないという人もいます。

 

一晩に寝返りを何回も打つ人もいれば、ほとんど打たない人もいます。

 

 

今、みえている青年は有名寝具店で薦められ、大枚はたいて買った高機能マットレスに寝るようになってから、様々な不調が表れ始めたとおっしゃっていました。

その後、ひと月もしないで別の会社の高機能マットレスにしたらその不調はなくなったとか。

 

試行錯誤ですね。

 

 

ちなみに寝姿勢ですが、基本は仰向けがいいと思います。

仰向けでは腰や背中が痛くて眠れないという方は骨盤の整復が必要です。

 

うつぶせ寝は心臓の栄養血管である冠状動脈が胸壁に押し付けられ、突然死のリスクが高まるので、避けた方がいいと思います。

 

 

 

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関節液(もしくは潤滑の特性)

テーマ:

車のエンジンオイルには次のような働きがあります。

  

  潤滑作用

  密封作用

  冷却作用

  洗浄作用

  防錆作用

 

オイルの粘度によってそれぞれの作用の優劣が生じます。

車好きの人は車の性格や年式、使用目的によってオイル選びをしています。

 

 

前回、関節液のクーリング作用について少し触れましたが、関節液にも同じようにいくつかの働きがあり、

 

  潤滑作用

  密封作用

  冷却作用(クーリング作用)

  洗浄作用

  応力分散作用

  エロージョン防止作用

 

などが挙げられます。

エロージョンは「腐食」「浸食」「摩耗」等と訳されます。

 

エンジンオイルと同じくその粘度により働きに優劣があります。

エンジンオイルと違うのは関節液自体が場面場面によりその粘度を変えることです。

密封作用や応力分散作用、エロージョン防止作用を高めたい時には粘度は高く、冷却作用や洗浄作用を強めたい時には粘度は低くなります。

 

例えば、場の平衡が崩れて関節内部に熱が貯留した場合、関節内部の熱破壊を防ぐ目的で緊急避難的に大量の関節液がサラサラの状態になって関節内部を冷却することがあります。これがいわゆる「関節に水が溜まった」状態です。

 

不用意に水を抜かない方がいいのは自明の理です。

 

 

潤滑(液)の特性を知ることは正しい治療の第一歩です。

 

 

 

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変形性膝関節症

テーマ:

ここのところ「変形性膝関節症」が主訴の方が何人か続けてお見えになったので、「変形性膝関節症」について。

 

一般に膝の軟骨が擦り減るために痛みが生じると理解されています。

病院でもテレビでも雑誌でも大抵はその説明です。

 

しかし、硬いものと軟らかいものが擦り合わされれば軟らかいものが削られ、擦り減るのは道理ですが、同じ硬さのもの同士が擦り合わされてもそれが変形するまでになるには相当の力が必要です。

 

言うまでもなく膝関節内の軟骨はほぼ同じ硬さです。

軟骨同士が擦り合わされても変形はそうそう起きないと考えた方が理に適っています。

 

 

では、なぜ、変形するのか。

これは熱による変形です。

 

通常、オーバーヒートした関節は関節液のクーリング作用により冷却され事なきを得るのですが、関節液が機能しない場合、余分な熱が貯留し、関節内に熱変形が生じてしまうのです。

 

 

関節液が機能しなくなるのは関節内のクリアランスが保たれていない場合が殆どです。

「場の平衡が崩れている」と言ったりもします。

 

 

また、誤解している方が多いのですが、軟骨の変形そのものが痛みを発生させるわけではありません。

変形していても痛くない人はたくさんいます。

逆に、変形していなくても痛みがある人もたくさんいます。

痛みは場の平衡が崩れている時に発生します。

 

 

場の平衡はなぜ崩れるのか。

これはやはり仙腸関節のズレが原因である場合が多いのです。

 

 

私の「変形性膝関節症」に対するアプローチは先ず、仙腸関節を整復して股関節と膝関節のバランスを正常に近づけます。

 

発症して間もないものなら、膝に触らなくても、この処置だけで痛みはとれます。

 

少し進んだものはさらに膝関節を整復し、クリアランスを確保し、関節液が機能するようにします。

 

臨界点を超えてしまったものはさすがにすぐに治すことは出来ませんが、徹底的に膝をアイシングして、関節内の熱を取り除くことによって、ある程度は痛みをコントロールすることが出来ます。

 

 

少し難しくなってしまいましたが、以上です。

 

 

 

 

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