オモシロイのかオソロシイのか | 知財業界で仕事スル

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知財業界の片隅で特許事務所経営を担当する弁理士のブログ。

最近は、仕事に直結することをあまり書かなくなってしまいました。

本人は、関連していると思って書いている場合がほとんどなんですが…

stoyama59(マジ デスカ)さん、コメントをありがとうございます。

>すっごくオモシロイです、私にとっては。

そういっていただける人と、バカにされる人とに別れます、私の場合(笑)。



>先ごろ奥様のご紹介文を読んで思わずニンマリとしてしまいました。

妻にあんな風に書かれてしまって、「弁理士」営業政策的には大きな痛手なんですが、まあ、実際あんなモンでしょう(笑)

バレたからには、ぜひ、マイミクになりましょう!




今なお、日本の特許取得のプロのマジョリティは、米国特許を取得するためには「特有の効果」が重要だと考えておられます。ここで、「マジョリティ」の意味は「9割」くらいでしょうかね。

たとえば、米国人アトーニーに、「日本で特許をとるためには、新規性だけでなく進歩性が必要です。アメリカも同じですか」と質問しますと、答えは必ず「Yes」です。で、日本人は、「あーやっぱり、特有の効果を主張する必要があるのだな」と思って安心する。「何かがおかしいと思っていたけど、おかしいのは担当アトーニーの方だったんだ」ってな具合に、安心する。


日本企業が米国特許を熱心に取得するようになり始めて、たぶん30年くらいは経過しているでしょう。
その30年間に、日本で脈々と培われてきた和製「米国特許取得法」というようなのができておりまして、これが今や歴史が古く、ベテランから新人へと受け継がれてきた「伝統」の一部となっております。

習慣というのは恐ろしいものだと思います。


クレームの書き方なんかでもボロボロですよ。これも「9割」くらいがボロボロ。そのくせ、最新判例についてバッチリ知識を入れていたりする。

おさえる順番が逆になっている人がたくさんいます。
判例みたいな「例外」ばかり勉強して本道のところができていない状態は、たいへん不健康な状態です。ちゃんとした普通の食事をとらず、ドリンク剤だけで生活しているような状態。

恐ろしいことです。