知財業界で仕事スル

知財業界の片隅で特許事務所経営を担当する弁理士のブログ。

最近は、仕事に直結することをあまり書かなくなってしまいました。

本人は、関連していると思って書いている場合がほとんどなんですが…


テーマ:

NHK教育テレビの“あしたをつかめ~平成若者仕事図鑑”という番組で「輝かせます!ニッポンの技術~特許技術者~」が放映された(09年 6月 23日(火曜) 午後11:30~11:55。再放送6月26日(金)午後7:35~8:00。さらにBS2 で、7月 1日(水) 午後4:00~4:25に再放送があるみたいです)。
http://www.nhk.or.jp/shigoto/
http://www3.nhk.or.jp/hensei/program/p/20090701/001/12-1600.html

特許関係の、しかも特許事務所関係の内容がテレビ番組に取り上げられることはほとんどないので、期待してみせてもらった。



内容的には、特許事務所業界に所属する者として、私には大変納得のいくものだった。もちろん、もっと泥臭い部分が多々あるのではあるが、そこはテレビ番組ということで、綺麗に上手に、当たり障りなく流していただいたと思う。

NHKの番組紹介には、
「私たちの身の周りの製品には「特許」が満載。今回自動車エンジンの開発にかかわる特許技術者に密着。特許が認められるまでの過程を大公開。知られざる世界に注目!」
「携帯電話やハイブリット車など、私たちの身の周りの製品には特許が満載。国内だけでも出願件数は年間40万件。国家資格である弁理士の監督のもと、出願書類の作成を補助するのが特許技術者だ。佐々木雄介さん(29歳)は岐阜市の特許事務所に勤めて5年目。開発競争の激しい自動車の新型エンジンを担当。開発の裏側を知るため企業の開発担当者と面会し、新技術の要点を引き出す。特許技術者の仕事と知られざる特許の世界を紹介。」
とあった。

“知られざる世界”という表現がなんともこそばゆい。私が特許業界に入った頃に比べたら今では“知られた世界”に相当になっており、その結果、この番組も作られることになったのだろうと思う。


**



“弁理士”ではなく、何ゆえに“特許技術者”なんだろうと思った。


「番組について」http://www.nhk.or.jp/shigoto/about_ash.htmlでは、次のようにこの番組の特徴が説明されている。

「この番組は、社会へ出ることを考え始めた10代後半~20代前半の方に、さまざまなジャンルの職業を紹介し、その特徴や魅力について考えてもらう“仕事ガイダンス番組”です。
実際の職場で働く人たちが、具体的に仕事のどんなところに打ち込み、どんな点に気をつかい、自分の仕事についてどんな思いを抱いているのか…。そうした仕事の具体的な中身や舞台裏などを見る機会はそう多くはありません。
同世代の人たちが働く現場をVTR取材しながら、仕事のディテールに迫ります。若い世代が現場で感じている「働きがい」や、尊敬する先輩など仕事の“達人”の技や主人公との関わりも取り上げ、仕事の醍醐味や奥深さも描き出していきます。
この番組を見た方が、仕事に興味を持ち、自分の将来を考えるきっかけになれば、と考えています。」


なるほど、そういうことであったか。

今では、特許実務を知る前に弁理士資格を取ってこの業界に入ってくる人も増えたが、やはり、“特許技術者”として入り、修行を積み重ねながら弁理士試験に合格して弁理士になる、というのがこの業界の王道なんだと思う。そのキャリアパスの入り口にいる若者に紹介するのであれば“特許技術者”という切り方が正統派ということになるように思う。


**



この特許技術者の回が第206回ということであるから、これまでに206種類の仕事が紹介されたことになる。
http://www.nhk.or.jp/shigoto/zukan/index.html
ここにいけば、そのすべてをみることができるようだ。知っている職業もあれば、初めてみた職業もある。メジャー、マイナー織り交ぜての紹介となっている。
すばらしい職業紹介データベースになっていると思う。


私がこの業界に入ったのは81年。小さな特許事務所に入れてもらって、まさしく“特許技術者”としての第一歩を踏み出した。

法学書院というところから出ていた資格解説本(種々の資格をコンパクトに説明した本)を本屋さんで見つけ、その中に「弁理士」という資格が紹介されていたのを読んだときが、私がこの業界にかかわりをもった一番最初。当時は、無職だったし、親から勘当状態だった。

資本がかからず自らビジネスができる仕事を探していたが、“理系”を生かしながら自らビジネスができるものとしてその資格解説本にあったのは弁理士と技術士くらいのものだった。「弁理士」というキーワードを得て、職業安定所(今のハローワーク)に求人広告を出していた特許事務所を探し出し、就職させてもらった。

当時は、インターネットも携帯電話も無い時代。職業を選択する際の情報量は今とは雲泥の差がある。特許事務所ビジネスは今より格段にマイナーだったが、特許事務所ビジネスをやると言う意味ではのんびりとした時代だった。

そこに、切れそうになりながらかろうじて繋がる細い細い1本の線が引かれている。その線が私の人生である。

当時、この番組のような職業紹介情報があったなら、果たして私は特許屋になったかどうか?
ならなかったような気持ちもないことはないが、なったような気がする方が圧倒的に強い。特許事務所ビジネスは、私にはとても面白いのである。これ以上に面白い仕事があるとはなかなか思えないのである。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

yoshikunpatさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。