私とティムの人生の中で、とても大切な存在のひとつは、沖縄。
そして沖縄の友人たち。

亡くなった友人が愛し、住んだ土地を訪ねてみたいという
思いがきっかけとなって沖縄を初めて訪れて以来、自分の魂が
喜び、深く響く場となっている。

観光というよりも、仕事としてだったり、友人を訪ねる旅
であることがほとんどで、
深い関わりとなっているのは、沖縄の友人たちのおかげ。

4/1に沖縄にいたら、友人が、今日は何の日か知ってる?
米軍が上陸した日なんだよ、とのこと。

日本で唯一地上戦を体験し
(現地の人を巻き込んだ大規模な近代地上戦という意味で)、
戦後もずっと基地が残っているという点で、
戦争の記憶は本土よりもリアルに刻印されているといえる
のだろう。

本土にいてはわからないことがたくさんある、
と沖縄を訪れる度に思う。

メディアやネットの情報も偏っているように思えることが、
結構ある。

そうした一般的な情報とは違う沖縄を伝えている報道番組や
映画や書籍もいろいろあると思うので、もっと学びたいと
思うし、自分でも直接沖縄で見聞きしたことを伝えたいと
思っている。

今日は、沖縄の慰霊の日。
平和な沖縄の美しい季節に、「ありったけの地獄を集めた」と
米軍史に刻まれた戦闘により、沖縄県民の4分の1に当たる、
20万人以上が亡くなった。

もうかなり前だが、
友人が沖縄の平和祈念資料館に連れていってくれた時のことが
忘れられない。
防空壕の中にあったものが展示されていたコーナー。
その中に、三線があった。

戦火の中で三線を弾く心は、どのようなものだったのだろう。
生命の危険が迫る中、心の支えとなる音楽の力の大きさ。
そうした音楽を生み出した沖縄の文化の豊かさ。

そんなことを改めて思い起こす、今日という日。