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2013-02-13 22:01:11

斉藤茂吉「いにしへも 今のうつつも…」

テーマ:文学 - 斉藤茂吉
斉藤茂吉、ともしび(斉藤茂吉秀歌)
 『いにしへも 今のうつつも 悲しくて 沙羅双樹のはな 散りにけるかも』

沙羅双樹というので、釈迦を思っています。2千5百年くらい前、いろんな人工物もなく、自然とただ向き合い、医療もなく死に至る病に満ちて、日常的に死と向き合っていた時代です。
現象や生物の生き死などに執着する人々を見て、悲しんだ。茂吉も釈迦のような気持ちになっています。
時代を超えたスケール感、滅びの一瞬をとらえた時間感覚、そこを貫く普遍的なものの暗示、がいいです。
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2013-02-07 23:28:26

斉藤茂吉「さだかならぬ 希望に似たる…」

テーマ:文学 - 斉藤茂吉
斉藤茂吉、寒雲(斉藤茂吉秀歌)
 『さだかならぬ 希望(のぞみ)に似たる おもひにて 音の聞こゆる 明け方の雨』

雨の音がなんとなく希望に似ている、って意味わからないでしょ。ちょっと重くなるけど、私には彼の気持ちが入ってきます。

朝目を覚ました時に、雨が降っていてその音がしとしと聞こえています。いつもと違う。いつもの音のない朝なら、いつもどおりです。だが、今朝は違う。
雨は湿りけで、生物をはぐくみます。雨は、恵みです。
いつもと違う恵みです。

生死を越え、自然に同化し、人の世の欲望から離れている(つまり絶望していると)と、いつもと違うことが、かすかな希望に思える。


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2013-02-05 20:01:20

斉藤茂吉「うつつなる この世のうちに…」

テーマ:文学 - 斉藤茂吉
クッタンのリクエストで、暗いやつを。

斉藤茂吉、白桃(斉藤茂吉秀歌)
 『うつつなる この世のうちに 生き居(を)りて 吾は近づく 君がなきがら』

万葉集は、死と恋愛とその他という分類がなされいます。そのくらい、人にとって死は大きい存在です。

生命。オスとメスが恋愛してなにもないような細胞の合体から、ある個体・生命が生まれる。不思議ですよね。この世の驚異です。

それと同じように、今まで生きていた個体が、死んで動かなくなった。それを眼前に見たら、なんとも不思議な気持ちになります。生から死へという変化は、同じくらいの驚異ではないでしょうか。

死人を目の前にして、戸惑っている、作者が見えます。悲しみとかいう感情より、もっと奥のものを見ています。生きている自分と死んでいる友とを俯瞰する高いところから眺めています。
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