硬さも棒のよう



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(神戸市立須磨海浜水族園提供)



 以前、南米の川のよどみにいる木の葉そっくりの魚を紹介したが、同じように木の枝に化けているのが「ファロウウェラ」だ。


 日本語で「ヒモナマズ」ともいわれ、25種類ほどいる。写真はそのうちの一種でベネズエラやコロンビアにいる「ファロウェラ・ビッタータ」。体長は20~30㌢。水中の枝や葉に紛れ、昼間はほとんど動かず、大型の魚の目をくらましている。ナマズの仲間なのに体表はぬるりとしておらず、極めて硬い棒のようだというから面白い。


 見事な隠れぶりだが、もともと細身で食べられるところは少なそう。大型の魚たちにも、ごちそうには見えないのでは。  (草)