鏡に向かってしばらく目をつむって


2,3分たったころに急に目を開けると右の目の奥で


逃げ遅れる小さな影を見る事ができる。


あの人はだれだろう。


昨日の夜中、目が覚めて、真っ暗のなか鏡に向かったら


目の奥でちいさな明かりをつけて正座して本を読んでいた。


何の本を読んでいたのだろう。


たまに何かを食べていたりする。


かすかに音楽がきこえることがある。


懐かしい音。


たまに耳の方へ寄って何かを教えてくれようとする。


ちいさすぎて聴こえない。


なにを言おうとしているのか。


些細だけど大切な事。


どうしたらその楽しそうな場所に棲めるのですか。