酔っぱライターの酒日記

お酒にまつわる日々のできごとをつづります。


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中野の「路傍」に行ってきました。
ここは創業50年以上の老舗。
太田和彦さんや吉田類さんもご贔屓の居酒屋です。


たしかに昭和の香り漂う味のある店内。
目を引くのはカウンターの隅に鎮座する2つの酒樽です。
創業当時からお酒は千福の樽酒一筋とのこと。


今のご主人のお母様がお店を開いた当時、
戦後復興を目指して「笑おう会」なる組織があり、
お母様はその会員だったそうです。
メンバーにはサトウハチローさんや浪越徳治郎さんなど
著名な文化人が名を連ね、
千福はスポンサー会社のひとつでした。
そんなご縁で「お酒は千福」となったそうです。
「路傍」の開店当初は、まだ敗戦後の暗い時代だったんですね。

ご主人が酒樽の下にある栓をゆるめ、トクトクと酒を注ぎます。
樽の中で酒が少し減って、木の香りがつくと飲み頃だとか。
目の前には一合枡に入った樽酒と、ひとつまみの塩。
ぐっと飲んで塩を口に含みます。
赤穂のあら塩はほんのり甘みがあり、これが樽酒にぴったり。


酒と塩を交互にやっているうちに、
カウンターの中のいろりで、ウルメイワシを焼いてくれました。
炭火で焼いたイワシは香ばしく、酒がすすみます。
渋い~。



「あとはそこにある野菜を適当に選んで」と言うので、
カウンターに盛られた野菜の中からインゲンをチョイス。
おひたしにしてもらいました。
素朴ながらきゅっとした歯ごたえがたまりません。



その後「これ食べていって」と、
いろりで油揚げを焼き始めるご主人。
表面に醤油を塗りながら、弱火でゆっくり炙るようにして焼き上げます。
油揚げはしっかり味がついていてパリパリ。
添えられた大根おろしがいい仕事しています。
いやこれはウマい!


お店の電話は黒いダイヤル式でリーンと鳴るし、
電子レンジは昔両親が初めて買ったレンジと同じだし、
時が止まったような空間。

ただし、常連さんが座りそうな上座は避けるとか、
店主の話には謙虚に耳を傾けるとか、
混んできたらすみやかに席を譲るとか、
古典居酒屋のマナーは必須です。
行かれる方は心して昭和の趣を楽しんでくださいね。















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