今回紹介するワインは、オーストリアのワインです。ヴァッハウはユネスコの世界遺産に登録されるほど風光明媚な場所です。白ワインのヴァッハウも、オーストリアを代表するワインです。

 ヴァッハウは、使用するブドウの糖度によって3ランクに分かれ、一番糖度の高いものを使用して生産するものは、スマラクト:エメラルド色のトカゲ、その次は今回紹介するフェーダーシュピール:鷹狩、一番下がシュタインフェーダー:野草、という名がつけられています。

 使用するブドウ品種はオーストリアを代表する品種のグリューナーフェルトリーナを使用するものが全体の90%以上ありますが、今回紹介するリースリングのものもあります。リースリングというとアルザスやドイツというイメージが強いです。

 

 さてこのワインですが、色はグリーンがかったイエローで少し濃い目です。ヴィンテージが2,012年と熟成期間が長いこともあり、第二アロマ中心の香りがします。口に含むと、とにかくミネラリーです。辛口なんてもんじゃなく、超辛口といったところでしょう。果実実に関しては、シトラス系というよりどちらかというと、花梨、パパイヤ、マンゴー系です。ミネラル感がある割に日照量の多い地域の香りがします。

 

 リースリングというと、アルザスやドイツ産のものが良く知られています。白い花の香りがして、酸味がシャープで白では一番好きな品種です。最近はオーストラリアのヤラヴァレー産のものも有名です。今回のものは、こういったリースリングとはイメージが違います。ペトロール香がしません。酸味とミネラル感が強い味わいです。

 

 ヴァッハウは前々から飲みたいと思っていたワインでしたが、なかなか手に入りませんでした。しかし、最近はあちこちのワインショップで、オーストリア産のワインを取り揃えるところが多くなってきて、手に入れることができました。しかし、もう一度飲みたいかというと・・・

 オーストリア産のブドウ品種で見ると、リースリングよりグリューナーフェルトリーナのほうが飲みやすく感じました。次回はグリューナーフェルトリーナの軽めのシュタインフェーダーに挑戦したいと思います。