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友よ、逆境にあるときは
常に、こう叫びなさい。

「希望がある、希望がある、まだ希望がある」と。

/ ヴィクトル・ユーゴー



前回の日記

【日記】考えさせられる「感動系CM」前編
http://ameblo.jp/yokota6/entry-11771075980.html

の続きです。
今回もネタバレがありますので動画だけ先に貼っておきます。
今日の動画は以下の2つ。後で再度紹介するので、日記の流れで読みたい人は飛ばしてください。

読売新聞CM
https://www.youtube.com/watch?v=D46W47k6FJI

リクルートポイントCM
https://www.youtube.com/watch?v=HMvNFqBOsdQ



さて「考えさせられる」感動系CM第二回のお題はコチラ。

読売新聞 CM 僕の走れなかった道 篇 オリンピック
https://www.youtube.com/watch?v=D46W47k6FJI

走る事が好きな少年が、オリンピックへと向かってゆく。
仲間が次々と脱落してゆく中、最後まで走り切る少年。
「感動しました」とか「何度見ても泣ける」と、コメントされています。



が、僕はこのCMを初めて見たときに「んんん?」と思いました。

まず、「子供の頃はみんなスポーツ選手になりたかった」というCMのスタートからして同意出来ない。僕は運動が嫌いなインドア派だったのでスポーツ選手になりたいと思った事は全くありません。

まあ、でも、それは大した問題じゃない。

「んんん?」と思ったのは走っている仲間達が脱落してゆくプロセスです。小学校で諦め、高校で諦め、大人になって諦めてゆく。自分の力の限界を悟った仲間の顔は疲れきっています。

この表現は「スポーツで一番になれなかった人間は落伍者である」という、かなり直球な演出です(それ以外に解釈のしようが無い)。

落ちこぼれてスーツを来た元スポーツマン達。
痛々しい現実です。



さらにCMは続きます。

困難を乗り越え、努力をするエリート選手を「元仲間たち」は応援します。
そして到達したオリンピック。競技会場を見るとどうやらマラソンらしいです。エリート選手は、強そうな黒人選手と戦います。でも、みんなの熱い声援に支えられて金メダルを取る。

そしてまた、「元仲間たち」はそのエリート選手の姿を見て「俺もがんばらなきゃ」と思う。

めでたしめでたし。
皆も読売新聞買って応援しよう!おー!的な。



「目標を変える事なくひたすら頑張ってゴールした奴が偉い」という、直線的な価値観に支えられたCMです。さすが読売新聞といったところでしょうか。

たしかに実際のオリンピックはそうですね。才能がある人が努力して初めてたどり着ける場所に違いありません……違いありませんが、頑張ってるエリートの凄さを見せる為に、落ちていった仲間たちを描くって手法はどうなんだろう?あまりにも下品なんじゃないだろうか?と思った訳です。特にマスをターゲットにした広告として。

実際には「落伍者」でない人達、たとえば「途中でスポーツよりも意義のある事を見出して人生の舵を切った人」なんかも居ると思うんですよね。



このCMを見た当時「僕だったらこういう風に演出するかなあ」というのを2パターン程思いつきました。

まず最初に思いついたAパターン。

それは「仲間は落伍したのではなく、別の未来へと向かっていった」という内容に変えることです。仲間達はスーツ姿になっても、元気で走ったままにしておきます。ある人は電話をかけ、ある人は恋人と走り……そうすることで並走する仲間たちもまた「全力で生きてる」という事を描く。

最後にオリンピックに出た時、サラリーマンとして全力で生きている仲間の応援で、優勝する。そして、その姿を見て、またサラリーマンたちも勇気づけられる。

お互いに励まし合う、Win Win 的なアレです。



次のパターンは「エリートが転ぶ」というBパターンです。

序盤~中盤はオリジナルの演出そのまま。
CMの最後、オリンピック会場ゴール間際。デッドヒートしている選手が転倒。
苦しい顔で諦めそうになるけど、そこにスタンドやテレビの向こう側から応援の声がかかります。それは落伍した筈の仲間たち。

そこでエリートはようやく立ち上がり、もはや勝てる見込みの無いゴールへと向かう……たとえ勝てなくても、落伍者となっても頑張る姿。それは、諦めていった仲間たちそのものです。

がんばれ、がんばれ。苦しい時こそ応援が必要なんだ。
そういう「這い上がれ」的なメッセージ。

こっちの方が変更の工数が少なそうです。工数?



誰か一人を持ち上げるんじゃなく「みんなそれぞれに頑張るんだ」という方向に振ってしまうのは、僕がスポーツをする事に熱心じゃない事に起因すると思います。

しかし、スポーツに重きを置いた人生を送っている人も多いでしょうから、読売新聞のCMも誰かにとっては意味のある、正しいCMなのかもしれません。

それでも、最後のゴールで金メダル取らない方が「これから応援するぞ」感が出ていい気がするんですけどね。



そんな感じでモヤモヤモヤモヤ考えていた時に、衝撃的なCMに出会いました。

「すべての人生が、すばらしい。」リクルートポイントCM
https://www.youtube.com/watch?v=HMvNFqBOsdQ

見ていただければ判ると思いますが、僕が考えたAパターンに非常に近い。人生は何か一つの価値観に縛られるモノじゃない、というリベラルな考え方を全面的に主張した内容です。

「誰だ。人生をマラソンなんて言ったやつは」

というセリフに至っては、読売新聞のCMへケンカ売ってるようにしか見えません(同じマラソンですし)。

このCMを見た瞬間「あ、これは読売CMへのアンチテーゼだ」と感じました。
読売新聞が五輪公式スポンサーなのに対して、リクルートがスポンサーじゃないところも対立構造としては美しい。

これらのCMはセットで見る事で面白さが倍増する、という隠された楽しき方があったのです。感動CMの奥深さに震えます。



ちなみに、リクルートのCMで流れている曲は

レ・ミゼラブル(ああ無情)の「民衆の歌」。
※原題は「Do you hear the people sing(戦う者の歌が聞こえるか)」。

最後までシャレてますなチクショウ。


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