テーマ:
ヨコオタロウの日記-41VHB66KGML._SS500_.jpg
蛇のように賢く、鳩のように素直であれ。
マタイによる福音書10:16 /



これまでの超約

 ・クロノトリガーでユーザーコミュニティに不評を買ったスクエニ。
 ・対してユーザーを大切にするブランドイメージを作った任天堂。

さあスクエニはどうする?



ポケモン同人誌事件の失敗から学び、「顧客に優しい」というブランドイメージを作る道を選んだ任天堂。
では、スクエニはそういう企業になれるのか?
まずは「顧客に優しい」というブランドイメージを与えるにはどういう仕組みが必要なのか?を考えてみる。
いろいろ考えてみたけれど、おそらく

 1・顧客に優しい「物語」をデザインする才能を持った人材。
 2・作った「物語」を伝播させる手段。
 3・その「物語」の実行優先度が、他のリスク回避よりも高い組織。

この三つの要件が必要な気がする。

まず1の人材。
「他の人に良く思われる」にはどうすればいいの?ってことを考える人。
ある程度の才能は必要だけれど、大企業なら人材への投資と適切な評価システムで賄える気がする。

次に2の手段。
広告的だと嫌みに感じられるし、露出しないと伝わらない。ただ、こういう事を考える人達は広告代理店なんかに大量に居るだろうから、なんとかなる(と思う)。

最後の3。
これが最大のハードルだと思う。
たとえば、その「ブランドイメージ戦略室」みたいな部署が組織のどこに位置付けられるか?
「客受けが悪いからマジコン全部許そうぜ」とかが許されないのは判るけれど、ではどこまでが許せてどこまでが許せないのか?各命令の優先度は誰が付けるのか?という問題に直面する。

おそらくは任天堂や Google なんかの「客受けの良い企業」というのは、そういう問題を直感的に解決する能力を持った人間が組織の上位に居るんだと思う。
だが、そうでない時には打つ手が無くなる。



今回のクロノトリガーについても、スクエニはもっと有意義で心を打つ「物語」にする事がいくらでも出来た。
ただ、その実行を阻む(善意の)人達は沢山出てくる。
たとえば、既出のザッポスの花束の話(顧客の母親の死に花束を贈った)も、日本の一定規模以上の会社なら

 「みんなが親が死んだと申告してきたらどうするんだ?」
 「問い合わせが大量に来たらカスタマーサポートが大変だろう?」
 「単独の顧客だけ特別扱いするのはおかしい!」

という人が「必ず」出てくる。
1人2人だったら説得出来るけれど、その人数が増えれば増えるほど話はややこしく面倒な事になる。
そして、企業が大きくなると、リスクを評価する人は必ず増える。

リスクは洗い出して回避すれば良いだけ。だから、部署を作って比較検討をさせて報告と判断をさせればいい。
だけれど「物語」のメリットは見えづらい。見えづらいのに、リスクばかりが強調されていく。

だから、スクエニが今の体制から「任天堂のような顧客に愛される企業」となる可能性は低いと思う。
マイクロソフトがいつまでも「イヤな企業」役を演じている事を考えると、大金を持っていようが、一流だろうが、そのイメージを簡単には変更出来ない事が判る。というか、大金を持っていて一流だという事も良く思われない一因なんだけれど。



ん、まてよ?
「絶対に○○」な反応を示す構造がある……って事は、アンチ・スクエニの人達がスクエニを攻撃するとしたら容易に出来る筈だ。

「あそこでスクエニさんの画像を使っているサイトがありますぜ!」とか
「あそこでスクエニさんの衣装デザインを勝手にパクッてるレイヤーが居ますよ!」とか。

そういうチクリを入れまくるだけで、スクエニは反応をしてしまう。
もし、反応が鈍くなってきたら自分で画像盗用サイトなんかを立ち上げた上で、第三者のフリをして「あれはどうなんだ!?」という連絡をする。なんなら2chにスレでも立ててしまえばいい。

公開質問状のような形で連絡されると、企業は法的に正しい反応「しか」出来ない。
サイトを潰されたら「オレのサイトはスクエニに潰された!」と騒ぎ立てればいいし、放っておかれたらそれはそれで騒げばいい。

この戦法をスクエニが他社に向かって使ったとしたら?
コナミやMSや任天堂に同じ手段を使ったら?
そんな戦略はあり得ない?

ニコニコ動画キッカケで妙にヒットしたアニメは無かったか?
あの頃、消されるアニメとそうでないアニメが極端に分かれていなかったか?

他社がコナミの動画を手当たり次第に削除依頼を出したらどうなるか。
公式に許可も出せないのに、誰がそれを止められる?



最近、某氏から「任天堂はマジコン対策をサードにも要請している。しかも起動してすぐに判るようなものではなく、2面・3面と進んだ後で発生するような対策でないといけない」と聞いた。
真偽は不明だけれど、その時に聞いて思った事は、

「マジコンは切実な問題だが、過激な対応をする事で任天堂は自分の『物語』が傷つ事を恐れた。だから、自分のところだけ悪く思われないように、他社にもプロテクトを強要した」

という「物語」。
果たしてどうですかね……



……てな感じで今回はオシマイです。
ご愛読ありがとうゴザイマシタ。
いいね!した人  |  コメント(6)  |  リブログ(0)

yokota6さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。