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何故山に登るのか。
その問いに答えてはならない。
とにかく登りに行け、とにかく登りに行け。

/ 鈴木謙造



「ゲームは現実世界を真似してたけど、最近いろいろやり尽くして飽きられ始めマシタ」

じゃあ、次はどうなるのよ?
PS1が出て3Dのゲームが一通り出尽くした頃に、アニメを模倣した表現や、映画を指向したゲームが出始めました。
つまりゲームは現実の模倣を超えて、他のメディアのサンプリングを始めた訳です。

FFは映画。
テイルズはアニメ。
Medal of Honor は「プラトゥーン」
サウンドノベルは小説を真似て、Wii は健康器具に成りました。

現実が足りないのなら、他のメディアの手法をパクる。
それぞれは傍流に過ぎないのですが、とにかく他にやることも無いので出てくるもの出てくるものパクり続けていきました。

最終的に、ゲームはゲーム自信のセルフオマージュ的な事まで始めるようになりました。
つまり、オールドスタイルのゲームである事を売りにする最新ゲーム。DSのマリオのようなノスタルジーと最新技術の混在。



他のメディアの特質をサンプリングするのは、ゲームの持つ大きな特徴です。
構造上、映画がアドベンチャーゲームになる事はありませんし、小説がシューティングゲームになる事もありません。

それは「映画」や「小説」は「ゲーム」と並列の場所には居ないからです。
「映画」や「小説」は特定のフォーマットのメディアの中の一つのカテゴリです。f

  「動画」  → 映画・テレビ番組・CM・アニメ
  「印刷物」 → 小説・マンガ・新聞

それぞれが「俺は『新聞』なんだ!」といったアイデンティティを維持する為には、一定の様式を求められます。
これに対し、ゲームでは

  「ゲーム」 → RPG・シューティング・レースゲーム

といった位置付けが近いんじゃないでしょうか。
まあ、印刷物では無いケータイ小説や、ゲームブックみたいな例外もありますが、そこはみんな大人なんだからわかるよね……よね?(ひぐらし風にイラっとさせてみた)



「映画」「CM」「小説」とは違い、ゲームでは特定のジャンルが独立して語られる事はあまりありません。

それはゲームジャンルの定義の弱さにあります。
たとえば「RPG」といえば、まとまっているように感じますが、FF と Fallout3 と ゼルダ(トワイライトプリンセス)と Gears of War を並べて「どれがRPGか?」と言われた時のハッキリ言えないモヤモヤした感じってありますよね?

究極のハードスペックと無限の開発リソースがあるのなら、RPGとアドベンチャーとFPSの境界が今よりもさらにボヤけていくのは容易に想像出来ます。

映画は、映画というジャンルに対して真摯ですが、
RPGは、RPGで無くなっても別にいーや、と思っている訳です。

そうしたジャンルの弱さからゲームは「小説」や「映画」と並べて扱われる事になったんだと思います。



ひたすら山の頂きを目指してきたゲームは、全てをパクリまくりました。
質的な問題やマーケット的な都合はさておき、技術の面では表現手段の頂点に到達しました。

ワーッとエンターテインメントの先輩達を追いかけて山登りをしていたゲーム。スゲースゲーと言われて調子に乗っているうちに、気がつくと山の頂上でひとりぼっちになっていたのです。
もう誰も追い抜く事が出来ないゲームは「スゲー」と言われる事はなくなりました。

追い越す相手も見つからないまま、ひとりで佇むばかりです。
そのとき、後ろから足音が聞こ(続く)



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今日の画像の

神々の山嶺(いただき) (1)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/408618527X?ie=UTF8&tag=bukkoro-22

はとても面白いマンガなので機会があればみなさんも是非。
僕は山とか別に好きじゃなかったんですが、それでも楽しく読めました。

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