いいアイディアなら、いいからやってしまえ。
許可を得るより、謝るほうがずっと簡単だ
/ マーレイ・フーパー
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いや、しかし本当にゲーム企画書のサンプルって無いですな。
サンプルか?と思ったら有料のデータだったり。しかも 3000 円って。
というわけで迷える子羊の皆さんの為に、実際に作ってみる事にしました。
★対象
・ゲーム企業に就職したいプランナー志望の学生さん。
・デザインの勉強はしたことない。
・パソコンはネットとメールだけ。
こういう人が書く、という想定で進めてみよう。
そして自分の進行方法としては
★概要
・不定期連載
・毎回進捗データをアップする。
・完成させる。
・プロの役には立たない。
この方向性でやっていこうと思います。
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まず、企画書の目的を決める。
「商品コンセプトをハッキリさせる」
「面白いゲーム性を提案する」
「わかりやすい企画書を書く」
なんて小綺麗なお題目を唱えても仕方ない。
就職する為に書く訳だから、
「審査する人に気に入って貰う」
の一点狙い。もちろん審査する人に感づかれないように。
なお、今から受けようとする会社のプランナー(出来れば偉い人)に知り合いが居たら、今すぐこのページを閉じて「どういうものがイイ企画書なのですか?」と聞きにいって終了。可能ならその会社の企画書を手に入れるべし。
そういう恵まれた環境に無い人は、自分で頑張るしかない訳で。
「知り合いにプランナーが居る。が、その会社は志望していない」という人は、そのプランナーの言ってる事を鵜呑みにせずアドバイス程度にとどめること(このテキストも含めて)。何故かはそのうち説明します。
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次は物理的な部分。
企画書の体裁には「直球」と「変化球」の2種類がある。
たとえば、「巨大な和紙に筆字でビッチリ書き込まれた企画書」なんかは変化球。
確かに目を引くプレゼンテーションで、「おっ、面白い事考える子だね~」と思われる可能性もあるけれど、「なんだこの目立ちたがり屋。企画書は中身で勝負じゃい!」的な事を言われちゃう事も考えられる。
あまりトガって嫌われてもなんなので、ここは比較的素直なフォーマットに従う事に。
・A4ヨコ
・カラー
・表紙込みで5枚程度
枚数は本当は100枚でも構わない。けれど、作るのが大変なのと100枚読ませる構成にするのは技量が必要なのでとりあえず5枚。1枚で見せていく書き方もあるけれど、まあ今回は練習で5枚。
ちなみに100枚の企画書は、変化球。
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形態はとりあえず紙。
今のところ、web とか ROM なんかよりも紙の方が見るのが楽だから。
印刷出来ればなんでもいいんだけれど、何のツールも持っていない人はなんとか環境を揃えないといけない。
フリーでもそれなりのツールは揃うので貧乏な学生さんは根性で乗り切るべし。
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画像処理ソフト 必要度★★★★★
Photoshop とか。
必要度がMAXなのは、画像処理ソフトが無いと画像が処理出来ないから。
文字も打てるので、やろうと思えばこれだけで企画書を書ける。
絵が描けないからこそ必要なソフト。
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レイアウトソフト 必要度★★★★☆
文字を打って印刷するソフト。
これはいくつか選択肢がある。
Word/Excel
覚えて損は無いけれど、これでレイアウトするのは割と大変。
玄人向け。
Powerpoint
元々はプレゼン用ソフトで、ゲーム企画書界(?)では割とメジャーな存在。
プレゼンにも使えるし、レイアウトもやりやすい。
DTP系ソフト
「Illustrator」「Indesign」のような印刷用のソフト。
小細工の効いたレイアウトが出来るが、値段が高い。
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フォント 必要度★★☆☆☆
あると見栄えが良くなる。
「極太ゴシック」「極太明朝」「丸文字」
があれば大体OK、とか乱暴な事を言ってみる。
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ここまでの要点
・就職試験に合格出来るのなら、中身はなんでもいい。
・紙/A4ヨコ/5ページ程度。
・ツールをなんとか揃える。
今日はここまで。
特にファイルにする事もないけれど、約束なのでアップしておきます。
