日本ブルーベリー協会の産地シンポジウムが田沢湖芸術村を会場にひらかれました。
何やかやと多忙の中、無理して1泊の旅にでかけました。
角館までビュワ~んと新幹線。
東京から3時間あまり。
どこを通過しているのかよくわからない間に着いてしまいました。
武家屋敷の街並みはさすが・さすがでした。
芸術村のわらび劇場には東北地方を中心に全国から450名ほどの参加者が集まりました。
生産者の多くは小規模で、年配者です。女性も多い。
日々の疑問や悩みをいっぱいかかえて、だけどブルーベリーにかける熱い思いが共通です。
すぐに話が合って親しくなってしまいます。
最初は例年にないプログラムで、ミュージカル「アテルイ」。
すごい迫力 !
基調講演は元岩手大の横田清先生。
病気も高齢もどこへやら、(76歳は高齢とは言わない ?)東北のブルーベリー栽培の牽引力として各地をとびまわってこられた人生からほとばしる熱弁は心打たれるものでした。
熱意と豊かな人間性が人々の尊敬を集めておられる様子がひしひしとわかります。
食品としての価値をもっと多くの人々に認識してもらうこと、もっと入手しやすくする工夫について等、難しい課題について、生産者自身の工夫と努力がさらに必要なことを訴えられました。そのことでヒントになることの多くについても。
私も出荷に関して「予冷」に関心を深めていますが、今日の夕方に収穫した果実をクール便で翌日先方にとどけたいと思っています。
先方に電話してお届けの日と時間を確認して送らなければと思います。
横田先生の話は多岐に及びましたが、樹形形成と剪定を既成概念から離れて考え直そうと呼びかけておられます。
「樹の生命を最も美しく輝かせようとの心が基本中の基本」と。
翌日は産地見学。
バスで巡った園の中で、当わらび座の「エコニコ農園」は圧巻でした。
写真ではよくわからないかも知れませんが、「樹の生命が輝いている」ように感じました。
どの枝にもよく日が当たっていて元気です。
たわわに実をつけています。
太い4~5本の主茎が秩序よく枝を支えています。
根元を説明しておられる女性がこの農園をきりもりしておられる火石さん。
うちの農園はまだまだです。
いっぱい学習することがあるなーと実感しました。
新しい友だちや資料を得、緑の山や田んぼをめぐり、秋田のメンバーさんたちの熱い心にふれた2日間でした。