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先日、新橋演舞場に歌舞伎を見に行きました。


その中の出し物「頼朝の死」から思ったことを…



そもそも、皆さん、源頼朝ってどうやって死んだか、ご存知ですか?


歴史を紐解くと「落馬で死んだ」とありますが、実は良くわかっていないんですね。


その「良くわかっていない」ことを良いことに


この歌舞伎では、なんと、頼朝の死因は


侍女の寝室に忍び込もうとして


夜警の者に不審者として切られてしまった!


信じられない残念な死に方となっているのです!


エ~!?


目の覚めるような設定!



でも、私が言いたいのはそんなことではなくて


ここで語られる、北条政子の、自分の子・頼家に対する姿勢です。


実は頼家には、父親の死は「落馬死」と伝えられています。


戦場を駆け巡り、幾多の戦を勝ち抜いた父親を尊敬する頼家。


なのに、そんな父親が「落馬で死んだ」なんて、ありえない!と言って


死に際にそばにいた母親の政子や


重保と広元なる家来を呼びつけ、詰問していきます。


それでも、政子はもちろん、家来も絶対教えない。


もちろん、それは、頼朝の残念な死を隠すためです。


実は、不審者として頼朝を切ってしまったのは重保なのですが


内情を知る侍女・重保の恋人が呼び出されます。


最初は知らないと言う恋人ですが


「正直に言えば、切った者(=恋人の重保)を許す」と言われて


何があったか言いそうになります。


そのとたん!


重保は「秘密を守るため」と、恋人を切って殺しちゃうんです!


そこまでして父親の死を知らされない頼家は益々嘆き悲しむのですが


そこで言った政子の一言


「家は末代、人は一世」


息子の嘆きがなんだ、旦那の名誉、ひいては家を守るためなら何でもする!と言うわけで


会場ではおぉ~!っとどよめいて拍手喝さいとなるのですが…



今時、父親の名誉を守るために、ここまでする母親っているでしょうか?


もちろん、この時代とは、また「家」に対する考え方も異なりますし


これが最良、とは言わないのですが、それでも


意地でも父親の権威を汚さないよう、その尊厳を守る、という姿勢


源頼朝が、「死因不明」とされながらも


歴史上の偉大な人物として語り継がれているのではないかと思うのです。



以前、ブログで、「子供は母親の愛情と父親の敬意で育つ 」と申しましたが


実は、ずっと昔から踏襲されてきたことなんですね。


なのに、最近は成立しなくなってきた…


何故なんでしょうか?



そもそも日本の子育ては、母性型と言われています。


内側で母親が子供を育て、その外側を父親が守る、といった


母子密着と、父親の強固な威厳に守られているものでした。


それが、不況やらリストラやら賃金カットやら


権威ある人をけなすマスコミの影響やら


お父さん達は日々、自分に自信をなくしつつある。


更に、家庭でも


「お父さん、ダメよね~」と妻に言われ


「本当にそうだね~」と子供に言われ


益々お父さんは尊敬されなくなる…


母子密着が強まる一方で周りを守ってくれる父親の威厳の壁が消滅。


更に、母親は、旦那の代わりに子供に力を入れ


父親は、母子の間に入ることを許されません。


子供にとっては精神的に父親不在


父性に関しては、非常に弱い状態ですね。



そもそも、母性とは、受容性・安心感を与えて、自分の中で保護しようとするのに対し


父性とは、子供に対して親からの分離・自立を促す性であると言えます。


母親だから母性、と言うわけではなく、反対でも成立するし、一人の中にも両方存在します。


そんな父性と母性。


両親の間で、上手にバランスをとって今まで子育てしてきたのですが


昨今は、父性が欠如し、母性に偏りすぎて保護・援助・癒着が強くなってしまい


子供が自立できなくなってしまっている…


父親に対する尊敬の念の欠如だけでなく


子供の「幼稚化」の要因の一つとなっているとも言えるでしょう。



今こそ、父性の復権です!


でも、それは、お父さんだけの力で出来るものではありません。


突然、お父さんが偉そうにしたら、それは尊敬を得るどころか


「何してんの?」と冷たい視線を送られたり、益々孤立しますね。


そう、まずは、お母さんの援助が不可欠なのです!


母親自身がもう少し父性を身につけ


子供を自分から分離させることから始めましょう。


子供と仲が良いことは決して悪いことではないのですが


もし、お父さんに何か残念なところがあっても


そこは包み隠さず話すのではなく


親として、自分と子供の距離をキチンと保ち


お父さんだって頑張っているところがあるのだから


是非、そこを強調してあげて


お父さんへの尊敬の念を、子供に植え付けましょう。


お父さんは、天皇


お母さんは総理大臣


それくらいの気持ちで行きましょう。


国を動かすのも家族を動かすのも同じです。


尊敬する点忘れず、家族を運営して行きましょう。



そうやって、お父さんを尊敬していけば


お父さんだって、やる気を出さざるを得ませんよね?


家族のためにも頑張ろう、となれば、素敵な家族運営が待っています。


家族皆で尊敬するお父さんを作って行きましょう!


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