元号が令和になってそろそろ2か月ですね。
たびたび問題になる令和の「令」の字。
みなさんどう書いていますか?


元号の発表があった時に
最初に思ったのは

「え!そっち!?」……(^^;;

「マ」の形が一般的だと思っていたので正直かなり衝撃的でしたね。

「楷書体なのになぜあの形で?」と書道界隈、筆耕界隈ではモヤモヤした方も多いのでは…


そんな時、こちらの記事を見つけました。
令和の書体に関してここまで納得感のある記事はこれだけでした。
もうね、モヤモヤが全て解決された記事で心から「ありがとう!!」って感じでした。いや大げさじゃなく。

ITmediaより転載↓

【記事より抜粋】
官房長官会見の映像を見た瞬間には、「伝統的な『手書き』の書き方から考えると、多少の違和感はあった」

会見で掲げられていた書体も、隷書のデザイン性を多分に取り入れた結果の書体なのだという。また、第4画の最終部分を跳ね上げるような書き方は不要とも指摘した。


5月1日に首相官邸Instagramに投稿された梅花の歌。「令和」を揮毫した茂住修身氏の作品ですが、こちらは「マ」の形で書かれていました。


5月18日の時事ドットコムより転載↓

「令」の字の最後の一画を真っすぐ下ろす活字体を選んだのは、誰にでも分かりやすいように書いてほしいとの要請があったためだ。」
と説明されています。

うーん…どちらも正しいとはいえ、ここは手書きの慣習(学校で習う字)を優先して欲しかったのが本音です。


最初に紹介したITmediaの記事で財前謙氏は
「新元号を機に、印刷文字と手書き文字との違いを、多くの方が理解する機会になってくれるといいですね。」と述べています。
しかし実際は「『令和』の字が正しい」という認識が早くも一人歩きしている感があります。視覚で見たものの印象が強いんでしょうね。


また、フォント会社が例の書体で楷書体を制作し無償提供していたり…


これではますます混乱していくのではないかと思ってしまうのは私だけでしょうか?


筆耕の場面ではお客様のリスト通りが基本ですが、例えば鈴木さんの「鈴」は「マ」の形が一般的なので断りを入れた上で手書きの形でお書きしています。これはとある筆耕会社の考え方にならっています。

もちろん、お客様が活字の形を希望される場合はご指示通りお書きします。