散り際の河津桜を | mizusumashi-tei みずすまし亭通信
みずすまし亭通信-8680

ギャラリー沙蔵さんの2階です。

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河津桜は雨に打たれて終りかけていましたが、咲き始めは濃い紅色のようです。さぞや艶やかなことだろうと思います。事務所によく来るNさんは河津桜を観に、長岡から「2度も走っ」たそうです。偉いものです。ちょうど、雨上がりのせいかメジロやツグミが桜に群れて落花狼藉に忙しくせわしない。写真下は堤の途中にある足湯。津波で足止めならここで読書でもするんだったね。次が、裂きイカ売りのお姉さん。増量します。いかがですか?

 艶冶なる紅絹の裳裾をゆらしたる暮るる堤の桜眺めつ

艶冶(えんや)紅絹(もみ)の裳裾(もすそ)。吉原花魁の紅い裳裾を引きずるような河津の桜並木です。

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 ケータイで遊ぶあなたに首もたげそっと隣りをしのび見ている

 食べる? イチゴスナックの封を切る電車の中の小さな結界

ようやく乗れた各駅電車は混み合っている。若いカップルが眼の前に座っている。ケータイを操る彼氏の肩に頭をもたげて、彼女はそっと隣りを観察している。「食べる?」ケータイに飽きたのか、彼氏はスナック菓子を取り出して封を切る。着香イチゴのにおいが辺りに広がって二人を包む小さな結界のようだ。人を見ていると飽きることがない。