依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

OBC商蔵奉行を中心とした奉行シリーズの最新情報や活用方法を紹介しつつ、中小中堅企業の経営とITの融合を目指してみたり、みなかったり。。。


テーマ:

今回は、商蔵奉行 i に連動するソリューション製品「業務キット」について


少し注意喚起をしておこうかと思います。



決して「業務キット」が良くないというつもりはありません。


卸売業で、直送が多い会社では売上仕入同時入力などのニーズはあるのに、


商蔵奉行 i 自体にはそういう機能がないわけですから、


業務キットはそれを満たすものとして、重要なソリューションだと思います。


しかし、ソフトウェアとしての特性というか、のようなものがあるため、


それを理解し、それでもメリットが大きいと判断されれば、何の問題もありません。


ただ、導入した後に初めて知るというのはちょっとショックを受けるかもしれませんから、


よくご理解いただきたいと思い、ここに掲載することにしました。



①オリジナルフォームは使えない!



商蔵奉行では、Sシステム以上にオリジナルフォーム機能があります。(Bシステム不可)


オリジナルフォーム処理は、売上伝票や発注書の印刷時に、御社独自の


フォーマットに変えたり、任意に出力項目を増やしたり、位置を変えられる


というもので、特に発注書は独自にこういう項目をここに印字したいとか、


いろいろご要望の多い部分ではないかと思います。


しかし、せっかくオリジナルフォームを作っても、業務キットからは利用できないのです。



これには私もショックで、開発元のNTTデータセキスイシステムズやOBCにずいぶん


掛け合ったのですが、OBCからオリジナルフォームへ印刷するための仕様が公開されておらず


おそらくAPIみたいなものでもあればよいのでしょうけど、NTTデータセキスイさんとしては


どうしようもない・・・ということだったみたいです。



なんだ、OBCに問題があるんじゃん。それでは何とかしてください、OBCさん!!


次回のバージョンアップ(24年秋頃?)に期待してます!




②粗利益計算に疑問!?



こちらはOBCに関係ない問題ですが、売上仕入同時入力で、粗利益の計算がおかしいです。


見出しには”疑問”と書きましたが、個人的にはこれは”間違っている”と考えています。


ご利用になっている方、これから導入を検討されている方は、ご注意ください。



さて、売上仕入同時入力は、こんな画面になっています。


依田会計IT室長によるOBC奉行活用術-業務キット売上仕入2
通常よりも明細行が、ブアツイってかんじですよね。


どうしても項目が多くなってしまうので、仕方ないのですが、


上記の例のように、売上が税込、仕入が税抜の場合に、粗利益がおかしくなります



粗利益のイメージは、皆さんどういう計算でしょうか。


この例では、売上5000円、仕入3000円という取引です。


売上は税込なので、画面上は5,250円になっています。(で囲んだ下段)


私のイメージでは、粗利益は、2,000円と出てくれるのではないかと考えています。


しかし、見て頂いてお分かりの通り、2,142円となっています。(で囲んだ部分)


? ? ? ?



計算してみたら、(5,250-3,000)÷1.05=2,142 と求めています。


どうやら、売上側だけをみて、税込か税抜きかを判定しているようです。



同時入力のメリットは、売上伝票と仕入伝票がこの1枚の登録で、同時に書き込まれることです。


その通り、売上伝票にも仕入伝票にも同じものが書き込まれています。


完全個別対応の伝票ができるため、粗利計算も個別の事情を反映させることができ、


粗利益が正確だという評価が多いのも事実です。



しかし、ご覧の通り、売上と仕入が、税込と税抜というように、一致していないケースでは


粗利益計算が正しくないと思われますので、注意してください。


たとえば、卸売業でこの機能を使いたいが、たまに個人向けに少ロットの販売も


行っているようなときに、これで同時入力を使い、売上を税込金額とした場合に、


このような場面に遭遇することになるでしょう。



それは売上集計した時にも表れます


依田会計IT室長によるOBC奉行活用術-売上集計表

原価は、税抜きで3,000円だったのに、売上が税込だったばっかりに、


原価まで税抜にされて、2,858円になってしまっています。なんでそんな・・・




じゃあ、仕入伝票もおかしいんじゃないかと心配して確認したら、


依田会計IT室長によるOBC奉行活用術-仕入伝票

こっちは正しいようです。ほっ。


これ、NTTデータセキスイさんに勿論指摘しました。


先方でも問題は認識してくれたのです。


しかし、もうだいぶ経つのですが、私が知る限り、まだ改修されていません。


(このサンプルはVer1.50.00.4ですが、Ver1.50.00.9でも変わっていないようでした。)



それ以外にも、以下のような点で注意が必要です。



③ ①のオリジナルフォームにも関連しますが、印刷形式が超限定的で、発注書や売上伝票の登録・即出力という方法が、現実的に不可能。プンプン


④ ログが実質的に使い物にならない。

i シリーズからログが充実しましたが、業務キット関連は業務キットで何かやったということしか分からない。ショック!


⑤ 在庫残数表示がなぜか手配区分。

標準では在庫残数表示は数量や箱数などの欄で表示されますが、業務キットでは手配区分で表示されます。よって、手配区分を短縮指定すると在庫残数表示がみれなくなります。ガーン


⑥ 発注伝票の納入先は、受注伝票の直送先が連動している。

標準では発注伝票の納入先を指定するときに得意先からも選べるが、業務キットでは受注伝票の直送先と紐付いているため、得意先から選べない。別々にしてくれればよかったのですけど。しょぼん


⑦ 在庫割れチェックが出来ない。

最初に「しない」を指定しなければならず、せっかくの在庫割れチェックの機能が活用できない。えっ


⑧ 在庫割れ警告機能(Ver 1.54で搭載)が利用できない。あせる

在庫割れチェックも出来ないですから、こちらも当然ですね。


⑨ 承認機能(Ver 1.50で搭載)が利用できない。汗


⑩ 仕入伝票にのみ登録したい明細の登録は出来ない。叫び

仕入のみの伝票は伝票自体を別にするなら、業務キットの画面から仕入伝票の登録は出来ないわけではないが、この明細だけは仕入伝票にのみ登録する(例えば仕入先から請求される送料など)を同じ伝票内で登録することは出来ない。



■ こんな機能もあったらいいのに。



A.リレー時発注No.からの呼び出しはちょっと面倒。ダウン

売上仕入の画面で、受発注同時入力を使った伝票を呼び出すときは、受注Np欄はあるが、発注No欄はない。たいてい登録するのは仕入先から納品書が来たときに伝票登録することが多いと思うので、発注Noを記載してもらうように仕入先に通達しているが、受注Noはソコには書いてないんだよね・・・

もちろん、検索画面を開けば読み出せるのですが、入力が効率的に出来るかどうか、という話です。


B.原価欄の合計表示がほしい。どーもっ

当然ですが、売上仕入同時入力の原価欄は仕入先からの納品書と一致します。しかし、売上の合計はあるのですが、原価の合計欄がないため、入力の確認がしづらいのです。1件1件確認すればよいのは当たり前ですが、グロスが合っているかどうかは確認作業として基本中の基本ですので、欲しいところなんですけどねぇ。皆さん困っていないのでしょうか・・・




これから導入を予定している方は、上記の内容をよく御社の現状と照らし合わせて、


目指している効果が得られるかどうか、の判断にお使いいただければと思います。


ただ、この同時入力機構については、今後動きがあるようですので、爆弾


いま導入を検討されている方は、少しお待ちいただいたほうが良いかもしれません。


具体的にはまだよく分からないので、ここには書けませんが、


気になる方は直接ご相談頂ければと思います。




★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


弊社では、商蔵奉行を中心とした販売管理システムと在庫管理のアドバイスを

行なっています。なかなか自社だけではうまく解決できないという経営者の方は

一度ご相談ください。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

  依田(石井)公認会計士税理士事務所 /株式会社 フシ総合研究所


  担当: IT経営支援室 古屋
  メール:shop@fushi.jp

  ◎販売管理システムでお悩みなら・・・

   依田会計IT室長によるOBC奉行活用術


  ◎FushiNetShop(奉行サプライのネットショップ)
   フシネットショップ
   http://www.yodacpa.co.jp/shop/

   少量・小ロットの100枚パックあります。 <<< 1箱では多いというお客様に!


  保守契約もお取り扱いしております。!


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

依田会計IT室長古屋健さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。