依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

OBC商蔵奉行を中心とした奉行シリーズの最新情報や活用方法を紹介しつつ、中小中堅企業の経営とITの融合を目指してみたり、みなかったり。。。


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我々の部署を立ち上げたとき、『IT経営支援室』という名前にしたのは、「 ITによって、経営を支援する、その間を埋めるために我々を活用してもらいたい 」 と考えて付けました。


単に、ITの利活用を支援するだけでなく、それを経営に役立てるという視点を忘れないようにという自らに対する戒めでもあります。


しかし、ERP・SFA・CRM・SaaS・・・といったバズワードがたくさん出てきて、惑わされるし、実際テクニカルな問題が多く、技術的な側面と切り離しづらい、また、これだけITが生活や企業活動に浸透してしまっている現実も含め、ITという分野において、中小企業の経営者がどれだけITにコストを払うべきか、どのようにITを利用すべきか、という判断はとても難しい問題だと思います。


これに対して、一定の知見を提供するのが、今日ご紹介する

ビジネスリーダーにITがマネジメントできるか -あるITリーダーの冒険

という本です。

依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

アマゾンの紹介文より


金融サービス会社IVKで中核事業を率いていたジム・バートンは突然、「CIO(チーフ・インフォメーション・オフィサー)」と呼ぶIT責任者への異動を言い渡される。IVK社の経営トップは、前任のCIOを解雇し、後任にバートンを指名した。不本意な異動を受け入れたバートンを待っていたのは苦労の連続だった。ITを知らないバートンを煙たがる部下、巨費を投じた大型プロジェクトの遅れ、ハッカーとおぼしき外部からのシステム攻撃…。コンピューターをダウンさせてしまったバートンは、解雇の瀬戸際にまで追いつめられる。果たしてバートンは、CIOとして成功できるのだろうか?バートンとともに、様々な難局を乗り越えていきながら、ITマネジメントの勘所を身につけることが出来る「小説」。


少し大きな会社での話です。CIOという役職を持つ中小企業はほとんどないでしょうね。しかし、ITの利活用、メリットとデメリット、コストと利便性は、中小企業の場合は経営者が判断しなければならないことであり、どんどん多様化、専門化するITをどのようにマネジメントすればよいのかについて、本書は示唆に富むものであると思います。


私はITの人間ではない


この言葉は批判的な引用として使われています。

エンロンが不正会計で破綻した際に、当時のCEOだったジェフ・キリングスが議会証言の際に言った『私は会計士ではない。』という言葉をもじって上の言葉を本書で使ったらしい。


これは中小企業の経営者と我々が話していて、よく耳にする言葉でもある。そのものではなくても、聞く意思がないときにこれに類する言葉がよく聞かれる。


確かに、最初にも書いたように、ITの世界にはバズワードが多く、テクニカルな問題が多くあるため、ITの専門会でない経営者が、そのすべてを理解して、判断するなど、到底無理な話だろう。


その考えが理解できる一方で、ITに対し、あまりにも無理解なのではないかとも思う。

すべてを理解することが出来なくても、ITを企業活動にも多く利用しているし、顧客や従業員の活動にもITは切っても切り離せない状況になっていることをよく理解すべきなのではないだろうか。

そこで必要なのはIT技術に対する理解度ではなく、ITが経営に与えるインパクトを正確に理解することだ。


もちろん、IT技術に対する理解度が低いままで、ITが経営に与えるインパクトを正確につかむことは出来ないだろう。そのためにも、我々がITの技術的特性を理解しつつ、経営的な側面から経営者にアドバイスするという役割が果たせればと思う。


IT技術を経営にいかに利用するかという視点でかかれた本が少ない中で、本書はそれをストーリ仕立てで、しかも回答を示すのではなく、読者に考えさせるという手法を使って、なかなか興味深い内容だった。

CIOという職種のある企業はもちろんだが、我々にとっても、考えをより深めることの出来る一冊だった。



ただ、本書は答えは提供しません。


あくまでも、バートンが体験した怒涛の1年間を通して、様々な問題提起やどう考えるべきかの視点は提供しています。それを読者が自らの体験や立場に置き換え、考えて答えを導き出して欲しい、また現実のビジネスにおいて答えなど存在しておらず、それぞれが考えて行動するほかはない、という考えのもと書かれているため、CIOが何をすればよいのかを短絡的に求めるなら、本書はその目的に適していないかもしれません。


しかし、そのような考えの方がCIOの役割を果たせるとは到底思えませんけどね。



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