依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

OBC商蔵奉行を中心とした奉行シリーズの最新情報や活用方法を紹介しつつ、中小中堅企業の経営とITの融合を目指してみたり、みなかったり。。。


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世間は、お盆休みですね~。

この時期、通勤電車がすいていて、私としてはこの時期に仕事して、

みんなが働いているときに休むのが好きです。(天邪鬼だ。。。)

といっても、他にも働いている人、いっぱいいますよね。

店もほとんど普通にやってるし。

それはさておき、本題へ行きましょう。



先頃、日経新聞の記事を引用し、在庫偽装について書きました。

(H22.7.22 『偽在庫 』 参照)

その記事では、利益極大化のために、こういう不正が行われると書きましたが、

その仕組みについて、もう少し掘り下げてみたいと思います。



どうして、在庫を増やすと、利益が増えるのか?



まず下の図を見てください。

依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

会計上では、利益を算出する方法を図式化すると、このようになります。

利益 = 売上 - 売上原価

売上原価 = 期首在庫 + 当期仕入 - 期末在庫

そこで、いま利益を増やしたいとします。

そのためには、売上原価が小さくなればよいわけですから、

期末在庫が大きくなると、売上原価は小さくなり、

利益は増える
・・・わけです。 おぉ~。



しかし、在庫が増えればよいと考えて、いっぱい仕入れればよいかというとそうではありません。

仕入を増やして、在庫を増やしても、ボックスの左下、当期仕入も大きくなってしまうので、

単にボックスの高さが左側と右側の両方が高くなるだけで、売上原価は変わらないのです。



あれ?おかしいなぁ。



仕入を増やすことなく、期末在庫だけを増やす方法。

なんか、きな臭くなってきました。

私はそれを指南するつもりはありませんし、

その方法を伝授するほど、知識を持っているわけではありませんので、

ここでは書きません(書けません)が、たとえば、在庫の評価方法がその一つです。

在庫の評価方法には、先入れ先出し法とか、総平均法とか、最終仕入原価法、

なんていう方法があります。

IFRSの関係で、後入れ先出し法が取れなくなるなんて記事 も、以前書きましたね。

簿記や会計の勉強した人なら必ず出てくるこの在庫評価方法ですが、

たとえば、期首には1,000円だった仕入れ値が、期末に100円になってしまったとします。

(すごいデフレだ。)

期末に1つ残っていた場合、この期末在庫金額はいくらになるでしょう。

最後に残った1個が100円で買ったものなら、100円となるのが一般常識ですが、

先入れ先出し法や、最終仕入原価法の場合は、これと一致しますが、常にそうとは限りません。

総平均法の場合、当期中に購入した仕入金額を数量で割って、平均単価を出し、

それを期末在庫数量にかけて、期末在庫金額を算出します。

仕入1回目 1個 1,000円
仕入2回目 1個  600円
仕入3回目 1個  300円
仕入4回目 1個  100円 → 期末在庫

非常に単純化して、このような仕入だったとします。

4回で、4個仕入れ、総額2000円払いましたので、

総平均単価は、2,000円 ÷ 4 = @500円/個 となります。

つまり、期末在庫金額は、 @500円 × 1個 = 500円 となります。



な、なんと、期末在庫金額が5倍に増えてしまいました。



もちろん、こんなことを許したら、企業の業績を正しく評価することなんてできなくなり、

株式市場は混乱しますので、こういうことを恣意的に行なうことがないよう、

公認会計士が監査するわけです。

こんな単純な利益操作はいまどきすぐばれますが、

在庫が増えれば、利益が増える、というカラクリはご理解いただけたでしょうか。



なにごとも、真面目に。

きちんと在庫を管理して、無駄を省き、そして適正な利益を上げる。

いつでもそうありたいものですね。



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