依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

OBC商蔵奉行を中心とした奉行シリーズの最新情報や活用方法を紹介しつつ、中小中堅企業の経営とITの融合を目指してみたり、みなかったり。。。


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在庫を減らしましょう!といいますけど、そもそも在庫の金額って、どうやって求めてますか?


実際に在庫を管理している方はもちろん、在庫リストを経理部や会計事務所に提出している方も


良くお分かりでしょう。 そうです。 在庫の金額は、 数量×単価 で求めます。


数量 … システムから出力した数字を元にした帳簿棚卸数量や棚卸作業に基づいた実地棚卸数量を使います。


単価 … 在庫の評価方法として個別法、先入先出法・後入先出法・平均原価法・売価還元法などがあります。



今回はこのうち、在庫の評価方法の後入れ先出し法がIFRSとのコンバージョンの過程で廃止されるという


点について確認すると共に、商蔵奉行ではどうなっているのか見ておきたいと思います。


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H22/3/30付け日経新聞に、【変わる会計 変える経営】というシリーズ連載の5回目として、


棚卸資産についての記事が掲載されました。


改善幅4千億円-。新日本石油の2010年3月期の連結経常損益は1210億円の黒字になる見通しだ。 「石油製品のマージン(原油と石油製品の価格差)はかつてなく悪化した」(平井茂雄常務)が、期中に原油価格が6割上昇し、原油在庫で1800億円の押し上げ効果が生じた。

新日石など元売りが採用する棚卸し資産の評価方法は「総平均法」(平均原価法)。期首在庫と期中の仕入れの平均価格を原価とみなす。期初に割安な在庫があると原価が下がるため、原油価格の上昇局面では利益にプラス。割高な在庫だと原価が高くなり、油価が下がればマイナスに働く。

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在庫の評価方法によって、利益が変わる!?


会計上、以下のように考えるためです。


  売上高


-売上原価    期首棚卸高

           +当期仕入高

           -期末棚卸高


----------------------------

 売上総利益

============================


つまり、期末棚卸高が増えると売上原価は小さくなる為、利益は大きくなります。


逆に、期末棚卸高が小さくなると、売上原価は大きくなり、利益は小さくなります。


だから、期末棚卸高の金額を求める根拠となる評価方法によって、利益が変わるということなのです。




後入れ先出し法は、会計の勉強をしていれば必ずでてきますけど、私はまさか使っている会社があるとは思いませんでした。


IPProの高田直芳氏の記事によれば、上場企業では勤続業界や化学業界を中心に50社前後あるそうです。


(*)ITPro さらば後入先出法(前編)~利益操作への道が封印された


この後入れ先出し法にはこんな特徴があります。


(1)仕入価格の変動を,損益計算書の利益から排除できること
(2)昨今のように物価が上昇しているとき,貸借対照表に計上された商品から「含み益」を排除できること
(3)上記2の反動として,貸借対照表に計上された商品の帳簿価額と時価とが乖離(かいり)すること
(4)実際のモノの流れと一致しないこと


しかし、この後入れ先出し法がIFRSでは認められておらず、日本でもコンバージョンの過程で、廃止が決まりました。


IFRSとのコンバージョンは上場企業だけが対象になりますので、非上場企業についてはこの限りではありません。




さて、OBC商蔵奉行では、在庫の評価方法はどのように取り扱うのか確認しておきましょう。


[導入処理]-[会社情報登録]


商蔵奉行21シリーズでは
依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

商蔵奉行i では

依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

これをごらん頂くとお分かりのように、商蔵奉行では後入れ先出し法は選択できません。


特に中小企業だと、最終仕入原価法を使っているところが圧倒的に多いように思います。




さて、上述の高田氏の記事にも出てましたが、利益操作や節税効果を狙って、


後入れ先出し法を選択するという考えが無きにしも非ずですが、


それは価格の上昇局面や下降局面でのどちらかでしか使えないはずで、


逆の局面になれば、必ず逆の効果が出るはずです。


会社の長期的成長をのぞむのであれば、小手先の節税や利益操作は


会社の為にならないと、私は思います。




改正企業会計基準第9号
「棚卸資産の評価に関する会計基準」の公表

https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/documents/docs/tanaoroshi/;jsessionid=AB63FD8529109E0253525797D7335EEE


検討の結果、後入先出法は、先入先出法や平均原価法と同様、棚卸資産の規則的な払出しの仮定に基づく評価方法として有用性があり、この採用を引き続き認めるべきではないかという意見もあるものの、当委員会は、近年IASB がIAS 第2 号の改正にあたって後入先出法の採用を認めないこととしたこと(第34-8項参照)を重視し、会計基準の国際的なコンバージェンスを図るため、本会計基準においては、選択できる評価方法から後入先出法を削除することとした。


さて、今日は日曜日。


子供のサッカーの試合を観戦しに行ってきます!


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