電車はどうやって曲がる
テーマ:日常小雨の降る肌寒い日だった。
会社に着き席に座ると隣の同僚がこう言った。
「おはようございます・・・今日すごく眠いんですよ、ゆうべ眠れなくって」
どうしたの?と訊くとこんな返事が。
「電車ってどうやって曲がると思います?」
あらまあ。
20代後半女性からのびっくり質問。それも朝イチだ。
それがゆうべ眠れなかった理由なのか
笑わせたいのか、本当に答えが欲しいのか
それをなぜ私に訊くのか、それとも話したいだけなのか
そもそもなぜそんな疑問が浮かんだのか
「そりゃ・・・だって・・・えっ?どういうこと?」
「ゆうべ家族で議論しちゃいましたよ、2時間ぐらい。でも結局『不思議だネ』って結論しか出なかったんですけどね。うちの家族って時々こうなんです」
こうなんですって・・・。
「議論してても謎は深まるばかりなんですよね。だいたいですね、どうやって走るのかってとこからしてわかんないですよ。“電車”っていうから動力は電気でしょ? たぶん上についてるパンタグラフから電気が来てるんですよね。でもその電気は・・・車内の照明とかに使うんじゃないかなって」
いや、照明とかはおまけ程度で、主に電車を動かす力に使ってるんじゃないの!?
「でね、車のタイヤってゴムじゃないですか。ゴムvsアスファルトならイケル!って感じなんだけど、電車のタイヤってゴムじゃなくて金属でしょ。でレールも金属でしょ。金属vs金属じゃ、なんかこう滑って、動いたり止まったり上手くできない感じしません?」
・・・・・・たしかに。
「汽車ってのは一番先頭だけが動いて、他の車両を引っ張るじゃないですか。電車はどうなんだろうとか。
あと、1つの車両に車輪がいくつか付いてるけど、もしかして前輪だけが動いて後輪はついていくだけなんですかね」
そんな疑問を話し合う4人家族。最年少は20代半ばの弟。
ステキだ。
その日の帰り、私は電車に乗りながら
電車ってどうやって曲がるのかで
頭がいっぱいになった。















