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Business Journal目
文=編集部

 ファストフード業界は、高級ハンバーガーを競い合っている。

 ハンバーガー業界2位のモスフードサービスは昨年11月末、1000円を超える高級ハンバーガーを扱う新型店「モスクラシック」を東京・渋谷にオープンした。一方、フレッシュネスバーガーは同年10月、1000円超のバーガー店「クラウンハウス」を東京・吉祥寺で開業。また、ロッテリアも2014年6月からブランド牛を使った1000円超バーガーを販売している。

 1000円バーガーが相次いで登場したのにはわけがある。昨年11月に日本に初上陸した米ハンバーガーチェーン「シェイクシャック」に対抗するためだ。

 シェイクシャックは、2004年に米ニューヨークで誕生した新興チェーン。健康志向で、本格的な味を売りにしたグルメバーガーだ。14年に「サウスビーチ ワイン&フードフェスティバル」でベストバーガーに選ばれた。同年度版のレストラン情報誌「Zagat NYC」でも「最も人気のあるニューヨークのレストラン」に選出された。

 ニューヨークで新しいスタイルのハンバーガーショップとして人気を集め、世界9カ国で78店舗を展開。10カ国目として日本に進出。15年11月13日、明治神宮外苑に「シェイクシャック 外苑いちょう並木店」をオープンした。テレビの情報番組やグルメ雑誌が取り上げ、店の前には長蛇の列ができる人気店となった。

 日本で販売するハンバーガーの価格帯は税込みで700~1300円程度。これに対抗して国内の既存チェーンは高級ハンバーガーを売り出した。シェイクシャックの日本での展開で独占契約を結んでいるのはサザビーリーグ。流行の仕掛け人としてつとに有名だ。

アニエスベーやスターバックスで大ブームを巻き起こす

 サザビーリーグの創業者は会長の鈴木陸三氏だ。神奈川県逗子市出身で、青春時代に俳優の石原裕次郎らとヨット遊びに興じた“湘南ボーイ”。1966年明治学院大学文学部を卒業し、26歳から29歳までロンドンやパリ、ミラノなどを放浪。帰国後の72年にサザビー(現サザビーリーグ)を創業した。

「ひとつ先のライフスタイル」を提案し、バッグや生活雑貨、衣料品、飲食などの企画・販売で数々のブランドを発掘、育成してきた。

 81年に生活雑貨とティールームを複合したカフェ「アフタヌーンティー」をオープンしてカフェオレを持ち込んだ。83年には仏カジュアルブランド「アニエスべー」で、一大ブームを巻き起こした。

 96年に出店した「スターバックス」は、高価格帯のテイクアウトできるコーヒーというスタイルが人気を博した。スタバはおしゃれなカフェとして若者の間に溶け込んだ。

 サザビーは97年、日本証券業協会(現・JASDAQ)に株式登録したが、11年にMBO(マネジメント・バイアウト)で上場廃止を決めた。成長と収益が判断基準になる上場会社と、新しいものを追い求める同社のスタイルが相容れなかったのである。

 鈴木氏は会社を所有し続けることにもこだわらない。14年10月、約4割の株式を保有するスターバックスコーヒージャパンを米スターバックス本社に500億円で売り渡した。決算公告によると、サザビーリーグの15年3月期の連結売上高は967億円、純利益138億円、スタバの売却益で利益剰余金は442億円と潤沢だ。

 スタバの成功で日本への進出を考えている外資系からの提携申し込みが殺到している。その中からサザビーリーグが次に引き受けたのが、米ニューヨークで人気のシェイクシャックだった。20年までに20店舗の出店の予定をしている。

 シェイクシャックは、“ハンバーガー界のスタバ”と呼ばれている。流行の発信人が同じだけに、スタバのようにブームを巻き起こすのではないかとの期待が高まっている。

 かくして、高品質・高価格を先取りした1000円バーガーが次々と日本市場に誕生した。

米カールスジュニアが3月4日に秋葉原にオープン

 液化石油ガス大手、ミツウロコグループホールディングス傘下のカールスジュニアジャパンは3月4日、米ハンバーガー店「カールスジュニア」の日本1号店を東京・秋葉原に開店した。

 アンガス牛を使ったシックバーガーシリーズなどを扱う。単品が税抜き850~1220円で、飲み物などのセットが同1200~1570円だ。

 カールスジュニアは米CKEレストランホールディングスが世界展開をしている。日本の運営権はミツウロコグループが取得した。米国本社は「日本はアジア最大のハンバーガー市場」と位置づけており、「今後、10年間で150店にする」と意気込んでいる。

バーガーキングとウェンディーズは再上陸

 日本に進出してきたハンバーガーチェーンは栄枯盛衰の歴史だ。71年、藤田田氏が創業した日本マクドナルドは、日本におけるファストフードの元祖として長らくチャンピオンの座にあったが、今や米マクドナルド本社が買い手を探すほど業績が低迷している。

  一度日本から撤退し、その後再上陸したチェーンもある。バーガーキングは93年に西武グループとフランチャイズ契約を結び日本に上陸した。その後、日本たばこ産業(JT)が事業を継承したが、うまくいかず撤退。

 06年にロッテリアを運営するロッテと、ロッテリアの再建に携っている企業支援会社リヴァンプの共同出資会社が受け皿となり再び挑戦。現在はロッテの韓国法人が運営主体となっている。

 ウェンディーズは80年、ダイエーグループのハンバーガーショップとして日本でお披露目した。すき家のゼンショーに譲渡されたが、これもうまくいかず09年に閉店した。

 11年、ウェンディーズは米国「ドミノ・ピザ」を日本市場に定着させたヒガ・インダストリーズと提携し、日本に再上陸を果たした。

 外資系にとって、世界第2位のハンバーガー大国である日本は魅力的な市場なのだ。サザビーリーグはシェイクシャックをスタバのように大成功させて、米本社に高値で売却することができるのだろうか。流行仕掛け人は、投資会社というもうひとつの顔も持っているのである。

 一方、カールスジュニアは150店のチェーン展開に成功するのだろうか。

(文=編集部)
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