二世帯住宅アドバイザー(一級建築士)大村征寛のブログ

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二世帯住宅で自分の両親と暮らしながら、日々感じたこと、想い等を綴ります。

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みなさん、こんにちは。

早いもので、今年もあと1か月、どんな一年でしたか?

 

 

この時期は、今年の出来事を振り返るTV番組が多いですね。

熊本地震、オリンピック、イギリスEU離脱、アメリカ大統領選挙など。

 

 

そして、私自身も、社会での出来事を振り返りながら、

自分の回りに起きた身近な出来事を振り返ります。

そして、その時に、自分の中で大切にしていることは

“考えすぎないこと”。

 

 

過去これをやって上手くいかなかったから、

もう二度とやらない。
これをやったらこういう事態が起こるかもしれないから、

やらない。
過去の体験をベースに現在、将来を考えると、

過去に縛られることになります。
 

 

確かに、今のことしか考えない

「その日暮らし」は困ります。
先を見据えて今を生きるのはとても重要なこと。

でも、先のことばかり考えて不安になることには

意味がない。

なぜなら、その不安はまだ起こっていないことだから。

 

 

不安とはまだ起こっていない事柄に対して抱く感情であり、

起こってしまったら、もうそこには不安はない。

起こってしまったことは、対処するより他にない。

 


だからこそ未来の困難が起こらないように、

今やるべきことをやる。
それはとても大事なこと。

 

 

でも、実際には、未来の困難は避けようがない。

勉強をしなければ将来困ることになる。

体力をつけておかないと将来困ることになる。

友達が少ないと将来困ることになる。

でも、どんなに勉強をしたところで、

どんなに体力をつけたところで、

何人友達を作ったところで、

困難は必ず起こる。

 

 

未来には星の数ほどの可能性がある。
勉強し過ぎたことが原因で失敗する人もいれば、

体力がなかったことがきっかけで成功する人もいる。

結局、どうなるかは誰にも予測出来ない。
 

 

では何を基準に今を生きるのか。

大事なのは“縛られない生き方”だと思います。
過去の体験に縛られない。

そして未来の不安にも縛られない。
縛られずに今を生きること。

 

 

未来を予測して今を考えると、

未来に縛られることになる。
 

 

「こうなったから」とか

「こうならないために」という先入観が、

今現在を縛り付けてしまう。

 


それは非常にもったいない話。

過去は関係ない。

未来は予測出来ない。

現在だけが現実。

 

 

考えても仕方のないことは考えない。
 「明日、雨に降られると困る」
とどれだけ心配しても、降るものは降る。

 

 

現在、期末テスト中の高校1年生の長男。

相変わらず勉強はしない彼の口癖は、

 

 「打つ手は、打った。
  最後は自分の運を信じる。」

 

嘘でもいいから、そう想うことこそが、

人生の真理なのかもしれません。

 

 

 

 

人間は恒温動物です

なので体温が急に下がったり、上がったりすれば死んでしまいます。

体温を37℃程度に維持していかなければなりません。

 

ところが、外気温は、

真夏は、40℃近くになり、

真冬は、0℃を下回ることもあります。

 

寒い冬には、体温が逃げないよう、人間は”服”を着ます。

だから、”服”は、「断熱材」とも言えます。

犬や猫には、毛があって、それが服の代わりをしています。

そして、服よりひと回りもふた回りも大きい断熱材が「家」です。

 

一般的には、”断熱材”とは、

冬の場合、家が暖かくなるよう、

外気の熱が伝わりにくい、

室内の暖気が逃げにくい、

外壁部分に貼る製品、

家全体を包み込む製品を言います。

 

断熱材は、様々な製品があり、

各々の製品で、メリット・デメリットがあります。

二世帯住宅にお勧めという断熱材としては、

当社では、断熱性能以外にも、

各世帯の生活音を防止する意味でも

現場で発砲する断熱材を使用しています。

 

屋根・壁部分に隙間なく断熱材を施工

 

防音効果のため、1階の天井(2階の床部分)にも、

断熱材を施工

 

 

断熱材は、家全体を包み込む製品ですが、

二世帯住宅の暮らし方のコツは、

”相手”を受け入れる(相手を包み込む)ことがとても大切。

 

 

相手の好きなところも嫌いなところもすべて飲み込んで、

「そういう人なのだ」と思うこと。

 

 

言葉で言うのは、簡単ですが・・・・・

 

 

 

先日、二世帯モデルハウスで、”建前”を行いました。

 

 

”建前”とは、基礎の上に、柱、梁、棟木などの骨組を

建てる作業を言うのだが、朝の状態と、夕方の状態が、

劇的に変わる日。

自分にとっても100件以上、新築物件を経験してきましたが、

 「大きな失敗はないか、

  自分の想像通りか」

この日ばかりは、いつも緊張します。

 

               朝の状態

 

 

 

             午後3時頃の状態

 

 

建前以降の工程では、通常は、1~2人の大工さんで

工事が進んでいきますが、

この建前日には、10人前後の大工さん達が協力して、

進んでいきます。

 

            建前当日の大工さん達

 

 

建築工事において、

基礎工事業者、電気工事業者、水道工事業者、内装工事業者等、

様々な職種の職人達が協力しあい、建物が完成していくが、

建物の出来栄えの良さは、大工さんの技能によるところが大きい。

建築業に携わる自分から見ても、

手先の器用さ、仕事の段取りの良さ、空間理解力等

大工さんの能力の高さには、いつも感心します。

 

 

しかし、現在では、大工さん達の高齢化も進み、

かつては、男の子の、将来なりたい職種の上位にあった大工さんも、

残念ながら、現在は、人気が無くなってきているらしい。

 

 

そもそも、大工さんという職種は、

 政治家、芸能人、お医者さん等と同じで、

”世襲”が強い業界。

 

 

そして、統計として正しいかどうかわからないが、

家のことを熟知した

当社のお付き合いのある大工さん達の自宅、

二世帯住宅の割合が、とても高い模様。