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2009年11月19日

☆☆☆☆ 夜の飛行機雲

テーマ:お気に入り
駅からの帰り道、
遠くから飛行機の音が。
見上げると西に向かって、
規則的に点滅する光と
ほのかに白い
ふたすじの飛行機雲お月見

夜間飛行という言葉って、
ロマンチックだし、
あぁ、旅に出たいなぁ
なんて気持ちにさせてくれますねニコニコ

でも、夜間飛行って、
国内出張で、日帰りで札幌からの帰りで
へとへとだったり、
国際線でも、うんざりするような
長ぁいフライトだったりしてねガーン

夜間飛行の点滅する光と
飛行機雲を見て、
気持ちだけ、旅行気分が
いいのかもしれませんかお


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2009年11月18日

☆☆☆☆☆ 金閣寺(三島由紀夫)

テーマ:読んだ本
金閣寺 (新潮文庫)/三島 由紀夫
¥580
Amazon.co.jp
私にとって、
実質的に初めての三島。
昨日、読み終えて、
どう、受け止めて、
どう、消化し、
どう、書き表すのがいいのか。
一日、考えてしまいました。

これまで、
三島について知っていたことは、
ノーベル賞の候補にもなったこと、
市ケ谷で割腹自殺をしたこと、
潮騒の作者であったこと、
東大出で、最初、大蔵省に入ったこと、
そんなくらいでした。
これまで、読んだのは、
「憂国」くらいで、
それも良く覚えていない。

図書館で表紙が気になって
ふと手にとったのが、この金閣寺。
表紙は速水御舟の炎舞、
(ちなみに今、新装移転した山種美術館で
展示されています。)

新聞のテレビ欄の映画紹介風に
3行で片付ければ、
「なぜ、青年僧は金閣寺に
放火しなければならなかったのか。
その心の道程を巨匠三島が描ききる」
でしょうか。

でも、三島の表現は緻密で、濃密で、
内容ももちろん、
一文一文がずっしりと重いんですよね。

大きなテーマは、
なぜ、主人公が金閣に放火したのかですが、
私は、もう一つの軸となる
吃音というハンディキャップを持った
主人公の屈折した心象風景にとても
惹かれました。

少々長いですが
最初の部分を紹介すると、

吃りは、いうまでもなく、私と外界とのあいだに一つの障害を置いた。
最初の音がうまく出ない。最初の音が、私の内界と外界との間の扉の鍵のような
ものであるのに、鍵がうまくあいたためしがない。
(略)

吃りが、最初の音を発するためにあせりにあせっているあいだ、彼は内界の濃密な
もちから身を離そうとじたばたしている小鳥にも似ている。
やっと身を引き離したときにはもう遅い。

私が手間をかけてやっと外界に達してみても、
いつもそこには瞬間に変色し、ずれてしまった、

そうしてそれだけが私にふさわしく思われる、
鮮度の落ちた現実、半ば腐臭を放つ現実が横たわっているばかりであった。


ねぇ、表現が濃いでしょうニコニコ

吃音のせいだから、
他人と上手く付き合えない、
クラスメイトと上手くやっていけない、
女性に気持ちを伝えられない、
でも、吃音だけが原因なのかなぁ。

吃音の主人公の特殊性と限定的に捉えるのではなく、
誰しも、周りの人間と上手く付き合えない
過剰な自己愛と過剰な自己嫌悪が
入り混じった若さ。
こういうことって、誰にでも、
多かれ少なかれ、あるんじゃないか、
そんな風に感じました。

どうでしょうか。

数年したら、また、読み返したい一冊です。
他の三島作品も読んでみたくなりました。
オススメはありますか?

PS
主人公から見ると、
あまりにも現実的な世界に生きていて、
芸妓遊びに呆けている
老師(金閣寺の親分)の姿がおかしかったです。


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2009年11月17日

☆☆☆★ こうばしい日々(江國香織)

テーマ:読んだ本
こうばしい日々 (新潮文庫)/江國 香織
¥420
Amazon.co.jp
ちょっと前に彼女の「落下する夕方」を読み、
私の「江國香織」観ががらりと変わりました。
もちろん、良いほうニコニコ

その後にこの短編集のページを繰り、
最初は、なんか気取った、
「江國香織、香織しているなぁ」なんて、
思ったのですが、
読み終えて、1月以上が経ち、
うーん、なかなかいいかな、と思っています音譜

物語は、
米国東部の町に住む小学生のダイ、
日系企業の駐在員の父、母、姉の4人暮らし。
「クリスマスの12日」という劇を学校でやることとなり、
お互いに気になっていたクラスメイトのジルと
恋人の役を演じることに。

二人を冷やかした「いじめっ子」とケンカしたり、
給食係りのおばさんにチョコレートブラウニーを
ごちそうになったり、
ホントは好きなジルとケンカしたり、
無口な父とワールドシリーズを見に行ったり、
そして、ジルと仲直りのキスをして。

秋から冬に季節が変わっていき、
「クリスマスの12日」の劇をクラスで作り上げていき、
少年ダイがちょっとだけ、
女の子の気持ちを分かる
そんなお話です。

何が良いかというと、
とても、イノセントな感じがするんですね。
カポーティの「クリスマスの思い出」の読後感に
通じるものが。
クリスマスの思い出(過去ブログ)

落下する夕方とはまったく、
違う世界ですが、おすすめです合格



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