今更ながら 海南1890

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映画 海難1890 を観てきました。

ネット上では、高い評価の中に、厳しい評価も
混ざっていますね。

確かに、テーマがわかりやすいだけに、押しつけがましい
印象を受けるかもしれません。1890年9月のエルトゥールル号の
遭難と、1985年3月のイランからの邦人脱出を結びつける必要が
あるのかと、疑問に思う人も少なくないでしょう。

ただ、Wikipedia で 「エルトゥールル号遭難事件
を見ますと、1890年と1985年の関連性は いわば「既成事実」
ですので、価値観を押しつけるようなものではありません。
純粋に感動していい映画ですし、「今の日本人が失ってしまったもの」
を思い起こす機会にもなるでしょう。

1890年って、「ついこの前まで鎖国されていた」時代ですよね。
排他的な感覚があったっておかしくない。しかし「海で遭難した人
は助ける」という精神を貫いたわけですよ。

近年、繁華街や観光地に外国人が増えました。
正直、腹が立つことも多いです。
実際今日も、早稲田の穴八幡宮に幼い子供を連れてきていた
外国人がいて、子供の振る舞いを抑えない父親を見て、
かなりイライラしました。
経済政策・社会政策において、外国人を
「人口減の穴埋めに使う」
ような考え方が固められつつありますが、個人的に反対です。

ただ、政策論はあくまで政策論。
人として大切なものまで失ってはいけませんな。


あとですね。
映画の本題とは外れるんですが

1985年は、日本から邦人救出のための救援機を送ることが
できなかった。
これができるようになったのは1994年に自衛隊法が改正
されてからである。

こういうことも知りませんでしたよね。
昨年の安保法案のときも
「海外の日本人を救うために~」
ということが賛成論者から言われていましたが、
これは1994年の自衛隊法改正ですでにできるように
なっており、的外れな議論だったんです。そして、
「海外派兵反対!戦争法案反対!」っていうのは
もっと的外れだったんですね。

実際、3年前のアルジェリアの日揮のときも、自衛隊による
救出活動が行われ、また、自衛隊は在外邦人輸送訓練を
毎年行ってくれている。こういうこともよく知らないで議論
していましたね。


それから、イラン・イラク戦争ですが

勃発時、私は小学生。日本への影響は、ほとんど気にしたこと
がなかったですね。
映画のエピソードがあった1985年ともなると、勃発から4年半。
当時、このニュースは知りませんでしたし、聞いたとしても
「まだ戦争やってたんだ」って感じだったでしょう。

しかし考えてみれば
1990年のイラクのクウェートへ侵攻の 「ほんの5年前」
なんですね。

1991年初頭に湾岸戦争に発展するわけですが
短期間にこれだけの横暴を繰り返すフセインの首を
なぜあのときとらなかったのか。
こんなことにまで思いを馳せてしまいました。
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