ピアニストヒロカズのブログ

21世紀のピアノのあり方やハンガリーや他の国々で学んだことを発信していきたいと考えています。

  


          ジュラ・キシュ&フレンズⅣ

       19世紀の流れを継ぐピアニストジュラ・キシュ  


            未来に記憶を作るために


         2015年 22日(日)19時開演


              大田区民プラザ大ホール



   国境、時代、世代を超えた音たちは、


              この日一夜のカーニバルとなる。

    

              我々が全身全霊で集中し作り上げた作品たちは、


              ホール空間を愛で満たすだろう


                                   by ジュラ・キシュ
      


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当たり前ですが、先の事、明日の事は、


誰にも分りません。



でも先の出来事が分かったら。。


とも考えたりします。



宝くじの当選、本番前、問題をかかえた時。



でも世界中で行われるスポーツ、


買ったばかりの小説、DVDなどは最後まで、


読んだり、観たりしたいので、先が分からない


方がよいに決まっています。



また、絶対に成功すると分かっている


演奏会の練習をするだろうか?



将来絶対にピアニストになれるという


保証があったら、



10代のころあんなに練習をしなかった。。



先が分からないから悩んだりもしますが



一生懸命になったり、


ワクワクしたりするのです。





その分からない未來に記憶を作ってみましょう。


現状では叶うことのできないゴールを設定


してみましょう。


現状で叶うことができるゴール。


これはスケジュールと呼びます。




僕が小学校の頃、パソコン、インターネット、


電子辞書のたぐいはありませんでした。



しかし、ショパンやリストの生家、たどった人生の


重要な場所を載せた写真集はありました。



僕はその写真集を見ながら、


将来は外国で勉強すると、


なんの根拠もなく決めていました。




未來に記憶を作っていたのです。


小学生が留学の方法など


分かるはずもありませんでした。


しかし日本の音大を卒業後、1週間で渡欧しました。


その年の9月。。


リスト音楽院の窓をみながら、


子供の頃描いたイメージを


懐かしく思っていました。




また最近では。。。




私の師匠、ジュラ・キシュのコンクール


があったらいいのに、と思った瞬間、


未來の記憶にコンクールを行っている


イメージを作りました。


どうやって作るのかなんて、



何も分かりませんでした。



結果、1年もしないうちに、



ジュラ・キシュ国際ピアノコンクールが出来ました。


来年は第7回になります。



騙されたと思って、未來に記憶を作って



みて下さい。




そしてそのイメージが現実か夢か分からない


ぐらい、リアルに感じてみて下さい。


あなたの夢やゴールは実現します。












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以下の文章は私がハンガリー国立リスト音楽院に、


留学中に師匠に言われたことです。



湖に白鳥が優雅に泳いでいます。


これを見る私たちは心が洗われます。


しかし、皆さんご存知のように、白鳥の水面下は、


もの凄い勢いで水をかいています。



これはピアノを弾く際で私たちがやらなければならない事です。



優雅なメロディーを演奏している時は、左手のしかっりした支え。


旋律に寄り添うあらゆる音を全力に駆使しメロディーを際立たせます。




逆に、ものすごく複雑な旋律を演奏する際は、


あらゆる音群をシンプルにパッセージを見極めて、


複雑に聴こえさせる必要があります。


複雑なものをこんなに一生懸命にやっています、


という演奏はあまり美しくありません。



複雑なものはシンプルに聴こえるように、


交通整理が必要になります。



横浜国際アーティスト教育協会

http://www.yisae.com

後藤宏一










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ジュラ・キシュ&フレンズⅣ、ジュラ・キシュマスタークラス2015、


ジュラ・キシュ国際ピアノコンクール、すべての


スケジュールをやり遂げ、昨日、無事にハンガリーに帰国されました。


私たちに関わった色々の方々、本当に感謝申し上げます。



ありがとうございました。

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3月22日(日)17時 太田区民センター


ジュラ・キシュフレンズⅣ、演奏会の


チケットを5組10名にプレゼントを致します。


横浜国際アーティスト教育協会


http://www.yisae.com/


の申し込みフォームの中にあります、


不明な点、ご質問の枠の中に、


チケットプレゼント希望と記してください。


お待ちしております。



横浜国際アーティスト教育協会

http://www.yisae.com/


後藤・イシュトヴァン・宏一

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1989年12月、僕は腱鞘炎になった右手を摩りながら、


インターコンチネンタルホテルの前のベンチに腰を


おろし、ただ、ただ、ドナウ川をにらんでいた。



家に戻っても練習は出来ず、断片しか分からない


ハンガリー語のテレビ番組をみるか、


読みかけの小説の頁をめくるしかなかった。




日本に帰るお金もなく、夢もなくなっていた。



12月のハンガリーは寒いを超え、


皮膚感覚としては痛かった。





1週間前に初めて師事したジュラ・キシュの顔がふっと浮かんだ。



僕はそのイメージに従ってジュラ・キシュの家に向かってしまった。



タクシーの中ではビリー・ジョエルのCode of silenceが


鳴り響いていた。


曲が終わるちょっと前に到着してしまった。


僕はメーターを見たのち、チップを大目に渡した。


ドライバーは


「夜道に気を付けて」


とビリー・ジョエルの歌声がフェイドアウトするの


に合わせるように言った。




「夜分、すみません」


とインターフォンに向かって言った。


たまたまジュラ・キシュ本人が出た。



「寒いだろう、今、ロックを解除するから、すぐに入れ」



と優しい返事が返ってきた。




リビングのソファーに座るように促された。



「ウィスキーかパーリンカ、どっちを飲む」


と聞かれた。



「ウィスキー」


と僕は言った。



ジュラ・キシュはジョニーウォーカーと


ジャックダニエルを比べていた。


彼はチェコグラスにウィスキーを注いだ。



二人でジャックダニエルを一気に飲み干した。



「何があったんだ」


とジュラ・キシュは僕の瞳をしっかり見ながら言った。


僕は一瞬、目をそらした。


ため息を一つついたのち、


良く考えもせず、自然に出て来る言葉を力なく話した。




「ピアノをやりにこの国に来たのに、


全てうまくいかないし、夢もなくなってしまった」




と僕はジュラ・キシュの目を見ずに言った。




「痛めた手は治るだろう。


だが失った夢を与えること出来ない。。。


夢は人に与えられるものではない。。。」




僕はなんとなく話が流れていくのを感じた。




ジュラ・キシュはまた僕の顔を覗き込みながら言った。



「ピアノをやるんじゃなく、


音楽の力を信じてみることだよ。。


楽譜を音符の集団だだと思っているだろ?


意味のない人生がないように、意味のない音はない」



とウィスキーを飲みながら言った。



どのくらい時間が流れたのだろう。。



「タクシーを呼んで欲しい」


と僕はつぶやいた。




家の前の細い道端で、


タクシーが来るまで、ジュラ・キシュは何も話さず、


ただ、ただ、横にいてくれた。

僕はおぼろげに感じた宝物をそっと抱きかかえながら、


それがこぼれないように帰宅した。





自分の部屋で数冊の楽譜を開けてみた。




そこには、今まで見えていたものとは全く違った景色が見えていた。


僕は数回頷いてから楽譜を丁寧に閉じた。



時計は4時37分をさしていた。


日が昇るまで睡眠をとろうとベッドにもぐり込んだ。




横浜国際アーティスト教育協会 

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後藤・イシュトヴァン宏一



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