【観劇】時をかける稽古場2.0

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アガリスクエンターテイメント第23回公演「時をかける稽古場2.0」音譜

「どうしても観たい!!」と思いながら、夜公演は都合がつかず、会社を早退して17:00開演の東京公演千秋楽を観に行く・・・。

社会人としては失格かもしれないけれど、劇団ファンとしては合格合格

 

さすがにスーツ姿の人は少なかったが、観客の年齢層は幅広い。

20代~50代くらいの幅かなぁ・・・!?

男女の比率も大差なく、私のようにひとりで観に来ている人、友達同士やカップルで観に来ている人など、観客のタイプも様々。

 

 

劇場は、下北沢駅前劇場。

どこかに、「アガリスクエンターテイメント、下北沢初登場」と書かれていたような気がするが、個人的には頻繁に訪れている演劇の街アップ

 

舞台は「第六十三小隊」という劇団の稽古場。

本公演を二週間後に控えながら、台本はペライチの状態ショック!

その台本でさえ、脚本・演出を手掛けるアサコシ(浅越岳人)の一言で大半を削除されてしまう。

 

そんな状況の中、稽古場の机で見つかる普通のビニールテープ。

しかし、それは使い方によってタイムマシンとなる。

行先は公演日前日で、ビニールテープで囲った枠の中に入った人は、現在と未来の自分が入れ替わる。

最初は面白半分にタイプスリップを楽しむ劇団員達だが、ひとりが現状を打破するための秘策を思いつく。

それは、「未来に行って出来上がった台本を取ってくる」というもの・・・。

そして、無事に台本を手にすることが出来るが・・・。

 

ここから、アガリスクエンターテイメントらしさ全開にひひ

折角手に入れた台本は、二週間前の現在とは設定が変わっていて、脚本のアサコシは「これは自分が書いたものではない」と拒絶モードあせる

しかし、アサコシが二週間後のアサコシと入れ替わると、そのアサコシに演出してもらえばいいじゃんという空気が漂う。

しかも、その話に乗ったように思わせて、二週間後の劇団員を全員タイムスリップさせて、稽古時間を稼ごうと策略する二週間後のアサコシ・・・。

文章で書いてしまうと訳がわからなくなってしまうけれど、舞台上で演じられる駆け引きはとても面白い。

最後のメンバーであるネコソギ(甲田守)が未来に送られてしまうところも、何気なく置かれていた布石と瞬間性が相俟って面白さを倍増するチョキ

 

場面は変わり(と言っても、シチュエーションは変わらず、時間だけが二週間後に・・・)、二週間後のアサコシの策略にはまり、稽古をしないまま公演前日を迎えてしまう現在の劇団員。

その二週間の間に彼女にフラれたツワノ(津和野諒)や、会社を辞めてしまっていたネコソギは落ち込み、ハマカワ(ハマカワフミエ)は何とかして舞台に立とうとする。

話し合いが続く中、そこに5年後のメンバーが現れ、それぞれの未来の姿を知ることになる。

劇団員達は、自分がいるべき世界に帰れるのか・・・!?

 

パラレルワールドを舞台で扱うのは、意外と難しい。

観に来る人が全員、その概念をわかっているわけではないし、演じる側も切り替えが大変。

もしかしたら、脚本を書く人の設定の整理が一番大変なのかもしれない。

しかし、それをわかりやすく笑いに変えてしまうところが流石グッド!

 

本当の稽古場がどのような状況になっているのか知らないけれど、白板が置かれていることは不自然ではないし、その白板を使って劇団員に説明するように見せて、観客の理解も促す。

現在と未来の入れ替わりは、衣装の早着替えで表現。

この早着替えが見事!!

どうやっているのだろう!?

あと、タイムマシンという突拍子もない設定ながら、ユキ(榎並夕起)が説明すると全員納得するという荒業も上手い。

 

ラストは、舞台にかける役者の思いと、劇団員の友情が絡み合って、少しホロリとさせられる。

「The Dark」にも出演していたハマカワさんは、短期間でタイプが異なる2本の作品に出演するのは大変だったと思うけれど、この作品でもとても魅力的な役柄だった。

 

アガリスクは、コントライブもやっているみたいなので、こちらも観てみたいと思ったが、何と言っても9月の新作公演が、今から楽しみにひひ

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