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2012-02-09 14:32:32

マスコミの責任

テーマ:ブログ

先日、映画『連合艦隊司令長官、山本五十六』を見た。
既に半藤氏の原本は読んでいたので、筋書きは良く分かって
いたので、今回の目的は役所さんが主人公をどのように演技
するんだろうという興味が強かった。
いやぁ、実に良い感じが出ていて、さすがに一流俳優は
成り切ってるなぁって感じでした。



本題はここからですが、
この映画の中で、香川氏演ずる新聞社の主幹が出てきます。
お付きの駆け出し記者(玉木氏)が多分若い頃の半藤さんの
ように感じたが、ま、それはさておき、この主幹が凄い強烈な
個性なんですなぁ。


ご存知のように、日中戦争が泥沼化している世情を受け、膠着を
打開すべく政府は奔走して居るわけですが、そんな中、欧米の
圧力が日増しに強まってくるわけです。
山本さんたちは三国同盟に反対の立場ですが、新聞(当時の
マスコミの主体)はこぞって、対英米の盾にと囃し立てます。
世論もこれに乗せられ、『弱腰海軍』と囃し立てます。
山本氏は標的にされ、その身の危険を感じた海軍首脳は彼を
海に出す事を決めます。
山本氏は米内氏、井上氏に後を託し、海へと出てゆきます。
その結果は、『絶対してはならぬ対英米戦争の指揮を執る』
という、気持ちと行動が正反対の立場に立たされる訳です。


アメリカの国力を良く知る山本氏等海軍左派と言われる人達は
対英米戦は亡国に繋がるとの主張でしたが、新聞各紙は、
『あの大国ロシアにも勝ったではないか』、『アメリカを仮想敵と
して大きな予算を取り軍備をしてきたのに、イザとなったら戦争は
出来ぬと言うのか』と書き立てます。
ロシアとの戦争はロシアの特殊な国内事情があり、しかも勝った
のではなく、かろくも講和に持ち込んだのだというような考え方は
まったく通じません。
それが証拠に、ポーツマス講和条約を結んだ小村寿太郎は
国賊扱い、不満の群集による日比谷焼き討ち事件等々、
世論は英米恐るるに足らずとの一色に染まってゆきます。



ここまで見ても、いかにマスコミの世論誘導の影響力が強かったか
と言う事が分かります。
もちろんマスコミとて、世論を集約し、それに迎合し、煽り立てた
と言う事でしょうが、まったく冷静さを欠いていたのは紛れもない
事実でしょう。
世論に訴えるべきは、データに基づいた冷静な分析や反対意見の
本質や世界情勢や相手国の考え方等々、民衆が正しく判断できる
ための糧を提供し、当社としてはこう考えると言う事だと思うが、
この時代は軍部の影響も強かったのであろうか、むしろ世論操作に
走ったような趣さえある。
そして一転、戦争となると、『勝った、勝った』の連呼です。
一億総玉砕まで囃し立てる始末です。
さすがに香川氏、煽り立てる新聞社の主幹を小面憎いほどに上手く
演じきってました (^^;)


さて、この負ける戦争に走った責任は日本人として総括された事が
ありません。
直接間接に多くの指導者がかかわった事でしょう。
が、マスコミの役割もこれらの人達と同じか、あるいはそれ以上に大きい
のではないか?
極東軍事裁判においては戦犯が多数処刑されましたが、マスコミの
責任は一切追求される事はありませんでした。
アメリカ的な『言論の自由の保証』はあるとしても、日本国民を戦争に
駆り立てた責任は大変大きいはずだが・・・。
結局、『何を書いても自由。信じるかどうかは読者次第』と言う事なのか。
マスコミは書きっ放しで良く、書いた結果に対する責任は無いのか?


我々も新聞テレビやインタネット等、多くの情報に接する訳だが、
真の事実や情報に向き合う心構えと不断の努力がない限り、マスコミに
踊らされ、大衆の力を結集して悪い道を選ばされる危険を負担してしまう
事になり兼ねない訳ですなぁ。
いわゆる『衆愚』にならぬ努力が大いに求められる所以です。



山本氏が駆け出し記者に語る、『目で、心で、世界をよく見なさい』と
言う言葉が鮮明に思い出されます。
マスコミの本業こそがそこにあるべきではないのかと強く思った。

なかなか良く出来た映画でした。

2012-01-31 10:11:58

魚との駆け引き

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悠釣亭のつぶやき-やっとこの40cm
ヤットコサの40cm


子供の頃、延べ竿で鮒釣りなんかした事はあるが、
本格的な磯釣りを始めたのは2004年からだから、以降
7年程の年月が経ったわけだ。
釣りはそこそこまでは誰でも上手くはなるんだが、その先は
かなり未知の領域なのである。


指南書はあっても、自分の釣り場にピタリと合う訳ではなし、
まして魚がどう考えてるかなんて、誰にも分からない訳だ。
状況は日によって大いに異なるし、魚だって食いたい時と
満腹で餌は要らんって時もあろうがな。
だから、釣れるか釣れぬかは時の運、特に大物が掛かるか
どうかなんてのはクジに当たるようなもんですな。
ところが、上手い人は隣で同じように釣ってても、型を釣るし
数も釣るんですわ。


先週末、さる場所に釣りに出掛けました。
今回はその場所に精通した仲間と、他に、な、なんと日本の
磯釣り競技会ではトップクラスの大会で優勝した名人も同行
してくれることになったんですわ。
で、目的の磯に入るべく準備を始めるわけですが、撒き餌の
量を見てビックリ仰天。私の撒き餌の約3倍の量を持参され
てました。
そして釣り始めると、まぁ撒くわ、撒くわ、杓を持つ左手が
停まる事がほとんど無いくらいでした。


私の場合、仕掛けの投入、糸のメンディング、やおら杓を
持って巻き餌を投入ってな具合ですが、それでも1日に
5kgくらいは撒くんですけどね。
釣りそのものも、手返しや仕掛けの変更の早いこと。
ハリスの交換ですら、1分は掛からないくらい。
針結びは数秒ですね。
とにかく釣り以外のムダ時間がほとんど無いんですなぁ。


んで、結果はと言いますと、
私:10~35cmまで20枚くらい。ギリギリ40cmを1枚。
名人:40以下は数知れず。恐らく50枚以上。40超が3枚。


あとで色々お話を聞くことが出来ました。
潮筋って言うか、潮が流れて滞留する場所には必ず魚が寄る
(指南書にも書いてあったな)。
巻き餌を多く撒くのは魚を集めるのもあるが、魚同士を競合
させて、我勝ちに食う状態を作る。
狙い以外の他の魚(餌取り)を分断するなどを目的に撒くとか。
初めの内に、どの棚で食うかのパターンを掴む事が重要。
水温や荒れ具合や魚の量と比率などで日によって食う棚や
食い方が大きく違うとか(これは実際に感じてたが・・・)。


なんで魚の習性っていうか、行動パターンがそんなに分かる
のでしょうか?
ま、勘と経験はもちろんですが、目も良いんですね(見るべき
ところを見ているという意味で)。
私らの見てるのは、潮がどちらにどのくらい流れてるか、
仕掛けは良い感じに入ってるか、撒き餌との同調は良いか、
魚は浮いてきてるか?外道は多いか?なんてとこで、魚の動
きは向こう次第なんですが、名人は魚の動きを見ながら、更に
魚を自分の思うパターンに仕掛けてゆくんですなぁ。
んで、思った状況になると、あとは入れ食いで、大きい魚がどの
層に多いかでもって、仕掛けをどう入れるかを決めるって訳ですな。


魚は生き物だから、よほど条件が悪くない限り、餌は食う訳です
が、結構賢くて、針の付いてる餌をよけたり、かなり潮下で
待ってて食ったりしてるんです。
そりゃぁ、向こうは生きるか死ぬかですもんね。
けど、名人に掛かったら、我先に食ってしまう状態にされちゃう
んですね。
ふーん、そんなもんかなぁ?


さて、自分に出来るかって言うとかなり難しそう。
目が良くない、根気が続かん、あれだけの巻き餌を運べんし、
撒き切れん、どんな状態でどんな仕掛けにするかの選択も難し
そうやなぁ。魚の動きなんてまるで分かりましぇーん。
出来ない理由は山ほどありますわ。
唯一すぐ出来そうなんは、仕掛けの変更1分以内、針の交換
10秒以内くらいかな。それでも、思いっ切り練習せんと出来そうも
無いけど、毎日練習したら、そこそこ行くで。


今後は今までのような漫然とした釣りはしないだろうし、魚の動きを
もっと感じながら釣る事にはなるでしょうが、魚との駆け引きという
レベルとなると、こりゃぁ、かなりってか、ほとんど不可能に近いくらい
困難な仕事になりそうでんな。
ま、趣味で楽しめればエエンやし、ってぇ気持ちが、2流釣り師に
甘んじさせる所以かも知れませんけど、さて・・・。
なかなか上手くならない釣り人には、是非、腕の確かな(そこそこ
上手いんでなく、一流の)釣り師との同磯をお勧めしますね。
目から鱗がポロリと落ちまっせ。


Ref.

釣魚考: http://ameblo.jp/yct/entry-10541175618.html

2012-01-25 10:06:31

イランの暴発懸念

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EUによる、イラン原油の全面禁輸処置が決定され、7月から
実施される事になった。
アメリカの包囲作戦に呼応したものであるが、その結果、イランが
どう出るかは、なかなか予測しづらいところである。



そして、これはどこかしらデジャブなのである。
アメリカのやり方は相手を追い詰める、そして暴発したところを
叩きのめす。いつも似たようなことを繰り返し、顰蹙を買っている訳
である。
もちろん核開発を進める方が悪いと言えなくはない。
特に、イランがイスラエルを標的に、一貫して軍備を強化してきた
事実は紛れもないことで、アメリカ(背景にはユダヤ系財閥の影が
あり)、過敏になることは理解できる。


しかし、世界を見て見ると、核を持たずにアメリカに敵対した国は
皆潰されているという事実にも気付く。
イラクやリビアは核開発を目指したけれど、果たせず、結局は
潰されたわけだ。
一方で、北朝鮮は中国の後ろ盾はあるものの、核開発に成功した
ようで、潰されずに生き残っている訳だ。
これらを見て、イランがなんとしても核を持ちたいと思うのは自然な
成り行きといえるかもしれない。
核がなくても生き残れる事を実証しない限り、同じような場面が
今後も出てくることは大いに予測できる。


『国を守るためには核開発が必要』という国に対して、『包囲網を
築く。同盟国は同調せよ』という図式はいかにもアメリカの暴力外交
そのものではないか。
『自分は持ってるくせに何故俺が持つのはイカンのだ』の問いに
答えられまい。
今回の処置はまるでABCDラインであり、『ハルノート』そのものである。
国が成り立たないか、暴発して成り立たなくなるかの選択を迫っている
訳である。
アメリカ的『民主国家』にならぬ限り許さんという訳だ。
今回は日本がアメリカ側、中国がイラン側という違いこそあれ、
デジャブそのものではないか。



イランの出方が非常に気になるところである。
暴発はアメリカの思う壺である。万一ホルムズ海峡封鎖なんと言う
暴挙に出れば、米欧協同で袋叩きにしてしまうつもりだろう。
抵抗はしても一世代前の武器で歯が立つはずもなし。
日本とて加担せざるを得まい。掃海艇を出せといわれて、多大な
出費を強いられる事は確実。
中東原油がほしいんだろ?の一言で日本は加担を余儀なくされる訳だ。
既に禁輸に加担しているという事はその前段であろうし。
そして結果として、アメリカの思惑通り、イラン原油はアメリカの手の内
になり、イスラエルの安寧も保たれるのである。


さて、イランは折れる勇気はあるのだろうか?
ハメネイ師がどのように冷静に判断するかに掛かってくるように思える。
政敵、かつ法敵であるアメリカに折れるなぞまかりならんとなれば、
亡国の運命をたどる事になろう。
折れたところで、アメリカ的『民主主義国家』を目指せる訳も無し、
こりゃぁ実に苦渋の選択だが、時間を稼げれば、新たな道も見えて
来るかも知れんからなぁ。
ここは我慢のしどころであろう。



核を持たなくても国の安寧を保つためには大国の庇護の下に
居なければならないという『世界秩序』そのものに理不尽を感じる
所である。
特に、大きな資源を持つ国ならば、その利権は常に脅かされ続け
ており、世界を見れば『核が必須』と思っても不思議ではない状況
なのだから。
国の仕組みの違いをある程度容認した形での、もうちょっと理性的な
世界秩序が構築できん物かねぇ。

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