人間は絶えず、未来を予測しているという。
おそらく、未来を予測するのは、より即座に行動に移せるための準備だと思うが、一瞬一瞬、知覚するものが変化することに合わせ、未来予測も動的に変化しているのは間違いない。
あるいは周りが変化せずとも時間が経つだけで自分も変化するので、その意味では常に未来予測は変化しながらも続いているわけだが、ふと思ったことがある。
過去と現在だけは変わらずに未来だけが変化しているのではなく、もしかしたら、現在や過去も常に変化しているのではないかと思ったのだ。
それは自分が都合よく生き残るために、過去や現在に合わせながら未来を作り上げているように、その未来を生み出すために現在や過去も再定義しなおしているのではないかと思ったのだ。
つまり、予測できる未来を良い塩梅(あんばい)にしておくため、現在と過去も捏造している可能性があるということだ。
そもそも”今”という意識は、実は思っている以上に連続性はなく、その瞬間瞬間に最適化されたものであるということは以前にも書いたことがあるが、それとも繋がっているだろう。
□金井良太さんの「人工意識」理論について
http://ameblo.jp/yasuhito19751214/entry-12256165567.html
時々、「時間はない」みたいな話を聞きかじることもあるが、もしかしたら、必ずしも「過去→現在→未来」ではないという話は、自分的には、そうやって「未来を予測する事」と「過去を捏造する事」が近いことにも関係あるのではないかと思ったりする。