現在わが国で流通(?)している「成功哲学」の系譜は、明らかにアメリカが出生の地だ。

ナポレオン・ヒル、デール・カーネギー、アンドリュー・カーネギー、ジョセフ・マーフィー・・・と並べば、特にその道に詳しくはなくとも、頭の中には一つの「系譜」が浮かび上がるのではないか。


これらのパイオニア達に共通する思想とは、暴挙的な括り方をしてしまえば 「思考は現実化する」 と 「引き寄せの法則」 だろうか。


今日賑わいを見せているコーチング理論、リーダーシップ理論、コミュニケーション理論、サクセスモチベーション、ブランディング・・・なども折り目正しく元をたどれば、必ずここに行き当たる筈だ。



では、フランスではどうなの?  (・・・とは誰も思わないか?)


「こういう風にやれば目的達成するよ」 という 先ずはその「物言い」に、彼らは 抵抗を示すのだろう。

(こういう思想がかの地では極めてクールに受けとめられている事実を想えば、そんなカンジなのではないかと思う)


いわゆる「社会的に成功」することを、最初から希求することをしない人間達が実際この国には多く居る。

社会システムの硬直化がその要因だと言われるが、本当にそうだろうか・・・。


何故なら、社会の硬直化が言われるはるか以前から、彼らは既に「成功哲学」を知っていたのだから。 


例えば、


・成功したから満足するのではない。満足していたから成功したのである・・・・・モンテーニュ

・悲観主義は気分だが、楽観主義は意志である・・・・・アラン



これらなどはもう完全に「成功哲学」ベース。 (・・・ですよね?)
モンテーニュは、なんと16世紀に生きた人。アランは19世紀の人である。


で、つまり、彼らは自らの意思により、 「社会的成功」よりは 「自分が日々生活する場の成功」・・・・毎日をどれだけ自分が納得し、満足して在れるかに、持てる力を注ぐのである。



「成功の意味」が異なるなら、当然「成功の仕方」も異なる。

この国で信望されている「成功」の仕方というのは、これはもうハッキリと 「一芸に秀でる」 方式であるに違いない。


フランスならではの成功企業と言えば ルノー? プジョー? ・・・

Non!Non! その前に重要なものをお忘れです。


(長くなってしまいましたので、続きは次回のブログで・・・・・お許しください)