私の備忘録(読書・映画・TV)

日々接した情報の保管場所として・・・・


テーマ:

監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 リズ・ハンナ、ジョシュ・シンガー
製作 エイミー・パスカル
音楽 ジョン・ウィリアムズ

 

キャスト
キャサリン・グラハム     - メリル・ストリープ
ベン・ブラッドリー         - トム・ハンクス
トニー・ブラッドリー        - サラ・ポールソン
ベン・バグディキアン      - ボブ・オデンカーク
フリッツ・ビーブ           - トレイシー・レッツ
アーサー・パーソンズ     - ブラッドリー・ウィットフォード
ロバート・マクナマラ       - ブルース・グリーンウッド
ダニエル・エルズバーグ   - マシュー・リス

 

予告編


あらすじ
1971年。ニクソン政権下のアメリカ。ベトナム戦線に集う兵士たち。

その中に報道関係の者がいた。山林で敵からの攻撃を受け、撤退を余儀なくされる。多くの負傷者、死者。

政府専用機の中で「ダン」と呼ばれて上司の前に出される男。ベトナムでの戦況を聞かれ「泥沼です」

 

タラップを降りて報道陣の前で報告するマクナマラ国防長官。

我が国の優勢を笑顔で話す。
その対応に失望したダン→ダニエル・エルズバーグは、自分の属する「ランド研究所」から機密文書を持ち出してはコピーして原本を戻す作業を続けた。

 

地方紙のワシントン・ポスト社。その社主であるキャサリン・グラハムは、娘婿として父の跡を継いだ夫の死後、その後を継いでいた。

女性社主は珍しく、経営安定のために株式を公開し、取締役も増やして創業家の影響度を減らすよう進言されていた。
一方、辛らつな取材をする記者に閉口して、ニクソン大統領が自分の娘の結婚式で、ポスト社取材を外すと警告した事を聞き、対応する記者を変えるよう編集主幹のベンに頼むキャサリン。

だが、記事内容への介入は断る、とつれなく断るベン。

ベンは、全国紙のニューヨーク・タイムズ紙の動きが気になり、若手に交通費を渡して探りを入れさせる。

 

 

キャサリンはある日の夜、タイムズ紙の幹部から謝罪めいた言葉を聞き、ベンに話す。

あわてて頼んでいた若手のところへ走ると、何も書かれていないコマ割りの紙にスクープを意味する記号が書かれていたと言う。

 

翌日のタイムズ紙のスクープ記事は、ベトナム戦争の経緯・戦局に関するものであり、戦争を始める前から不利である事を示していた。
政府は、機密漏えいの罪でタイムズ紙を訴える。

出し抜かれて悔しがるベンは、国防長官のマクナマラがキャサリンの友人である事から、彼女にその文書を貰う事を頼む。
だが重要な友人である事と、機密保護法の関係もあり出来ない、と言うキャサリン。

 

ベンは独自で情報を得ようと、古参の記者バグディキアンに調べを頼む。元々疑われていたダンはなかなか見つからなかったが、ようやく連絡先を突き止めて電話するバグディキアン。相手は違う電話からかけ直せと言って電話番号だけ言い、切る。
慌てて隣の電話に向かうバグディキアン。

 

ようやくダンとモーテル風の貸部屋で出会うバグディキアン。

部屋いっぱいに置かれた書類の山。数千ページにもなる。
ダンは、記事として公表する事を条件に書類を提供した。ダンボール数箱の書類を持ってベンの自宅に入るバグディキアン。

集結する記者たち。

 

書類には「TOP SECRET」を削除するため、通しページも含めて切り取られている。読み込み、原稿入れまでに残された時間は8時間。
記者たちが必死で作業する間に、ベンは顧問弁護士を呼ぶ。

弁護士はリスクが高いと警告。現在株式公開直後であり、国から訴えられたら社の存続にも関わる。
奇しくもその当日はキャサリンの誕生パーティ。新聞関係者も多く居る中、スピーチ途中に緊急の電話だとの連絡を受けるキャサリン。
複数の受話器での会議。ベンは推進派。役員、弁護士は反対。

しばらく双方の話を聞いていたキャサリンは、皆の声を制して「Go!」と決断。

 

記事化の作業が進められる。原稿はエアシュートで逐次送られ、植字に回される。
弁護士はバグディキアンにも話を聞く。情報源がタイムズ紙と同じという可能性。苦渋の顔で「その可能性は高い」と答えるバグディキアン。

 

パーティも終わった深夜。キャサリンの家に集まる関係者。弁護士は、裁判所が記事差し止めを言っている以上、法廷侮辱罪を問われると警告。だが法律は国民のための真実の報道も保証している。

キャサリンの信念は変わらなかった。
電話で印刷にGoをかけるベン。

 

新聞は配られ、改めて政権がベトナム戦に関わる重大な情報秘匿を行っていた事が明らかになった。タイムズ紙同様告訴されるポスト紙。
最高裁での法廷。仲良く並んで出廷するタイムズ紙とポスト紙。

判決は6対3で無罪。

 

この判決が出てほどない1972年6月17日。民主党の入っているウォーターゲート・ビルで警備員が、部屋のドアがロックされない様に細工されているのを見つけた(後のウォーターゲート事件のプロローグ)。


感想
先日の「15時17分発、パリ行き」に続いて実話モノ。
実は、ペンタゴン・ペーパーズの事はほとんど知らなかった。

ベトナム戦争についてもアメリカが手を引いて、結果的に終結、ぐらいの認識しかなかった。

 

予備知識が全くない状態だったので、最初ニューヨーク・タイムズ紙がスクープしたってんで「アレ?」と思ったが、情報源の探索からブツの入手、報道するか、しないかの攻防まで緊迫した流れで、時間を忘れた。

スクープを求めてゴリゴリ突き進むベンに対して、自殺した亭主の後を引き継いだ、社主の地位を持て余し気味のキャサリン。

それがここ一番でGoの決心をして、追い打ちをかける様なリスクを聞いても揺るがなかった。改めてキャサリンの立場を思い、絶句するベン。実話ならではの感動。

 

この映画はスピルバーグ製作の中でも、最も短期間で作られたものだという。すぐに映画化しなくてはならなかったのは、もちろんトランプ政権に打撃を与えるため。

 

音楽のジョン・ウィリアムズはスターウォーズやインディ・ジョーンズ等、映画音楽では欠かせない人。「レディ・プレイヤー1」を蹴ってこちらに専念したとの事。
残念ながら劇中ではストーリーに気を取られていたが、エンドロールではピアノとストリングスの、静かで素敵な旋律が心に残った。


オマケ
ペンタゴン・ペーパーズについては様々な切り口がある。
「ペンタゴン・ペーパーズ(ベトナム機密文書)を世に出した3人の男たち」にその核となるものがある。本作にも出ているダニエル・エルズバーグが、機密文書を持ち出した最大のキーマン。
エルズバーグ支援のためにチャリティーコンサートが行われ、ジョン・レノンやオノ・ヨーコも参加したらしい。
次にマイク・グラベルが、当時の上院小委員会で、エルズバーグから託された文書の内容を読み上げ(法廷戦術)、議事録に残させた。
そしてロバート・ウェストは各方面の圧力にも屈せず、自社「ビーコン・プレス」から「グラベル上院議員版ペンタゴン・ペーパーズ」の出版を行った。
説明と動画 その1 その2 その3

 

この映画の主人公キャサリン・グラハムは、この事件よりもニクソン大統領を辞任に追い込んだ「ウォーターゲート事件」の報道で広く知られる人となり、これを契機に同紙は全国紙にのし上がって行く。
写真からも判るように非常にチャーミングな女性。

2001年に84歳で死去。

 

「事実」を報道する新聞の役割りの重さ。

 

 

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