2017年07月17日

パイレーツ・オブ・カリビアン シリーズ  2003~2011年

テーマ:最近の映画・TV

今年シリーズ最終作が公開されたので、ちょっとおさらいの意味でこれまでのシリーズを紹介。

 

1.パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち  2003年

監督  ゴア・ヴァービンスキー

 

キャスト
ジャック・スパロウ      ジョニー・デップ
ウィル・ターナー       オーランド・ブルーム
エリザベス・スワン      キーラ・ナイトレイ
ウェザビー・スワン      ジョナサン・プライス
ジェームズ・ノリントン    ジャック・ダヴェンポート
ヘクター・バルボッサ     ジェフリー・ラッシュ
ジョシャミー・ギブス     ケヴィン・マクナリー

 

 

予告編

 

あらすじ
スワン提督の娘エリザベス。幼い頃、海で少年ウィル・ターナーに助けてもらった記憶と、その時もらったメダル。ウィルは鍛冶屋の息子。
バルボッサ船長率いる海賊ブラックパール号が町を襲い、エリザベスを誘拐する。彼らは不死の呪いをかけられており、それを解くカギが例のメダル(アステカの金貨)。エリザベスは召使いを装う。

 

牢に入っていたジャックを助け出してエリザベス救出に向かうウィル。

呪いとは、かつて盗まれたアステカの金貨。最後の一枚を元あった石棺に戻す事で解けるが、そこに海賊最後の生き残りビル・ターナーの血を受け継ぐ者、ウィルの血が必要だった。

一方、ジャックは元々ブラックパール号の船長だったのが、10年前バルボッサに船を奪われ、孤島に置き去りにされた過去を持っていた。ウィルに協力したのはその復讐のため。

バルボッサたちとウィル、ジャックらの戦い。最後にウィルが自分の手をナイフで切り付け、その血を金貨にかけて棺に納める。呪いが解けてバルボッサたちは絶命。

 

事件解決後、絞首刑にされかけるジャックだが、ウィルの機転で逃げ出し、ブラックパール号の船長として去っていく。


感想
シリーズ第1作。ジョニー・デップをメジャーにのし上げた記念すべき作品だが、却ってそれがイメージを固定させる事にもなった。

 

 


2.パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 2006年

監督  ゴア・ヴァービンスキー

 

キャスト
ジャック・スパロウ      ジョニー・デップ
ウィル・ターナー       オーランド・ブルーム
エリザベス・スワン      キーラ・ナイトレイ
デイヴィ・ジョーンズ     ビル・ナイ
ビル・ターナー        ステラン・スカルスガルド
ジェームズ・ノリントン    ジャック・ダヴェンポート
ウェザビー・スワン      ジョナサン・プライス
ジョシャミー・ギブス     ケヴィン・マクナリー
ティア・ダルマ        ナオミ・ハリス
カトラー・ベケット      トム・ホランダー
ヘクター・バルボッサ     ジェフリー・ラッシュ

 

 

予告編

 

あらすじ
結婚式を控えたウィルとエリザベスだったが、ジャックを逃がした罪で投獄されるウィル。東インド会社のベケット卿が、ジャックの持つ「望むものの方向を指すコンパス」を持ってくれば許すという。

ベケット卿は、それによって海賊デイヴィ・ジョーンズの心臓が入った箱を手に入れようとしていた。目的は海賊の根絶やし。
デイヴィ・ジョーンズはかつて海の神カリプソへの愛の証しから、自分の心臓をえぐり出して箱に入れていた。

 

ジャックを探し出して事情を説明するウィルに、ジャックはコンパスを渡す代わりにその心臓が入った小箱を開ける鍵探しを手伝う事を依頼する。
ジャックは13年前、ブラックパール号の船長になる代わりに、ジョーンズに魂を売り渡す契約を結んでいた。期限が来るとジョーンズの船「フライング・ダッチマン」号で100年間の奴隷生活。その期限が迫っている。契約の無効化にはジョーンズの心臓が必要。

 

手がかりを求めて予言者ティアを訪ねるジャックとターナー。ジョーンズは小箱をどこかに隠し、その鍵は肌身離さず身につけているという。心臓を手に入れた時、陸に由来するものが必要という事で、ティアが土入りの瓶を手渡す。

フライング・ダッチマン号に潜入するウィルだが、あえなく捕まる。奴隷生活の中で父親ビルに逢うウィル。鎖に繋がれた悲惨な姿。
絶好の機会を見つけてジョーンズから鍵を盗み出すウィル。

 

ジャックは小箱の隠し場所であるルーセル島に向かっていた。箱をめぐっての争奪戦。
ジャックが箱を手に入れ、鍵を使って心臓を取り出すと、ティアからもらった土入りの瓶に移し替えた。だがエリザベスの父が決めた婚約者のノリントンが裏切り、瓶から心臓を奪う。
ジャックは知らずに瓶を持って逃げるが、巨大タコのクラーケンに船ごと飲み込まれる。

 

ノリントンが帰国して心臓を渡した相手はベケット卿だった。
ジャックを助けようと予言者ティアを訪れるブラックパール号のクルーたちだが、そこで見たのは、死んだ筈のバルボッサ。


感想
ジョーンズの、あのタコの足みたいな髭がウニョウニョ動くのが印象深い。
シリーズものの悪い癖で、この回は単なる「前編」。結論先送りのイヤな終わり方。

 

 

3.パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド  2007年

監督 ゴア・ヴァービンスキー

 

キャスト
ジャック・スパロウ      ジョニー・デップ
ウィル・ターナー       オーランド・ブルーム
エリザベス・スワン      キーラ・ナイトレイ
ヘクター・バルボッサ     ジェフリー・ラッシュ
サオ・フェン         チョウ・ユンファ
デイヴィ・ジョーンズ     ビル・ナイ
ジェームズ・ノリントン    ジャック・ダヴェンポート
ビル・ターナー        ステラン・スカルスガルド
カトラー・ベケット      トム・ホランダー
ウェザビー・スワン      ジョナサン・プライス
ティア・ダルマ        ナオミ・ハリス

 


予告編

 

あらすじ
戒厳令下のポート・ロイヤル。海賊関連の者は次々と処刑される。海賊長たちによる評議会開催の触れ。
巨大タコのクラーケンに飲み込まれたジャックは、デイヴィ・ジョーンズの墓場に送り込まれて苦しんでいた。

 

預言者ティアと契約して復活したバルボッサ。ブラックパール号クルーと共にジャックを救出するため「世界の果てへの地図」を「伝説の海賊」の一人サオ・フェンから入手して、そこに向かった。

一行は船を失いながらも世界の果てまで辿り着いてジャックと再会し、この墓場から帰還する方法を教える。元の世界に帰還するものの、サオ・フェンの裏切りに遭う。

元の世界ではノリントンがフライング・ダッチマン号を指揮。心臓を握られたジョーンズは言いなり。制海権を支配しつつあるベケット卿。

 

評議会を目指す者たち。バルボッサ、ウィル、ベケット、そしてサオ・フェンが命を落とし、遺言によって海賊となったエリザベス。
難破島で行われる、伝説の海賊たちによる評議会。海賊王を決める投票。皆自分に票を入れるため、決まらないのが常だが、ジャックがエリザベスに投票した事で、エリザベスが海賊王となった。

 

ベケット卿率いる大船団とブラックパール号、フライング・ダッチマン号との決戦。戦いの中でジョーンズは自分のフライング・ダッチマン号を取り戻す。
心臓の争奪戦の末、ジャックがジョーンズの心臓を剣で刺す。だがその一方ジョーンズはウィルを突き刺した。海に落ちたジョーンズは海の中のカリプソに取り込まれ、ウィルはフライング・ダッチマン号と共に沈んだ。

軍艦エンデヴァー号に乗るベケット卿は、残ったブラックパール号に総攻撃をかける。その時海からフライング・ダッチマン号が姿を現す。加勢に来たかと喜ぶベケットだったが、船長として現れたのはウィル。ジョーンズの代わりに心臓を取り出されたウィルが次期船長として君臨していた。

 

ブラックパール号とフライング・ダッチマン号による総攻撃でベケットはあえない最期を遂げる。

夕日に佇むウィルとエリザベス。呪いを受け継いだウィルが再び陸に上がれるのが10年後。
一方ジャックは生命の水を求めて出航して行った。


感想
ちょっと話が複雑で、イマイチ乗り切れなかった。ただ、フライング・ダッチマンはあのガトー・バルビエリのアルバムを出しているレーベル名だしウィルの親父、ビルのあだ名「ブーツストラップ(靴紐)」は、オーディオアンプのブートストラップ回路を思い出したりして、自分的にはちょっと気になる映画ではあった。

 

 

 

4.パイレーツ・オブ・カリビアン/命の泉  2011年 

監督  ロブ・マーシャル

 

キャスト
ジャック・スパロウ         ジョニー・デップ
ヘクター・バルボッサ        ジェフリー・ラッシュ
アンジェリカ            ペネロペ・クルス
黒ひげ(エドワード・ティーチ)   イアン・マクシェーン
ジョシャミー・ギブス        ケヴィン・マクナリー
フィリップ・スウィフト       サム・クラフリン
シレーナ              アストリッド・ベルジュ=フリスベ 人魚
セオドア・グローヴス        グレッグ・エリス

 

 

予告編

 

あらすじ
イギリスのロンドン。ジャックと間違えられて裁判にかけられた右腕のギブスを助けるジャックだが、結局英海軍に拘束される。イギリス、スペインとも国家として命の泉のありかを追っていた。
そこにジョージ二世に忠誠を誓うバルボッサが。辛くも逃げ出すジャックは、自分の名前を騙って船員を集めている男を突き止めるが、それは元恋人のアンジェリカ。彼女は最恐の海賊「黒ひげ」の娘として黒ひげに同行していた。下働きとして船に乗せられるジャック。

 

一方ジャックが持っていた命の泉への地図を持ったギブスは、英海軍に捕まった時、場所は頭に叩き込んだと言ってその地図を燃やしてしまう。案内役をやらされるギブス。

命の泉を求めて進む中で、永遠の命を得るための手順が明らかになって行く。聖杯2つと人魚の涙。

 

人魚が住む地域で一人の人魚を生け捕りにして連れて行く黒ひげ一行。一方聖杯はスペイン海軍が押さえていた。成り行きからバルボッサと共に聖杯を奪うジャック。
宣教師を使って人魚のシレーナから涙を回収した黒ひげ。

 

いよいよ命の泉に辿り着き、儀式のための準備を始めるが、スペイン軍はこれらを邪悪なものとして破壊し始める。争いの中でアンジェリカが毒塗りの剣で受傷し、命の危険が迫る中、ジャックは黒ひげとアンジェリカに聖水の入った聖杯を渡す。一方には人魚の涙が入っており、こちらを飲んだ者が永遠の命を得て、他方が命を奪われる。
涙入りはアンジェリカの方だと言うと、黒ひげがそちらを奪って飲み干す。黒ひげを助けるために残った杯を飲み干すアンジェリカ。
だが黒ひげの方が絶叫とともに消滅してしまう。


感想
ペネロペは、まあ良くも悪くもペネロペ。映画の色を決めてしまう。だがアンジェリカが本当に父親のために死のうと思っていた事は、この映画のなかでの救い。
命の泉といいながら、要するに二人居るうちの一方の命を奪って他方に与えるだけの話。国を賭けて奪い合うにはちょっとショボい。

 

 

さて、今年の「最後の海賊」を観る前のおさらい、と思ってまとめたが、何か「お腹いっぱい」てな感じ。

 

観に行くかどうかはビミョー。

 

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2017年07月16日

Muse細胞による腎臓修復のニュース

テーマ:健康関係

6/12に、報道ステーションを見ていたら、ミューズ(Muse)細胞を静脈から点滴で入れる事により、慢性腎不全のマウスの腎臓組織が修復されたという→ココ
慢性腎臓病患者にとってはとてつもない大ニュース。

 

そんなわけで「ミューズ細胞 腎臓」でネット検索→ココ

東北大による研究とのこと。手術なんかではなく、手軽な点滴でやれるというのが魅力。
まずは心筋梗塞患者への治験が始まるとの事で、腎臓の方に手が回るのはまだまだ先のようだが、久々にいいニュースを見た。

 

ちょっとお勉強

腎糸球体とボーマン嚢

 

 

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2017年07月15日

マイケル・ジャクソン THIS IS IT 2009年

テーマ:最近の映画・TV

監督 ケニー・オルテガ

 

 

2009年6月25日に急死したマイケル・ジャクソン。本当ならその翌月からロンドンで50公演に亘るコンサート「This Is It」を開始する筈だった。
この映画はその公演に関連するドキュメンタリーであり、マイケルが死ぬ前日までのリハーサル風景を主体に構成されている。

 

2年ほど前に録画して、ずっと気になっていたが観ずじまいで今まで来てしまった。良く立ち寄るサイトで、マイケルの命日の事が記事になっており、急に思いついて視聴。


ダンサーも含めたスタッフたちは皆オーディションで集められたが、全ての者が喜々としてマイケルの素晴らしさをたたえ、一緒に仕事が出来るなら、それだけで幸せと言い切る。

 

多くの映像は、リハーサルも終盤に近いものだろう。衣装は普段着だが完成度は高い。中でもマイケルの歌とダンスは手抜きがなく、確かに彼の死後、この映像は映画としてのクォリティを備えている、と判断した者の感性は優れている。

 

マイケルがこのコンサートツアーで一番やりたかったのは、地球環境を破壊から救い出すためのムーヴメント作り。4年あればそれが出来る、とも言っていた。

 

彼の死が、この地球にとって大きな損失だった事は明白。
そして今、アメリカはパリ協定(地球温暖化防止)からも抜けようとしている。

この録画は、やっぱ消せないな・・・・

 

 

ネットで拾った「This Is It」

 

This Is It (Official Video)

Billie Jean

Wanna Be Startin'

Smooth Criminal

They dont care about us

Human Nature

Jackson 5

 

 

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2017年07月12日

ジャージー・ボーイズ 2014年

テーマ:最近の映画・TV

監督      クリント・イーストウッド
脚本      ジョン・ローガン

 

キャスト
フランキー・ヴァリ          ジョン・ロイド・ヤング
ボブ・ゴーディオ           エリック・バーゲン
ニック・マッシ             マイケル・ロメンダ
トミー・デヴィート          ヴィンセント・ピアッツァ
ジップ・デカルロ           クリストファー・ウォーケン
メアリー・デルガド          レネー・マリーノ
メアリー・リナルディ         キャサリン・ナルドゥッチ
フランキーの父            ルー・ヴォープ
フランシーヌ・ヴァリ(17歳時)   フレイヤ・ティングレイ
フランシーヌ・ヴァリ(7歳時)    エリザベス・ハンター
フランシーヌ・ヴァリ(4歳時)    グレース・ケリー

 


予告編

 

ニュージャージーの貧しい街ベルヴィル。床屋の息子フランキーが初めての客の顔に剃刀を当てている。相手は地元マフィアのボス「ジップ」。

トミーが急に入って来て、それに驚いたフランキーがジップの顔を傷付けるが、何とかやり過ごす。
トミーは金庫を盗もうとするような不良。

 

最初はトミーと弟ニッキー、フランキーとニックの4人で始めた「ヴァラエティ・トリオ」というグループ。
だが追っかけの女の子がらみで強盗未遂としてフランキー、トミー、ニッキーの三人が警察に捕まる。トミーは更生施設で実刑。

トミーが出所して4人での音楽活動再開。グループ名は「フォー・ラヴァーズ」。

 

フランキーはその時期に知り合ったメアリー・デルガドと結婚。

弟のニッキーが脱退した後、トミーは友人ジョー・ペシの紹介で作曲・キーボード担当のボブを加入させる。

フランキーのファルセット・ボイスに惚れ込むボブ。
だがその当時(1960年)は知名度も低くデモテープを送る毎日。

 

ある日ボウリング場で曲を演奏しようとするが追い出される。その店の名が「フォー・シーズンズ」。

ボブの作曲した「シェリー」がヒットし、1962年シングル・チャートの一位に。次々とヒット曲を連発して行く。
POPグループ「フォー・シーズンズ」として全米ツアーを駆け回るフランキーに、妻のメアリーは不貞を疑う。
7歳の娘、フランシーヌに最後の別れの言葉を告げて家を出るフランキー。

 

エド・サリヴァン・ショーに出演する寸前に、高利貸しのノーマンが舞台裏を訪れて、トミーに多額(15万ドル)の債務があると言う。
側面からグループを支援していたジップが間に入って解決策を考えるが、ニックは更にグループからの金も50万ドル以上横領していた。
メンバーのニックは、トミーとの10年間の同室で彼の悪い面をさんざん見ており、グループを脱退。
フランキーは、そんなトミーにも「自分を拾ってくれた」と言って債務を全て引き受けると宣言。グループはフランキーとボブだけになり、フランキーはソロ活動で借金を返して行く。

 

返済のためもあり、フランキーはミュージシャン達を雇って「フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ」としてツアーを回り、ボブは裏方に回った。

フランキーに元妻のメアリーから連絡。娘のフランシーヌが家出してニューヨークに居るという。探し出して17歳のフランシーヌを諭すフランキー。歌手になるという目標を与えて更生に導く。

 

その二年後、借金返済がやっと終わった頃のフランキーに電話、フランシーヌの死を告げるものだった。悲しみにくれて歌う気力も消えたフランキーに、ボブが彼のための曲を持って来た。

初めは手が付かなかったが、楽譜を見るうちに次第に気持ちが入り、ボブに電話を入れるフランキー。
そうして生まれた「君の瞳に恋してる」は1967年全米ヒット・チャートの二位となる。

 

時は流れて1990年。フォー・シーズンズがロック殿堂入りとなり、その表彰式で再会する4人。確執のあったフランキーとトミーの握手、そしてハグ。


感想
7/10のBSプレミアムをたまたま観たもの。気付くのが遅くて最初の一時間は見損ない、不足分はネット情報で補完。

最初、ミュージカルとして上演されていたものをクリント・イーストウッドが映画にしたらしい。

 

元々フランキー・ヴァリ(と4 seasons)の曲はノリが良くてそこそこ聴いていたので、音楽とのマッチングが本当に心地よかった。
音楽を巡る確執、挫折。娘との死別を乗り越えて歌われた名曲。まあ出来過ぎの感があるが、キーマンのトミーが実際に語る内容を読むと、借金に関する部分はほぼ事実だって(びっくり)。
中でもマフィアボスのクリストファー・ウォーケンが良かった。「ディア・ハンター」の頃のキレまくりの演技から年月を経て、本当にいい顔になっている。


トミー・デヴィートのインタビュー

 


やっぱ彼の歌が聴きたいよね


Can't Take My Eyes off You

 

Sherry

 

Who Loves You

 

My Eyes Adored You

 

OUR DAY WILL COME

 

WALK AWAY RENEE


Elise を探したけど、ネットで見つからない・・・・不思議ダ。いい曲なのに。
アルバムの中には入っています)

 

 

 

 

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2017年06月28日

新聞小説 「国宝」 (6) 吉田 修一

テーマ:本・国内

新聞小説 「国宝」  (6) 吉田 修一    5/10(126)~6/3(150)

 

作:吉田 修一  画:束 芋
              (1) (2) (3) (4) (5)

 

第六章  曽根崎の森の道行
大見得を切って弁天と共に北海道の旅立った徳次。実は出発からわずかひと月で大阪に舞い戻っていた。
徳次らが頼ったのは釜ヶ崎の手配師。北海道に楽な仕事がある、と騙されて未開地の道路掘削の現場に放り込まれた。
いくら抗議しても通る相手ではなく、給金も先延ばしで手元に来ない。

 

こんな所に長居は無用、と弁天と二人で逃げ出した。追っ手からは逃れたが、その日の昼飯代もない。だがそんな二人を助ける者がいた。農婦、トラック運転手等々。
青函連絡船の前では、戦後の引き揚げで世話になった事がある、と連絡船の切符を買ってくれた人までいた。

そうして人々の好意に助けられてなんとか大阪に辿り着いた徳次と弁天。だが半二郎宅には戻らず、悪徳手配師に何とか仕返しをしようと、労働福祉センターへ陳情に乗り込んだ。
そのセンターでたまたまドキュメンタリー映画の撮影中だったため、徳次らが興奮して陳情する姿は、そのままカメラに収められた。この監督の清田誠は、三友興業の映画部出身だった。
陳情自体は、北海道の現場でも前金が払われており、結局ムダ足。

 

清田が撮ったドキュメンタリー映画「青春の墓場」がTV放映になると、これが反響を呼び、次いで小劇場ながら全国数ケ所で上映された。特に大阪の映画館では連日の満席。
そんな事があり、清田が低予算の実験的な映画に徳次を主役で抜擢。驚くほどの芝居勘の良さで徳次は好演。この映画も注目を集めた。

徳次はその後順調に俳優への道が拓け、とは行かなかったが、その噂が喜久雄の耳にも入った。春江に尋ねると、口止めされていたが、大阪にはずっと前に戻っていたとの事。
早速喜久雄が会いに行き、半二郎の所へ連れ帰った。話の早い半二郎はさっそく「三友」に口を利き、徳次を大部屋俳優の一人として雇い入れてもらった。

 

ある日芸人横丁を訪れる喜久雄。そこには弁天と徳次が漫才師の沢田西洋を立たせようとしていた。彼の生まれて初めてのTV収録の日。弁天は縁あってこの西洋に弟子入りしていた。相方で妻の沢田花菱が二階から降りて来て、西洋に構わず先に出掛ける。あわてて立ち上がる西洋。

 

収録時刻の迫る中、電車で局まで向かう一行。喜久雄まで見学に。
若いディレクターにせかされて芸を始める西洋。調子が乗って来たが、TVの尺には収まらず、短くしろ、いやだめだの押し問答の末、西洋がキレて蝶ネクタイを毟り取った。だが弱い立場を思い出し、詫びを入れての再収録。

 

そんな時にスタジオ内が騒がしくなる。花井半二郎が交通事故にあったとの情報。あわてて公衆電話から家に電話を入れる喜久雄。 入院先の天馬総合病院にタクシーで乗り付けた喜久雄ら。源さんを見つけて様子を聞くと、命に別状はないが、両足骨折とのこと。
喜久雄がつぶやく「あ、来週、初日や」。大阪中座での公演。出し物は「曾根崎心中」で半二郎が主役のお初。

 

半二郎の骨折騒ぎの翌日。母親の帰りを待つ俊介と喜久雄。帰って来た幸子は、半二郎が泣いていたという。二歳で初舞台を踏んでから一度も舞台に穴をあけた事はなかった。俊介に心の準備をしておく様にと伝える幸子。
半二郎は二人に、予感があったと思えるほど、今回の「曾根崎心中」の稽古を毎日見せていた。大抜擢やな、と俊介に話す喜久雄。

その後三友の梅木社長から電話があり、出た幸子がその話を受けた。社長の言うには、半二郎の代役は喜久雄で行くとの事で、それを決めたのは半二郎自身だという。

 

旧い話の挿入。江戸時代、近松門左衛門が「曾根崎心中」を書き上げた頃、関西で人気を博した初代坂田藤十郎。自分が亡くなる時、シンボルの「紙子」を弟子に授けたという。彼が重きを置いたのは世襲ではなく実力。

 

幸子、俊介、喜久雄の三人で病院まで行き、幸子が質問攻めをした後、半二郎が「決めたことや」と言った事で全てが決まった。
真っ先に部屋を出た俊介を追う喜久雄。突然俊介が「泥棒と一緒や」と言って喜久雄の胸倉を掴む。だがそれはポーズ。実の息子より部屋子の方が上手い、と言うのがあの花井半二郎なら仕方がない。代役が勤まるよう助ける、と俊介。

 

 

舞台稽古まであと三日。喜久雄は半二郎の病室に通い詰めて指導を受ける。容赦なく喜久雄を締め上げる半二郎。醤油問屋の手代、徳兵衛と愛し合う遊女お初の悲恋物語。
世間では喜久雄を抜擢した事で、隠し子ではないかとの噂まで立ち、それでチケットがはけて行くのも確かだった。

 

三日間はあっという間に過ぎ、座頭の徳兵衛役、生田庄左衛門による舞台稽古が始まった。庄左衛門の厳しさは有名で、以前グループサウンズを引きあいにして揶揄したのも彼だった。
稽古は二場面目まで滞りなく過ぎ、そこで庄左衛門が休憩を入れた。喜久雄に声を掛け、初役の割りには良く入っている、との褒め言葉。ただ、今回もらえる拍手は子役がもらうそれと同じもの。二度目はない、と。

 

袖から稽古を見ていた俊介の前で、弟子たちが容赦のない物言い。二人道成寺でも東一郎の方が華がある、この際丹波屋の若旦那がどっかに行ってくれたら話が早い、とまで。

 

こうして始まった大阪中座での公演。昼の部では俊介との「二人道成寺」。称賛を受けるのは喜久雄ばかり。必死で演じる俊介には容赦ない野次が飛ぶ。また夜の部では「曾根崎心中」のお初を徳兵衛役の庄左衛門と演じる喜久雄。
極限状態を続けて二十一日間。終わってみれば劇評は絶賛、東一郎が表紙を飾った週刊誌まで発売され、東一郎ブームとなった。

 

千秋楽の夜、三友の梅木社長の御馳走を受けた帰り「無事に終わって良かったな」と喜久雄をねぎらう俊介。

 

翌朝、喜久雄が俊介を起こしに部屋へ行くが、姿が見えない。枕元には置手紙「父上様 探さないで下さい 俊介」。
俊介はこのまま行方不明となり、数年が流れた。俊介の出奔でもう一つ判ったこと。その日に春江も姿を消していた。当時春江は北新地でも有名なクラブの雇われマダムとなっており、喜久雄は俊介を連れて何度か訪れていたが、二人の仲を全く疑った事がなかった。

 

 


感想
徳次の北海道での顛末と、その後の大部屋俳優との接点が語られる。本当に調子の良さが際立つ男だが、喜久雄に対する想いが変わらないところは好感が持てる。

 

半二郎が事故に遭ったことで露見した俊介と喜久雄の問題。いくら血縁者でも精進しなければ跡目を継ぐことは出来ない。
この問題は会社の経営にも言えること。創業者が自分の子供に後を継がせる事で会社が弱体化して行く。タカタの倒産しかり。

 

それにしても意外だったのは春江。喜久雄について行くと言っていたのが、俊介と一緒に出奔。これからどうなる、俊介。


ただ、ここに来て作者の、読者におもねる様な表現に少し違和感。敬体での表現は別にいいのだが、途中で度々挟まれる「読者の皆様」と言ってしたり顔に説明するくだり。三人称ならそれに徹して作者としての姿は見たくない。これは後に単行本にする場合にも見直さないと「ウザい」小説となるだろう。
また各章がぴったり25回で終わっているのも、いかにも新聞小説然として、これまた「ウザい」。まるで「天声人語」が文字数に支配されて、毎日本末転倒な苦労をしているのを彷彿とさせる。

 

更に言えば挿絵の作者。最初はその独創的な表現に感嘆したが、こう毎回やられては「お前、人の顔が描けないのかよ」とでも言いたくなってしまう。

 

ああ、いけない。映画評みたいに辛口が出てしまった・・・・・

 

 

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