インディ・ジョーンズ/最後の聖戦   1989年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

製作総指揮   ジョージ・ルーカス
監督       スティーヴン・スピルバーグ
音楽       ジョン・ウィリアムズ


キャスト
インディアナ・ジョーンズ   ハリソン・フォード
インディアナ・ジョーンズ(少年時代)リヴァー・フェニックス
ヘンリー・ジョーンズ教授   ショーン・コネリー
サラー            ジョン・リス=デイヴィス
マーカス・ブロディ      デンホルム・エリオット
エルザ・シュナイダー     アリソン・ドゥーディ
ヴァルター・ドノヴァン    ジュリアン・グローヴァー
エルンスト・フォーゲル    マイケル・バーン
フェドーラ(ガース)     リチャード・ヤング
アドルフ・ヒトラー      マイケル・シェアード

 

 

感想
「最後の聖戦」なんて銘打っているぐらいだから、最後のつもり、だったのだろう(笑)。
枕はインディの少年時代。その時手に入らなかった因縁の十字架を、後年になって取り返すというオチは、悪いとまでは言わないが「時間稼ぎ」的な印象。

 

基本ストーリーは、キリストの聖杯を巡る攻防戦。それにインディ親子の愛憎入り混じった話が織り込まれ、1作目で鼻についたナチ色は、ある程度弱められている。これはドノヴァン自身が、バリバリの軍人ではない事も関係しているのだろう。
キリスト、騎士団ネタはその後20年近く経って「ダヴィンチ・コード」に引き継がれる。

 

やっぱスピルバーグは、空を飛ぶものが好きなんだろう。
そんな訳で、またヒコーキネタを・・・

 

飛行船は、当時のドイツが力を入れていたもので、初期は「ヒンデンブルグ」号。これは気体に水素を使っていたため、1937年に爆発事故を起こしている。後継機として「グラーフ・ツェッペリンⅡ世号が1938年に就航しているが、最初の劇場公開版では、客室の小物類にヒンデンブルグの文字が入っていた様だ(後の媒体ではデジタル処理で削除)。
飛行船の映像は今の様なCGではないだろうが、模型を使った特撮か。サイズ感が良く出ている。

 

 

 

脱出用に使った複葉機は多分ビュッカー社の「ユングマン」。ラダーをヘンリーが撃ってしまったところでは笑った(笑いごとではないが)。

 

 

 

 

3機で追って来たのはメッサーシュミット Bf109。ただ実機はさすがに無理で、雰囲気の似た低翼機を塗装で似せたのだろう。

 

 

 

ヘンリーがカモメの大群をカサで脅かして敵機を落とすところは「そんなにうまく行くかい」と思いながらも痛快だった。


いやはや、中身のないレビューだこと・・・・

 

あらすじ
1912年ユタ州。少年時代のインディはボーイスカウト訓練中に、遺跡から盗掘している集団を見つけ、貴重な十字架を横取りして博物館に渡そうと行動を起こす。
奪った十字架を持って馬で逃げるインディを追う盗賊たち。列車に乗り移るが、なおも追って来る。
その列車はサーカスの動物輸送用であり、様々な動物の間をすり抜けて逃げるインディ。あげくに蛇がウジャウジャ入った箱に落ち込む。
その危機を何とかかわして家に帰るが、市の有力者に取り入った盗賊の首領(ガース)に取り返される。

 

時は過ぎて1938年。大嵐の船の上で因縁の十字架を奪おうとしているインディ。激闘の末、何とか手に入れる。
手にした十字架を前に談笑するインディとブロディ。そこへ訪れた大富豪のドノヴァン。一部欠けた石板を見せ、キリストの聖杯を探しに出た調査隊の隊長を探して欲しいと申し出る。
その隊長というのが、自分の父ヘンリーだと知ってやむなくその仕事を引き受けるインディ。聖杯探しはヘンリーのライフワークであり、40年以上研究を続けている。

 

父の部屋に行き、荒らされている事をブロディと確認したインディは、父親から送られて来た小包を思い出す。中身は聖杯研究の全てを記した手帖。送付元のベニスへ向かう二人。

 

ベニスにある図書館で、ヘンリーと一緒に調査をしていたエルザ・シュナイダー博士から父の残したメモを受け取る。

 

この図書館は元十字軍の建物であり、その騎士の墓の手がかりがここにあるとヘンリーは予測していた。

父の行った推理を辿り、大きなⅩの中心の床の石を外したところに地下通路を見つけたインディ。それに続くエルザ。
通路には水が溜まり、油が浮いている。たいまつの明かりでなおも奥に行くと棺があり、それを開けるとミイラの体を守る様に石板が置いてあった。これが聖杯を守っていた聖騎士。

急いで拓本を取るインディ。そこに正体不明の賊が入って来て、通路に浮いた油に火を点けた。
火の海の中でインディは棺をひっくり返して水中に潜り、エルザも引き込んだ。

 

外に続く地下通路を見つけ、離れた場所のマンホールから脱出するインディとエルザ。

水路に出てボートで逃げる二人をなおも追う賊。逃げながらも追っ手のボートを壊し、乗っていた男を問い詰めるインディ。賊は聖杯を守る秘密結社。
解放する事を条件に、捕われているヘンリーの居場所を教える男。

 

オーストリアの城に着いたインディとエルザ。

そこはナチの基地になっていた。
何とか父が幽閉されている建物に入り込むインディに「何しに来た」とつれないヘンリー。だがインディが取った拓本により、目指す聖杯の場所に辿り着くための出発点「アレクサンドレッタ」を聞かされで大いに喜ぶ。途中の地図は解読出来ていて、出発点だけが不明だった。

だがエルザが裏切った。というより元々発掘のためナチと手を組んでいた。持っていた手帖を奪われたインディだが、地図の部分だけを切り取ってブロディに渡していた。それを元に一足先にトルコに向かっているブロディ。

 

方向オンチのブロディだが、何とかインディの友人サラーのサポートで現地に向かう。
一方インディは父と協力して何とか城を脱出するが、ヘンリーは聖杯に行き着くためにはあの手帖が必要だという。

今ここでベルリンに戻るのは自殺行為。だが手帖のために戻ったインディは、ナチ兵の軍服を奪ってエルザに近づき手帖を取り返す。
だがその手帖が取り上げられ、焚書にかけられるか、というところでヒトラーがその手帖を広げてサインし、インディに返す。手帖には、神殿で聖杯に辿り着くためのキーワードが書き込まれていた。

 

飛行船でベルリンを脱出するインディとヘンリーだが、ドイツ軍の追跡を受けて、吊り下げてあった複葉機で脱出。
3機のフォッケウルフに追われ、2機までは落としたがその後自機は不時着。

残った1機から銃撃を受けるが、ヘンリーの機転で機体は墜落。

ドノヴァン達ドイツ軍は、トルコの王族に貢物をして軍隊を借り受け、聖杯がある神殿に向かう。

それを追うインディたちは途中でサラーに合流。
戦車上での攻防。崖に落ちる戦車の道連れになりかけたインディだが、辛くも脱出。

 

先行していたドノヴァン隊の後に神殿に追い着いたインディらだが、捕まってしまう。先に進むため、ドノヴァンが手下を行かせると、首を切り落とされて絶命。
インディが先に進むための秘密を掴んでいると考えたドノヴァンは、ヘンリーの腹を銃で撃ち、彼の命を救うために聖杯の水を取りに行かざるを得ない状況を作る。

 

第一の試練:神の息。悔い改めた者はひざまずく、との解釈で円盤カッターをかわす。
第二の試練:神の言葉。床のアルファベットを辿って向こうに行く。Jehovaは引っ掛けで正解はラテン語のIehova。
第三の試練:神の小道。深い崖の先の入り口。飛び降りて勇気を示せ、との教えに目をつぶって一歩を踏み出す。崖の壁の同化した狭い橋が架かっていた。

 

目指す聖杯の場所に着いたインディは、後の者が来られるよう、橋の上に砂を撒いた。中のドームには老人が。700年もの間聖杯を守って来た十字軍の騎士。 
そこに乗り込むドノヴァンとエルザ。棚には無数の聖杯があり、正しい聖杯で聖水を汲んで飲まないと死んでしまうという。
エルザがその中で一番豪華な金のカップをドノヴァンに差し出す。それで聖水を汲んで飲み干したドノヴァンは、たちまち体が崩れ、消滅してしまった。

ヘンリーの危機が迫る中、インディはイエスの生家が大工だった事から、一番みすぼらしい木製のカップを手に取って聖水を汲み、自分が飲んでそれを試す。
大丈夫だったため、その水をヘンリーの元に持って行く騎士が、床の紋章より外に出してはいけないと警告。

 

聖水をヘンリーに飲ませ、撃たれた場所に掛けると、彼の傷がたちまち治った。
エルザがその聖杯を奪い、戻ろうとして床の紋章から外に出た時、突然神殿内が崩れ、床に亀裂が走る。

エルザがそこへ落ち、聖杯も転がって途中で泊まった。
必死でエルザを助けようとするインディ。だがエルザはあと少しで聖杯に手が届くと、そちらに気を取られて落ちて行った。

 

次いでインディも亀裂に落ち、ヘンリーがその腕を掴んだ。同じく、すぐ近くの聖杯に手を伸ばそうとするインディにヘンリーが首を横に振り、インディもそれに従う。

崩れる神殿を尻目に何とか脱出する仲間たち。


 

 

飛行船つながりで、お気に入りの曲を・・・

 

Led Zeppelin  Whole lotta love