2017年05月31日

メッセージ (原題:Arrival) 2017年

テーマ:最近の映画・TV

監督  ドゥニ・ヴィルヌーヴ

脚本  エリック・ハイセラー

原作  テッド・チャン 「あなたの人生の物語」

 

キャスト
ルイーズ・バンクス     エイミー・アダムス
イアン・ドネリー      ジェレミー・レナー
ウェバー大佐        フォレスト・ウィテカー
シェン上将         ツィ・マー

 

予告編

 


あらすじ
言語学者のルイーズ・バンクス。娘の記憶。彼女は病気で先立っていた。
大学の教室へ講義に行くが、生徒に「TVを見せて下さい」と言われる。
世界中の12箇所に出現した飛行物体(直立した楕円状:長さ450m)。世界中は大混乱に陥る。

 

休講となり自宅へ帰ったルイーズを、ウェーバー大佐が訪れ、彼女の言語学者の能力を使って異星人とのコンタクトを要請した。
半ば強引に、軍用ヘリでモンタナ州に出現した飛行物体調査の拠点基地に連れて行かれる。ヘリで同乗した物理学者のイアン・ドネリー。彼がこの調査チームのリーダー。サピア=ウォーフの仮説に関する考察(言語が知覚のあり方を形作る)。

 

 

その宇宙船は地表近くに浮いており、18時間に一回、最下部に開口部が現れる。
防護服を来てその穴に赴くルイーズ、イアンらの調査チーム。穴に入ると、途中で重力が反転し、開口の壁面に沿って歩けた。
最奥部まで行くと、そこには厚い透明な仕切りがあり、その奥から二体の異星人が現れた。7本の脚を持ったタコの様なイメージであり「ヘプタポッド」と名付けられた。
ルイーズは、彼らとは筆談が可能と判断し、次回コンタクトでボードに「HUMAN」と書いて自分を指さした。その領域の気体構成は地球のものと酷似しており、ルイーズは彼らに親愛の情を示すため、防護服を脱ぎ捨てた。

彼らからのメッセージとして触手から黒い液体が放出され、円環状の模様が出現した。
そのデータを持ち帰って分析に取り掛かるルイーズとイアン。二体の異星人にはそれぞれ「コステロ」「アボット」と命名。

 

 

その後も続くボードへの文字記載と手振り、それに返される円環文字。円環の各部に現れる微小突起の位置、長さ等が固有の意味を持ち、次第に解読が進められる。
ある時、透明な壁にルイーズが手を置くと、彼らも手を添えた。自分の娘のビジョンを瞬間的に感じるルイーズ。

 

言語の意味が概ね理解出来た状況で、ルイーズは彼らに「地球に来た目的は?」と尋ねると、その答えが「武器の提供」。この結果を知った軍部は宇宙人の攻撃が始まると思い込む。特に中国のシェン上将は宇宙船に対する攻撃の準備を始める。

 

武器という解釈ではなくツール、テクノロジーの意味かも知れないと考え、ルイーズとイアンは再度彼らとのコンタクトを取ろうと穴に入って行く。だがその直前に、軍隊内の狂信的な者がその中に爆弾を仕掛けていた。
彼らたちの反応がおかしく、透明な壁をドン、ドンと突いた。意味が判らないルイーズ。その直後に彼らから発せられた多数の円環メッセージ。いつものとは様子が違っていた。
その爆発の瞬間、ルイーズとイアンは穴の外に放り出された。

 

キャンプの医療班の中で目覚めるルイーズ。イアンも無事だった。軍が撤退を進める中、彼らが最後に放出したデータを見つめるうちに、突然自分が彼らの言語を解読した記念パーティーのイメージが頭の中に現れ、そのメッセージを瞬時に理解する事が出来た。武器の真の意味は「贈り物」。

 

一人で宇宙船に向かうルイーズ。宇宙船は例の爆破を受けて、地上から離れた所まで上がっていた。小型のポッドが宇宙船から出てルイーズの元に降り立った。それに乗って本体へ運ばれるルイーズ。
コステロと対面するルイーズ。アボットは例の爆発で負傷し、多分助からない。
危機的な状況で、協力の方法を尋ねるルイーズに、コステロはルイーズに未来を見通す力がある事を伝え、3000年後、我々が人間の助けが必要になるからここに来た、とも。

 

地上に戻されたルイーズ。異星人の目的は判ったものの、全世界で起ころうとしている攻撃、特に中国を止めなくてはならない。

 

そこで自分の未来を見るルイーズ。国際的な会合で中国の代表、シェン上将から核攻撃を思い留まったいきさつを聞かされる。上将の無き妻のダイイングメッセージをルイーズが直接電話で伝えた事で、彼女を信じ核攻撃を思い留まる事が出来た、と。
でも私は貴方の携帯番号を知らない、と言うルイーズに「ほら、今教えた」と番号を見せる上将。ハッと我に返りその番号をメモすると、撤退した者が残した携帯電話を見つけてシェン上将に電話。
軍内での探知システムで中国への電話が検知され、追い詰められるルイーズ。危ないところでイアンが体を張って時間稼ぎ。何とか上将と繋がり、攻撃中止へと向かった。

 

その全世界の動きを受けて、世界中の12体の宇宙船はかき消えるように消滅して行った。
危機は全て去り、イアンはルイーズにプロポーズする。娘を産み、その後イアンと別れ、結局娘も亡くす事が判っていて、その運命を受け入れるルイーズ。

 

 

感想
アクションらしいアクションはなく、地味な映画ではあったが、上質な手触りを感じた。

 

ヘリで向かう現地に行くまでの表現が秀逸。一本道に連なる車の列、それがどんどん膨らみ、野次馬の姿が見えたと思ったら、突然何も無くなった。軍による規制線の存在。そして前方、霧が這う向こうに出現する宇宙船。
自然も見事に取り込んで、このシーンはもう一度じっくり味わいたい。

 

7本脚のタコにはちょっとびっくり。ただ、特段の特徴もない地味さで、まあ許容範囲か。
言語を理解する事で未来が見通せる様になる、という概念がイマイチ理解し難いが、要は自分の子供が死ぬという個人的な体験が宇宙と直結しているという関連付けと、知った上でそれを受け入れる生き方。そういう資質があるから選ばれたのか。
何か「惑星ソラリス」を見た後に感じたものと共通するイメージが心に残った。

 

この監督、ブレードランナーの続編も手掛けているらしい。楽しみ。

 

 

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