おっぱぬん かんなんむスタイル ♪
馬 馬 乗馬ダンス♪
おっぱ＝韓国の女の子が年上の韓国人男性を呼ぶ時の愛称みたいなもの
カンナンスタイル＝ソウル市カンナム区という富裕層が暮らす地区で、８０～９０年代の昔は
いかにも典型的な成り金スタイルでディスコで豪遊したり女を両脇に
はべらかせ街中をねり歩き、ディスコで踊り狂う人たちがいた。
その懐かしいスパイスとギャグで茶化したような風刺的な意味合いを含めて
おっぱ は、時代が変わろうがカンナムスタイルだぞ！どうだい♪
こんな奴、今時 見たことないだろ？？？
みたいなものを狙ったPV。
日本でいう、バブルネタみたいなもの。
何故、馬を主張しているのかの理由＝やっぱり金持ちは馬に跨るだろ？みたいな昔の思想と
女にたいして いやらしい意味も込められている(ラップにありがちな)ものだと思う。
馬並みだとか俺は女の馬です...みたいな。
事実、リリックの中で歌われている内容も 女にたいして書かれている。
要するに、金・ディスコ・女遊び といった、ラッパーなら誰もがネタにしたがる
オーソドックスな内容＋αで盛り上げている。
今の韓国では長身でイケメンで歌もダンスも上手いかっこよさを追求したアーティストや
アメリカないずどされ気取りきった歌手が当たり前のように多数存在する中、
古き良き時代の韓国の象徴とか文化とか、そういったものを取り込むことで
あえて逆を突き大ヒットしたこの歌。
PV自体もあえて 真剣な笑い を狙いにいった感じで、いまどきの韓国の女性が見たら、
指をさして「なにあれｗｗｗ」と、笑い転げてしまうような ありえないルックスと
ファッションで見事に元祖カンナムスタイルを主張しながらも、キャッチーな音源と
シンセテクで人々の心を見事にGETした。
曲自体も非常に単純でわかりやすく中に入ってくるので人を夢中にさせてしまう中毒性がある。
MCハマーの「ハマタイム」にも似たような中毒性エンドレス。
そして乗馬ダンスという振り付けも覚えやすく、そのアップテンポで切れの良い音楽との
相性の良さに、ついつい真似したくなってしまう若者が急増。
その中毒性は世界中で拡散して国々によって様々な影響を及ぼしている。
意外とこんなシンプルで おばか少々に古臭いダサさの中にも
絶妙な具合に最先端を織り交ぜた未知なる曲ってーのが新鮮だったりする。
これがもし、そこらにありがちな気取ったR＆BとかHIPHOPなら、
アメリカ人の冷めた反応なんて想像の範囲。
しかしアメリカやヨーロッパのビルボードをも唸らせた たしかな事実。
そういった意味で考えると、やはり記録的センセーショナルを巻き起こした
PSYはリスペクトに値する人物だといえる。
だが やはり、ここで一発当てた分、反発して下がってしまう恐れは否めない。
この後、彼が同じようなヒット曲を連発できるかどうかは定かではない。