グレースケアのとんち介護教室

時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。


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今日は厚生労働委員会のハイライト、参考人陳述。

樋口恵子さんが登場して、介護職の昇給は待ったなし!とがぶり寄り。

与党はスルリと身をかわし、野党はそのまま土俵下か…? え?

ご存知、佐野哲也さんの(ってまだあんまりよく知らないけど)国会レポート、またご紹介します。

今回も脱水気味、そのうえ硬いイスにすら座れず立ちっぱなしの3時間。えらい。

以下引用。一部構成、強調しています。


********************

4/16 民主党提案の「介護人材確保法」審議の参考人意見陳述を傍聴しに衆議院厚生労働委員会へ行きました。

本日はさらに傍聴人が増えて50人ほど参加。立ち見が一列でき、記者の姿も多くなってきました。私は3時間立ちっぱなしで喉を乾かしながら休みなくメモを取る傍聴でくたびれました。

今日は、参考人4氏が「介護人材確保法」と「介護保険法の改正」について意見を述べ、与野党6名の議員からの質問に答えました。

録画ネット中継は
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm

「介護人材確保法」について遠藤氏、村川氏は反対。樋口氏、清水氏は賛成という立場でした。

樋口恵子氏(NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長 評論家)


医師不足がいわれる中で医学部・看護学部の学生が減った話は聴かないが、介護福祉士養成校には定員割れがある。深刻な介護力不足の現状。緊急性が高い最重要課題。

民主案は100%良い案とは言えないが、待ったなしの状況である。道路特定財源があったのだから、介護特定財源があってよい。社会の嫁化している介護職(無償・無視されているという意味で)。

他の仕事に比べ特別不利な仕事なので当然援助すべき。保険制度の改定が民よりマネー、民より紙(書類)だからオカミという。

質の確保のため介護福祉士の業務独占をすると人材足りなくなる。保険導入時、不景気のなか介護労働者の正規職員化と賃上げができなかった。

清水俊朗氏(全国福祉保育労働組合中央本部書記次長)

介護職は国家公務員の福祉俸給表と同等のものを民間でも出すべき。働き続けられない現場の状況を見ると民主案では不十分だが、これまで人件費は削減ばかりだったので成立望む。介護報酬の大幅な引き上げを。

ヘルパーの仕事だけでは生活できない。介護職の人員配置基準が少なすぎ、まったく実態に合っていない。保険料を上げると払えない人増える。利用者負担を増やさないと職員待遇改善されないのはおかしい。別財源考えて欲しい。

遠藤久夫氏(学習院大学経済学部教授)

事業所間の格差が増す。給与の向上につながるか疑問。財源が確保できないのでは。福祉財源そのものを増やすべき。参考まで看護では看護師をたくさん雇う所の報酬を上げたら職員が転職した。

村川浩一氏(日本社会事業大学教授)

中長期の財源を確保してほしい。介護報酬の増額には人件費比率・介護福祉士の採用率を参照するなど事業所評価に工夫が欲しい。都道府県単位の給与基準で支給を区別することは現場の分裂・混乱を招くのでは。措置制度時代は人件費が行政から示されていた。

以上が3時間の質疑概要です。すべて手書きメモからなので間違い等あると思いますが、フォローヨロシク。

委員会後、山井議員、樋口氏から傍聴者に挨拶があり、次回委員会4/18金9時から6時間の審議の見込みが改めて山井議員から報告されました。


今日の感想

いずれの参考人も、介護人材を確保し福祉の財源を増額すべしとの共通した認識をお持ちでした。中でも樋口氏の陳述が目立ちました。この後夕方から別の会議に出席されるとの事。バイタリティーありすぎです。発言冒頭で「後期高齢者医療制度の保険料天引きをされる75歳です」というのは年齢詐称ではないかとの疑惑を感じました。


前回分 厚生労働委員会ニュース4/11版が上がっています。
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_rchome.htm

次回も傍聴参加予定です。


********************

引用以上です。


お疲れさまでした。もし昇給法が通らなくても、佐野さんだけは2千円くらい上げてあげたい…。


樋口氏は詐称ではなく、そういう人なのです。後ろには団塊の世代800万人が控えている。みな口が達者だ。でも身体はいずれ衰えてくる。ボケも始まる。そのとき少子化の細腕では、とても支えられない…。

しのびよる危機感と逃げ時のタイミングを図りつつ、さらに、最終回の傍聴のご案内。

シフトの都合や人員不足で余裕はないと思いますが、一度社会見学を兼ねて、自分たちの処遇が議員の間でどう話し合われているか、ライブで見に行くのも一興。


当事者不在の中、それぞれなりによかれと思う方法を口々に語り、勝手に決めていく。あぁ、これじゃいつも施設でやってるカンファレンスといっしょだわ(苦笑)。

以下、女性の会の案内より。

********************


厚生労働委員会傍聴者大募集!

4月18日(金)、いよいよ最終日。審議採決のどたんばです!

傍聴人の多さが法案の行方を決めることも!!!

採決に圧力をかけるべく傍聴席から最後の応援をお願いします。

本日の厚生労働委員会では樋口恵子理事長が参考人として招聘されました。沢山の傍聴ありがとうございました。「介護人材の待遇改善は待ったなしの大問題である」ということは相変わらず超党派で十分認識されているようです。しかし民主党の法案が提出となるかどうかはいまだに厳しい状況。いよいよ18日の採択で決まってしまいます。

<日程>

4月18日(金) 9:00~16:00

集合場所 衆議院第1別館 1階 議員面会所

地下鉄「国会議事堂前」駅 出口①

*9時から傍聴できる方は8:45にご集合下さい(途中退場はできます)

*9時以降の時間をご希望の場合は山井事務所にご相談下さい


傍聴ご希望の方は大至急、お名前とご職業、連絡先をお知らせ下さい。

17日(木)正午までにお願いします。

事務局FAX:03-3355-6427

メールアドレス:wabas@eagle.ocn.ne.jp  

または 山井事務所 03-3508-7240 へ直接お電話下さい

NPO法人 高齢社会をよくする女性の会

Tel:03-3356-3564 Fax03-3355-6427


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北の宿から介護保険、改正版。


♪あなた変わりはないですか 日ごと手足が弱ります  

 来てはもらえぬヘルパーを

 オムツ濡らして待ってます~


という替え歌を披露するのが樋口恵子氏。


なんだろう、このノリ。(嫌いじゃない)。


ご御大で近寄りにくい人かと思っていたが、今回の討ち入り参加にあたって、いきなり直接電話で話ができたり、気さくというか、つい惹き込まれる(巻き込まれる)。


2003年都知事選では、「軍国おじさん」慎太郎に対抗して「平和ボケおばさん」を自称、82万票を獲得。

今回の署名活動も、短期間で15万ほど集め、集会には5党の代表議員を出させるパワー。


1932年生まれ、75歳。とても後期高齢者とは思えない。

要介護になっても、きっとハツラツと介護職を呼び込むだろう。


介護人材の待遇が人並み以下であるのは、社会的な不正義である、義をみてせざるは勇なきなり、女がすたると明快な行動派でありながら、肩肘を張り過ぎない、力の脱け具合がいい。


「介護予防やPPK(ピンピンコロリ)もいいけれど、元気だった人が急に亡くなることを一説には「変死」という」、とか。「要介護を経験しないとあの世へ行けなくなりました」…。


確かに、認知症や障害をもって生きるのがフツーになる時代、それでもどうフツーに豊かな暮らしを続けるかを考えると、社会的なケアの充実が不可欠だし、介護職を低待遇の「社会のヨメ」に放置して、人材不足を招いては自分たち(特に長生きの女性)の暮らしが成り立たなくなるという危機感は、的を射ている。


ただ、参加者それぞれの的は、よくみると大小さまざまで、矢のベクトルが全く一致しているわけでもない。


とにかく出演者が賑やか、「現場」からは私も入れて15名、「家族や応援団」からは10名。「政治家」は5名。


介護職と家族の違い、

現場と経営者や団体の違い、

女性と男性の違い、実収入の違い、

介護イメージのマイナスとプラスの違い、

党派の違い、戦略の違い、

そして、とんちと趣味の違い…。


それらの違いを、ガーッとあわせ飲んで、討ち入りの怪気炎につなげる。

壇上に、はちまき締めて、のぼり旗掲げて居並ぶ女性の会の大迫力。

あと十余年、きっと要介護でも認知症でもみなこの調子、、、


うゎ、やっぱり介護職逃げよっかな…。


つづく。


TBSニュース『介護ヘルパーの待遇改善訴えシンポ』。 動画あり、2人目が私。一生懸命アピールしでんだけど、鼻つばってんだよね。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20071210/20071210-00000014-jnn-soci.html


あと、発言がたまたま最後だったものだから、うっかり「じゃぁ貧乏自慢のトリを飾って」とか言ったけど、そこはカットされてます。


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いや、パワフルな集まりに圧倒されっぱなし。

高齢社会をよくする女性の会主催、『介護は待ったなし、介護人材確保のための大集会!』


会場は8割が女性でしょうか、野次こそ飛ばないが、拍手喝采とひそかなブーイング。

特に5政党が参加したシンポは、それぞれの芸が出て盛り上がった。


通称3万円法はじめ、介護職の労働条件を上げるにはどうすればいいか。

政治家はどう考えて動いているのか?


自民党・丹羽元厚労大臣「課題はわかるが、財源はどうする?消費税上げるなど国民の理解は?いまも国債が700兆円、子や孫の世代のことも考えないといけない」(後ろのおばさんの声「すりかえてるわ」)


公明党・古屋さん「福祉の党です。高齢者虐待防止法にも尽力しました。育児保険も検討中。女性も継続して働けることが大事、アイルランドはそれで税収・GDPアップです」(同つぶやき「何にも内容がない」)


民主党・山井和則さん「3万円法の実現に財源3000億円必要。介護人材確保法を検討中、介護報酬の前倒しアップと、報酬増が人件費増につながる担保が必要。俸給表を指定し報酬の要件にするとか」


共産党・小池晃さん「報酬アップと、別枠での公的補助も要検討。財源は自民党政権でもやる気と工夫次第。在日米軍への思いやり予算2300億円、米兵1人588万円、思いやる相手が間違っている


社民党・福島党首「毎年2200億円の社会保障費削減の影響大。マージン率の設定や公契約条例で事業者の賃金比率にも目安要。女と若い者の善意に国はつけこんでき過ぎたのではないか」


さすがメディア慣れしている小池さん、共産党お得意の防衛費・大企業優遇税制の数字を持ち出して対抗しつつ、共闘模索の党略を反映してか、ちゃんと他党に同意したり期待したりも忘れない。

しかし、イージス艦1400億円買ってる、商社通してゴルフ代まで乗せてるとか、大企業5兆円・大資産家2兆円の減税やっているとか、道路特定財源の話とかいちいち具体的だ。

拍手の多かったのは小池晃と福島瑞穂だが、丹羽氏も負けていない。

山井氏が民主党の公約に介護人材確保を入れるから応援をというと、「党派を超えて知恵を出さないといけないのに、選挙のことで頭がいっぱいなのかな(笑)」と応酬。


また、司会の堀田力氏が「介護労働は命の問題、道路が大事なのか、命が大事なのか」と熱弁を振るうと、「私どもは評論家じゃない、若年世代の負担の軽減を考えると、高齢者にも所得の高い高齢者がいる、堀田センセイなどもそうとは言いませんが(笑)」と応酬。


「政治家」の面目躍如といったところ。


もっとも、一番パワフルでおかしかったのは、樋口恵子さんだった。


つづく。


樋口先生と女性の会が考える待遇改善策や財源については、

けあともインタビュー http://www.caretomo.com/caresp/id=710


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福祉介護業界でとりあえずハッスルしようと思ったら、資格取得は一つのポイント。資格で仕事はできないとは言うものの、辞めよっかあ気分を抑え、長く働くためのモチベーションにはなりえる。ヘルパー2級に始まり3年で介護福祉士、5年でケアマネジャーというのは、今でもステップアップの王道。

受講さえすれば誰でもとれるホームヘルパー2級を別にすれば、福祉系の資格の決定版はやはり介護福祉士。今年の試験も14万5千人が受け、7万3千人が合格!


続いてはカタカナ商売、書類屋の実態にも関わらず現場キャリアの目標、ケアマネジャー(介護支援専門員)。昨年度は13万8千人が受け、2万8千人が合格!

(ちなみに8割が不合格!平成10年は44%の合格率が近年5%刻みで急落、今回は20%そこそこ。あからさまな政策誘導、よっぽどケアマネジャーは減らしたいらしい)

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/12/h1227-2.html  

人数で続くのが、経験も就学も不要、お手軽さと一般ウケで福祉住環境コーディネーター。年2回で計5万2千人が受け、2万3千人が合格!

(ちなみに「インテリアコーディネーター」とは全然違う。こちらは合格率2割、年3千人前後と難関。福祉住環境の受験者、受けるきっかけの誤解率はたぶん2割)

次点が社会福祉士。プライドと実収入が反比例ゆえ伸び悩み。4万5千人が受け、1万2千人が合格! 独立開業の実践も徐々に広がっているが、億万長者になったという話はまだ聞かない。


あとは1万人以下の資格がつづく。


私が今後ブームになると注目しているイチオシの資格が、福祉英語検定

これからの福祉介護現場では、外国語でコミュニケーションをとることが必須になる。

フィリピンやタイからの専門職、高学歴で看護資格もあったりする人たちともきっちりトークして渡り合わないと、利用者本位のケアができない!


また元気な高齢者たちも今のうちに勉強しておかないと。将来、要介護になったときの住みかが国内でも、日本語が通じるとは限らない…。


で、乗り遅れないよう、早速受験してみた。

まず3級の東京会場。首相官邸に程近いビルの一室。


いきなり受付で身分証明書の提示を求められる。あわてて免許証を出すも、これは皆チェックなのか、私だけなのか? もっとも自身の挙動不審ぶりには自信があるので、チェックしてもらった方が安心だ。身体までは触ってくれない。


教室に案内されると、座席は2つだけ。さらに「欠席者が出ましたので…」と言われ、結局受験生は、私1人。あれ?


ブームの兆しはどこ?


つづく。


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なんつうか、介護業界の魅力が色あせつつある昨今、久々に前向きな記事。


そろそろ腰痛もキツイし、別の仕事を探そうか、と私も毎週熱心に眺める求人欄。


その欄に、シリーズ仕事力、姜尚中『ニッポンには新エンジンが要る』。


よくあるモノから知識・情報へ、製造業からサービス業へ、という議論なのだが、姜教授が、日本を覆う現状維持モードと閉塞感を打ち破り、「新しく優秀な人材が積極的に価値を見いだして、仕事を切り開いていく」セクターの一つとして挙げているのが、介護。


正確には、「介護などでさまざまなサービスを組み合わせ、モノを介在せずスキンシップなど目に見えない価値を大切にする情動的なビジネス」。


う~ん、またロハスか? わかりにくい。


介護とスキンシップ。確かに現代に失われている人と人とのつながりを、濃厚なまでに取り戻す場ではある。

言葉でも言葉以外のコミュニケーションでも。スキンシップも大事。認知症のケアなどは特に。


いっしょにご飯を炊きトイレに行きフロに入り。不眠で不穏の人がいれば行って恐がらなくていいと手を握り。それでも治まらなければ明かりに体の向きに暑さ寒さに音に水分に空腹に失禁に尿意便意に便秘に体の不調に不安に気がかりに怒りに不満に寂しさに昼寝のし過ぎに薬に…と想像してはさまざまなサービスを組み合わせ、それでもうまくいかずに振り回され。表に現れない、裏の思いやニーズまで汲み取らないとならず。


確かにモノを提供して、対価を得て、それでハイ満足。という仕事ではない(尿とりパット替えてOKってこともあるけど)。


介護の世界では、ニーズとデマンドの区別ってよく言うが、口で訴えられている内容(フロ嫌とかのデマンド)とその方本来の必要(清潔にしたいとかのニーズ)とは違って、まさに目に見えない価値を探るサービスと、言える。


な~んもしたくないっつうデマンドと、でも頼られてハリのある暮らしをしたいっつうニーズ。

対する介護サービスの中身も、ただのお世話と、専門性のある自立支援、と分かれる。


姜教授は、モノそのものと、目に見えない価値(知識・情報・サービスなど)、という風に分ける。目に見えない価値は、さらにサービスの中身やレベルで分かれるだろう。そこに、新たな可能性や価値を探そうとするケアの仕事は、確かに、やりがいがあると言えなくもない。やせ我慢で

(認知症の人の情動への関わりや、お客様にできることは何でもしてもらう究極のサービス!は、まだまだこれからの分野だし。ノウハウないし)


「イギリス、アメリカはいち早くその分野に優秀な若い頭脳をシフトさせ、債権国家にふさわしいあり方を確立しようとしていますね」

「私は日本にも…もう一つの大きなエンジンが必要だと思っています。若い人が燃え尽きる前に飛び込んでいける、ビジネスのフィールドが」


現状を打破して、新しい時代を引っ張るような強力なエンジン。
そして、若い人が飛び込んで、…燃え尽きてしまうのか?

「情動的なビジネス」と並んで挙げられているのは、「金融サービスや保険など成熟社会に対応した富を生み出していくビジネス」。債権国家・英米で若い頭脳が向かっているのは多分こっち。姜尚中、いつから国際社会のブルジョア賛美になっちまったの?


やっぱり腰が痛い。金融屋さんに負けないよう、頭も使わないと。


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介護職の募集に、希望者殺到! 倍率20倍の難関!


うらやましい。ありえない。

フィリピンの日本人退職者村での求人の話。日本行きも念頭におく。

(NHK『フィリピン介護士がやってくる』3日教育)


対して、私の勤務先界隈。スタッフ不足でいつもシフトに頭を悩ませ、そしてあーまた退職者、残ったスタッフはさらに厳しくなるお仕事、そしてあーまた退職者、の悪循環。連続夜勤に身体もココロもボロボロ…


職安に福祉人材センターに専門学校に折込チラシにホームの壁に近所のスーパーに口コミにスタッフの親兄弟姉妹親戚に辞めたスタッフにもう一度と次々当たり、頭を下げて迎える金の卵(むかし工場いま特養。でもあんまり金にはかえらない)。


2003年の介護の求職者20万6千人が、2年間で3割も減ったとか。介護施設は増えているのに、これだけ担い手が減ったらまわらないのは明らか。都内に加えて中京圏や神奈川、阪神など、景気が回復して、他に好条件の職場のある地域では特にキビシイ。


フィリピンの取材では、特養の施設長の視察に同行して、2つの介護士学校に行く。


最初に訪ねたのは、日本語クラス。日本に行きたいですか?の問いに、「はい、もちろん!」と屈託なく応える生徒たち。併設のホスピスでは90歳のおじいさんを7、8人がかりで介助する場面。「人海戦術」だね、と施設長。これは取材用に、施設のアピールで人材豊富な気がするが、その後の面談で「夜勤は20人にスタッフ1人」と日本の実態を聞かされ、ギョッとしながら「ベリーエキサイティング!」と叫ぶところをみると、現場の介護職の配置はもっと多くてフツーと思われているのかもしれない。(確かにエキサイティングだわよ、毎晩。ホームは9人に1人だけど)


次に訪ねたのは、フィリピンでも1、2を争う評価という介護士学校。そこのクラスで行きたい国を聞くと、カナダ、イスラエル、カナダ、カナダ、米国、カナダ、イギリス、イスラエル、カナダ、カナダ、中国、カナダ…。20数人聞いて、日本はたったの一人だけ。いわく条件が厳しすぎて不人気。「学歴じゃなく介護士としての技術やお年寄りを思いやる気持ちを評価して欲しい」。ごもっとも。


肩を落とし「政治の責任ですね」という施設長。日本語クラスでは強気だったのに…。


<求人案内>

特養 日本ホーム

・四年制大学卒に限る ・さらに6ヶ月の介護士学校卒 ・日本語能力要

・4年以内に日本で介護福祉士取得(試験はモチ日本語)、できなければ帰国のこと。

・交通至便。飛行機で4時間


有老 カナダビレッジ

・2年間介護士として働けば永住権さしあげます

・英語で働けます


番組の情報からはこんなカンジ。

これ日本ホームの条件をもっとよくしないと、スタッフこない。他に流れるのは当然。


冒頭の退職者村介護職は、フィリピン内での人気が濃厚。あと、日本クラスというのも、もっと大胆な労働市場開放を当て込んでフィリピンで開講相次いでいるものの、現状ではそのうち失望が広がるのではないか?(日本に来るより、フィリピンに移住する日本人の介護に応える?)


経済連携協定、看護師もセットになっており、あまり大量に来られても困る、日本人の労働条件まで落ちかねないしっつう業界団体の思惑がらみで、ハードルが高くなっている。(他方、「准介護福祉士」の創設など、怪しい抜け道をつくる動きも)。


でも、現場的には、もうヘトヘト。やりきれない。介護の質も下がる。何より利用者にしわ寄せが。フィリピーナのあの自然にあふれ出るような心からの笑顔、ニッポンジンもう出ませんネー。


とにかく早く好条件での採用をすすめて欲しい。日本ホームの施設長どの…。誰だ?


つづく。

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まだ何とか、生き残っています

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NHK特集、グーグル革命~あなたの人生を検索が変える。


検索連動型の広告が、売上を左右するため、グーグルの上位に表示されるために苦心する事業者。

ケータイ比較のホームページ上、グーグルにリンクした広告収入が月90万円にのぼり、リッチな高級マンションで暮らす若者(以下ジョン君)。


強迫的なまでに世界中・古今東西のあらゆる情報を収集しつくそうとするグーグル社。

「便利になるためには情報を与えなければいけない、信頼できるところに預ければ安心…」とCEO。

趣味や関心、検索履歴からいまいる位置まで、投げかけると、個々により一層ターゲットを絞った情報が得られ、便利になるという。これ、利用者にとっていいことのようだけど、得られる情報は、結局、企業広告というカラクリ。スポンサー企業がお金をかけて必死にリンクさせているもので、資本の思惑がより精緻に生活にいきわたる、といった印象をもつ。


ジョン君はすっかり信頼して、キャッシュカードのナンバーも、買い物や行き先検索の履歴も、み~んなグーグルに預ける。いわく、「個人情報はもちろん、記憶すら預けている」「自分が忘れていた過去のことも検索結果で出てきた」「自分の記憶に存在しないことでも、インターネットの世界では永遠に存在することを知りました…」


『ウェブ進化論』などでは、どちらかというと、グーグルを、一部メディアや大学に握られていた情報をとことん一般に流通させ権威を無化することや、富の分配・経済的な格差の是正を掲げていることなど、ポジティブに評価しているが、今回のNHKの立場は、バランスをとっているように見せて、結構ネガティブな面を強調している。(ほんとはNHK、グーグルみたいのは嫌いなはず)。


確かに、「グーグル政府」とか「グーグル通貨」といった社員の発想の落書きを、そこだけ取り出すとかなり怪しい。中国では天安門事件がリンクされないとか、検索上位から突然消された企業と「グーグルにとってそのホームページはどうでもいい」みたいな弁護士の言い草なども、反感を呼びそう。個人情報を預けるのも心配…。


きっとでも、検索エンジン自体が新しいテクノロジーというだけで、どう使いこなすかは、自分たち次第。


例えば、認知症は記憶障害だが、その記憶を脳以外のところに保存しておき、それを外部記憶装置として、障害を補うことに使えれば、初期のころには役立つかもしれない。昔は紙の日記、いまはPCのハード、そしてネット上のどこかへ。


やがて本人は、パソコンの使い方も忘れてしまうだろうが、過去の趣味や生活史を、サポートする人が記録を覗き込んで参照できるとすれば、かなり援助には使える。いまは、本人の断片的なことばや、家族からのヒアリングによってアセスメントを行い、本人のことをできるだけ理解し、その希望や志向を半ば想像しながら、ケアプランをつくっている。


徘徊して行方不明になりがちなら、え~っと本人20~60歳までの地図検索の履歴をみると、銀座3,308回、新宿124回、秋葉原3回、鶯谷56,336回、…、よし鶯谷だ!あやしい!


夜間不眠がちなら、え~っと本人がグーグルを使った時間帯の割合は、21~22時:11%、深夜2~3時:34%、…、よし、しょうがない!PCの前にどうぞ~! 眠剤なんて使わないで済む。


スーパーに同行しても、なかなか自ら選んでもらえないなら、買い物履歴を「フード」「お菓子」などに絞って検索、…あぁ、おばあさん、やっぱりこれが好きだったのね、『おばあちゃんのぽたぽた焼』8,046回、とか。


朝の更衣介助、コーディネート任されても困るので、「ファッション」検索で、本人の好みを探り、じゃぁ今日はこれとこれでどうですか? 35歳のときのアバターを意識して…、とか。


う~ん、やっぱり何となく、イヤね。

いまのうちから、変な検索ばっかりしないように気をつけよう…。「由利徹」とか…。



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ケアプランの素、並んでいます

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「私くるとみんな賑やかで大笑いよ、だから雇ってよテンチョーさん!」

 確かに彼女は明るかった。半年ほど前。初対面の採用面接だというのに、人懐っこく聞いてもいないことをお喋りしてくれる。

 フィリピンからきて日本人と結婚し、やがて別れて子どもと二人暮らし。仕事熱心なこと(「ヘルパーでは娘もいっしょに連れてって足ツボマッサージするの!」)、グループホームのこと(「映画『折り梅』見ました、ゼッタイいい!」)、教会の信心のこと(「エンジョコーサイ絶対ダメ!」)、身内のこと(「兄さんは渡米して銀行の支店長、でもオキャマなの!」)など語る語る。


 デイとヘルパーの経験があり、喋るのは何とかなりそうだが(勢いで)、書くのは苦手。ひらがなと簡単な漢字の読みはできる…と急に控えめに言っているが、怪しい(履歴書は娘が作成)。でもお客様の見守りやレクから始めて、徐々に記録も定型的なものから習熟していけばよいか? 人柄の良さで入居者には割りとウケそうなタイプ。やや心許ないところがまたちょうど良いツッコミどころになる(あるいはボケ加減、お互い様と許しあえる)。

スタッフ間でも最近人の出入りがなかったし、インターナショナルな職場になるとか、国際化の時代、英語を使って仕事なんてまるで外資とか、ポジティブにフォローができるようにもっていければ吉(余計な仕事が増えるだけ!と思わせると凶)。


 と頭をさんざん悩ませ受け入れを話し合い、1週間ほどのち採用を通知、「ありがとう、テンチョーさん!!」。で、書類を送るも一向に返ってこない。あれ…? さらに1週間後、電話をすると「ゴメンなさい、ワタシ近くのパン屋さんで働くことにシマシタ!」。んんんんんっ。書類が行き違っていたらしいが、ではまた機会があったら――。残念だった半面、正直少しホッとした気分も。やっぱり縁がなかったのだな。

 認知症の人は、本当にいろいろで、年齢も70代から100近くまで、真夜中に「美しき天然」を唄ってご機嫌だったり、顔をみるたび拍手を打たれたり、「お父さん」と呼ばれたと思うと息子の名前を繰り返されたり、手を握ってここに入れちゃダメ?と袂に導かれたり、もう世代も違うしカルチャーも違うし通常のコミュニケーションの枠組みや理解の仕方を超えている(入居者からみると、スタッフもかなり異星人のはず。残った食べ物は平気で捨てるし)。そういう人同士、どう共存するかがグループホームの究極の課題。


 で、外国人もやってきたら、シンプルに面白いと思う。病気に世代に国籍…多文化共生で生活はさらに豊かになるか?

確かに、スジとしては介護職の労働条件を上げ、長く安定して働ける職場環境にすれば、潜在的なケアワーカー(いわゆるペーパーヘルパーたち)が労働市場に出てきて、人不足もやがて解消するかもしれない。

 ただ、労働条件を上げる=介護報酬を上げる=保険料も上がるという社会的な合意がすぐに得られるとは思えない。介護職の地位向上よりは、フィリピンから介護士を受け入れる方が、少子高齢化(長くは続かない)社会を低コストで効率よく支えられる、というのがいまの世間の判断になる。


 願わくば、四大卒の高学歴で来日する彼女・彼らとともに、介護職の地位向上を図りたい…。日本語も英語も認知症の失語のヒアリングもできるトリプリンガルよ!!

 で、先日急に電話。「仕事ない? テンチョーさん!」。面接した彼女、もうパン屋さんを辞め、そのあとまたデイに勤めるも、いじめられてるとか。正直だ。縁は否応なくできそうだ。


フィリピン介護士の受け入れについて詳しくは

http://allabout.co.jp/career/careerwelfare/closeup/CU20060912A/ 

All About Japan (介護・福祉業界で働く)


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ほかのブログにもやってきたかな

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ジェフリーは15歳の男の子。

両親は早くに亡くなり、おばあちゃんに育てられた。夢は介護士になって、海外で働くこと。

小柄な身体に澄んだ瞳、深夜から朝まで漁の手伝いをして1日の稼ぎは約70円。それで病気の祖母の世話をしながら、介護士の学校に通う。とにかく、けなげだ。


2日のNHK・BSドキュメントは、『アジアに生きる子どもたち フィリピン~介護士をめざす少年』。


学校で、現地の日本人高齢者施設を見学。61棟ものコンドミニアム。すでにこんなのができ、移住している日本人がいることに驚く。マネジャーらしき日本人、「ここで働くこともできますか?」との教師の質問に「それは…いいですよ…」とぶっきらぼうな返事。子どもたちはそれでも目を輝かせて拍手する。

(フィリピン人が介護することをあまり知らしめたくないのだろうか?この態度)

施設での実習。

気難しく何をいっても不機嫌で気に入らないお年寄り。強迫神経症的に、掃除を繰り返しやらせる。

物盗られ妄想があり、つながらない電話で抗議するお年寄り。ダンスを軽やかに踊ったかと思うと、気分が悪いと倒れこむ。


う~ん、困った年寄りのタイプは万国共通だ。


対応も、とにかく相手の機嫌を推し量りながら、孫の写真を手にお喋り、外の散歩で気を紛らす、認知症には否定しないで話を合わせて付き合う…、と対応のノウハウは、日本のケアと変わらない。


ジェフリー君、はじめは叱られてばかりだったのに、童謡チューリップを披露したり、率直に意見をいえるまでに関係が深まる。お年寄りへ伝えたのは、

1.いつも笑顔で 2.たまには外へ 3.何でも自分でしようとしないで人に頼んで


まあ意見するのは関係がよっぽどできなければご法度だが、彼は自然に話しかけられる。ただ日本のトレンドと比べると、3だけはちょっと外れている。いまは介護予防に自立支援だから、「何でも自分でしようとして」だ)。

最後は涙の別れ。おばあさんも顔をシワクチャにしてラスト一言、「ちゃんと床掃除をしてって」。立派。

帰り際のジェフリー君、「すごい達成感です」と最高の笑顔…。


番組の末尾、「介護士でやっていく自信はありますか?」と聞かれて、答える。

「自信があるとかないとかではなく、絶対に介護士でやり遂げると心に誓っているのです


すばらしい!私が事業者だったらすぐに雇いたい。


できる介護職のタイプもまた、万国共通だと思う。

1.モチベーションが高い 2.お客様・利用者本位 3.仕事がきっちり丁寧 4.理念と倫理観がばっちり 5.他人とうまくやっていける…


外国人介護職の導入には、日本の労働市場がいっそう低コスト体質になると反対する向きもある。

確かに、1日分の給与が、フィリピンでは2ヶ月分以上の収入に相当する。

ジェフリー君の生活環境も、バラックにムシロ敷き、タッパーの残り物手づかみで食事、井戸水にタライで洗濯など、いまの日本の生活水準から比べると、ギャップが大きく、介護現場でも文化の違いにとどまらず、生活環境や衛生観念の差がにじみ出ることに拒否感をもつ人も少なくないと思う。

(あと20~30年くらいの間の日本の高齢者は、まだ貧しい時代を知っているので、かえって、通じるものはあるかもしれない)。


ただ、これ見ると日本人よりよっぽどモチベーションが高く、魅力的な介護士であることには違いない。

これはやっぱり少年だから、なのか??


そういえば、いちどホームにフィリピン出身の人が面接にきたことがあった。とってもチャーミングだったのだが…。


つづく。


NHKによる番組の紹介


BSドキュメンタリー
 「アジアに生きる子どもたち」
  - 僕とおばあちゃんのために~フィリピン・介護士を目指す子ども~ -
後9:10~10:00
 新たな経済発展の切り札として“介護立国”を目指すフィリピン。ラグナ州カランバ市役所では今年6月、10代の少年少女を対象とした「ケアギバー養成ジュニアコース」が開設された。小さな時から外国語や異なる宗教や生活習慣、徹底した介護スキルを身につけた介護士(ケアギバー)を養成することで、国際市場で有利な条件を獲得しようというのだ。
 コースの定員は20名、説明会のあと7月上旬には選抜試験が行われた。チャンスを勝ち取った子どもたちは最初の6か月間の授業料を免除され、さまざまな研修に取り組むことになる。
 フィリピンのアロヨ政権にとって介護労働力の海外輸出は経済発展の要だ。しかし、年間20万人と言われる労働力が海を渡り、家族の離散などの矛盾も出始めた。ジュニアコースをめざす子どもたちも、兄弟の多くがすでに海外で働いており、親の感情は複雑だ。9月から始まる実技研修では、子どもたち自身も外国人介護の難しさに直面していくことになる。
 番組では、国際的需要が高まる介護市場を前に、将来のチャンスを切り開こうとケアギバーを目指すフィリピンの子どもたちの姿を追う。

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テーマ:

年に1度の福祉介護のお祭り、国際福祉機器展。

今年も東京ビックサイトにいってきた。


前回は、介護予防ブーム沸騰で、マシントレーニングで場内イヤな汗充満だったが、今年はほとんど見当たらない。代わりに、ゲームマシンやらスロットやらスポンジ型抜きやら細かいプレイグッズが目立つ。


また、良心的な介護職が眉をひそめる、おなじみ‘全自動モノ’、下火になるかと思いきや、ますますコマ割は大きく、フロントラインに出てきた。例えば、全自動排泄処理機。ベット上で寝たまんま、尿も、さらに便も、自動で吸い込み、洗い流し、乾かす。オムツカバーの周りに水は漏れません! さらに、携帯に機械の作動状況を伝え、安否確認もできるというスグレモノ! 会社帰りに携帯のぞき、あぁうちのお義母さん、ちゃんとうんこしているから安心だわ…


こんなマシンは、うしろの方で、開発兼営業のオッサンがワイシャツの袖をまくって、介護疲れでゲッソリのお嫁さんにコッソリ売り倒していたものだが、今回は、ハンズフリーマイクのお姉さんの解説で、スパッツを履いたプリティなお嬢さんをモデルに、一気にメジャーっぽく登場。お嬢さんが腰を浮かせられる場合は…、できないときは横にして、仰向けにして股を開いて…。ううっ。

そして吸入ホースをはめるだけ!、とっても簡単!

(介護職役だけはなぜかリアルにオバさん。バアさん役はなぜリアルなバアさんにしないのだろうか)


あとは座ったまま、寝たままのお風呂。ビニールハウスや檻みたいなものに身体を入れられ、外から手を突っ込んで洗うやつとか。70年万博で人間洗濯機が人気を呼んだというが、あれから35年、さすが21世紀、夢が実現している。これが人類の進歩というやつなのだろうな。当時の開発者40代だったら今や70~80代。間に合いましたね、自分用に


マシン


展示会は広い。

つづく…。





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