グレースケアのとんち介護教室

時代の先端にして崖っぷち、ケアのトレンドを脱力レビュー。


テーマ:
オピニオン面「耕論 介護保険10年・何が足りないのか」で意見の一つに掲載されました。

他のお二人は淑徳大の結城康博准教授と詩人の伊藤比呂美さん。

先生は社会福祉の専門家らしく、独居や低所得の高齢者には保険外の措置型(税金)でのケアが望まれるとの論。

伊藤さんは、家族介護者の立場から、自然な死を求めてケアマネジャーならぬ「デスマネジャー」が必要とのこと。

私は、介護事業者・ヘルパーとして、保険外のニーズの広がりに適当な報酬で応え質を上げていく仕組みをアピール。

でも何が足りないって介護保険、やっぱりケアを受ける当事者の声かもしれない…。

グレースケアのとんち介護教室-朝日100514

以下記事の内容を引用します。(5月14日朝刊)

 介護保険に頼らず、顧客との自由契約で介護ケアを提供するNPO法人を、2008年に立ち上げました。私たちが介護保険から離れた最大の理由は「保険の枠内では本当に必要なケアを提供できない」と感じたからです。

 たとえば、通院の付き添いは、肝心の診察時に同席することは医療保険との重複を理由に禁止されている。生活援助では、物品を物置にしまったり、窓の外側をふいたりするのは保険適用外の「大掃除」になるとして認められません。がんじがらめです。
 ヘルパーとのトラブルが頻発したり、医療的ケアが必要だったりと手間がかかる人については、引き受けてくれる事業所がなかなか見つからないという現実もあります。

 私たちはこうした困難事例の介護を引き受けるとともに、外出付き添いや生活援助で制約のない自由なサービスを提供しています。


 先日、スタッフの一人がリハビリの送迎の後、時間があったので利用者の車いすを押して桜を見に行きました。そこはご主人と最後に花見をした場所だったとのこと。短い時間でしたが、ご本人は「今年はいい花見ができた」と繰り返していたそうです。

 これこそ介護の仕事のだいご味と思うのですが、現在の介護保険はこうした臨機応変のケアを許しません。現場の裁量を認めれば、サービスが乱用されるとの不信感があるのでしょう。人員配置上、常勤者を増やせば介護報酬は加算されますが、利用者の生活の質を高め、満足度も高いケアをしても報酬は変わらない。これでは働き手のモチベーションは上がりません。


 生活援助の介護報酬は東京都内では1時間2500円程度で、本人の取り分は1200円ぐらい。専門的な労働としていくには安すぎます。私たちのNPOでは、身体介護もふくめ1時間の単価は3150円で、スタッフへの給与は最低1800円以上を確保しています。

 さらに顧客が追加料金千円でスタッフを指名できる仕組みを導入しています。スタッフの中には整理収納アドバイザーの資格を持つ人やペットを同行してアニマルセラピーをしている人もいます。指名制は、本人の努力で高めたケアの質を報酬に反映させられる仕組みです。


 ただ、私たちのサービスは全額自己負担ですから、自己負担1割の介護保険と比べ、利用者の負担は重くなり、利用者も限られます。介護保険の外だけで質を追求していては、経済力による介護の質の格差が広がる一方です。

 介護保険にも、ケアの質が働き手の処遇に反映される仕組みを取り入れられないでしょうか。今のままだと、報酬の低さがケアの質の低下を招き、さらに介護保険の評価を落とす、という悪循環を止められません。


 私たちは今年度から、独立行政法人福祉医療機構の助成を得て、利用者の評価やケアの内容に応じてヘルパーに報酬を上乗せする試みを始めます。これだと利用者の負担に跳ね返らない形で働き手に報いることができます。介護保険の枠内でも可能ではないでしょうか。こうした努力が、人々の介護保険への満足度を高め、保険料など応分の負担への合意につながると思います。
(聞き手・太田啓之)







クリックありがとうございます ⇒ 人気ブログランキングへ

ヘルパーのご指名はこちら ⇒ グレースケアのスタッフリスト
AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

やりさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。